ん〜、暇だよな〜。
ルフィはチョッパーたちの目を盗んでこそこそとその場から離れました。
店内には面白そうなものがいっぱいあります。


綺麗な硝子瓶
見たこともない形の実験器具
その他もろもろ・・・


楽しくってルフィが夢中で辺りを見回していると、
ふと目の前の緑の硝子瓶に目が留まりました。
緑色を見ると、ついゾロのことを思い出してしまいます。
優しい草の色。その半透明な輝きが、ルフィの心を惹きつけます。
まあちょっとだけならいいだろうと、ルフィがその瓶に手を伸ばしたとき、


ぐらっ・・・・


別に何をした覚えもないのですが、いきなり棚がバランスを崩し傾いてきました。
「え・・・・・・っ!?」


「ルフィ〜〜〜〜〜っ!!!!」
チョッパーの絶叫に続いて、それがかき消されるほどの
ガシャ ガシャ ガシャ―――ン!!!!
という硝子の砕け散る音が辺りに響き渡ります。


「え・・・と・・・ごめん」
その後の静寂が却って耳に痛いとルフィは思いました。
幸いルフィは少々かすり傷がついたくらいですが、周りはそりゃもう万華鏡状態。
硝子の破片が飛び散っています。
液体やら粉やら、中身はすでに判別不可能なほど散乱。収拾は不可能でしょう。
「お客さん・・・・・・」
「・・・弁償します」
呆然とした店主と静かなチョッパーの声が静かになった店内にこだましました。


チョッパーに言われたとおりおとなしく待ってればこんなことには・・・。
これを全部片付けて弁償。
・・・ナミの鉄拳制裁を覚悟しなくてはいけないでしょうね、ルフィ。
残念ですがもうゾロを探すどころではありません。あ〜あ。



BAD END








残念でした。バッドエンド。
だからチョッパーの言うことを聞いておけばよかったのに・・・ねえ?