静かな波に包まれながら、メリー号にゆっくりと夜の帳がおりていきます。
口々におやすみの挨拶を交わしながら皆はそれぞれの部屋に下がります。


「じゃオレたちも行くか」
「そうだな」
ルフィもゾロと連れ立って男部屋に戻りました。


サンジはいつものように明日の仕込みでキッチンに。
ウソップは今夜の見張り番。
チョッパーは島で手に入れた薬を早速調合したいからと、
器具の一式と毛布を持って倉庫に消えていきました。


そんなわけで、今夜この部屋にいるのはルフィとゾロの2人だけ・・・です。
「なーんかオレら2人きりて久しぶりじゃねえ?」
ぽすんとソファに飛び乗りながらルフィがはしゃいで言いました。
「そうか?」
答えるゾロは自分のハンモックに手をかけているところです
「そうそう。だっていつも誰か一緒にいるじゃん。で、さあゾロ・・・」
ルフィはゾロの名を呼びました。
この空間にゾロと2人きり。ちょっとだけ胸がドキドキします。
だってこんなときのゾロはいつも優しくルフィに触れてきてくれるから。
今日はほとんど一緒にいられなかった分、もっと近くにいたい、
そう思ったのに。


「ゾロ・・・?」
いつの間にか静かになってしまったゾロにルフィは声をかけました。
ところが。


んが〜〜〜〜


帰ってきたのは高らかなイビキの音。
え〜〜〜〜〜〜〜〜!!!???
ルフィはただ呆然と目をぱちくり瞬かせるばかりです。
傍にいるだの触れるだの、もっとしたいことはいろいろあったのに・・・。
「なあゾロぉ〜」
んが〜〜
「イビキで応えんな!」
ごつんとげんこつを食らわせればぐごっと妙な声を出して、
もぞもぞと動いた後、また、んが〜と始まりました。
この様子では朝まで起きてはくれないでしょう。
すごくすごく残念ですが、ゾロがこれでは仕方ありません。
ルフィも寝るしかなさそうです。
「ゾロのバカ野郎・・・」
気持ち良さそうに夢の中を漂うゾロを睨みつけ、
えーんと心の中で泣きながら、ルフィはしぶしぶ目を閉じたのでした。



BAD END








一応ゾロにはあえたんですけどねえ。
何事もなく、清い関係のままおやすみなさい〜。
大変申し訳ありませんが、当サイトにおきましては
こういうプラトニックは一応バッドエンドでございます(笑)。
今度はアイテムをそろえて再挑戦なさってください。