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337話 「「水の都」の用心棒」



「"dead or alive" 指名手配の意味がわかるか」



今回は感想が全く進みません。OPでこんな気分を味わうのは初めてかもしれません。


何でこんな展開になってしまったのか、やりきれない思いで居たたまれなくなります。
ほんの少し落ち着いてルフィの話を聞いてくれれば、アイスバーグさんに会わせてくれれば、きっと誤解は解けるはずなのに・・・。
それにアイスバーグさんがもう少しちゃんとした状況説明してくれてたら・・・、あーもう「たら」と「れば」ばかりで悔しいです!!


船大工たちは本気でルフィに襲い掛かります。それぞれ目茶苦茶強いです(これが用心棒と言うことですね)。
カクが投げた道具(何て言うんですか?お好み焼きひっくり返すへらみたいなの)はルフィの頬をかすめ、傷をつけます。


ルフィ・・・なんて表情しているんでしょう。
これだけあからさまに向けられた「敵意」は初めてだと思います。


もちろん今までいろんな敵と戦ってきました。敵意も悪意も嫌ってほど味わってきましたが、 それは相手が完全に「敵」であり、「悪」でした。 今だってフランキーが同じことしてもルフィはちっとも堪えないはず。だってウソップに酷いことした奴ですから。
でも船大工や市民の人たちは・・・。さっきまで和やかに話していた相手です。親切にもしてもらいました。
それに何より完全な濡れ衣です。ルフィ自身に彼らに対する敵意はこれっぽっちありません。
そんな相手と戦ったことなんてない・・・ああ、ありました・・・。
ウソップとの決闘がそうだったかもしれません…。


立て続けにこんなことになって、ルフィはどんな気持ちなのでしょうか・・・。
それを私たちはよく知っているから、こんなに辛くてやりきれないのかな・・と思います。


追い詰められていく麦わら海賊団。
みんな捕まってしまうのでしょうか?
何も知らないチョッパー&サンジ組は…
1人で成り行きを見てるゾロは(ルフィが苦しんでるんだからいい加減出てきなさいってば)…
船に残ってるウソップは…
そしてこの騒ぎを見てロビンは何を思うのか…


絶対悪い方向には行かないとは思うのですが、それでもこの展開には無い胸を痛めています。


*****


ちょっとこの先偉そうにルフィについて語ってます。
特にルフィファンの方、お気を悪くされたら申し訳ありませんので、ダメそうな方はここでSTOPして下さいませ。


よろしいでしょうか?では。


冒頭に書いたカクのセリフ。
それにルフィは答えます。
「そうだ…おれたちは無法者だ、わかってるよ」
無法者です。でも悪党じゃないんですね。


手前味噌になって大変恐縮ですが、私は以前何故ルフィが「海賊」なのか、ゾロが尋ねる文を書いたことがあります。
冒険を目指して海に出たルフィ。
何故冒険家や探検家でなく「海賊」なのか、と。
あの時は一応答えを出しましたが、今回の展開を見ていて、 ルフィは「海賊」でいるには綺麗なのではないか…ふとそんなことを思いました。


ルフィにとっては海賊=無法者ではあるけど、必ずしも海賊=悪党ではないですよね。
これはシャンクスの影響が大きいせいでしょうが、海賊の汚さをよく知ってるだろうゾロ・ナミ・ロビン (あとサンジもかな)に比べると、ルフィの認識はそれよりずっと綺麗な気がします。


もちろん海賊でいる覚悟は充分すぎるほどある彼です。誰に何を言われたって、夢も信念も曲げることはないでしょう。
でも実際は今回みたいに海賊だからってだけで、簡単に疑われるし、悪意も投げつけられる。
真っ直ぐで綺麗なままのルフィだから…それが彼のすごい魅力で惹きつけられて止まないと同時に、 その一方でこんなときにはそれが逆に心配でなりません。


本編での船大工たちとの戦いの最中、表情の端々に戸惑いが見え隠れしている気がします。
それでもロビンを気遣い、ナミを心配し…、そんなルフィらしさは少しも無くなっていません。


事態はルフィ1人の手に負えないところで起きています。
今までみたいにルフィが戦って相手のボスを倒せばいい、というものとは明らかに違います。
これは麦わら海賊団「全員」への試練ですね、きっと…。


忘れてました。
トビラ絵。
コーザだー!!てことは今度はアラバスタが舞台なんですかvv
ビビも出てこないかな〜vv

2004/09/20




338話 「風来砲(クー・ド・ヴァン)」



「おれがあれくらいでやられるか!!」



高潮が来ることをウソップに知らせるためにメリー号のそばで(わざとらしく)叫ぶサンジとチョッパーの必死な姿に感動しました。
優しい2人らしい行動です。ウソップの心情を思いやりつつ、でも何とかして守ろうとしている・・・ 悔しいけどこういうことはゾロにはできない気がします。
ゾロならウソが何考えてようが、ずかずか船にあがりこんで
「おい、高潮が来るらしいから一緒に逃げるぞ」ぐいっ。
てとこでしょうか?わかりませんが。


船大工たちの攻撃は容赦なく、けれど彼らに敵意の無いルフィは防戦するのみです。 こんなとこがルフィらしくて涙が出そうです。
ねえ、どうして?どうして誰もルフィの言葉を聞いてくれないの?
あんなに一生懸命訴えてるのに。
自分からは絶対手を出そうとしないのに。
どうして気が付かないの?
ルフィたちが「暗殺」なんてするような人間じゃないって・・・。
余裕無さすぎ。見損なったぞガレーラ・・・。


フランキーの風来砲で破壊される1番ドック。
その隙にナミを連れて逃げるルフィ。いつになく男っぽくてドキッとしました。
最近ゾロルばかり考えてて、受身のルフィが染み付いてたせいでしょうか(最低・・・)、 女の子のナミをリードする姿がとても素敵でしたv
おれがやられるかって言ったときの目がね、力強くていい顔だな〜と思いました。


フランキーって燃料切れたらリーゼントも垂れるのか。
てか燃料って、アラレちゃんみたいにオイルでも飲むの?
訳わからないままに、ぐいぐい引っ張っていかれる尾田先生の凄さ。


じわじわとルフィたちを追い詰めようとするガレーラ。
周り中全て敵。
船は無い。
逃げ場もなく迫り来る高潮。


そこへゆっくりとやってくるのはココロばーちゃん。
何か新しい展開になりそうです。ルフィたちの救いになればいいのですが。


そして「成り行き」を見守ってる人!
早く出てきてください!!!(そろそろ欲求不満爆発しそうです)


扉絵。
あの人はトトおじさんの弟だったのか。
てことはコーザのおじさん。どんどん繋がっていきますね。
舞台はアラバスタ。この先あの人やあの人も出てくるのかな?すごく楽しみですvv

2004/09/27




339話 「うわさ」



「口を開くな、おまえの言葉にゃあもう力は無い」



ななな、何なのこの失礼な言葉は!?
真実を知るためにアイスバーグさんの元に乗り込んだルフィ。
方法は相変わらずですが(ナミが頭抱えてます)、彼なりに精一杯仲間のために行動してます。
職人たちに追われるところをカリファを通してかくまわれたわけですが、これでほっとした私が馬鹿でした。
アイスバーグさんに会えれば何とかなるだろうなんて、甘すぎました。


アイスバーグさんも同じでした。
ルフィの言葉なんて聞いちゃくれません。
ロビンの無実を信じ、本当のことを知ろうとするルフィに銃を突きつけるのです。


どうしてそんなことするの!?
所詮海賊だから?
ルフィは素手なのに。身一つで危険を冒して会いに来たのにそれは無いでしょう?


しかもロビンの行方がわからないなら用は無いとばかりに発砲です。
発砲ですよ。死んでもいいくらいに思ってるわけですよ。
アイスバーグさんも知りたいことが色々あるのでしょう。持ってる「モノ」で心労も耐えないのでしょう。
でも。だからってひどすぎるんじゃないの!?


一味を全員捕らえろと命令が下りました。
もうこの都には何の逃げ場もありません。
顔の知られたルフィ・ナミ、手配書のゾロなんてピンチもいいところ。
サンジやチョッパーは大丈夫なのかな?
それにウソップも船の場所はカクに知られてるから・・・。


微かな希望は高潮の混乱と、ココロばーちゃん。
ばーちゃん、何てみる目あるんだ・・・。誰も信じてくれず寂しかったので 「海賊の仕業?本気でそう思ってんのか?」という言葉に涙が出そうでした。
ばーちゃん、何とかして!アイスバーグさんと友達なんだよね。


CP9とは何?正義、って言ってるけど・・・。
そしてロビンとの関係は?ロビンはルフィたちが追われてるの知ってるんだよね。何を思っているんだろう。
まだまだ謎だらけでもどかしいOPです。
そしてフランキーの体の構造も謎だ。
燃料ってコーラ!?それもあんな風に充填すんの!?
サイボーグって・・・改造しすぎじゃん。


あと1つ追記。
しつこいようですがゾロ!
あんたいつまで成り行き見てんだってば!(そろそろ私も暴れたくなってきました)
ゾロが出ないとつまんないよー(泣)。

2004/10/04




340話 「闇を引く女」



「こんな私に今まで良くしてくれてありがとう   さようなら」




いきなりゾロのアップです。きゃっほー、待ってたのよーvv
「成り行き」を見つめだして数週間(話の中では数時間ですが)、どんなにどんなに会いたかったことかv
ああ、でももういい、今週こうして顔が見られたんだからvv


ばっちり顔が知られてるゾロは、当然町中の人間に追いかけられてます。突然の展開に何が何だか、と言う顔で新聞見てます。
ファンの欲目なんでしょうが、私はゾロは何となく大まかな展望を持っていそうな気がしてました。
ウソップのことも船のことも。
どっちかと言うと、立て続けに起こった出来事に振り回されてる他のクルーに比べ、1人何かに気付いていて、 どっかり腰をすえた大局的な見地から物を見ているんじゃないかと勝手に予想してました。


それなのに・・・寝てたんですね、あなた(涙)。
宿屋の主人の目撃証言からあっさりバレましたよ。
(・・・いいんです、それでも好きですから)


船に残ったウソップのとこにも追っ手はやってきます。
間一髪逃れたみたいですが、事情を知らないだけにキツイですね。
まああの言い方ではルフィたちはもう船には戻らないと見て、これ以上はやってこないでしょう。ある意味安全かもしれません。


そしてサンジ&チョッパー組はロビンと遭遇。
ロビンはもう戻らないと別れを告げます。自分には闇があるから、その闇はきっとみんなを滅ぼすからと。
その表情は悲しいというよりむしろさばさばとした感じでした。さようなら、とそう言ったときはうっすら笑みさえ浮かべてたような。


敢えてロビンの心情を推理するなら、やっぱりみんなを「闇」に巻き込みたくないから自分から身を引くってところでしょうか。
短い間だけど一緒にいて、笑うことの楽しさを覚えた、冒険がどんなものなのかも知った、そんなロビンです。
空島やDBFで見せた笑顔は本物だと思います。
でもそれをロビン自身が認めるには、彼女の持ってる闇は深すぎるのです。
その闇を晴らすのも今回のテーマの1つかな、なんて思います。


私はロビンやウソップがこのまま仲間から外れるなんてこれっぽっちも思ってません。
楽観的過ぎますか?でもホントにそんな気がしないんですよ。
ルフィの仲間は増えることがあっても減ることなんてない、何故か無条件にそう信じています。
(だって「少年」ジャンプだし♪…てのは安直か)
ただ他のメンバーとは多少違う入り方をした2人だから (他の4人はルフィがその力をすごく欲しがったんですよね)、 それを乗り越えるために海賊団全員に立ちふさがる大きな壁が必要だったのではないでしょうか・・・?
その壁を全員で壊すことによって、彼らが真にこの海賊団の一員であると、 みんなはもちろん何より彼ら自身が認めることができるようになる。
そのための・・・ゾロの言葉を借りれば「落とし前をつける」ための展開なのではないだろうかと、そんな風にも思います。


背を向けたロビンを水に飛び込んでまで必死に追いかけるサンジ。
本当に優しいですよね、この人は。
誰かが傷つくのが耐えられないんだろうな・・。
そっと1人で去って行こうとするロビンのことも、それを知って傷つくだろうみんなのことも・・・全部抱えようとしてる。
1人で何かしようとしてますよ。
無茶はしないって言ってたけど心配です。
そして、そんなやり取りを言われたとおりちゃんとルフィたちに報告したチョッパー。すごく悲しそうでした・・・。


そして最後にゾロが締めます。
こういうときびしりと言うのがゾロですv
「全員覚悟はあったはずだ・・(略)・・あの女は"敵”か"味方"か」
そう言いながら
「それが急に怖くなったって逃げ出したんじゃ締まらねえ」
私にはこのセリフは
「一度仲間と認めた以上は腹括って追いかけるぞ」
と聞こえたのですが、どうでしょう?
一番最後までロビンを認めてなかった風なゾロですが、本当はもうとっくに認めてるんですよね。


ああ、長々書いちゃった…。
ゾロが出るとやっぱ気合入るわ。


そうだ、ルフィの上に乗るゾロ!
素晴らしい画面でしたvv
しかもまだだ、とか焦らしちゃってますよ!
ルフィは手も足も指まで突っ張らせて耐えてますよ!
…これだけ読むとちょっと危ない文章みたいですね、くすくす。

2004/10/02




341話 「悪魔」



「どっちかに頭を傾けてたら…真相がその逆だった時、次の瞬間の出足が鈍っちまうからな」




この言葉に剣士らしいゾロの人生哲学を見た気がしました。


すみません、最初に謝っておきます。
私はゾロスキーさんなのでまず目に入るのはゾロです。 きりっとした表情の船長も、いつもはしっかり者なのに今は為す術無くおとなしく従ってるナミも、 健気に頑張ろうとしているチョッパーも、それぞれ胸に来るものはあるのですが、 今回は冷静に状況を分析しているいつに無く雄弁なゾロにKOされました。
できればこれで先週の「成り行きを見守る」と言いつつ寝ていた罪をチャラにしてあげたいのですが、 残念ながらそれはできません(苦笑)。


ロビンは敵か味方か。
ゾロはどちらの場面も想定しています。
敵ならば容赦なく戦うために。
味方なら全力で守るために。


どちら側にも揺れないとゾロは言います。
なんだかんだ言いつつ情に弱い麦わら海賊団にとって、断固としたその存在は貴重と言えます。


それでもゾロにとって船長の存在は絶対ですv(ついハートマークつけちゃった)
ちゃんとルフィの判断を仰ぎます。
それが自分の思うところと違ったとしても、またどう見ても危険な賭けだったとしても (実際そうなっちゃたんだけど)ゾロは黙って従います。
だって大切な船長の決めたことだから。


大変そうだな・・・とぼりぼり頭を掻きながら、それでも迷いも躊躇いも無く立ち上がる、 そんなゾロが(&ゾロとルフィの関係が)大好きですvv


さて一方高潮の近づく水の都。
ウソップは怪我をおしてメリーの修理をしています。(おにぎりをくれたおじさん、強面だけどすごくいい人で好きだー!)
「大丈夫だ、おまえは空を飛んだ船だ」
何度も何度も心配すんなと繰り返すウソップ。メリーを励まし、そして自分にも言い聞かすかのように。
1人きりで何を思うんでしょう。見ていてとても切ないシーンでした。


この後の高潮でメリーはどうなっちゃうのでしょうか。壊れるのかな・・・。
すごく嫌な展開だけど、でもそうしたらある意味ウソップは吹っ切れるのかもしれない。
メリーから離れて自立できるようになるのかもしれない。色々葛藤はあるでしょうが、 自分の足で麦わら海賊団に戻ってこられるのかもしれない。
そんなことをふと思いました。


急に荒れだすフランキー。
何か知っているのか、それを笑って見守るココロばーちゃん。
アイスバーグ邸をずらりと取り囲むガレーラの面々。
ロビンを「悪魔」と言い放つアイスバーグ。(過去に結構深いものがありそうです。亡くなった師匠のトムに関係あるとか?)
遠くから控えるルフィたち4人。
そしてそこに現れたロビン(の足)。


風雲急を告げる展開にドキドキです。
無茶しないと言い残して消えたサンジもどこで何してるんでしょう。絶対無茶してます、あの人は。


次週が読みたいし、でも怖いし、大団円を迎えると信じていてもどうにも落ち着かないものがあるここ最近のOPです、はあ・・・。

2004/10/20



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