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410話 「ナミ巨大化」



表紙。
一面どどんと船長の不適な笑みです。
娘に買ってきてもらったんですが、これがずらりと並んだコンビニはさぞ圧巻だったことでしょう。


巻頭カラー。
サンジサイト様で「小尻」という単語をお見かけしました。
アングルのせいもあるのかな、でもこれはすごいラインだよー、サンジ。(羨ましいとかそんなレベルをはるかに超えてる)
包丁の持ち方にあれ?と思ったんですが、プロの方はこうやって切り込みいれるんでしょうか?(不勉強ですみません)
ちなみに我が家の月曜の朝食もホットドックでした。
挟んでるものも同じ。なのになんだ、この差は・・・。
ところでゾロはなんで犬とケンカしてるんだろう?


「海軍が攻めてくるぞ〜〜〜!!」
ここは海軍の島なのにね(苦笑)。
バスターコールがそれだけ脅威で、容赦のない作戦だとよくわかりますが、誰も彼もが目の前の海賊どこじゃなく逃げ出してしまうのがなんとも悲しく。
海軍も一皮向けばこんななのかとある意味がっかりです。
縛られたまま取り残されたフランキー一家、ガレーラたち。(オイモとカーシーもつかまってましたね)
大変ヤバイ状況ですが、「ヤベェのはここに踏み込んだ時からずっとだ」と、言い切るパウリーが男らしい♪
こんな時だってのに、「アニキは!?」「麦わらさんたちは!?」
そして「ほんでおれ達は!?」と、なによりも大事な人を先に心配する彼らが海兵たちと対照的ではないかと思いました。


ヤバイのはCP9も同じなわけですが、戦いは続いてます。
「ひらめいた・・・!!お前の名前は・・・名刀・・・『鼻嵐』」
えええええっ!?あんた、戦いの間中もずっとそんなこと考えてたの!?(驚)
なるほど、あの捻りのきいた技名は始終こうやってゾロの脳内で考えられているのですね。
「艶美魔・夜不寝」や「牛鬼勇爪」も。
すごいや、剣豪。常人にはマネできません。


「いい名前つけとる場合かー!!チョッパー!!」
そりゃそげキングにしたら叫びたくなります。
でも「いい名前」ってまずは褒めてるのね(笑)。


ルッチVSルフィ
いつになく静かな戦いですね。セリフが全くないし技名も叫ばない。
それだけにルフィの必死さが伝わってきます。
今ルフィはルッチを倒すことよりロビンを追いかけることのほうに重点を置いてる。そんな気がします。
現在は若干ルッチのほうが優勢?
でもルフィにはギアがあるから(危険だけど)、もちろんこのままでは終わらないですね。
なんとなくね、怖い戦いです。ルフィがとても傷つきそうな、そんな予感がして。
杞憂に終わることを祈ります。


さて、ナミVSカリファ。
「ゴールデン泡」
うわあ、すごいや。少年誌の限界に挑戦ですか、尾田っち。
するるるうっって、ナミの露出した胸やらお腹やら、描かれてないけどきっとあそこやらここやら全身くまなく触り捲くっているんですよね。(どきどき)
サンジ、よかったな。騎士道貫いたカイがあったね。


そしてつるつるにされてしまったナミさん。
起伏もつるつると言うことで、せっかくのナイスボディが残念なことに。
戦闘力は半減・・・え、半減???
だったらまだサンジは戦えたんじゃないの?というツッコミは遠いお空に蹴り飛ばしたほうがいいですか?
それでも必死に立ち上がり、頭脳を駆使して戦うナミさんが美しいです。
クリマタクトでカリファを翻弄・・・というところで、壁を破って現れたのが暴走中の巨大チョッパー。
これがタイトルの「ナミ巨大化」だったとは(笑)。
今回タイトル見て、一体なにが起こるのかとはらはらした自分に思わず苦笑しちゃいましたよ。
カリファ後ろーっ・・・という一文は、さて、どれだけの小中学生が理解してくれるやら。




2006/05/16




411話  「ナミVSカリファ」


ナミさんの逞しい戦いぶりもさることながら(だからそれは失礼だって・・・)、カリファの天然炸裂に思わず目を奪われた回でした。
彼女は初登場時から全く隙のないキャラでした。
美人でスタイルも抜群で頭も大変賢い、この上なく有能な秘書。
おまけにCP9で(内部では弱いほうだけど)六式使いで、一切の感情をあらわにすることなく任務を遂行していく非常に冷徹な女。
そんな感じでしたね。今までは。


一体何が彼女を変えたの・・・????
というより、まあ、元々ああいうタチだったのかもしれません。
小さい頃からCP9のある意味純粋培養。
戦いの術は身につけてきたけれど、土壇場でうっちゃれる強さはナミには敵わないのかもね。 (逆にそういう隙がないとナミには勝ち目がないとも言えますが)



乱入してきた暴走チョッパー。
必死に呼びかけるナミの声も届きません。
うーん・・・でももしかしたら聞こえているってこともあるかもしれないですね。
いつものチョッパーの意識も残っていてちゃんと聞こえているんだけど、もう自分でもどうしようもない状況。
だからこそ
「手ェ出すんじゃないわよ、私の仲間よ!!!」
どんなに変わろうと仲間としての思いは何も変わらないんだよっていうナミの言葉が、 チョッパーを元に戻す何かになってくれるのでは、なんて思います。
チョッパーがぜぇぜぇしてます。(涙)
もう体がボロボロなのかもしれない。早く止めてあげないと・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はっ、ここでサンジの出番か!?
石鹸の能力は水で流せば無効。
そして、サンジが横たわる階下に投げ落とされた「水の入った」バスタブ。
そんなばらまかれたヒント(どころじゃない:笑)により、サンジ復活の兆しがほのかに見えてきました。
彼には是非とも見事な復活を遂げて欲しいものです。


サンジが蹴り上げた足で、ぐぐっと暴走チョッパーを止める。
なにやってんだよ非常食、早くいつものおまえに戻りやがれとか何とか言ってるとこに(セリフのセンス皆無・・・orz)、 ナミやゾロやウソップたちが駆けつけて、みんなで必死に呼びかける。
そんなのはいかがでしょうか。(いつもの当たらない予想)


ナミとカリファの戦いは続行。
クリマタクトを操って懸命に戦うナミさんが大変カッコいいです。
相変わらず原理はわかりませんが(笑)、ホント、ナミに持たせる武器としては最適なものを考えましたね、尾田っち。
レイン・テンポで元の姿に戻り、ミラージュ・テンポで蜃気楼を起こす。
蜃気楼てのは、要は光の屈折で元の像が伸びたり反転したり・・・ってことで、ナミも 「強力な冷気でねじ曲げた、空気の層に写る幻」と説明してます。
だけどねじ曲げすぎにもほどがあるのでは・・・(苦笑)
あきらかに元の像と違う幻が混じってますよ。


でもこれでカリファは倒せるかと。
鍵を手に入れて、名刀鼻嵐のとこに駆けつけて(笑)、チョッパーを止めて、ルフィの元へ急いで、さらにロビンを助けて・・・
おっと忘れてた、バスターコールをなんとかしなきゃいけません。
やること山積み。
これが全てあと30分以内の出来事です。
頑張って欲しいものです、ルフィたちにも、尾田っちにも。


2006/05/23




412話  「好機(チャンス)は終わった」


尾田神、本当にありがとうございますっっっ!!

大地よありがとう!
太陽よありがとう!
と、まるでGャルサーのF木直人みたいなこと言ってますが、今の私はホントに全てのものに感謝を捧げたい気分なのです。
でも大丈夫です、もう落ち着いてます。
そんなわけでちゃんと順を追って感想を書いてみたいと思います。(褒めて)


ナミVSカリファ戦も大詰め。
先週ですでに決着はついたも同然でしたけどね。
5人の妖精ナミさん。ちゃんとクリマ・タクトの向きが同じになっています。
前回は向きがばらばらだったんで、蜃気楼って本体と同じものが写るのでは?と疑問に思い調べてみましたが、 結局よくわからずそのまま放置してました。
えーと、ではこれはアレですか、コミックスになるときに修正とかいうやつ・・・(以下強制終了)


ナミの技は5人に分かれた幻を見せて撹乱するものですが、本体と幻があまりにもかけ離れてるだろ、とささやかにつっこんでました。でも 今回わかったのが、そのどれもが本体になりえるということです。
ちびっこいのもアイシールドの栗田みたいなのも、ある場合はナミが化けている可能性があるようです。
その原理なんてわかりません。元々クリマ・タクトって(昔のver.から)仕組みが全くわかりませんでした。 なんでたかだか棒の組み合わせを変えるだけで、いろんな現象が起こるのか。
でもきっと尾田っちの頭の中にはちゃんとその解説書があるのかもしれない、そんな気がします。
面倒だから・・・いやページが足りないからきっと描かないだけで。


「あんたがどれだけ強くても、私の予報は外れない」


キメもばっちりです。「予報」っていうあたりがさすがナミですね。
ルフィやゾロが「勝つ」って言い切るのとはまた違う確信。
きちんとした情報や理屈に乗っ取ってはじき出した勝利宣言、てとこかな。
そこへタイミングよくアニキ登場。壁伝わってきたのね、この人・・・(すげぇ)
さあ、これでお待ちかねの2番の鍵が手に入りました。
容赦なくカリファの服を引きちぎって鍵を探すナミ。
グッジョブなアニキに、やっぱり一応は興味あるんだと、新鮮な感動をした同人女でした(笑)。


さあさあ、舞台はゾロ&そげキングコンビに移ります(わくわく)。
チョッパーはこちらに乱入してました。
そげ様は相変わらずいろんな水分出してます。そのうち脱水症状になるのではと心配になります。
「何で俺たちがわからねえ」というゾロと
「あの帽子と角で他に誰が要るってんだよ」というそげキング。
ゾロは人を外見で見ないんでしょうか。
なんていうか、魂で感じるタイプ?アイシールドの進もそんな感じですね。
だからチョッパーらしいことは感じてるんだけど、躊躇いなく攻撃してくるから戸惑っているのかも。
そんなゾロの心のセンサーは(銀子さん夢見すぎ)、チョッパーの生命の危機を感じました。
ああ、ホントにぜいぜいしてます、チョッパー(涙)。ランブルボールの副作用、やっぱりこの姿はかなり危険なのですね。
前回もしかしたらチョッパーの意識がどこかに残ってるのでは、みたいに書きましたが、ドラムでの回想シーンを思い出してみれば本人にこの姿のときの記憶は残ってませんでしたね。 今回もそうだったらいいのだけど・・・。
仲間を襲った記憶(傷つけようとした記憶)なんて医者のチョッパーが知ったらどんなにショックなことか・・・。 一生懸命戦おうとした結果だもの。どうぞちゃんと救われる道がありますように。(尾田っちのことだからしっかり用意してると思うけど←そしてまた泣かされたりして・・・)


「背スジをのばせ!!名刀『鼻嵐』!!!  三十六煩悩鳳っ!!!」
「はばべばふ!!!!」


戦闘中のゾロに遠慮を求めてはいけません。
でもここまで人間の体に刀の素養を求める彼もどうかと思います。
その脳内の方向性はちょっと普通じゃ考えられません。いやこの場合ゾロにとってはこれしか方法がないっちゃあそうなんですが・・・。
立派な青年一人分を軽々振り回し、床を切り裂くその腕はただもううっとりものですが(はあと)、そんなゾロスキーを誇る私でもここは、しっかり背スジをのばしてたそげキングを 褒めてあげたいと思いました。


やってきたフランキー兄貴がチョッパーを海へとふっとばし(これで元に戻れるかな?兄貴は能力者じゃないから海に落ちてもちゃんと助けられるし、こっちはなんとかなりそうですね)、 鍵を持ってきたナミによって、ついに魔獣は野に放たれました。
魔獣が野に放たれました。
なんとなく繰り返したいフレーズです。


きゃっほ〜〜〜vv このラストひとコマだけで今日は何時間萌えたことでしょう。


「笑ってねェで後悔しろよ・・・・・・もう二度と来ねェぞ
今みてェなおれを討ち取る好機(チャンス)はよ、『世界政府』!!!」

尾田神、本当にありがとうございますっっっ!!(二度目)

これだけでご飯かるく5杯はいけますね、もぐもぐ。
今まで繋がれていた左手ですらりと刀を抜きながら、見せる顔のなんて悪っそうで、そんでもって楽しそうなこと!!
これこれ、これぞゾロですっ!!!
尾田っちの描きこみもかなり力が入っていると思うのは私だけですか?
ゾロの悪人顔は今に始まったことじゃありませんが、それでも連載初期の頃は口をぱかっとあけて「あはは」と楽しそうに笑ってた印象が強いのですよ。 一巻の表紙とか、バギーとの戦いを終えた後とか(記憶がイマイチ曖昧ですが)。
ところがエニエス・ロビーに入るなりゾロの悪人顔は特に目立ち、これでもかというほど目にします。
さすが、海賊。さすが高額賞金首。さすが未来の大剣豪。
そしてさすが未来の海賊王の相棒ですv
今回も「世界政府」なんて名指ししちゃって、相手がでかいだけに嬉しくてたまらないんじゃないでしょうかね、この男。


敵がでかくて嬉しい。
それをこの手でぶっ潰せるかと思うと嬉しい。
敵も強いけどオレはそれ以上に強ェ。


そんな感じ?
ああ、やっぱり悪人だ・・・、でも大好き!!!!


両脇で控えてるナミとそげキングが何気でカッコいいですね。
そげ様は今までがウソみたいにすらりと立ってます。(仮面の中はだらだらか?)
カクとジャブラ、2人ともゾロが相手するのかしら?
それも嬉しいけど(♪)、そげ様のちゃんとしたサポートも見たい気がします。


そして次週。
ゾロですよね!?ゾロ祭りですよね!?
サンジの再登場やルフィのその後もとっても気になってるんです、ホントです。
でもゾロ祭り・・・その響きにうっとりしつつ、この先の一週間を過ごそうと思います。ごめんなさい。


2006/05/30




413話  「狩人」


はぁちじちょおぉどの〜、というネタはどれだけの方が書かれているでしょうか。
そういえばリアルタイムで歌ってたよと、しみじみ思い出しました。
8時ちょうどに上野駅を出るあずさ2号という列車が、実は存在しなかったと言うのはちょっとしたトリビアです。


そんなことはさておき、感想いきます。
まずは扉絵。
あら、連載終了ですか?
結局女性+αは新たなる人生を、そしていろいろ罪を重ねちゃった4人はインペルダウンに・・・ということですね。大雑把な分け方ですみません。
インペルダウンに、ということはエニエスロビーを通るんでしょうか?それとも別ルートがあるのかな。
麦わらの一味との接触があるのか気になりますが、本編でそこまで描くのは大変かもしれません。時系列も今どうなっているのかややこしいし。
クロコダイルがちゃんと収監されているのでほっとしました。やっぱこうでなくちゃ。


では、本編。
ゾロ祭りだとあれだけ騒いでいた私に、可哀相な人を見る目でそっと微笑んでやってください。
大丈夫、肩透かしくらいじゃ負けません。


「バスターコールのタイムリミット迫る!!」  ←アオリより。
事態は風雲急を告げてます。
来た道を走るロビン。
はあはあって息を切らして、ただただ必死に。
その姿には、今までうふふとか余裕で笑ってたお姉さまの面影はありません。
早く、早くルフィたちと合流できるよう今はそれを祈るのみです。
そんなロビンに襲い掛かるファンクフリード。
ものすごい重さでしょうが、これは剣自体に意志があって動くようで、スパンダはただ命令すればいいようです。
思い知らせろだの、急所は外せよだのって、うるさい。おまえがやれ!(怒)


チョッパーはフランキーに助けられ、元の姿にも戻りました。
でも意識はありません。ココロさん&チムニーたちに預けられてこのままリタイア?(悲)
ココロさんたちは、フランキーから後から来いという指示を受けました。
彼らはもう先に進むしかありません。後ろは橋のない死の滝&バスターコールですから。
またロケットマンを動かすのでしょうか(車体は無事だったっけ?)。
そういえば、ガレーラの3人や巨人族の2人、そしてフランキー一家の皆ってまだ橋の向こう側ですよね?しかも縛られて。
えーっと、もしかして彼らも助けてあげなきゃいけないのでは・・・。
やること多いな。ホントに。


フランキーは3&4番の鍵を手に入れ、ロビンの元へ向かいます。
ここはやはりスパンダと因縁の決着をつけてほしいところです。
でもその前にルフィ&ルッチが戦ってるとこに出くわしますよね。どうするんだろう、アニキ。


一方のゾロ&そげキング&ナミ。
ほどほどにゾロ祭りです。必死にゾロの活躍にしがみつくゾロスキーですみません。
「弱点にならねぇといいな」という凶悪顔も倒れそうなんですが、今回は戦いの最中ずっとひらひらとたなびく上着がたまりませんでした。
いえ上着ってよりそこから覗く胸や背中が・・・!!(ばんばん)
浮き上がった上着の間から見える腹巻との間の『絶対領域』!
じっとジャンプに目をやると筋肉の動きまでが見えてくるようです。それがゾロスキーの心意気ってもんです。もう意味不明です。すみません。
カクは長い首を振り回して戦うんですね。
剣でゾロと戦ってほしかったので、少し残念です。そう思うとカクは別に悪魔の実を食べる必要はなかったかもしれませんね。 キリンにならなくても、カクなら充分ゾロと張り合えたのではないかな〜。(偉そうな物言いでごめんなさい)。
まあ、まだゾロは本気モードになってないので、「これから」を楽しみにしています。


さすがにカクと戦うゾロは余裕がないです。
その間に、ナミ&そげップ(ナイスネーミング)にジャブラが襲いかかってきました。
新兵器カブトも通用せず、ただ嬲られるままのそげップ。
涙さえ浮かべて必死で彼の命乞いをするナミ。


そこへ現れて、オオカミを蹴り飛ばした狩人・・・サンジの復活です!


サンジファンの皆様、おめでとうございます。
思っていたよりずっと早い復活に驚きました(すみません)。
あのつるんつるんがウソのようなカッコよさですv
フン・・・!と反応したゾロもいいですねv
「なにやってたんだ、このバカ」みたいな、でも「さっさとやっちまえ」みたいな。
私はこの2人ってこんな感じだと思うのですよ。ZSとかSZとかいうのではなく(笑)。
あからさまな好意はありえないけど、根底にはお互いの力への深い信頼がある。そんな気がします。
話がそれましたが、まあそんな風に狩人さんが子羊を助けに来たところで、来週は狩人と羊飼いのバトルの2元中継でしょうか。


それで少しばかり真面目に語ります。
サンジの復活はとっても嬉しいのですが、正直なところ、ここでは彼に戦ってほしくありません。
ジャブラは絶対にウソップに倒してほしいのです。
子羊なんて見下されて。
羊飼い(=ゾロ)に身を守ってもらってりゃ無事だったのになんて言われて。
狼を狩る狩人を名乗るサンジに助けられて。
あのナミにまで泣いて「殺さないで!」なんて命乞いされて。
これじゃダメなんだよ、ウソップ!
まともに戦わなくたっていい。そんなのはゾロやサンジがすればいいんです。
ずるい手だって構わない。ただウソップらしく戦って、そして勝ってほしい・・・!
このW7編は、ウソップの成長が裏テーマにあるのでは、なんて勘ぐってました。
ルフィと意見を違えて船を下りたわけですが、そこには実は今までつもり積もってた「劣等感」があった。
自分は皆のように強くない、能力もない。
誰もそんなこと思っちゃいませんが、ウソップ自身がそう思っていた。だからウソップはそんな自分を乗り越えなくちゃいけないんです。
自分の力を見つめなおし、自分の立ち居地をちゃんと見つけ、そんでもって大手振って再び一味に戻ってくる。それが私の予想でした。
でも今ウソップがしたことって、巨人族を仲間にしたことと旗を打ち抜いたことくらいですよね?(忘れてたらごめんなさい)
それじゃ今までと同じですよ。一観客である私ははそれでもいいと思うけど、ウソップがそんな自分を許せないはず。
(何をしてんだ、俺は・・・)って言ってるくらいなんだから、今の状況を誰よりも不甲斐なく思っているウソップだと思います。
だから頑張ってほしい。
サンジに、「ここは俺がやるからおまえは先にルフィのとこに(あるいはロビンのとこに)行け」くらい言ってほしい。
ナミが「なに言ってんの!」とか言うけど、察したサンジが「ナミさん行こう」って連れて行って、それを見てたゾロはやっぱり「フン・・・!」とか笑って、 ジャブラが「子羊が何を・・」とか馬鹿にするけど、立ち上がったウソップがちゃんと自分一人の力で倒しちゃうの。
そんなであってほしいです。
もちろんワンピースは尾田っちのものだからどんな展開になっても文句をいうつもりは全くないですし、神様のことだからちゃんとそういった 展開も用意してくれてると思うのですが、ホントにウソップに関しては心配でたまりません。
サンウソも嫌いじゃありませんが(笑)、守られてばかりってわけにはいきませんよね。仲間である以上あくまでも対等でなくちゃ。
少なくとも勇敢な海の男を目指すウソップであるならば。


偉そうなことを長々と講釈ぶってすみませんでした。


2006/06/06




414話  「サンジVSジャブラ」


表紙
連載が終わって、また単発に戻りました。
こうして一人一人が動物たちと一緒にいろんな顔を見せてくれる表紙も楽しくって大好きですvv
今回の船長はバッファローを従えて昆虫採集かな。
狙いはヘラクレス?楽しくてたまらない小学生みたいな顔がものすごく可愛い〜vvv


本編。
狩人参上です。いきなり「惨状」って打ち出したうちのパソコン。
それは先週までですから(笑)。
いったいあの状態からどうやって、とナミに聞かれて
「『天』からバスタブが落ちてきて『呪縛』が解けた」と答えるサンジ。
セリフも表情もとってもカッコいいです。でも『呪縛』とか言ってますが、あなたそれ自分で招いてしまったつるんつるんなわけで、 しかもすまないとか泣いて詫びてませんでしたか? (←すみません、バスタブは投げないでください)


ウソップの話に移りましょう。
はあはあと起き上がるウソップ。
すまない、サンジ君、おれは・・・やっぱりおれには・・・
「やっぱり」です。
あんなに威勢よく世界政府の旗を打ち抜いたウソップだったのに、やっぱりこのセリフを使うのです。
誰かの危機を助けにカッコよく登場なんてできないんです。強い敵は倒せないんです。
誰かさんたちみたいなバケモノじゃないんですから。


そんな劣等感でがんじがらめの自分自身を打ち破るために、私はここはなんとしてもウソップの力でジャブラを倒してほしい、と書きました。
それに対するサンジのセリフ、つまり尾田っちの答えは
「最悪の事態には必ず相応のチャンスが眠ってるもんだ」でした。
サンジ、いえ、尾田っちはその最悪に対抗するための最大のチャンスをウソップと位置づけたのでしょうか。


サンジの言葉を借りなくても、状況は最悪です。
開き始めた正義の門。
スパンダに無理やり連れて行かれるロビン。(くそぉ、あとで絶対ギタギタにしてくれっ!)
未だ勝負のつかないルフィ(頑張って・・)
鍵を持ってロビンを追うフランキー
相変わらずマイペースで急いでるココロたち。(ばーちゃんはチョッパーをどうやって持っているんでしょうか?最初全く気付きませんでした。あれは リュックと言うか捕まえた得物のようです)。それにしてもチムニーの矢印はあとで役立ちそうだな。
キリン狩りの真っ最中の羊飼い。
海列車に乗り切れない政府役人達。
一方パウリーやフランキー一家たちは無事ロープを解いて逃げ出せました。島からの脱出をはかります。


「お前にできねェことはおれがやる
おれにできねェことをお前がやれ!!」
サンジが叫びます。


そうなんです。私もそう思います。
一人が全部できる必要なんでないんです。
得手不得手を補い合う、それでこその仲間だもの。
アーロン編でルフィも言ってました。
おれは助けてもらわねぇと生きていけない自信があるって。
そういう意味ではナミやチョッパーが一人で敵と戦って倒してしまうのもどうなのかなとは思うのですよ。
彼らはどっちかというと非戦闘員、船医であり航海士なんですから、 理屈で言うとそっち方面で力を発揮してサポートするのが順当ではあります。 最もそれでは漫画として面白くないからいいんだけど。(笑)


まあその辺は置いといて、ウソップの話に戻ります。
サンジにできてウソップにできないこと。
それは今ジャブラを倒すということですね。この状況から言って。
ではウソップにできてサンジにできないこと。
それはなんだろう、と思います。
ウソップならカリファにあんなあっさりつるつるにされなかったんじゃないかな〜という呟きはお空の彼方に置いとくとして、


「よく考えろ
状況を読め!
お前がいればロビンちゃんは必ず救えるんだ、ウソップ!!」


ごめんなさい、サンジくん(尾田っち)、
考えたんですが、私にはわかりません・・・状況が全く読めません・・・orz
でもサンジの中にはロビンを救う手段として、もう答えがあるんですね。
それをウソップに頼むと伝えてるんですね。
あえてはっきりと伝えないのはウソップの力を信じて、ウソップ自身に答を見つけてもらうためですね。
またここでウソップと名を出して強く呼びかけるのも、ある意味サンジの優しさではないかと。
麦わら一味の危機を救うのは、どこからかきた謎のヒーローそげキングではなく、ウソップでなくてはいけないんですから。


私が先週書いた「ジャブラを倒す」というのは一見いい方法のようで、実は解決になってなかったのかもしれません。
「ウソップらしく戦って勝ってほしい」。
それはなにも真っ当に戦うことじゃないと書いたはずなのに、私のほうが見失ってました。お恥ずかしい限りです。
そしてサンジの言葉の答をどうやらウソップは理解したようです。
あとは勇気を出して遂行するのみ。
どうやって真に自分にとってのヒーローになれるのか、見守って行きたいと思います。


その後は、盛大なサンジ祭り。
わっしょいわっしょい
通り過ぎていく、おみこしをそっと横目で眺めてるゾロスキーです。
いいです、またもう少ししたらカーニバルはやってくるから。必ず。(握り拳)


ひらりとかわして強力な蹴り。
サンジの戦いは綺麗ですよね。
厄介だなァと鉄塊のことを言ってますが、どうせこれは「めんどくせぇな〜」くらいのニュアンスで問題になんてしてないんですよ、たぶん。
だって目が全然負けてないもん。余裕だもん。
蹴りの威力が負けてないってすごくないですか?
ブルーノのころから鉄塊を揺るがしてましたが、どんだけ強くなったんでしょうね。
六式使いもまったく問題にしてない。強さのインフレのような気もするけど、でもいいですv


ロビンは実の妹なんだ・・・ってジャブラのウソもすっかり見抜いております。
見え透いたウソですが、意外にウソップなら引っかかったかもしれない。人がいいからな。
ではルフィならどうかな?
うーん、どうせ聞いちゃいないだろうから関係ないか。ゾロも同じく。
次号は人気投票発表で巻頭カラーなんですね、わくわくしますvv
やっぱりワンツーフィニッシュを狙ってほしいです、ふふ。
そして今度こそゾロ祭り・・・(ぼそ)。
船長にもそろそろ活躍してほしいですが、船長は大トリですからね、もう少し先です、きっと。


2006/06/13




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