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460話  「夜明け前に取り返せ!!」


なんかカッコいいタイトルですね。
数十年前の青春映画のタイトルみたい。(ほめてるつもりなんですが…)
さて、反撃への作戦会議中の麦わら一味。
取り戻すものは、ナミに3人の影。(そしてメシ)
ここで船長がまたさらりと核心をついた発言をします。


「ゾンビなんて探さなくていいよ」


みんな忘れてましたが(すみません、私もです)、あのゾンビのようなじいさんが言っていたではありませんか。
ゲッコー・モリアを倒せば、影は元に戻るのだと。(何で戻るんだとか細かいことは気にしないように)
よく考えてみれば、3人がそれぞれのゾンビを倒して影を取り戻せばそれでおしまいかっていうと、そうじゃないのがこの海賊団なんですよね。毎度のことながら。(笑)
後ろで泣いているたくさんの思いも知ってしまった以上、みんなの分も「ついでに」(ここがポイントだと思います)取り返してやらなくては。


今回、冴えまくっている船長は、すでにモリアの位置も把握しています。
「とにかくおれはモリアをぶっ飛ばしに行くからよ」
まあそうなるでしょうね。
そしてさすが船長、仕切ります。
「影はそれで全部帰ってくるから、サンジ、おまえナミのこと頼むぞ」


おーおー、燃えまくっています、サンジ。
ゾロのいうとおり、これ以上刺激すると何かに変身しそうです。すでにしかかってる気もするけど。
ウソップは、ナミを連れ去られた責任を感じてということでサンジサイドへ。(七武海に二度と会いたくないという消去法な選択だとしても(笑)、 責任を感じるという言葉に彼らしさを感じます)
ブルックが心配なフランキーはそちらの応援へ。
ゾロも「伝説の侍ゾンビ」会いたさにフランキーサイドへ。


作戦は決まりました。
ただし、タイムリミットは夜明けまで。
万一日の光が差したら、影のない3人は消滅してしまうのですから。
若干誤解したままの船長ではありますが、いずれにしても夜中のうちに決着をつけないといけません。
ウソップ特製塩ボール(即座に用意する手際のよさは、さすがだとゾロも褒めていますv)を渡され、さあ作戦決行。


一方のモリアたち。
魔人オーズは相変わらず気ままに海賊王を夢見ています。
だけどモリアの余裕が気になるなぁ。
「いいんだ時間の問題だ」って。
簡単に言うことを聞かせられるような口ぶりですが、なんだろう。
あんなワガママで奔放で海賊王を夢見てるデカブツをどうにかできる手段があるというのか。
決定的な「何か」を握ってる故の余裕に感じるのですが…。


そこへヒルドンが、状況を報告に来ます。
暴れまわっているルフィたち。弱点を知られ逃げ回るゾンビ。
唯一対抗できそうな将軍ゾンビたちは、アブサロムの結婚式に参列中。(ぷ)
おや、ジゴロウ殿もちゃんといるではありませんか。
ええ、あの頭はね、よく目立ちますから…ふっ。
結局、彼らに頼らずともネガティブホロウで弱らせれば大丈夫という、頼もしいベローネの言葉に任せることになったんですけどね。


さて、メシを返せと暴れるルフィ。
ナミの風呂の覗いた野郎への怒りに燃えるサンジ。
そりゃもう手がつけられません。
一方下の橋では、軟弱野郎どもに捕まった情けない自分への怒りに燃えるゾロが暴れてます。
ええ確かに情けなかったですね。フランキーをアニキと呼ぶことにして、日々今回のことを反省するべきだと思います。
おっと、そんな間に、ネガティブホロウにより心を折られたルフィとサンジが落ち込んでます。
ルフィはまた生まれ変わりたがっています。
サンジ、まゆ毛巻きすぎても死ねないから・・・(てか気にしてたのか?)。
これは厄介です。解決策はないので、とにかく二人を抱えて逃げ…というところで、なーんにも考えてないオーズが、マストのてっぺんから飛び降りてきました。


直撃。


サンジを抱えたウソップを始め、オーズもゾンビもみんな下へ落ちていきました。
ここに残ったのはルフィとロビン・チョッパー。
一方下はゾロ・フランキーに加え、落ちてきたウソップ・サンジです。
そして目の前に立ちふさがるのは…オーズ。
うわぁぁぁ、どうなるんでしょう。戦いになるのか、案外仲良くなっちゃったりするのか。
それにしても、これがルフィのゾンビですよ、ゾロ。
今あなたの脳裏を横切る思いは何ですか?(知りたい)
こんな不細工な野郎にルフィを入れやがって…ですか。
それとも、へぇ何に入ってもやっぱ可愛いもんだな…ですか。
それとも…あなたらしく、ルフィの能力を持つ敵と戦ってみてぇ、とか。


ところで、またロビンですが、今回は「ナミちゃん」といいました。
なるほど。しっかりしてるけど、やっぱりロビンにとっては年下の可愛い女の子なのか。
多少の違和感はありますが、でも案外あっさりと納得できました。
問題は彼女がゾロをなんと呼ぶか。
(サンジは「サンジくん」だろうと勝手に予想しています)
ゾロさんやゾロくん、ではないでしょう、まさか。
呼び捨てかな〜。でもそれも微妙に違和感。
剣士さん、て好きだったんだけどな。
いや、それこそ今はどうでもいい話題か…。


2007/06/28




461話  「ゴーストバスター」


予期できないオーズの行動により、ルフィ&チョッパー&ロビン組と残りのヤロー共4人組とに別れてしまいましたが、 それほど問題はなさそうです。
ルフィが、ウソップもサンジも「大丈夫だ、あいつらは」と信頼してるのがいいですv


モリアを一直線に目指すルフィたちは途中でホグバック&シンドリーちゃん(なぜかちゃんをつけずにいられないこの不思議)と出会ってしまいます。
ここで、二人がルフィを先に行かせる作戦に出たのはうぉ〜という感じですね。
ロビンはともかく、ルフィのために自ら戦おうとするチョッパーの成長した姿にほろりとしますが、今回それはホグバックに「裏切られた」と思う怒りから来ているようです。
最も「失望した」とか「裏切られた」とか、これはチョッパー自身の心の持ち方なだけであって、ホグバックはチョッパーに対して別段そういう行動をとったわけじゃありませんけどね。


チョッパーはルフィたちとの旅で初めて外界に出ただけあって、良くも悪くも純粋です。
純粋に信じていたからこそ、純粋に腹が立つ。
世の中にはこういうことはいくらでもあるんだと、ロビン姉さんやナミは数え切れないくらい身をもって体験してるはずです。(可哀相に…)
やがて彼もそんな世界を知っていくのでしょう。
そうして少年は大人への階段を一つ上るのです。
頑張れチョッパー、さらば少年の日。(BGMは銀河鉄道999)


…と思ってたんですがね。
チョッパーVSホグバック、シンドリーちゃんVSロビンと思いきや。
さすがに尾田っち、一筋縄じゃいきません。


「没人形にしてやろうか、コイツらによってな…」
おおおおおおおおっ、あの見覚えのあるシルエットは!!!


犬っぺとジゴロウ殿の登場です。(結婚式に参列してたんじゃ…?)
どっちがどっちと戦うのかな。
犬っぺはレディであるロビンとは戦えないから、じゃあジゴロウ殿(なぜか敬称をつけてしまうこの不思議)とロビン?
ロビンが圧勝したら、ゾロファンとしてもすごく笑える…。
(精神的には完全にロビン>ゾロですからね)


さて、ルフィはモリアのところにたどり着きました。
は、早いな…。
何気にやる気なく、そして余裕のあるモリア。
先週も書いたけどこの余裕がめちゃくちゃ気になります。


一方下の組は魔人オーズと激突。
「これがゾンビ!?」と驚くフランキーに対して、ゾロとサンジは「これがルフィ!?」と叫んでしまってるように見えるのは私が腐っているからですか?
「あの可愛いルフィがこんなヤツに…」とか思ってるんだろうなーとか、一人でほくそ笑んでる私はかなりの馬鹿ですか(聞くな)。


でも外見はともかく、オーズってば可愛い。
中身はまんまルフィです。
「ホントにルフィみてェなこと言ってやがった」
なんだ、オーズまで可愛く見えてきたのか、ゾロ?(もういいから)


「もう…いいじゃねェか…、お前らの影なんて」
そうだよね。あんなヤツと戦うよりは諦めたほうがマシかもしれない。
さすがネガティブ・ウソップ。(これって伏線ですかね?)


先を急ぎたいとこですが、目の前の橋はオーズのせいで大破。
しかしここでフランキーの職人技が炸裂します。
一瞬にして壊れた橋を直すなんて、どんだけ便利なんですか、あんた。
材料さえあれば何でも作れるなんて、すごい。
まるでハム太郎のパンダくんみたいです。(すごくわかりにくい例え…)


そして4人が行き着いたのは、ペローナの部屋。
この人も能力者だったんですね。
ホロホロの実。
人の心を虚ろにする霊体を生み出す、霊体人間。
逃げるしか手はないんですが…、あああ、間に合わなかった。


ウソ「終わった、何もかも…」
フラ「ノラ犬などに踏まれたい!!」(などってのが微妙だな)
サンジ「サバ以下だ、オレという存在は…」(何故サバ?)
ゾロ「みなさんと同じ大地を歩いてすいません」


ゾロ…!!!!!(大笑)


みんなツッコミどころ満載のネガティブさですが、ゾロが最高です。
な、泣いてるよ、この人。(しかもしくしくと…)
ゾロはネガティブになると、世間に謝るんですね。
普段ふんぞり返ってるくらいなくせに、ネガティブゾロは、存在してすみません、ここにいてすみません。
そんな対比がたまらない。
普段膝なんてつかないだけに、orz 、このポーズが実に可愛らしいですv


襲い掛かってくるゾンビたち。
大ピンチです。
しかし、そこで立ち上がったのが、キャプテンウソップ!


技は当たったのにどんな手を使ったのかと思えば
「オレは元からネガティブだァ!!!」


なるほど(ぽむ)
ネガティブパワーを凌ぐほどのネガティブシンキング。
ペローナに涙させ、ゴーストたちに思わず励まさせるほどの、後ろ向きな生き方はさすがウソップです。(褒め言葉か?)


「さァ目を覚ませてめェら、(略)あいつはおれが引き受けた!!」


どうしたんだ、頼もしいじゃないか、ウソップ!!
3人もびっくりです。
「だが周りのゾンビどもは片付けてから行け」
あ、やっぱりウソップだ。(笑)
全部任せられてますが大丈夫でしょうか?
誰か残ってやってください。ヤバイから、ホントに。


さて、教会ではアブ様とナミの結婚式が、粛々と進行中。
気絶してる隙に勝手にあれこれさせられて、ついには誓いの口付けときたもんだ。
乙女の貞操の危機です。
ここに飛び込まないで、なにがラブコックだ。
サンジくんの頑張りにぜひ期待したいところです。
それにしてもアブ様って意外に純情なんですかね。
いよいよのちゅーに震えてるじゃないですか。
ああ、あれか。
妄想ではいくらでも好き勝手できるけど、3Dの恋愛には弱いやつ。
透明になれば風呂も覗けるし、押さえつけもできるが、本番では何もできないんですね。
今時のオタク系ですか、妄想族ですか、アブ様。(ひでぇ)


しかし、今週のポイントはやはりウソップですね。
ネガティブホロウに対する手段としては若干苦笑せざるを得ませんが(すみません)、でもウソップがそういう「対抗策」としての存在になってくれることは、 素直に嬉しいです。


2007/07/06




462話 「オーズの冒険」


なんだかタイトルだけで愛しく思えてきます。
ヤバいです、オーズ(笑)。


さて、ネガティブホロウの効かないウソップに、ペローナはネガティブホロウズ(複数形)を放ちます。
4匹のゴースト、4倍ネガティブ攻撃。
しかし、物事を後ろ向きに考えることに対して、ウソップに敵は無し。
逆にゴーストたちとペローナをネガティブにしてしまいました。
「クマシー、いつも…ごめんね」ってめちゃくちゃウけたんですけどv
それにしてもウソップってばそこまで後ろ向きですかね???
他のメンバーに比べたら確かにネガティブ系ですが、ちゃんと夢もあるし、勇気だってある。
ウソップなんてごくごく一般レベルだと思うんですがね。
物事を悪い方に考える、何をやっても自身がない、全て自分が悪いと思う、
それがネガティブ大王。
なんだか私もペローナに勝てる気がしてきました。
ゾロ、困ったときは私を呼んでv (自分で書いててちょっと凹んだ…:苦笑)


とにかく無事に脱出できたゾロ・サンジ・アニキ。
途中サンジはナミ救出に向かうため燃えながら別ルートへ。(大丈夫ですか?)
ゾロ&フランキーがブルックの元へ向かいます。


さて、自分の影と戦うブルックですが、やはり肉体の差が大きいのか、敵わず「鼻唄三丁矢筈斬り」によって倒されてしまいます。
悔しい、悲しい、淋しい。
いろんな思いが交錯しますが、何よりもラブーンに謝りたい。
…って、つい書いちゃいましたが、ブルックの中に「悔しい」ってのはないかな。
それよりも、彼はただ淋しいと何度も呟いています。
自分の人生が淋しいと、もしも涙腺が残ってたなら、だくだくと涙を流したでしょうほどに。
仲間を失い、ガイコツになって、たった一人ぼっちで霧の海を彷徨っていた時間はそんなにも長く辛かったのかと、改めて思います(涙)。
そしてそんな長い時間を振り返れば振り返るほど、願いの報われない我が身を「淋しい」と表現するしかない…。


ブルック〜〜〜〜〜〜〜〜!!(号泣…… ←フランキー並みの涙腺)


神様(尾田神様)、どうかブルックの願いを叶えてあげてくださいっ!!


ぐすぐすと涙を拭きながら続きを書きます。
だってこっからだもの。(腕まくり)


危機一髪のブルックでしたが、突然屋敷が大揺れし、間一髪逃れることができました。
そこへ飛び込んで助けてくれたのが、フランキー。
ホントにアニキは優しいです。ブルックが気に入ったこともあるんでしょうが、言葉のかけ方一つとっても心配してる気持ちがあふれてる。
しかし、そんな二人に「敗者に触れるな」とばかりに刀を向けてくるリューマ。
そして…。


「ちょっと待った」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!!(ばんばん)


ゾロですよ!ゾロが二本の刀でギィンと止めるのです。
私はよく感想で、(ばんばん)という擬音を入れますが、これは決して誇張ではなく、読みながら本当に床あるいは机をたたいています。
今回も叩きまくり。手が痛い。(どうでもいい情報です)
なんていうのかな、ゾロはやることがいちいちカッコいい。


そんでもって
「会いたかったぜ」
やはり好物は剣豪でした(笑)。
私も一度でいいからゾロからそんな風に言われてみたいものです。(無理)

そして面白いなぁと思ったのが、ブルックにゾロの説明をするフランキー。
「やたら好戦的な三刀流の海賊剣士だ。相当強ェぞ。(略)おまえに代わって影を取り返してくれると思うが…(略)」
なるほど、彼はゾロをこう見ているわけですね。その強さもしっかり認めてくれてるんだv
「やたら好戦的」ってのが笑えます。確かにそうだ。
でもせっかくだから
「やたら好戦的な船長に惚れまくってる三刀流の…」としてほしかったですね。
まあフランキーはまだ仲間になって日が浅いから仕方ないか(笑)。


さて、会いたかった侍に会えたゾロですが、どうやら目的は彼の持つ刀だったようです。
侍というからにはそこそこのものを持っているんじゃないかと目星をつけていたようで。
ブルックが「私の影を取り戻して…」と頼むのすら「うるせェ!」と一蹴。
あんた、すげェ自分勝手…。(愕然)


今回リューマは敵としての登場ですが、それはブルックの立場に立った場合です。
(まあモリア側についているから敵は敵だとも言えますが)
しかし、ゾロは別にブルックの影なんてどうでもいいんです。
なんたって「うるせぇ」ですからね。(自分の影すらどうでもいいと思ってる節がある)
要は刀。失くした雪走に代わるものを求めているのです。
実際あと一本、雪走以上の刀がなければ、ゾロの三刀流の腕は生かしきれません。
これは必要なことなのです。
そして、リューマが持つのはさすが最強の侍だけあって、ついに出たって感じの大業物21工の一つ、名を「秋水」。
黒いのが雪走を連想させますが、もっと天才肌の孤高な感じがします。もちろん何の根拠もありません。


「そりゃいい物に出会った。よし、その刀、おれが使ってやる」


うわーっ、おまわりさん、悪人ですよーーーっ!!!
欲しいものを有無を言わさずぶん取って自分のものにしようとしてますよーーーっ!!


海賊なんだから当たり前の行為っていえばそうなんですが、仮にも少年ジャンプで主人公並みに人気のあるキャラがそれってどうなの。
めちゃくちゃ凶悪な顔だし、やってることはほとんど強盗。(ゾロファンの方すみません、…私もですが)
これが先週すみませんと世間に土下座していた男ですか。
ふり幅大きすぎるぞ、ゾロ。でも好きv


なんだかんだ書きましたが、秋水は(この名前からだとどうしても武装錬金を思い出してしまう…)、十中八九ゾロのものになるでしょうね。
大業物がゾロの手に…(どきどき)。
一緒に伝説を作っていくのかと今から楽しみです。


そのころ、ナミとアブ様の結婚式会場も大揺れです。
原因は勝手に舵をきっているオーズのせい。
おかげで島全体が、大変なことになっています。
焦ったアブさまは(ちゅーできないのでね)、将軍ゾンビをオーズの元に向かわせますが、「ゴムゴムの(ゴムじゃないけど)銃乱打」によって全滅。
早くてものすごい力で…どうとめるんですか、こんな魔人を。(はらはら)
でも中身がルフィってことが、ポイントのような気がしますね。
「おれの冒険の邪魔をするなァ!!」
夢に純粋なとこはまさにルフィ。
冒険がしたいようですが、ゾンビの身ではこの島をでることすらできるのかどうか…。


さて、そんなとき式場の扉が開いて、来ましたよ、レディを守る騎士が。
「んナミさァ〜〜〜〜〜〜ん!!!迎えに来たよ〜〜〜〜〜〜!!!」
間に合ったじゃないか、サンジ!(ぱちぱちぱち)
せっかくカッコいいんだから、ほらまずは鼻水拭いて拭いて。


これで対戦カードはほぼ決まったのかな。
まずはサンジVSアブ様っぽいです。
連休なので土曜日発売ですね。わーい楽しみだ♪


2007/07/10




463話  「海賊サンジvs怪人アブサロム」


「海賊サンジ」って響きが妙に新鮮でした。
サンジがこういう書き方されたのってもしかして初めて…ですか?
(大変記憶が曖昧です。サンジファンの方その辺どうでしょうか。←人に頼る)


本編。
モリアと対面したルフィ。
影は返してもらうと息巻きますが、モリアは不敵に笑うのみ。
ルフィたちは(私らもだけど)、モリアを倒せば影は元に戻ると考えていましたが、どうもそうではないようです。
モリアをぶっ飛ばしても殺しても戻らない。
「主人の元へ戻れ」と命令させないとダメなのだそうです。
これは難しい。どんだけ弱らせたらそんなこといってくれるのだかわかりません。
ネガティブ思考な私など、モリアを相手にするより、みんなで手分けしてゾンビを一体一体浄化した方が早いんじゃないかと思ってしまいます。
ルフィがそう考えるとは思えませんが。


早速モリアに挑むルフィですが、さすがに七武海の名は伊達じゃありませんでした。
影を自在に操るモリアに、ルフィは触れることすらできません。
他の七武海に比べるとなんとなく見劣りのしていたモリアですが、やはりそれなりの実力はあるのです。
ただ優れた部下の重要性に気づいたのが他のヤツらとの違いでした。
自分でしなくても、優秀な部下を持ってそいつらにしてもらえばいい。
それはそれで一つの理念です。
優れた部下を従えるのも、まぁ本人の実力あってのものですしね。
ただし、それが海賊王としてふさわしいかどうかは別。
七武海ならともかくも、海賊王としてはいただけません。ルフィ、早くやっつけちゃえ。
ゾンビは時間差はあるものの、やがては自我をなくして完全服従するようです。
モリアの余裕はそこからきていたんですね。
あのオーズが完全服従なんてことになったら、ややこしくなってきます。
その前になんとかしなくては…。(タイムリミットのある戦いなのか…)


さて、ゾロの戦いはひとまずおいとかれるらしく(がっかりしてませんよ、美味しいところはとっておきたい主義ですのでv)、 今回はナミ救出に燃えるサンジvsアブサロムです。
さすがレディを救う騎士。
スキップの足取りも軽く、間一髪ナミを救出したサンジ。


「え、女神!?お…驚いた…まったく人騒がせな美しさ…」


あっちこっちで切羽詰った状況だというのに、こんなとこがやっぱりサンジ、大好きだ。(大笑)
「こんなに純白が似合うのはナミさんか米くらいか」
さすが名コックは言うことが違います。こんな例えはなかなか出ません。
白い米の美しさは確かにそのとおりだと思いますが、同列にされたナミ本人が聞いていたら張り倒される気もします。


アブサロムは犬ッペがサンジのゾンビだと気づき、
「将軍ゾンビ」にも入れてもらえないたかが下っ端、威勢ばかりで弱かった、本体の戦闘力も計り知れる、ザコだなんだといいたい放題。
確かにものすごくむかむかするんですが、でも実はこういう展開好きです。
なんていうのかな、表には出ないまま、でも真の実力はすごいって言う、サンジはそれでいいと思うんですよ。
「な、なんだ、コイツは…!?こんなヤツ手配書にはない…」
なんてみんなを驚かせればいい。
誰にも気づかれないまま、裏でいろいろ画策できるキーマンになればいい。
そんなふうに思います。


実際サンジはアブサロムを圧倒。
恋の怒りは偉大です。
怒りの原動力は「ロビンを舐めまわした」「風呂場でナミの裸を見た」「ナミが気を失っている」。
実に単純、しかし純粋。
さすがラブコック、ここまで怒りに燃えてるサンジを見たのは初めてかもしれません。
透明人間になっても、ウソップの塩玉を使って居所を見つけるその賢さ。
今のサンジに敵う者なし。(ぱちぱち)


すでにKO気味のアブサロムですが、サンジの怒りは収まりません。
「おれとお前には因縁がある…」
なんだろう?もしかして「ほげー」の恨み?(笑)
大変真剣な顔ですが、それほどシリアスな展開は待っていないんじゃないかというほうにこっそりと3000点。 (サンジスキーの皆様すみません)


サンジとアブサロムは「女神!?」だの「天使!?」だのと、思考パターンはそっくりです。
似た者同士とも思えますが、根本的に違うのは、サンジはレディを大事にすること。
自分よりもレディ。
だからナミに全然相手にされなくても、ロビンに適当にあしらわれても、サンジはそれでいいのです。
レディに尽くすことが幸せなんですから。
でもアブサロムは違うでしょ。
レディを敬う気持ちなんて全くない。(だってエロサロムだし)
舐めまわすだ風呂を覗くだ、挙句に無理やり結婚だなんて、サンジのポリスーとは180度真逆じゃないですか。
だからサンジは怒るのです。
それにしても圧倒的な強さなんですが、このまま勝つのかな…。
まだなんかありそうで、なんとなく心配なんですが…(はらはら)。



2007/07/17




464話  「サンジの夢」


この34号でワンピースは連載10周年ということです。
いろんなイベント目白押しですが、10年…すごいですよね。
うちの末娘が小5で10歳なんですが、連載が始まったころあぶあぶしてたこの子が、ワンピを見ながら
「ゾロってホントにルフィが好きやねんな」と呟けるまでになる歳月…(なんか違う)。
たしかDラゴンボールが連載10年位で終わったんじゃなかったでしたっけ。
両さんやジョジョは別格として、WJで連載10年。
これはすごいですよ。(数十年の間WJを読んできた私としては心底思います)
しかもパワーがまったく衰えていないところがさらにすごい!
袋とじにあったコメントを読むと、尾田っちがホントにワンピースという作品を描くことが楽しくてたまらないのが感じられて嬉しいです。
だから今でもあんなに情熱とパワーにあふれてるんですね。
尾田っち、たくさんの夢を本当にありがとう!


10周年ということで、表紙から巻頭からお祭りです。
巻頭カラーも悪人面の海賊団の集合。(笑)
スネ毛はともかく、サンジとフランキーの足の細さが同じことに驚きました。
この細さであの体を支えるのか、アニキ!?


今回は「サンジの夢」
なんか10周年を飾る大いなる夢の広がりを感じますが、油断してはいけません。
尾田っちです、そしてサンジです。
サンジの語るアブサロムとの因縁。
「おまえはおれから夢を一つ奪った男だ」
おおお、怒りの気で髪が揺らいでいます。(サンジの髪って柔らかそうv)
そして、アブ様が腕に仕込んだバズーカ(=死者の手)のからくりも見抜き、圧倒的な強さで追い詰めます。


「スケスケの実」の能力者。
自分の体も触れたものも透明にしてしまう、それがアブサロムの力でした。
「おまえにできることは全てわかってる」
サンジすげェ!なんで、なんで!?


サンジが語り始めます。
「ガキのころに開いた悪魔の実大図鑑(ゼフがもっていたんですかね)  (略)
一つだけおれの心を捉えた項目があった  (略)
わかるか、おれは一度透明人間になってみたかったんだ!!」


同じ実は二つないから、ここでスケスケの実の能力者に会ったということは、サンジが透明人間になる機会は永遠に失われたということ。
だからアブ様はサンジの夢を一つつぶしたということで。

八つ当たり

周りのゾンビが思わずツッこむほどに八つ当たり。
しかもその能力で、女湯をのぞきたかったらしい……
主人公サイドのキャラとして、その欲望にストレートな生き様はどうなんだ。
いや、サンジだから笑って(ただし苦笑)許せるのかもしれませんが。


幼いころ、ゼフの本棚でみかけた大図鑑。
なんだろうとぱらぱらページを捲ればたくさんの悪魔の実が載っている。
なんか嘘くせェな…それにカナヅチになるんじゃそんな能力いらねェよ。
チビナスはそんなふうに生意気に呟きながら、それでもなんとなく面白くて読み続ける。
そしてふと手を止めて考え込むチビナス。
傍から見てたらほのぼのする光景ですが、その脳内が女湯を覗こうと思ってたなんて…orz
449話の感想で書いたことなんですが、
「透明人間になったらなにをしたいというアンケートで、『女湯を覗きたい』というのはお約束的にそう答えているのかもしれないってくらい非常にベタな回答なんですが、 まさかそれを実行するやつがいるとは。(←アブさまのことね)
まさにエロの中のエロ。いっそ天晴れだと思います。」
しかしサンジはそれを超えました。
エロ対決はあんたの勝ちです、サンジ。
エロ度より、その歳月の重さに私は軍配を上げたいと思います。


妄想…と書いてシュミレーションと読むとはいいことを知りました。
これから当サイトは「ワンピへの愛とシュミレーションにあふれるサイトです」と紹介しようかと思います。
いつでもゾロルシュミレーション中ですと、にっこり言うとそれなりに響きが良いような、なんなんだか。


とにかく、幼いころからのそのシュミレーションのおかげで、サンジはスケスケの実の能力でできることはほぼ熟知しているそうです。
エロ妄想(実も蓋もない)がこんなとこで役立つとは。人生、何が幸いするかわかりません。
サンジとアブさま、この変態野郎と、お互い怒りをぶつけ合いますが、もうどっちもどっち。
周りのゾンビもさぞツッこみがいがあることでしょう。
(このゾンビのツッコミ方に、もて王の宏海を思い出したのは私くらいでしょうか)


とにかく戦闘はまだまだこれからです。
ナミを消されないよう抱きかかえたサンジ。
反撃できない彼にアブサロムが攻撃を仕掛けてきます。
殴る蹴る、そして…ナイフ!!
うわ〜〜〜っ、左肩の辺りを貫通してますよ、これっ!!!!
ここでサンジはナミを放ります。
「おれの血で純白のドレスが汚れちゃいけねェから…」
真っ白なドレスに夢を馳せる男サンジ。
とことんドリーマーな彼に賞賛の拍手を送りたいです。
でも透明人間への夢に未練はないそうで…
「自力で覗く」
この状況でも覗きへの夢は捨てられないらしい。(ぱちぱちぱち)
それはともかく、透明なアブサロムの位置を自らの血によって知り、捕らえることに成功。
ナイフを抜き取り……えっ、ええ〜〜〜っ!?
そういうのって抜いちゃいけないんじゃないですかっ!?(出血がひどくなるから)
カッコいいポーズですが、だ、だ、大丈夫なのか、サンジ!?


ともかくも「最上級挽き肉(エクストラアッシ)」で、アブサロムを吹っ飛ばすのでした。
最後はかっこよく決まりましたよね、女湯とか呟いてたけど。
そして何よりも、ナミは見てないけど。


次はウソップVSペローナ。
逃げるペローナ、追うウソ…って逃げてるじゃん。
クマシーがウソップを追いかけます。
意外にすばやく、しかも力が強い。
クマシーにかまっているうちにペローナを見失うのですが、その辺は余裕です。
だってペローナなら勝てそうなんですもん。
しかし、こっちだと呼ばれて振り返れば、窓の外に浮かぶペローナ。
「おまえを倒す算段をつけた!おまえさえ倒せば他の奴は目じゃねェんだ」
たしかにウソップ以外にはネガティブホロウ効きまくりですからね。
さあ、どうする、ウソップ。ここは男を見せるんだー!


というところで10周年めの話は終わり。
記念すべき号でしたが、サンジの女湯への情熱が全てだったような気がします。
そんな外し方がまたワンピらしくていいなぁ…(笑)


2007/08/02




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