「オレもやるぞ、ゾロ!」
言うなりルフィは輪に飛び込んで、ゾロの横に立ちました。
「物好きだな、おまえも」
「楽しいこと独り占めすんな」
互いに見交わす目が思いの全てを語ります。
もう2人に言葉は要りません。
「行くぞ!」
ゾロの声とともにどっと輪が崩れました。
手に手に武器を構えた男たちが一斉に2人に飛びかかります。
いきなりの騒ぎに混乱し逃げ惑う人々。
それに追い縋り殴りかかろうとする男をルフィが殴りとばしました。
「しっかりやれ、ゾロ!」
「言うじゃねえか、キャプテン」
斧を振り回す男の背に一撃を食らわせながら、ゾロもにやりと笑って答えます。
時折互いを見つめあいながら、2人は敵を殴り、斬り倒していきました。
時間にしてほんの数分のち。
動ける相手はそこにはもういませんでした。
全員が地に倒れ付し、苦しげに呻いています。
「思ったより時間かかったな」
「そうだな」
事も無げなルフィの言葉に頷きながら、ゾロはひゅんと刀を振り払って鞘に収めます。
「でも楽しかったぞ」
思えばゾロと一緒に戦ったのは久しぶりかもしれません。
たいした相手ではありませんでしたが、
それでもそんな些細なことが妙に嬉しく感じられるルフィです。
「ゾロ・・・、今日はずっとおまえに会いたかった」
そしてルフィは満面に笑みを湛えて、ゾロに手を差し伸べたのでした。
ところでルフィは傷薬を
ん?持ってるぞ
えー、持ってないな