交わす息のままに倉庫の中が熱く満たされる。
俺の下でルフィは弾け、跳ね、乱れる。
もう幾度行われた行為か、数え切れない時を俺はここでルフィと過ごした。
自分でも驚くことに何度体を重ねても、それに飽きることがない。
最初は硬かった体が、回を重ねるごとにゆっくりと綻んでいく。
それが楽しい。
触ることにも、舐めることにも、挿れることにも、
その一つ一つに、ルフィは恐怖と恥じらいから激しく抵抗した。
それを押さえつけ、丁寧に証を刻んでいく。
お前が欲しいのだとその耳元に囁き続けながら、その幼い体をゆっくりと時間をかけて開いていった。



「あ・・・ぞ・・ろ・・」
初めて繋がったときの苦しげな声は今でも耳に残り、思い出す度全身が快感に震えてしまう。
痛みに支配されながら、それでもぎゅっとしがみついてきた健気さが愛しいと思った。
「イイか、ルフィ・・?」
その狭さと熱さに持っていかれないように必死で保ちながら、俺はゆっくりと動いてみる。
だがルフィはふるふると首を振って、ただ「痛ぇ」とだけ口にしてきゅっと唇を噛んだ。
女とは違うのだ。
受け入れるように作られていない体に無理を強いているだから当然のこと。
挿れた側と違って快感など得られるはずもない。
それでも俺は止めることができなかった。
歪んだ一方的な欲望だと知りながら、ルフィの中に全てを叩きつけた。



「痛ぇ・・」
初めての行為の後の一言目はそんな色気も何もないものだった。
ぐったりと横たわりながらルフィが恨めしそうな目を向けてくる。
「こんな痛いもんだなんて知らなかったぞ!」
「初めてなんだ、仕方ねえ」
「そういうのは最初から言っとけ!」
「何言ってやがる、嫌がってなかったくせに」
俺の言葉にうっとルフィが詰まり、かけてやってた毛布を慌てて引き上げ、
目だけ出して俺を睨みつけている。
照れているらしいので、俺は面白くなって更に追い討ちをかけてみた。
「良かったんだろ?お前のもしっかり勃ってたしな」
「ちが・・・っ・・!」
「ちょっと触るだけですぐイってたしたよ」
「だからそういう言い方は止めろっ」
ついに毛布は頭まで引き上げられ、ルフィはすっぽりと隠れてしまった。
俺が可笑しくてくっくと笑っているのが癪に障るのか
「もう寝る!」
毛布の中から篭った怒鳴り声の後、暫くぼそぼそと文句が聞こえてきたがやがてそれは寝息に変わった。



その後も奴は自分から求めることはしないものの、誘えば大抵の場合ついてきた。
その度に俺は一つづつ、ルフィに新たな行為を強いてみる。
最初はその手を導いて俺のものを扱かせた。
おずおずと触れてくる手は、しかし次から自分で触れてくるようになった。
口に含んで舌を使うことも覚えさせた。
上に乗ってみろと言った。
うつ伏せにさせたまま、向かい合って座ったまま、立ったまま後ろから前から、
あらゆる体位で挿入してもみた。
その度ごとにルフィは羞恥に抵抗を見せながら、だがやがてそれを受け入れる。
元々欲求には貪欲な奴だ。
慣れない行為も知ってしまえば、今度は快楽を追うのに懸命になり、自分から求めるようにもなる。
更なるものを求めてルフィが徐々に変わっていく。
体も、心も。
それを変えているのが俺自身だと思うと、
真っ白だった奴を調教し思うがままに操っているような如何わしい支配欲に駆られ もっともっと欲しくなる。




「ああ・・ゾロ・・ゾロ・・」
今も俺の下でルフィが快楽に身を捩る。
昼の光の下では誰も想像付かないような痴態。
それを独占しているという優越感と、今腕の中にある娼婦でも見せないような艶めいた表情が、 俺を追い詰めていく。
「お前はすごいな、ルフィ・・」
「え・・な・に・・?」
「何でもねえよ」
言葉をキスで塞いで、俺は再び体を動かす。
それに合わせてルフィも自ら動いた。




これは俺たち2人の遊戯。
まだ若い欲望に心が追いつかないまま置いていかれている。
愛しているとか、そんなんじゃない。
欲しい、ただそれだけだ。



今はまだそれでいい。
俺たちの航海はまだまだ続くのだから、答えを急ぐことはない。
そうだろ、ルフィ?



「あ・・あ・・」
突き上げればルフィが、高く嬌声を上げ身を反らす。
「ゾロ・・おまえ・・のこと・・・もっと・・欲しいよ・・」
ああ、そうだな、俺もおまえが全部欲しいよ。


俺はルフィの体をゆっくりと抱きしめた。



= 終 =






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ごめんなさい。
ちょっとその手の話が書きたくて始めてみたのですが・・・うーん。
困った生き恥を晒してしまいました。
こんなの知り合いに見られたら絶対腹を切りたくなると思います