「もしかしたらゾロの奴、その辺にいるかもしれねえ」
そう思ったルフィはもう少し一人で島を歩くことにしました。
「おーい、ゾロー」
呼びながら辺りを探し回ってみましたが、ゾロの姿はありませんでした。
別にゾロはどこかに去ってしまったわけではありません。
買いたい物があったとか、島をふらつきたかったとか、酒が飲みたかった
多分そんなところでしょう。
それなのに何でしょう、この落ち着かない気持ちは。
ゾロが隣にいない、それだけで半身を失くしたような気になるのです。
この広い世界で偶然に偶然を重ねたゾロとの出会い。
それが今の自分にこんなに大きな意味を持つようになるなんて・・・。
下唇をかんで俯いてしまったルフィですが、はっと顔を上げます。
「なーにやってんだ、オレは」
大きく息を吐いた顔はもう元のルフィのものでした。
「寂しがるなんてガキじゃあるまいし」
うんうんと一人頷きます。
「いなきゃ見つかるまで探せばいいんだ」
欲しいものは自分で手に入れる、
だってルフィは海賊なのですから。
それにしてもゾロは一体どこにいるのでしょう?
何と言っても「あの」ゾロです。
どっかに迷い込んでる気がしなくもありませんが、
とりあえずもう少し探してみることにしました。
さあルフィ、次はどこへ行く?
山へ行く
町を探す