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6/5 234話 「仲間救出!殴りこみ、フランキーハウス」




あわわわわ、原作でも静かに怒りを燃やした4人が目茶苦茶カッコいい回でしたが、アニメもやってくれました。
特に船長。
片目のカットが多かったのですが、それがいつも「あひゃひゃ」なんて笑ってる可愛さはどこへやら、見事な「男」でございましたv


勝平ちゃんは今週もまた、血を吐くような苦しい表情のウソを見事に演じきられてました。もう匠の域です。
見ているこちらもウソップと一緒に力が入ってしまいます。
ああああ、なんて憎らしいんだ、フランキー一家。


全体的にゆっくりとした展開ですね。
今週のWJに尾田っちが書いたとおり、まだ本誌でもW7がどうなるかわからない真っ最中だってのに、 アニメがそのシリーズ始めちゃっているんですから、その辺考えなくちゃいけません。
原作者様を焦らせるなんていけませんよ、絶対に。
尾田っちにはじっくりゆっくりワンピースと言う作品を描いていってもらいたいですからv


ナミと一緒に地図を覗き込んでたゾロ・サンジ・チョッパーの頭が信号みたいで可笑しかったとか、
溺れたルフィを助けたサンジがいつまでも肩に手を置いてたのがすごく気になったとか (チョッパーもそうだったんだけど、これはちっとも気にならなかった)、
フランキーハウスに乗り込むときのゾロとルフィの立ち位置が途中で違っていたとか(そうじゃありませんでした?)、
思うところはいろいろありますが、それはさておきまして(笑)。


ウソップとの思い出を各自胸に抱きつつ、フランキーハウスに乗り込んだ4人。
彼らがどんなにウソが好きかがよくわかる演出ですが、ちょっと縁起でもない気もします。


始めに書いたとおり、片目でオトコマエの船長。
ゴムゴムのキャノンがちょっとしつこく感じたのが残念です。(時間とりすぎ)


「鴉魔狩り!!」
中井さんの声に相変わらず腰を抜かしていたら、キメの後にベベベン、と気の抜ける音が…。
斬鉄剣をふるう誰かみたいだと思いました。こんな音ゾロにはいらんてば。


サンジくんは身軽に飛んで先回り。下からなめるように見上げた顔が予告でみたあの表情v
あん馬の選手のように、ゆっくりと足を回し、最後に蹴り上げ、とても素敵でした。戦い方が絵になるよね〜彼は。
ゆっくりってのがポイントかもしれない。
いつもはただ回転してるだけだから(苦笑)。


「おまえら骨ものこらねえと思え」
ここはそれこそ効果音でもつけてばばばん、と見せればよかったのに。意外にあっさりとしたシーンだったのがちょっと残念です。
ゾロとサンジの声はもうたまらなかった…。
ああ、もうダメだ。動悸が止まらない…。


アニメは小さな動きにしばしばドキッとさせられます。
言い訳してるフランキー一家にぴくりと瞼を振るわせる船長とか、
これからどうするという場面で、一人立つ船長をちらりと見上げただけで無言で背を向けるゾロとか。


↑このゾロはよかった。
何か声をかけるのかと思わせつつ、何も言わない。(こういうときはサンジですね)
でもちらりと見る。
ちらりと。それ以上でも以下でもない。
ゾロです、それがゾロなんです〜〜〜〜。


来週はいよいよ……ですね。
良し悪しはともかく、絵は全くのアニメの絵。
でも期待しています。
原作でのあの辛い思いを、私たちにこれでもかというほどつきつけてくださいね。

2005/06/09




6/12 235話 「月下の大喧嘩!哀しみに翻る海賊旗!」




いよいよ来てしまいましたね、この回が。
我が家の食卓もいつになくしんとしています。
殊勝な面持ちでTV画面をじっと見つめる家族5人。
見ようによっては異様な光景な気もしますが、こっちは正直それどこじゃありません。


声優さんてすごいと思いました。
今更なんですが、ルフィに、ウソップに魂がある。
息をして、怒って、哀しんで、ちゃんとそこにいる。
大切なキャラたちをそう思わせてくれる力量に感謝します。


泣きそうな声でした。2人とも。
ウソップは確かに泣いていたと思います。でも、ルフィもあんなに声震えていたんですね。
ああ、こんな声で2人は喧嘩していたんだ、そのことがずしりと胸に染みてきます。
言いたいこと言い合って、もう止まらない。
17歳ならではの青さと一途さが悲しいほどです。
譲ることも折り合うこともできず、ぶつかり合う。止める方だって、せいぜい19歳なんですから どうにもなりません。若い海賊団だからこその大喧嘩。
20代後半のロビンがいたらもしかしたら上手く納めたのかも知れませんけれど、 皮肉にもその彼女がただ今行方不明なんですからね。


アニメは、原作でのコマの間を丁寧に拾ってくれたと思います。
メリー号の船内。窓から夕日が差し込むんです。でもそれがゆっくりと暮れて行く。 その色の移ろい、これはアニメならではです。
次第に船内が揺れていくのと日が暮れて行く、どうにもならない寂しさのようなものが シンクロします。


あとは、ウソップに船のことを伝える時にぎゅっと手を握り締めるナミ。
まだ一億ベリーあるからと笑うルフィにふっと小さく笑うゾロ。
ウソが出て行くとき、動かない船長に(また)ちらりと目をやるゾロ。
ウソの言葉に目元が揺れる船長。
そんな些細な仕草の一つ一つに胸が痛くなります。
(シーンの雰囲気は違うけど、ウソップにしがみつかれたゾロが自分のズボンをくいくい引いてるとこ。 あれは面白かったですvゾロ可愛いぞvv)
ただ、サンジがゾロに手をかけて、ゾロがパチンと撥ねるあのシーンは余計かも。
その後の無理してやってる喧嘩だけで2人の気持ちは充分伝わりますからして。


半目の船長は原作の方がずっとよかったです。
静かな男の色気全開(なんか違うぞ、私)、あれはやはり尾田っちの絵ならではなんでしょうね。
ただその場面でナミに「あっちいけ」という声はすごかった…。
低くてかすれてて、あんな声の船長は初めてじゃないですかね?


来週も続きます。
もう喧嘩じゃありません。決闘です。
辛いけど、でもこれがあるからこそきっと乗り越えたときの絆は、更に深くなるんだとそう思います。

2005/06/13




6/19 236話 「ルフィVSウソップ!ぶつかる男の意地」




タイトルからして「ぶつかる男の意地」ときました。
この諍いの原因て結局のところ「意地」なんでしょうか。


ルフィがトリッキーな技ばかり仕掛けてくるウソップに叫びますよね。
「ふざけるな」って。
ウソップにしたら真剣です。 これが彼の戦い方だし、ルフィに立ち向かうにはこうでもしなきゃ無理です。
つまり真っ向勝負でウソップがルフィに敵うわけないんです。

「おまえがおれに勝てるわけねえだろうが!!」

倒れたウソップにルフィはこう叫びました。
そりゃあもう見ているこっちの胸が痛いほど苦しそうに。


誰が見たってウソップがルフィに勝てるわけありません。
それは誰よりも当の2人がよく知っているはずです。
それでも「決闘」なんてことになってしまったのは、後には引けなかったから。
意地なんて一言で書いてしまうと軽く感じますが、そこにはたくさんの思いが込められていると思うんです。


ルフィには船長の「意地」がある。
さっき造船所でアイスバーグさんに船長の資質を問われたルフィです。
皆を率い、そしてその命を預かる重さを改めて思い知ったのかもしれません。


ウソップにも意地がある。
「男」としての、そして「一人の人間」としての意地が。
弱いから捨てられる。自分の弱さを知れば知るほど、 そんな事実を受け入れるわけにはいきません。


ルフィはウソップを大事に思っているだろうし、ウソップだってとことんルフィの夢につきあいたいはず。
だからこそのぶつかり合いなのかな、と思います。そして切なくなります…。


ウソップとの出会いや乗船時の回想シーンがこれでもかとしつこいほど出てきました。 (旦那が横で「○回目…」と呟いてました)
それを見るたび、ウソップってやっぱりみんなと違うな、と思うのです。


今の仲間は皆(除ロビン)ルフィに誘われてますが、誰もあっさりとは承諾してません。
いろんな事情があって、最初は嫌だのダメだの断っています。
ゾロですら、誰が海賊になるか、みたいなこと言いました。
でもルフィと出会うことで自分の中にある何か(トラウマとか事情とか)を乗り越え、 それでメリー号に乗ったんです。
ゾロはともかく、サンジにしろナミやチョッパーにしろ自分の世界の扉をルフィが開けてくれたんです。
だからルフィとともにいることに迷いはありません。


WJでの感想のときに書いたかもしれませんが(読み返せ自分)、でもウソップは本人の言うとおり、
「海に出ようとしたときにたまたま声をかけてくれた」それだけのことです。
だから自分の居場所がすごくあやふや。
今のこの状況こそが、きっとウソップの乗り越えるべきものなんだなと思います。


我ながら冷静に分析してます。
おこがましいですが、今の私はきっとゾロ視点なんだと思います。
船の上でじっと2人の成り行きを見つめているのです。


「迷うな」
きました!ゾロの名シーンです。
もっと感情がこもるかと思いましたが、予想よりも淡々とした感じでした。 ゾロはそれでいいんだと思います。
結果を受け止め、船長の背を押すのがゾロの役目ですから。
船長の方は見ません。
それでも全てのベクトルが船長に向かっているのだなあと感じられます。


倒れているウソップが泣いています。
鏡のように反射しちゃうくらい、涙が溢れまくっています。
唇が震えています。
泣くくらいなら最初からあんな意地張らなきゃいいのに、私は平凡な主婦ですからそう思いました。


書き忘れてましたが、2人の決闘シーンはアニメならではの大迫力でした。
次々と繰り出される技にウソップの本気が伝わりました。まきびしもあんなに撒いていたんだ…。ルフィがものすごく痛そうでした。
ガスの大爆発はものすごかったです。あのままメリーが沈んじゃうんじゃないかと心配になったほどです。
でもそこまでしても、多分勝てないって薄々は気付いていたのかな…。
まっすぐ向けられた目線にルフィの本気もひしひしと伝わってきました。
あんなに手を伸ばして勢いつけて、ゴムゴムのブレッド。


「知ってるぞルフィ!おまえがどんな戦いにも全力を尽くすことを!」
知ってるってこんなにはっきり言い切れるのに、それでも戦うしかないんだね…。


エンディングのキャストで、ウソップが一人はずれているのがまた何とも切ないです。しばらくは こうなるんでしょうね、多分。

2005/06/21




7/3 237話 「激震 水の都!狙われたアイスバーグ!」



先行する原作と言う名の海列車を、なかなかの勢いで追っかけていたアニメと言う名のロケットマンですが、 こちらは追いつくわけには行きません。
もう途中にオリジナルの話を入れるわけにも行かないので、ロケットマンの勢いも少し落ち着いてきました。


さて、 激しかった決闘から一転、がらんとしたメリー号の船内。押さえた色調ですが、それでも色つきだとその寂しさが際立ちます。
そして先週の回想……ちょっと、ゾロのあのセリフを流すなら前もって言ってください!!心の準備ができてなくて慌てちゃったじゃないですか!!


今週の話は今までの息つまるような展開から、また次へ行くためのちょっとステップの話みたいな感じに捉えていました。
軽く考えていましたが、すごく面白かったです。
ロケットマン(=アニメ)の勢いを抑えるために少しずつオリジナルの演出を入れていますが、それが気持ちいいくらいびしっと納まっているのです。
ホテルの部屋に入りすぐに出てくるサンジ。長い階段を歩いて屋上へ。
実際の原作でもあのコマの間にそういう動きがあったんだと思わせてくれます。


それからやっぱり
「ナミ……今なに考えてる…」
「……なにも」


このやりとりに腰が抜けそうでした。ちょっとMY脳内の妄想とシンクロしちゃったのかもしれません。
歩道に残る生々しい血痕の痕。そこから蘇る記憶を避けるように、そっとヤガラの進路を変えるナミ。
自分も辛いし、多分ルフィの気持ちを気遣って。
それでも否応なく昨日のことを思い出していると、不意にルフィが声をかけてくる。
まるでナミの心を見透かしたかのように。
W7編は結構ルフィとナミのからみが多いですねv


そしてサンジ&チョッパー。
屋上でのやり取りも声優さんがものすごく頑張ってくださってましたね。
「ルフィは…?」と尋ねるサンジの声にくらっとしたし、「この町に来てから嫌なことばっかりだ…」って言うチョッパーには 思わずもらい泣き。(そりゃあ純粋なチョッパーには耐えられないことばかりだ…(涙))
でもオレもロビンを探しに行く!となってからは元気になってくれたのでほっとして、その演技に一喜一憂させられてます。


ロビンの行きそうなところは―――遺跡。
ロビンの好きなものは―――遺跡。
そんなんばっかじゃねえか!!とツッこみ、そしてオレの前に出るなと競い合う負けず嫌いなお子ちゃま2人。
辛い展開の中でなんかほっとするシーンでした。
そして「もしかしてオレたちロビンちゃんのこと何も知らないんじゃねえか…?」そんなサンジのセリフが胸にこたえました。
笑ったあとにふとしんみりさせられて。
東Aさんにすっかり踊らされてます(苦笑)。


ナミの髪がまたばさばさだったんですが、船長は良かったと思います。
特に最初の屋上の顔。
一晩で何があったんだ、と思うほど憂いを秘めた大人びた表情になっちゃってます。目も後のほうまでずっと伏し目がちで 泣きはらしたような感じなのがたまりません。(あう)


あとねえ、「チョッパー、もう言うな、あいつのことは」というゾロの横顔!!!
ああもうどうしましょう!!
光と影が彫りの深い顔立ちに映えて、ああやっぱりどうしましょう!!
そこばっかりを何回も見ました、すみません。
セリフはあれ?と思ったんです。
「そうか、ウソップの」なんて軽く口にしてたゾロが、こんな言い方するかなって。
でも今はみんな(特に大事な誰か)が落ち込んでいるときだから、言っても仕方ないことは口にするな、ってことかもしれませんね。




アイスバーグさんが撃たれてカクが「一体誰が何のために…」と言いました。

「おめえだろ!!」

5人が声を揃えて一斉にツっこんだ我が家は本当に平和だなあと思いました。

2005/07/04




7/17 238話 「ゴムゴム人間VS火を吹く改造人間(サイボーグ)」



タイトルでいきなりフランキーの正体モロバレ(笑)。
火を吹く改造人間という書き方が006みたいです。


原作どおりの展開ですが、アニメで見るフランキーはさらに怒涛の攻撃をしかけてきます。
見れば見るほど、おまえ改造しすぎだって、とツッコミを入れたくなります。どうやって改造したのかまでは 敢えてツッこみませんが。
そうそう、腕の★マークがドロンパ(オバQに出てくるアメリカオバケ)に見えて仕方ないのは内緒です。


今回の萌えどころは2点でした。


まずサンジ&チョッパー組。
アクアラグナを知らないウソップに、2人がさりげなく(笑)知らせに行った原作のあのシーンへつなげるためのオリジナルの 挿入話は、サンジの惚れ惚れするくらい形のいい後ろ頭の映像から始まりました。
チョッパーとサンジと言う組み合わせはちょっと新鮮です。
チョッパーとゾロなら、結構あるんですよね。
意外にマメなのか、ゾロってわりとチョッパーの傍にいて、あれこれと面倒を見ている気がします。
時に厳しく時に優しく、アラバスタでのお風呂然りDBFでのふんどし発言然り、いろんなサイトさまで「父子」と 例えられるのも大きく頷けるところです。


一方今回のサンジですが、サンジの接し方はやっぱりゾロとは違います。
チョッパーといる姿に「父性」は見られません。
言うならば「下の子を見守る気のいいお兄さん」てとこでしょうか。
ウソップが気になるけど一応遠慮して口を濁すチョッパーに、「ん"…」て感じで口の中で焦れてみせます。この辺の声の出し方が サンジらしくて、平田さんのすっごく上手いところです。


「チョッパー、そういやおまえメリー号に忘れ物したって言ってたよな」
「え…?」
「言っただろ……ならしょうがねえ」


チョッパーの心情を察した優しいもっていき方です。
ベタなセリフですが、それでもサンジの優しさがよーくわかります。
「ひゃひゃひゃ、待ってろよ〜忘れ物〜v」
そう言うチョッパーがすっごく嬉しそうです。サンジの肩に乗っちゃって飛び跳ねてます。
乗られたサンジもやれやれって風を見せながらどこか嬉しそうです。
ベタっていえばやっぱりベタな展開です。(ごめんなさい)
でも今回はルフィが周りのみんなから追い詰められる辛い展開なので、まるで昔の「カルピス親子劇場」を髣髴とさせる、こんな心温まる シーンがありがたいと思いました。


もう一つの萌えどころ?
決まってるじゃありませんか、彼ですよ彼。
タイルストンが登場してくれました。


うおおおおおおおおおお


この叫びをアニメで聞けたのが嬉しいです。
意外に市民のファンも多そうだし(笑)。
そうそう、W7の市民の間にはやっぱりガレーラファンクラブがありそうですよね。
それぞれ一人一人にファンがついていそう。
ルッチは女性ファンばっかりで、カクは子供や年寄りに人気があるの。
パウリーは日頃の態度からして女性より男性ファンの方が多いかもしれない。
タイルストンは…野郎ばっかりかな…?


そんなわけわからない与太話で終わります。

2005/07/14



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