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333話 「船長」



「お前がおれに!!!勝てるわけねェだろうが!!!!」



決闘に決着が付きました。
勝ったのはルフィ。ウソップを全力で殴り倒しての勝利です。
勝者なのにルフィは地面に座り込み、そして上のセリフを叫ぶ。
・・・何て悲痛な叫びなんでしょう。
ウソップがルフィに勝てるわけがない。それは2人とも嫌って言うほど分かっていた。
それなのに決闘と言うこの形しか選べなかったことへの悔しさなんでしょうか。
そしてルフィは口にします。


「新しい船を手に入れて・・・この先の海へおれ達は進む!!」


「じゃあな、ウソップ」と決別の言葉をはっきりと。


これが船長の決断です。
ルフィ海賊団はこれからも先の海に進んでいかなくてはいけない。
乗組員の安全はできる限り守らなくてはいけない。
そのためにはメリーでは進めない。
だから船を替える。
だからそれに反対する者を置いていく。


きっぱりとした表情と口調はまるでルフィが自分自身に言い聞かせているようです。
本当はこんなことイヤだ!って思いがルフィの全身から伝わってくるから、だから見ていて辛いです・・・。


「重い・・・!!!!」
ルフィのこんなセリフは意外でした。
痛ぇ!とかは戦いの中で言ってますが、辛いとか悲しいとか、 自分の中の負の気持ちをそのまま吐露するような言い方はルフィってあまりしないじゃないですか。
それほど今はその重さが辛いのでしょうか。「仲間」が聞いているにもかかわらず、自分の弱さを言葉として表に出すほどに。


それを受け止め、支え、背を押したのはやはりゾロでした。


「迷うな」


その言葉が全てです。
この船で唯一ルフィと並んで立てる彼だからこその言葉。
ルフィの隣にいることを悩みも疑いもしないゾロだからこそ言ってやれる言葉ではないかと思います。
私はゾロルフィルター全開なのでこうとしか見えないんですが、そうでない人でも今回のゾロルは納得、ですよね?


「船をあけわたそう」
今はただ泣く船長に代わってゾロが宣言します。
おれ達はもうこの船には戻れないから、と。
それを言うべきなのは船長であるルフィなのに当然のようにゾロは自分で言いました。
ルフィに言わせたくなかったのかな・・・こんな悲しい言葉。それがゾロの優しさなんです、ええきっと。


デービー・バック・ファイトについて最近考えます。
あの話は思っていたよりずっと短くあっさりと終わりました。私は正直もっと引っ張ると思っていたんですよ。
誰か仲間がとられたままになるとか、それを取り返すために次のゲームが始まるとか、そんな展開までもちょっと考えていたんです。
でもルフィが「おれの仲間は死んでも渡さん!」とらしいセリフを叫んでくれて、無事終了。


あの頃はみんなが一つだったんですよね。
だからこそ、それと比較した「今」の展開がものすごく効いてきます、ルフィも私らも。
今思うとD・B・Fはこのための伏線だったとか・・・!?


でも日記にもちらっと書きましたが、あまり悲観的な思いは抱いていない私です。
彼らはきっと大丈夫。
根拠も何もなく、ただワンピの好きな者の希望的観測なのかもしれませんが、尾田先生だもの。
きっと良い意味で予想を裏切ってくれることでしょう、そう信じています。うんv


2004/08/23




334話 「密室の大事件」



センターカラーがすごくいい雰囲気です。
柔らかな色彩、空に浮かぶ魚、みんなの笑顔。虹色のボールとじゃれる(?)チョッパーが目茶苦茶可愛いv
でもなんですか、あの横の文。
「その楽しさはまるで"夢"・・・」
何でそんな悲しいこと書くのよー!泣いちゃうじゃないの!


ウソが一人横たわる人の気配のないメリー号。
荷物みんな引き払ったんですね。ナミのみかんまで引っこ抜かれていて愕然としました。
でも海賊旗だけはそのまま・・・。
単に忘れていっただけかそれともわざと置いていったのか。
それが気になります。もう戻るつもりはないはずなのに、 何で大切な海賊旗をメリーに残していったのか・・・。
ルフィのせめてものウソップへの思いやりってのは、考えすぎかな。


何者かに密室で撃たれたアイスバーグさん。
残された仮面は何を意味するのか、何だかロビンが関係していそうでドキドキします。
船大工の面々も再登場。
パウリーさんの「漢」っぷりが見ていて気持ちいいですv


一方麦わら海賊団の方は。
ルフィ・・何を思うんでしょう。静かな表情が少しだけ大人っぽく感じられます。
チョッパー・・いつもと変わらない素直な仕草に慰められます。
ナミ・・情報収集してきたんですね。今のみんなを自分がしっかり支えようという気構えが彼女にはありそうです。
サンジ・・やっぱりよく気が付くし、よく動く。ロビンを一人待っていたのがいかにも彼らしいです。 これからについても彼は一人でどんどん考えています。優しい人です、とても。
そしてゾロ。
ずっとあの位置でルフィの姿を見ていたのですね。
声もかけず、慰めもせず、ただ見つめていたのでしょうね。
ゾロル的には物足りないですが、でもゾロがこんなふうでいるのは頷ける気がします。


「おれはもう少し・・・成り行きをみてる」


ゾロは何かを知っているんでしょうか?
それとも何か予感があるんでしょうか?


ゾロは静かです。
サンジと方法は違うけれど、それでもゾロも何かをしようとしています。
大好きなこの海賊団のために。


私も成り行きを見守りたいと思います。

2004/08/30




335話 「WARNING」



今週はゾロが出ていないので寂しいけれど落ち着いて読めます。
ウソップとの一件も誌上ではちょっと小休止。
ゾロは今宿屋の屋上(かな?)で成り行き見守っているんですね。


町に今夜半やってくるという「アクア・ラグナ=高潮」。
サンジ&チョッパー組はロビンを心配して探します。
(ロビン泳げないしな〜)


ルフィ&ナミ組の前に現れたのはフランキー。
ちょっと(かなり)変態入ってますが、思っていたよりはずっとまともでした。
で、でももし彼が新しい仲間になるとか言われたらどうしよう。ちょっとイヤかもしれない。だって濃すぎです・・・。
フランキーは部下の敵をとるためにルフィを探してました。
「おれがルフィだ」と名乗り出たルフィ。次号でいよいよ対決か!?
ルフィにもウソップをやられた借りがありますもんね。


アイスバーグさんは意識を回復。
グス、と泣きはらした目のカリファが可愛くてたまりません。
パウリーさんもとっても嬉しそうだし、ホント人望ありますね、アイスバーグさん。
そして彼の口から語られたのは、侵入してきた内の一人がロビンだという衝撃の事実。
でも「撃ったのが」と言っていないのがせめてもの救いです。実際ロビンが撃ったとは思えませんけど。


今回は嵐の前の静けさのように、色々なことが次々に進展、でも淡々と描かれてた気がします。
感想、と言うものの分からないことだらけなので何も書けません。
だけどとってもドキドキします。
ロビンは大丈夫かな。辛いことにならなければいいのだけれど。
ウソップは立ち上がるかな。早く戻ってきて欲しい。


そしてゾロ・・・早く出てきてv

2004/09/06




336話 「ルフィVSフランキー」



「アイスバーグ氏襲撃事件の犯人は、海賊"麦わらの一味だ!!!」




キツかったなあ・・・この言葉。
海賊なんですから。
海賊=悪党だと、最初にルフィに誘われたときゾロも即そう結び付けてたくらいですから。
だから、今までのことが結果的にはどうあれ本人たちは正義の味方とか義賊でいるつもりなんてこれっぽっちもないはずです。
でもね・・・。彼らが悪党呼ばわりされ、やってもいない悪事の濡れ衣を着せられるほど見ていて辛いことはありません。
それにフランキー一家が度々言ってる「どこぞで奪ってきた汚い金」って言葉。これイヤです・・・。
違うもん、違うもん!(涙)
あれは命がけの冒険して手に入れたとってもキラキラ輝いてるお金なんだもん!(涙涙)
あんたらが思ってるような軽いお金じゃないんだもん!(涙涙涙)


泣いていても仕方ないですね、感想書きます。


火を吹きロケットパンチを飛ばすフランキーに苦戦するルフィ。フランキーはサイボーグでした。


サイボーグ!?


サイボーグってのは加速装置がついてたり手がマシンガンになっている強くも悲しい人たちです。 (見方かなり偏ってます(苦笑))すっごく個人的な感情ですが「えっへん強いだろ」みたいな使い方されると何となく悲しいです・・・。
ウォーターセブンは工業の発達した都市ですから、こんな改造なんかも上手なんでしょうか。ていうか誰が改造したの?自分で?(解体屋だから意外に得意かも)


一方アイスバーグさん襲撃は本人の証言からロビンと麦わらの一味の仕業となってしまいました。
ロビンが関わっているのはともかくも、何でみんなすぐにそんな結論出しちゃうのか不思議です。
町の人たちは仕方ないです。でもね、少なくともアイスバーグさんも船大工の面々も一度ルフィたちに会っているじゃない。
それなりにいっぱしの仕事人なんだから人を見る目だってあるんじゃないの?どんな人間かなんて見てわかるでしょ!?


アイスバーグさんのことがショックでそこまで気が回らなかったとか所詮海賊なんだから、 という理由は様々につきそうですが一度言葉を交わした人たちから疑われる、今回はそれが悲しかったです。


「私がそばについていますから・・・」
そんなカリファの純粋な一途さだけが、今回の救いでした。カリファにとって今は誰が襲撃したかなんて関係ないんですね。
アイスバーグさんが無事だった、それだけでいい。やっぱり女性ですね。
そうそう、アイスバーグさんの持ってる「あれ」が今回の鍵なんですね。
政府が狙ってて、多分ロビンを連れてったのも狙ってて、うーん何だろう?
それにフランキーの買い物も気になります。
まだまだ謎だらけで話についていくのが大変。


そしてルフィとフランキーの闘いにガレーラ一同も参戦。
ますます混乱しそうです。
最後のページの「?」ってルフィが可哀相でした・・・。


最近のルフィっていっぱいいっぱいですね。
当たり前だけど全然笑わないの。眉間に皺寄せてばかりで。
ウソップとの一件からこっち、すごく張り詰めているような気がします。
泣けばいいのに・・・ゾロの胸で。(ピー、レッドカード退場!)

2004/09/14



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