本当は退屈で退屈で仕方なかったのですが、
チョッパーとも約束したことだし、ルフィはありったけの努力をかきあつめて
おとなしくチョッパーを待っていました。
忍耐を強いられたルフィにとっては随分と長い時間だったのですが、
実際はそれほどでもなく、やがてチョッパーが薬の袋を手に戻ってきました。
「お待たせルフィ。時間かかってごめんね」
「欲しい薬はあったのか、チョッパー?」
「うん、全部手に入ったよ」
満足な買い物ができたようで、チョッパーはにこにことご機嫌です。
「そりゃよかったな」
「うん、ルフィのおかげだ。で、オレはこれで船に戻ろうと思うんだけど・・・」
「そっか。オレはもう少しゾロを探すよ」
ルフィの言葉にチョッパーがまたしゅんと俯きました。
力になれなかったことが悲しいようです。
「気にすんな、チョッパー」
からからと笑うルフィにもう一度ごめんねと謝ると、
チョッパーは袋からあめを一つ取り出しました。
「今もらったんだ。これルフィにやる」
「サンキュ、チョッパー。気をつけて帰れよ」
オレンジ味のそれをポケットにしまうと、ルフィはチョッパーに手を振って別れました。
一人になったルフィ。これからどうする?
えーと、どこへいこうかな?