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352話 「トムズ・ワーカーズ」



うわっうわーーっ!
すごいぞ巻頭カラー!!
尾田っちのカラーは芸術品ですよね。隅々まで書き込まれているから絵が動いててちゃんと生きてるもん。
ルフィの長ズボン姿に驚きました。
すごく珍しくないですか?上半身脱いじゃってちょっと粋なアウトロー風。こういう雰囲気ってどことなくエースに似ているかも。
そして剣豪。
乗っているヒヨコちゃんが汗だくだくなのが笑えます。
ズボンの赤いストライプにもくらくらしたのですが、きゃあ、何でしょう、この表情v 
ルフィに何か怒鳴ってますよ。それをルフィはしししっと笑ってかわしてますよvv
見開き2Pにいろんなことが詰め込まれてて見てて飽きません。参りました、ゴッド尾田。


本編に入る前にトレなびなんですが、アニメはDBF後またもオリジナルストーリー突入だそうで。
オーシャンズドリームですね、この話は。
ルフィたちが記憶喪失って・・・。
ルフィ海賊団の結束に大きなヒビが・・・って・・・。
原作ではもう充分入っているんだから勘弁してください(涙)。
オリジナルは先の予測がつかないから、家族と見てるのがとっても辛いです。 この間のゾロのローラー指導なんて非常にヤバかったし(腰で乗れはねえ・・・)、 原作では考えられないような変な展開になれば自然に表情が強張ってしまう。
東Aさま、どうか我が家の日曜夜の食卓をお守りくださいますようお願いいたします。


ではでは本編感想。
ウソップとフランキーのやり取りを見てたら、 この事件にカタがついたあとウソを何とかしてくれるのはフランキーかもしれないって気がしてきました。
どんな形でかは分からないけど、メリーのことも仲間と闘ったことへの拘りも、 そういったいろんなもやもやをこのお人よしが全部吹っ飛ばしてくれそうです。
そんなことを考えていると、船大工の仲間はやっぱりフランキーになのかなあ・・・、とそこへたどり着き、結局私がもやもやしています。
いえ今ではフランキーもそんな嫌じゃなくなりましたけども。


そこへCP9の登場です。
すごいですねえカリファ。
網タイツですよ、ガーターベルトですよ、黒ワンピースの下も網状のシースルー(?)でですよ、しかも下着はつけてなさそうです。
パウリーそれだけでKOされたのでは。

事情が分からず呆然とするばかりのウソとフランキーに、自分たちの正体を告げるルッチ。
(でもウソはこの段階ではまだ何のことやら?ですね)。

「あのバカは・・・アイスバーグは・・・元気か」


フランキーがそうたずねたのは、自分の本名がバレてるってことはアイスバーグもたぶん無事じゃないだろう、と分かっているから。
「殺した」と返されて言葉を失います。
回想シーンがちらほら入ってきました。
これはまずいです。私はそろそろハンカチの用意をしないといけないかもしれません。


ルッチに叩きのめされるフランキー。
その衝撃で壁にあいた穴の向こうは薄汚れた古い部屋でした。 かけられた名札は「カティ・フラム」「アイスバーグ」「トム」。
ここがトムズワーカーズでした。
フランキーにとって(アイスバーグにとっても)大切な想い出が詰まってるようです。
俺たちの育った場所、ってことは、恐らく2人とも誰も身よりがないとかで幼い頃からここでトムと一緒に暮らしてたんだと思います。
そして3人でいろんな夢を追いながら船を作り続けてたんです、多分。
昔の写真にはお互いちょっかい出し合う子供時代のアイスとフランキー(アイスバーグさん、黒手ぬぐいが誰かさんみたいです)。
それをどっかり包み込んでるトム。(ツノ・・・水かき・・・魚人なんですかこの人?)
その横に写ってるのはルフィたちと競ってたあのカエル・・・ヨコヅナです(髪がふさふさしてる・・・)。
そしてもう一人はトムの奥さんか・・・はっこれは若き日のココロばーちゃん!?
そうきたか・・・。だからあの人はCP9のことを知っていたんですね。


蘇る想い出・・・。
来週からフランキーたちの過去話になりそうですが、過去話は困ります。
ナミにしろチョッパーにしろ泣かずにいられたことがありません。
尾田っちの思うツボにはまる良い読者だと思います、私は。
しばらくはルフィとゾロの登場もなさそうです。はあ・・・。
(やっぱりそっちにいくんだな)


上の文を書いた後、布団を取り込みながら考えていたんですが、ココロばーちゃんとこにいた女の子は「孫」でしたよね。
てことはもしばーちゃんが予想通りトムの奥さんならトムにはそれなりの年の子供がいたことになるわけです。
ああ奥さんとも限らないか、2人が姉弟でもいいし、写真の女性がばーちゃんの姉妹でもいいんだ。
そして延々考え続ける私でした★

2005/01/24




353話 「伝説の船大工」



うわっ、扉が、扉がゾロです!!
うわうわうわ、カッコいいよ〜〜(嬉泣)。
何かこれだけで今週はもういいやと思ってしまった私をお許しください。


薄汚い倉庫。
かつてのトムズワーカーズ。
トムとアイスバーグとフランキーと、3人で造船に勤しんだ思い出の場所。それを「秘密基地」と呼ぶフランキーの可愛さ。
ルッチにもツッこまれてますが、全くその通りだと思います。
ここはフランキーにとって、とても大切なものなんでしょう。ペンもカップも図面もその時のままに封印したくらいですから。


設計図のありかを吐かせようと棘のムチでフランキーを縛り上げる女王様、違ったカリファ。
痛ってぇとか言ってますから、ロケットパンチを放つサイボーグでもあの辺は生身のようです。
ルッチのセリフがまたまた引っかかってきます。
「我々には切り札がある」
「12年も昔、君は犯罪を犯してるらしいな」
尾田っち、またそんな思わせぶりなことを…。


ウソップがこの騒動を間近で見ています。
どうしよう、とか言っていますが手を出すのも時間の問題です。
だってウソだってルフィ海賊団の仲間だもの。こんな状況黙って見ていられるはずありません。
それが何かのきっかけになれば、と思う私です。


そして物語は予想通り回想シーンへ…。
22年前。
フランキー12歳、アイスバーグ16歳。
うおう。何だこの年は!!
2人の年の差にも妙に萌えた私は何だ??
アイスバーグさんが今30代後半てことにだって思わずほっとしちゃったじゃないか。


2人はほとんど兄弟ですね。
バカバーグにバカンキー。
しっかり者でちょっと口うるさい兄貴と、無鉄砲でやんちゃな弟って感じです。
喧嘩ばっかり、でもいい関係ですね。4歳違いと言うあたりが微妙でたまりませんv
そしてトムさんなんですが


ブン!!ビュビュン!!ドスドスドス!ザッパァァァン!!
だっはっは進水式終了だ。


……すごすぎ。
ブラボー、さすが伝説の船大工!
図面はきっちり引いてるようですが、その作り方の豪快なこと。こんなの誰も真似できません。
一方トムの奥さんと巷で囁かれていたココロばーちゃんは美人秘書だったのですね。なかなかグラマーです。
時の流れの残酷さをふと思いましたが。


ゴールドロジャーの船を作ったために政府から死刑宣告を受けるトム。(海賊王の名がここで出るとはね)
その前に書いていた図面が、島の希望=海列車ですね。
あれ?じゃあこれを実際に作ったのは誰なんだ?
頑張ってトムが作り上げてその後死刑になったのか?


それにエニエス・ロビーって地名も気になります。
ちょっと確認できなかったのですが、海列車が行く方面にそんな名前がありませんでしたっけ?


いつもながら謎だらけですが、それだけに目が離せないさすがのOPです。
ルフィたちの行方も気になりますしね。
ああまた一週間待つのか、はあ…。

2005/01/31




354話 「海列車」



死刑宣告を受けながら、トムは廃れゆくウォーターセブンの希望として「海列車」の話をします。
夢だのただの妄想だのと馬鹿にしていた人々もトムの真摯な思いを聞いて、いつの間にか心を動かされていきます。
そして与えられた10年の猶予期間。


その10年の間にトムとアイスバーグとフランキー。
トムズワーカーズはいくつもの苦難を越えて、ついに海列車「パッフィング・トム」を完成させたのでした。


今週の展開です。
言葉で説明したらほんの数行です。
それなのに、なんて重いんでしょう…。
数ページの中に込められた歳月の長さと苦しい日々。その中にたくさんの思いが見え隠れします。


どっしりとしたトムの思い。10年後に待つのが死であっても町を救いたい、それだけを思って彼は海列車を作り続けました。
真面目で融通が利かなくて、でもその実トムやフランキーが大好きなアイスバーグの真っ直ぐな思い。(アイスバーグさん美少年ですね〜。意外に男っぽい姿におばちゃんちょっとトキめいちゃったv ところでジョジョの第5部に似てるキャラがいませんか?)
またいつも憎まれ口しか叩けないフランキーは、そんな不器用さが逆にトムとアイスをとても純粋に慕っているんだと思わせてくれます。


完成した海列車に乗る人々の輝く顔。涙するアイスたち。
もちろん私も泣きました。
淡々と進んだ話に今日は大丈夫かと思ったのに、最後の最後で尾田っちにやられました。
誰かが死んだわけでもないし、すごい派手な展開でもない、 それなのにこれだけの感動を見せることができる手腕に今更ながら完全に脱帽です。


10年が経ちました。
アイス26歳(見えないけど)、フランキー22歳(海パンだけど)。
トムの猶予期間は終わりました。
死刑は執行されるのでしょうか。でもそんなあっさりした死ではないように思います。
設計図を巡ってCP9も絡んで、きっと彼らにはもっと辛い別れが待っているような気がします。
それにロビンの一件(オハラ云々)がどう絡んでくるんでしょうか。また海列車に挑戦し続けるヨコヅナの理由。
せっかくみんなで作り上げたものにぶつかっていく(たまに壊したりしてるみたいだし)のは何故なんでしょう。
ラブーンみたいに彼にしかわからない理由がありそうです。トムとの約束とかね。


来週こそバスタオルが要りそうです。
(ゾロのことに全く触れずに終わる純粋な感想で、今回は自分でも感心しています)

2005/02/07




355話 「スパンダム」



「結果はすぐにはついて来ねェよアイスバーグ。
やれるだけの事をやったら男は、ドンと胸を張ってりゃいいんだ・・・!!」



今回の感想は短いかもしれません。
だって言葉が見つかりません。
トムの潔さに比べて政府側の小ささに腹が立ちます。
ナミの過去話もチョッパーの時も、正しいとはっきりわかっている側が大きな力に為すすべなく押しつぶされていくもどかしさに 歯噛みしたものですが、今回もそれ以上の悔しさです。
「正義」のためなら手段は選ばないのですね。
例えどんなに素晴らしい働きをしたとしても、それが政府にとって有益な海列車を作り出したとしても、 吸い取るだけ吸い取ってあとはちっぽけな一個人として握りつぶすのですね。


これが8年前の話。(尾田っちも間違えたのか(苦笑))
この事件でフランキーは恐らく大怪我をしてサイボーグ化し、死んだとして処理されたものと思われます。
そしてトムは処刑、または抹殺。
一人残ったアイスバーグは・・・。
設計図をもって身を隠すのでしょうか。再び彼が世間の表に立つのは、各船会社をまとめてガレーラを設立する3年後です。
ココロばーちゃんは海列車のステーションの駅長になり、ヨコヅナは列車に挑み続ける。これにも深い経緯がありそうです。


我ながら淡々と感想を書いてます。
あまり入れ込んで読むと耐えられない展開だからです。


30歳のアイスバーグさんは、顎の辺りが青くなってます。ひげの剃り跡に今の面影が少し見えます。でもアホバーグ呼ばわり。
フランキーも相変わらずの海パンです。案の定変態扱いされてるみたいです(苦笑)。


フランキーが作っていたバトルフランキー号。
それが町の人々を傷付け、恐らく免罪されるはずだったトムの命を結果的に奪うことになります。
フランキーにとってバトルフランキーは武器ではなく道具です。海王類に勝ちたい、 そんな子供じみた願いを持つ彼に人を傷付ける気は全くありません。
他愛もない純粋な動機ですが、アイスバーグは「おまえの意志じゃない、凶器を存在させた責任を問いかけてるんだ!」と言いました。
存在させた、に点が打ってあります。
尾田っちが強調したいところです。
これは後に、イコール古代兵器(&その設計図)を存在させたのは誰だ!というアイスバーグのやり場のない怒りに繋がっていく気がします。


とにかく、フランキーの気持ちがどうあれ、それらはトムを陥れるための卑怯な手段として用いられることになりました。
だから、それ以来フランキーは作り出す「船大工」をやめて、「解体屋」になったのではないかと、そんなことを思いました。
そういえば、フランキーの買い物って何だったのでしょうね。

で、今回の感想は短いってどの辺がですかね。(失礼しましたm(__)m)

2005/02/14




356話 「トムさん」



予想を裏切らない展開でした。
いっそ「ちょっと尾田っち〜〜っ!?」って叫べるくらい違う方向に行ってくれたらどんなに良かったことでしょう。


たった一人の小物の功名心とか名誉欲、そんなちっぽけなものがたくさんの純粋な夢や思いを奪っていく。
OPの過去話にはよく出てきますが、そのたびにぎりぎりと言うかじたばたと言うか、やり場のない怒りに地団太を踏んでしまいます。
スパンダムはいっそ見事なほどの小物です(このキャラの描き方はさすが尾田っちです)。
それだけに悔しい。そんなもんのためにあんなに大きなトムさんが追い詰められていくのが。
真っ直ぐなアイスバーグが泣いて、純粋なフランキーが傷つくのが。


アイスバーグの涙はフランキーに対しての怒りというより、今まで許してきてしまった自分への怒りなんじゃないかな、 って思ったのですがどうでしょう?
アイスはフランキーのことをよく分かってる。
彼がトムさんを大好きだってことも、「船」を大好きだってことも、ぜーんぶわかってる。
アイスはフランキーより少し周りを見られるから、あの船が凶器となり得る可能性のあることを知っていたけれど、 それでも無理にでも止めさせなかったのは、心のどこかでフランキーの思いを認めてあげたかったからじゃないのかなと思うのです。


ちゃんと分かってる。
フランキーが人を傷付ける奴じゃないってことを。
それでもその意志と関係なく作り出すものは人を傷付けてしまう、そのジレンマ。
でも今はそれが仇になってしまったわけで、無理やりにでも取り上げていれば・・・そんな後悔に責められているのかもしれません。


アイスもフランキーも優秀な船大工です。
でもその腕は「この世に凶器を生む腕」なのです。作ったものが人を傷付けることも、世界を滅ぼすことすらもあり得るのです。
けれどそんな彼らにトムさんが教えるのは
「造った船に男はドンと胸をはれ!!」
ということ。
どんな船でも生み出した者だけはそれを愛さなくちゃいけないと。
だからトムさんは古代兵器の設計図を処分しなかったんですね。世界の脅威であっても、 それは確かに誰かに愛されて生み出されたものだから。
そしてその教えを受けついだアイスバーグも、それが凶器となることに怯えながらも、また設計図を破棄することができなかった。
そういうことでしょうか?


トムさんの生み出したものはウォーターセブンの人々に希望を与え、古代兵器は世界に恐怖を与える。
同じように船大工の思いを込めて作られながら、その結果の両極端な違いを尾田っちは提示します。
そして、船を愛しその全てを背負って生きていく真の船大工たちの生き様を私たちにこれでもかとぶつけてくることで、 船大工と言う職業のすごさ(他の言葉がみつかりません)をまざまざと見せ付けるのです。
だってワンピは海賊漫画です。
海賊にとって船=家であり命。
船大工はその命を生み出す人たちなんですから。


これから起こることに口を出すな。
そう愛弟子に告げたトム。
何が起こる、いえ何を起こすつもりなんでしょう。
2人の命を背負って全部一人で事件の責任を被るつもりなんじゃないでしょうか。
どう転んでもトムさんはここで命を落とし、フランキーはサイボーグになるほどの重症を負うという悲しい展開にしかなりませんけども(涙)。


この後アイスとフランキーに待つのは「大事なものの喪失」です。
特にフランキーにとっては「自分のせいで」というおまけもついています。
この「喪失」は麦わら海賊団の全員が背負っているものです。大事な人の命であったり腕だったり足だったり。
「自分のせいで」がついてるルフィやサンジ(チョッパーやナミもか)もいます。
たくさん傷つきながら、でもみんな今の仲間と出会うことでその「先」を見ることができるようになりました。
自分の夢を追ってもいいのだと、自分を許せるようになりました。


フランキーが仲間になるかどうかは分かりませんが、条件的には合格です(苦笑)。
トムを失うことで傷ついたフランキーとアイスの心は、ルフィたちと出会うことによって救われるのかな。
そんな優しい大団円を切望してやみません。


ああ・・・なんて真面目な感想だったんだ。
来週は巻頭カラーですね。


そうだ、一億冊突破の書き下ろしイラスト!
すごい、すごいよ尾田っちーー!
これが渋谷の街を埋め尽くすんですか!?
うわっ、それってこの世の極楽じゃないですか!?
(ナミとロビンの露出度がまた・・・♪)
いいなあ・・・、関東に住んでいたかったなあ・・・。

2005/02/28




357話 「カティ・フラム」



まずWJ表紙。
一点の曇りもない爽やかな笑顔を向けてるゾロに「あんた誰!?」と戸惑いを覚えました。
記憶を探っても、大笑いしてるゾロは見たことあるけど、こんな好青年なゾロにはなかなかお目にかかれません。
ロビンもすっかり見惚れてるのか・・・!?とドキドキしましたが、彼女はやっぱり船長さんを見ているようですね。


そしてトビラ絵。
くゎーっ、相変わらずたまんないねえ!!(どこのオヤジだ、私は)
尾田っちの絵はどうしてこうびしっと決まるんでしょう。
船長の視線、ウソのポーズ、チョッパーの微かな笑顔、何か言い合ってるようなゾロサンコンビ。
そして女性陣の足!!ナミさんギリギリvv


では本編。
タイトルが先週の「トムさん」に続いて「カティ・フラム」。
次週はきっと「アイスバーグ」ですね。でその次が「ココロ」に「ヨコヅナ」・・・とは続くはずないってば。


今回で過去話も5週目です。
そろそろルフィたちの顔が見たくてたまりません。正直内容的にも辛いし、読んでいてOPらしい胸躍るような楽しさはない。
でもこれは尾田っちにとって書き上げなくてはならない話なのです。
だから私もきちんと受け止めることにします。目を逸らさずに。


予想通り、トムさんは全ての責任を一人で被りました。
自分がどんな目に遭おうともアイスバーグとフランキーを守るために、です。
トムさんは作り上げた船だけでなく、育て上げた2人のことも全てドンと受け止めるのです。
アイスは危険な船を放置したフランキーを責めた。
でもトムさんは「辛かろう、殴りてぇだろう」とフランキーの思いをちゃんと汲み取っています。
と言うかそれ以外考えていないようです。
血のつながりはなくてもトムさんは親だから。

「これからさ・・・・・
わしの身に何が起きてもわしは町の力になれる
わしの夢はやっと走り始めたんだ・・・」


活気付いた島に安心して、その未来に希望を見て、そして若い世代に思いを託して、トムさんは倒れます。
海列車の恩も忘れて責める人たちすら、許しながら。
あんた大きすぎるよ、トムさん・・・(号泣)。


そして海列車パッフィングトムでトムさんはエニエス・ロビー(この島が結構キーポイントか?)に連行されることになりました。
その列車の前にフランキーが立ちふさがります。
生みの親をどこに連れて行く気だと。
そりゃあフランキーにしたらこんな矛盾許せるわけありません。 夢を込めてトムさんが必死に作り上げたものが、今その命を奪うためにトムさんを連れて行こうとしてるですから。
立ちふさがって、そして弾き飛ばされます(これが恐らく死亡説が流れ、また本人がサイボーグになった原因かと思われます)。


それを目の前で見ていたヨコヅナ。
だから・・・か?
だから彼は何度も海列車にぶつかっているの?
何度弾き飛ばされても、止めようと挑戦しているの?
フランキーの思いを見てしまったから。
まして彼が死んだと思っているなら、尚更その悔しさを受け継いで自分が何とかしようと思って・・・。


この一件で以来フランキーは解体屋になったんですね。
それは大切なものを傷付けた「船」を愛せなくなったから(まだトムさんの教えがきちんと分かってないあたりが青いです)。
でもトムさんの思いはちゃんと引き継いでいる彼です。
「夢の船」を作りたいと心の底では思っています。
そんな彼がもう一度船を作るためには、トムさんが戻ってくるか、あるいは・・・
夢を託せる船乗りたちに出会うか・・・という気がします。


そしてその船乗りたちが誰か・・・ええ、言うまでもありませんよね。
今までたくさんのトラウマを払拭してきたルフィたちですから、ここで一発どかーんとやって欲しいです。


一方アイスバーグですが、その名の通り彼は冷静です。
まあ三十路すぎだから、というのはおいといても、悔しさはフランキーと同じはずなのに、アイスは違う道を選びました。
耐える道を選び、あくまでも船大工として船大工たちをまとめ、会社を興し、この町を発展させていくことを目指しました。
それがトムの願いだと思うからです。
トムに託された設計図を守り、・・・真面目なアイスらしい選択です。
ずっとどんな気持ちでいたんでしょう、痛々しいほど健気です。
最後はアイスとフランキーが一緒になって、ルフィたちに「夢の船」を作ってくれるでしょうかね?
それはきっとOP読者全員の願いだと思います。


真面目な感想は本当に疲れますね。
読んでいて肩凝った方、すみませんでした。

2005/03/09



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