ルフィはロビンと一緒に船を下りました。
穏やかな気候の島です。
陽射しはぽかぽかと温かく辺りを包み、
そのせいか行き交う人々の表情もみんな和らいでいます。
「なーんか気持ちいいな」
いつの間にか鼻歌交じりに歩いていたルフィでした。
でも、そんな楽しげなルフィをそっとロビンが嗜めます。
「そうね。だけどさっき向こうの入り江に海軍の船が見えたから
気をつけるに越したことはないわ。あなたも剣士さんも高額賞金首なんだから」
もちろん私もね、そう付け加えてロビンがくすっと笑います。
それがあまりに楽しそうだったので
「最近ロビンはよく笑うな」
ルフィは思わず口に出していました。
他のメンバーより幾分年上だからでしょうか、
みんなで馬鹿騒ぎをしている時でもロビンはいつも物静かです。
それでも最初の頃に比べたら、くすっとかふふっとか
ロビンはだいぶ喜怒哀楽を外に出すようになってきたかもしれません。
「おかしい?」
「いや、ロビンの笑顔は好きだぞ」
「まあ」
またロビンが笑いました。ちょっと嬉しそうに。
2人でどれくらい歩いたでしょうか、
港を離れ、町はだんだん賑やかになってきました。
「あ・・・」
ルフィは思わず一軒の店の前で足を止めました。
この島の土産物なのか、そこには貝やガラスの細工品が売られていました。
店頭のケースに並べられた色とりどりの品が日の光を受けてキラキラと光っています。
綺麗だなあ・・・とルフィは見惚れてしまいました。
さあ、ルフィ、次はどうする?
せっかくだから店に入ろう
いや、今は別にいいや
ロビン、別行動しようぜ