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482話 「朝が来る」


時は2008年へと移り変わりましたが、更新し切れてない去年分からぽつぽつと感想書いていきます。
今年もよろしくお願いします。
(よく思うのですが、簡潔に即更新と、じっくり遅更新とどっちがいいのでしょうか…)


扉絵はロビンちゃん。
えーと、このイラストはどんな意味なんだろう?
「何見てやがんだよー」「ここらは俺らのナワバリだぜ」、とイキがってるチンピラ鳥たちですが、 鼻を垂らしてあまりにも寒そうな様子に、自分のマフラーを外して渡そうとしているこっそりと優しいロビンの図。
そんなところでしょうか。(すみません、よくわかりません)
え、オレアイダのポテトのパッケージがOP仕様に!
ワンピ産業はどこまで私らを食い物にするつもりなんでしょう(苦笑)。
シャー芯に引き続き、家に冷凍ポテトの山ができるのか…。


さてさて。
島中の影を集めて巨大化したモリア。
迫る夜明け。
おおっと、すごいピンチじゃん、ってトコからでしたよね。
その場全員が慌てふためく中、全く動じていないのがローラ船長です。
生きるか死ぬか二つに一つ。どう転ぼうと構わない。
すでに消えかかっているのにこのセリフが吐けるあたり、やっぱりオトコマエですね、ローラ。
もちろん麦わら一味も同じです。
って、ここでゾロがやってくれます。


「見学なら黙って見てろ…!!!」


ひー、カッコいい!!!(ごろごろごろ)
ゾロの見極める目の先には戦っているルフィがいます。


「モリアとの勝負にはもうおれ達が勝ってる」

あとは時間との勝負なのです。
時間を稼ごうとするモリア、その前に倒せるのかルフィ。
「おれ達の消滅が先か…モリアの自滅が先か」


あんなに巨大化してたくさんの能力を手に入れたモリアですが、ゾロの解説によればすでにルフィの敵でないと言うことですね。
その言葉どおり、ルフィが打ち込むたびに、モリアから影が抜けていきます。
意識が薄れ、また1000体という数が制御しきれなくなっているのです。
しかしモリアも、欠片蝙蝠で「影箱(ブラックボックス)」をつくり、その中にルフィを閉じ込めてしまいました。
箱ごと叩き潰されるルフィ。
皆の心配する中、箱を壊して無事に現れたルフィ。


「若僧だろうが出る杭だろうが、おれは誰にも潰されねェ・・・!!!」


ゴムだから。(ここには「どん」という効果音をつけたい)


モリアはこの言い様にカチンときてますが、別にルフィは馬鹿にしてるわけじゃありません。
冗談も言ってません。
本人至極真面目。(笑)
ルフィはこれでいいんだと思います。
最強のロギア系じゃなくてパラミシア系の能力は、攻撃もそのまんま食らうし、痛みだって無効化できません。
でも、ゴムは潰されない。
形を変え、どこまでも柔軟に、戦いを勝ち抜いていく能力。
どこまでも伸びて、でも最後はちゃんと元の「ルフィ」の形に戻る。
だから尾田っちはルフィにゴムの能力を与えたのかなと思ったのですが、それは深読みしすぎですかね…?


さて、そうしているうちにさらに朝日は昇り、どんどん事態は悪化しています。
そしてルフィが繰り出したのが、ギア2のままギア3の骨風船。
その技重ねて良いのかとフランキーやウソップたちが心配して叫びますが、ルフィは止めません。


「ゴムゴムの巨人(ギガント)JET砲弾(シェル)」
これは効いた。(よし!)
でもモリアは口を押さえて影たちを離しません。
くそ、しぶといな。
そこへ「帰って来ーい、私の影!!」と叫ぶローラ船長。
体は朝日に消えかかっているのに悔しくて、恐らくは情けなくて、自分の影を呼びます。
その姿に他のみんなも叫び出します。
「自分の分身」に向かって。


そしてルフィも…。
「おれの影にも…一言あるぞ
お前っ、海賊王になりてェんなら…しっかりとおれについて来いィ!!」


影だろうと、仲間だろうと、ルフィのスタンスは変わりません。
おれは海賊王になる。だからちゃんとついて来い。
ぶれることのないその意志の強さが本当にすごい。


ルフィがモリアに向けて、激しい最後の一撃…!
反動でひゅーんと飛ばされていくルフィ。
一方モリアは衝撃で崩れた塔の下敷きになりました。
影たちが開放されていきます。
しかし。
崩れた塔の影から朝日が差し込み、ゾロの、ロビンの、サンジの顔が…!!
ゾロの顔の上半分消えてますよ、奥さん!!(ばんばん)
あ、それとサンジ、ちゃんとこの場にいたんですね、失礼しました(苦笑)。
でも1人でなんか画策に動いているかと思ったのでちょっとだけがっかりだったりして。


それにしても、うわーっと思わず叫びたくなる展開にどきどきです。
最も私がどきどきしてるのは、ゾロの仰け反った喉元に反応してのことだと思われます。(おい)


2008/01/08




483話  「夢の終わり」


巻頭カラー。
フランキーとルフィの楽しそうな笑顔がたまんないんですが、何気に少女のような可愛いロビンがいいですv
そしてその後ろに、悪人がいます(笑)。
うわ、ヒールのある靴がまた一層悪人ぽいような…(偏見)
で、何を咥えているんだろう、ゾロ。(楊子?)


要潤がジャガーさんをやることに彼は何をそんなに吹っ切れたのかと驚きつつ、ページをめくります。
どうでもいい話題でした、すみません。


本編。
完全に頭が消滅した、ゾロ、ロビン、サンジ。(!!!)
そして、ルフィに、ローラ船長も…!
勝ったはずなのに間に合わなかったのか、と、ここで突然場面が変わり、あちこちで影が戻ってモリアの呪縛から逃れたと喜ぶ人々が描かれるのですが、 あら、このお皿を割っているレディはもしかしてシンドリーちゃんでは…
本名はマルガリータと言うのですね。ご主人様と幸せに(?)なってください。だけどモリアもこんな一般人の影まで取らなくてもいいでしょうに…。


さて、舞台は再びスリラーバーグへ。
はっはっはっは。
笑うしかありませんよね。(これは誰の笑いですか?まさかゾロ?)
見事にみんな生きてました。
ロビン曰く、一瞬天にも上る気持ちだったそうですが、実際入り口まで行きかけてたでしょうからね。
朝日をうけて、実際存在は消えかけてたんですが、間一髪影が戻ることで、影=本体という理屈から、 本体も再生したという一応スジは通っているような、でもファンタジーのような、 でもまぁ無事だからどうでもいいやということで、よかったよかった。


この島に入ってからの全てはモリアが見せた「幻夢(まぼろし)」。
悪い夢から覚めた朝みたいにみんな消えてしまった、とサンジが呟きます。
スリラーバーグ編も終焉です。


ホグバックとアブサロムは無事でして(影が抜けたのでアブ様もローラから逃れられました)、 「一生を敗者で終える気はない」と何やら悪巧み。
表紙絵の短期集中連載の予感がします。(え?)


さて。
戦いに疲れ、眠るルフィの周りにみんなが集まっています。
「ルフィの奴、さっき縮んでいなかったか?」
しっかり気付いていたか、ゾロ。可愛いかったでしょ?(笑)
とりあえず危機を脱した安心感からでしょうか、今週号のゾロはルフィルフィと煩くて笑えました。
ギアの戦闘法は体に負担をかけすぎると、この先を案じるウソップ。
彼にはルフィやゾロみたいに高みだけを見つめることはできない。
だからこそ足元の危うさを心配する優しさがあるのです。
でも、これはウソップとのあのケンカが発端だったですよね。
誰も失いたくない、だからもっともっと強くなりたい、そう願うルフィの思いが生み出した「ギア」だと。
それを知ったらウソップはどんな顔するんでしょうか…。


被害者の会一同(会長:スポイルじいさん)からも礼をうけ、大団円の雰囲気が漂います。
ゾロ「礼を言われてもな、ルフィが言ってたよな、おれ達はこっちの都合で戦っただけで…」
ほらきた。またルフィだよ、この人。
1にルフィ、2にルフィ。とにかく全てがルフィ。恥ずかしいったらないです、もう。

和やかに会話の進む中、大事なことを思い出したナミ。
そこに重なるように、誰かの声が…。
そこにいたのは、もう1人の七武海「くま」です。


手にした電伝虫からは、モリアの敗北を目撃したこの島にいる者全てを抹殺するようにとの命令が。
立ち上がるくま。
一度彼の能力を見たナミが皆に警告します。
その手で触れた人間(ペローナね)を消し、本人は瞬間移動するという謎の多い能力の正体は何なのでしょうか。
やっと自由になれたのにという思いで、無謀にも彼に挑みかかっていくリスキー兄弟の片っぽたちですが、くまはその全員を手で触れることもなく倒してしまいました。 体には変な形のものが貫通した跡。
そしてまた瞬間移動したくまは、ゾロの前に。


「海賊狩りのゾロ、お前から始めようか……」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(為すすべもなく地団駄を踏む私)


すでにこの続きは読んでいるんですがね。
この時はWJを手に絶叫し、娘たちから避難轟々の目で見られました。
「どうせジャンプなんだから大丈夫に決まってんじゃん」という、小学生の慰めのような蔑みのような言葉も「ゾロ〜〜〜!」と叫んでスルーです。
だって、もしもゾロがあの能力で1人でどこぞに飛ばされたらどうしようかってホントに心配だったんですよ。
まぁ、ゾロの行きたいところを聞いてみたい気もあったんですが。(おい)
冷静に考えれば、そんなことになったら話がどこまでも伸びてワンピースの連載が終わらなくなってしまうから、 まずありえない展開なんですが、ことゾロが絡むと目先が眩むんですから仕方ありません。
これで年末に突入でしたから、WJ発売までゾロはゾロはと気になってたまりませんでした、ひー。



2008/01/09




484話  「ぷに」


扉絵はお久しぶりの王女様v
すっかり大人っぽくなりましたね。
てか、タイトル…なに!?
意味は後ほど明らかになるんですが、はいぃぃっ!?と言う感じでした。


モリアを倒して影も戻ってめでたしめでたし、のはずが、七武海・くまの登場で再び一気に緊張感が高まっています。
「ひどい仕打ち」とローラが言うように、やっと辛い境遇から解放された彼らにしたらたまったもんじゃありません。
だってどう考えたって、このぼろぼろの状況に七武海。
しかもこの場全員の抹殺なんて命令受けちゃってて、事態は最悪です。
それでも、今までの辛さを思い出してでしょうか、何とか勇気を奮い起こし、立ち向かおうとする被害者の会一同です(この呼び名はどうしたもんか)
と、ここで。
「いいから下がってろ、お前ら!!ご指名はおれだ!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(WJを手に悶絶)


「ケンカは買った…加勢はいらねェ  恥かかせんじゃねェよ……!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(再び悶絶)


もう、どうにかしてください、この男。
言うことがいちいちカッコよすぎです。(はあはあ)
刀を構えくまの前に堂々と立つ背中は、後ろからしがみつきたいほどです。(おい)
いいの、ほっといて。
非常に危ない自分は百も承知だから。


しかし戦闘態勢にはいったゾロに対して、くまは落ち着いたもの。
「麦わらのルフィの船には腕の立つ―――できた子分が数人いるとな」
なんて、麦わら一味の評判の高さを褒めてくれちゃったりして。
子分て呼び方はどうなんだと細かいところに拘りつつ、いやいやとこっちまで妙に照れくさくなったりして。(笑)
だって海軍本部とかで手配書を前に、仕入れてきた情報でルフィたちのことをみんなで語ったりしてるわけでしょ。ふふ。
言われたみんなも照れてるんですが、日頃ツッコミ側のナミまでも一緒になってってのは珍しいですね。
よほど嬉しかったのか。
その中でやっぱり1人無言のロビンが、また姉さんらしくていいんですがv(内心照れてたらいいのに)


そして、次のコマでは眠る船長の姿が。

煤@なに、この可愛さっ!!!!!

えええ、こんな顔して眠ってたんですかっ!?
それじゃあ、ゾロも骨の髄までぼろぼろだろうが頑張っちゃうでしょうが。
「災難てモンはたたみかけるのが世の常だ
言い訳したらどなたか助けてくれんのか?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ばたり)


頼むからそのカッコいい姿はそろそろ封印してください。先に進めません。あうう。
ただ日記にも書いたんですが、ここで「どなたか」ってのに妙に引っかかりました。
いっそ「どなたか助けてくださるのかい」とでもすれば、 そうですね…銀魂の銀さんみたいでちょっと粋な物言いだった気もするんですが。
「どなたか」って、何故それだけ丁寧語なんだろう…。
いや、そんなに拘ることでもないんでしょうが。


「死んだらおれはただ そこまでの男……!!!」


あああ、またこんなこと言ってます、ゾロってば。
(そろそろ悶絶するのも疲れてきました)
死んだらそこまで、ってそれはそうなんですが、ゾロが言うとものすごくイイ。
「だからおれはそれを越えていく」って言外で伝えてくるんだもん。
そんな自信に溢れてるからでしょうね、とにかく見てて気持ちよすぎる。(はぁはぁ)


二刀流・羅生門でくまに斬りかかりますが、岩が真っ二つになってもくまはびくともせず、むしろ何か衝撃波のような ものでゾロを攻撃してきます。
地面に穴が開き、岩は砕け、いつの間にかゾロの息があがっています。
三十六煩悩鳳の斬撃を始めあらゆるものを手で弾く、それこそがくまの能力でした。
手に肉球のあるニキュニキュの実の能力者、肉球人間。(は!?)


耳を…てか目を疑いました。
確かに和やか過ぎる。誰だ、こんな名前をつけたのは…。
ゾロの剣すら弾き飛ばす能力とその名前のギャップにみんなが動揺する中、顔色も変えず1人すっごく可愛いなネコを思い浮かべているロビンが最高です(大笑)
微妙にこういうところ、人とズれているのかもしれませんね。それがまた可愛いんだけど。


フランキーもまたくまが放ったものに貫かれました。
「もしかして大気を弾いているんじゃ…普通の大砲はフランキーには通じない筈」
その光景から冷静に分析するロビン。
この辺りがさすがロビンなんですが、もうちょっと心配してほしかったなんてこっそり思う私は何気にフラロビ推奨派。(笑)


さて、そのとおり、くまは大気を高速で弾いてその衝撃波ごとぶつけてきていました。
ゾロが完全な状態でもかなり手ごわいでしょうに、まして今は散々オーズにやられた後ですから、 圧力砲はかわしたものの、三刀流も「ぷに」で受け止められ全部弾き飛ばされてしまいます。
すでに逃げることもできないゾロに構えるくま。
と、ここで、いきなり飛んできたのが「粗砕」。サンジです。
後ろから来たので肉球で弾かれないまま顔面直撃。
ゾロはお約束で「てめェ、余計なマネ」とか怒ってますが、おお、サンジ、ありがとう!(素直に礼を言う私)
ここまであからさまに戦いに割って入ったのはもしかして初めてですかね?
まぁこの二人はこうなんでしょう。
自分がボコボコにするのは全くOKだけど、 他の奴にやられるのは絶対に我慢できないと言う、どっか子供じみた、まるでべジータの心理(なのか)。
ずっとそんな可愛らしいあなたたちでいてください。(笑)


だけど、蹴りを入れたサンジの方が苦しんでいます。
めちゃくちゃ顔が固いみたいです。
ゾロは刀だけど、サンジは生身ですからね。
足を抱えて苦しむ様子がものすっごく痛そうで、見ていても辛い…。
ウソップの火の鳥星も返り討ち。
くまの能力は今の疲弊しきった彼らには為すすべもありません。


不意にくまは大気の塊を圧縮し始めました。
それが戻るときに生みだすだろう衝撃波、それは爆弾にも等しく…。


「お前達の命は助けてやろう」
くまが申し出ます。
そのかわり。
「麦わらのルフィの首一つを差し出せ」


ゾロスキーの私ですら見惚れる、この世のものとも思えないほど可愛らしい顔で眠ってるルフィ。
これを差し出せと。
なんていやらしいこと言うんですか、くま。(意味違うから)

「「「「「断る!!!!」」」」

その場の全員が叫びます。
(ロビンはやっぱり叫んでいませんが、絶対に思いは同じv)
当たり前だ。
誰が渡すものですか。
さっき出会ったばかりのローラたちですらそう思うほど、ルフィは魅力的なのです。
魅力的ってそっちの意味じゃなく(どっち)、誰もがルフィって人間に惹かれてたまらないんだろうなってことです。
彼の大きさ、強さ、その向こうに見える未来。
それを目にした以上、彼がどこまで行くのか、見届けたくなってしまうのですよ、きっと。
しかし、ゾロ。
なんで、大きさでサンジに負けるんだ?(だむだむ)
ここはあんたがその前に出るくらいの勢いで、いっそ2P見開きで叫ぶくらいでなくてどうする。


って、そんな見当違いで怒っているうちにくまの手から大気の塊が放たれました。
「熊の衝撃(ウルススショック)」


辺りは肉球マークに包まれ(笑)、その中のものは全て崩壊へ…。
ちょっと逃れようがありません。
またしてもすっごくヤバイ状況にじたばたしながら、次の発売日は21日。
え、そんなに開くんですか…(愕然)


2008/01/10




485話  「麦わらの一味・海賊狩りのゾロ」


合併号の影響で2週間空いた展開。
七武海相手に絶対絶命の場面でしたからね。それはもうドキドキハラハラで待ってたわけなのですが、 神はそんなこちらの思惑全てを越えた高みにおられました。
本当に参りました…いろんな意味で…。


くまの放った「衝撃」が辺り一面を破壊します。
放った本人もその場にいるのにどうして無事なのかという疑問はさておき、建物も木も人も全てが倒され、 静まり返った中をくまが歩いていきます。
狙いはルフィ。


ルフィの首。それがくまの目的ですからね。
何も知らずいっそ穏やかな顔で眠るルフィにくまが手をかけたそのとき。
たった一つ動いた影が、斬りかかります。
一刀流居合・獅子歌歌。
ゾロが…ゾロが………!!(この時点ですでに言葉も無く)
でも、確かに斬ったはずなのに、むき出しの肩に見えるのは謎の機械。
シューとか言ってて、形的にはなんとなくリボーンのモスカを連想させます。
獅子歌歌でも斬れないってことはすなわち硬度は鉄以上なんですよね。
ただの鎧ではなさそうだと、ひしひしと嫌な予感がする中、くまの口が開いて、コォォーという光が…!?
ギュイー、ピピピ…と、飛び出てきたのは破壊光線?
ゾロは吹っ飛ばされ、鉄は溶け。いきなりSF的な展開になってきました。ああ、もう何でもアリです。


くまの正体は改造人間でした。
ただし、世界政府の造ったパシフィスタと呼ばれる「人間兵器」。
パシフィスタというのは調べたらスペイン語の「平和主義」だそうです。
イタリア語やフランス語にも似た言葉があるようですが、なんともいい名前をつけたものです。(もちろん皮肉)
最もこの名前をゾロが後まで覚えてるかどうかは怪しいとこですが。
ところで、ここでまた出てきました政府の天才科学者 Dr.ベガパンク。これから先いろんなところでこの名は出てくるんでしょう。
彼が開発したのがこの体ということですが、世界政府はもう何がしたいんだかわかりません。
力?とにかく全てを圧倒するような絶対的な力が欲しいのか?
何故、何のために?
それは海賊を抑えるとかそういう話じゃなさそうですよね。
世の中の支配といっても、現段階で世界政府は大きな力を持ってるわけだし、あと何を望むのか。
世界中の人々が何も知らないうちに進むその不穏さに気付いて、ドラゴンは革命を起こし、四皇と呼ばれる海賊たちは政府に対抗してるのか。
ああ、もうこうなってくると私ごときには先の展開なんて読めません。
ただそうやって絶対的な権力が絡んでくると、ルフィたちの行く先の旅もただ海賊王を目指す、ワンピースを見つける、という単純なものではなくなってきそうで、それが不安だったりします。
普通の海洋冒険漫画じゃなかったのね…。


さて…さて、おまたせしました。
ここから始まりますよ、くまのなんてメじゃないくらい大きな衝撃波が。
どんだけ書くか全く見当つきません。よろしくお付き合いください。
あ、そのまえに深呼吸を…すーはー。(いい加減にしろ)
それと、あくまでも「私」の感想ですから。
今回のことにはいろんなご意見、ご感想があると思います。それで良いと思ってます。
違うと思われることも多々あるでしょうが、ああこういう考え方もあるのかと受け止めていただけたら何よりです。


いかなる攻撃も弾き返されるニキュニキュの実の能力者。
さらに人間兵器の体とそのすさまじい攻撃力。
対するこちらは、全員モリアやオーズとの戦いを経てくまの衝撃波を受けています。
ギアで無茶したルフィはいまだ眠り続けてますし、他の皆も同様。
唯一起き上がったゾロにしても(これだって並じゃない精神力をもつゾロだから可能なのであって)、もう体が動きません。
今までに無い、絶対的力の差をゾロは感じています。
いえ、力の差っていうなら今までたくさんあったと思うんですよ。
クロコダイルだって、エネルだって、ルッチだって、全部そうだったじゃないですか。
そんなのを皆跳ね返してきた麦わらの一味なのに、じゃあ今回違うのは…って考えてみました。
そこでの違いは……ルフィがいないこと。


もしこの場に、元気な(多少傷ついてたとしても)ルフィがいたなら、ゾロは決して「希望をそがれた」なんて言い方しないと思うのです。
ルフィと一緒に戦うならどんな相手でも負けるつもりなんてなかったと思うんです。
また、これが自分だけの戦いだったとしても、ゾロは同様に立ち向かうでしょうね。
それこそ「死んだら俺はそこまでの男」って、笑いながら。
でも今、ルフィは眠り続け、狙れているのは麦わらの一味であり、ルフィの首です。
ゾロはミホークとの戦いによって「絶対的な力の差」も「七武海の強さ」も身をもって体験してます。(あれ、ゾロはミホークが七武海って知ってましたっけ?曖昧ですみません)
だから今がどんなに為す術のない状況か、そして自分がどれほどに無力か、嫌ってほどわかってしまってるんだと思うのです。


そこでゾロの取った方法は。


「わかった、首は…やるよ。
…ただし身代わりの、このおれの命一つで!!勘弁して貰いてェ!!」


やがて世界一の剣豪になる首だと、自分で言い切るほどの野心であり夢。そして亡き友との大事な約束。
ゾロにとってはものすごく大切なもののはずです。
というか、ゾロという人間の根幹を成すものだと言い切ってもいいんじゃないでしょうか。
野望、夢、約束。
そのためにゾロは日々鍛錬を重ね、どんな相手を前にしても死ぬわけにはいかないと豪語して生きてきたと思います。
なのに今。その一切を引き換えにして、ゾロはルフィの命を救って欲しいと頼んでいます。
「船長1人守れねェで、てめェの野心もねェだろう」

「ルフィは海賊王になる男だ」

ああ、ゾロが初めて口に出して言った!とちょっと感動しましたが、とにかく全てはそんなルフィを守るために。
この行動が正しいことなのか、私にはわかりません。
ルフィが知ったら、ショックを受け、悲しく思い、そして激怒するに決まってます。
ルフィには仲間の命と引き換えにしてまで、叶えたい夢なんてない。
むしろルフィの方がずっと皆を守りたいと、ロビンやウソップの一件があって以来、思ってきたでしょうから。


ゾロファンの私でも思います。これはゾロの我がままです。
ただ自己犠牲という言葉も目にしたのですが、それとはちょっと違う気もするのです。
自分が犠牲になるなんて、恐らくゾロは思ってないです。
自分のやりたいことを諦める、というのともちょっと違うような。


言えるのは、ゾロの野望が「世界一の剣豪」から、「海賊王と共になる世界一の剣豪」にいつの間にかなっていたってことなんです。
未来の海賊王(これももちろんゾロの中ではすでに決定事項)がいなかったら、ゾロは世界一の剣豪になっても意味が無いんです。
ルフィの率いる船で。
ルフィとともに目指す高み。


ゾロル視点でももちろん見えるんですが、今回どうしてもそういう萌えが持続できません。(まだきゃーきゃー言ってないでしょう?)
好きだとか愛だとか、ゾロのルフィへの思いはそんなものでは収まらない気がして。
どちらの命かという究極の二者選択を迫られて、それでも躊躇いもなく自らの命を差し出せる相手。
どのファンの人、どのカップリングの人にも、ゾロがルフィという人間の夢や器にこんなにも惚れこんでいるだと、伝わってほしくてなりませんでした。


ゾロは自らの野望よりもルフィを守ることを選びました。
それが、ゾロにとって今、一番大切なことであり、やりたいことだから。
だからこれは自己犠牲でもないし、愛なんて綺麗なもんでもない、ゾロの我がままです。
でも、私はそんな選択をしたゾロの思いを汲み取りたいと思うのです。
こんなにも重くて、苦しくて、圧倒的で、強い。
ぼろぼろになって、希望を失い、差し出せるものは自分の命一つ。
今この場面で、一番価値あるものが未来の大剣豪である己の命だと、そう当然のように言ってのけるそんなゾロの強さが泣きたいほどでした。


ちょっと文がおかしいかもしれませんが、この勢いのままに。
続きます。
次はサンジのことを書きたいです。

2008/01/23




485話  「麦わらの一味・海賊狩りのゾロ」 その2


続きです。
ゾロがくまと命を賭けた交渉をしているところに、待て待てとサンジが起き上がってきました。
「おめェが死んでどうすんだよ…!てめェの野望はどうした…バカ!」


ちょっと一連のセリフ抜粋してみます。
「こんなマリモ剣士よりおれの命とっとけ」
「後々この一味で最も厄介な存在になるのは…この『黒足のサンジだ』」
「こちとらいつでも身代わりの覚悟はある…!」
「ここで『死に花』咲かせてやらァ…!」
「悪ィがコックならまた探してくれ…!」


サンジスキーでもない私が語るのも申し訳ないんですが、その辺はお許しいただくとして。
あんたばかだよ、サンジ。
「いつでも身代わりの覚悟がある」なんてヤツ、ゾロは(きっとルフィも)許せない。
ドラムの雪山でルフィに散々怒られてたのにやっぱり変わっていませんでした。
確かにあの孤島以来「生かされた」ってのを背負って生きてきた10数年は大きいわけなんだけど…。
もうね、全部のセリフが見ていて痛かったです。
この痛かった、は今時の意味でとらないでくださいね。
本当に胸が痛かった。そう受け止めてください。


ふと目を覚ませば、ゾロがくまに話している。
しかもルフィの代わりに自分が死ぬという。
よりによってゾロが。
もちろんサンジなら誰が言おうと同じ行動をしたでしょうが、ただゾロがその言葉を口にしたのは衝撃だったはずです。
ミホークとの一件を間近で見てたサンジはゾロがどれだけ自分の野望を大事にしてるか知っている。
そのためなら死んだっていい。そんなおれをバカといっていいのはおれだけだ。
そう躊躇いもなく言い切っていたのも。
それだけにその一切を捨ててでもルフィと皆を守ろうとするゾロの姿は、サンジにしたら悔しくて…そして 死なせたくないと、そう写ったんじゃないのかなって思います。
ルフィとこの麦わらの一味に対する思いは二人とも同じなんです。
だからこそ同じ「身代わり」という方法を選んだ。
でも読んでて感じたんですが、ゾロとサンジは同じこと言っても重さが違う。
それは私がゾロスキーだからとか、どっちが強いかとかじゃなくて、「いつでも身代わりの覚悟がある」サンジだからなんです。
ゾロはね、いつでも「命を賭ける覚悟」はしてるけど「身代わりになる覚悟」なんてしてない。絶対に。
だからこそここでの決断がものすごい重さを帯びていて、サンジもそれを感じたのかもしれません。
そのせいでしょうか、私にはサンジのセリフの一つ一つが、半ば虚勢を張っているようにも感じられてすごく切ないのです。
「代わりのコックを探せ」なんて自棄のように言わないで欲しい。
ルフィにとってサンジの代わりのコックなんているはず無いじゃないですか。
わかってるはずなのにどうしてそういうこというんだろう…と悲しくて胸が痛かったです。


だからでしょうか、くまはサンジに一言も言葉をかけませんでした。
そうしている間にゾロが柄で渾身の一撃。多分怒りもあったかもしれません。
アバラがまた2.3本イッちゃったのでは…、それくらいの勢いで、ゾロはサンジに食らわせました。
掴みかかりながらも崩れ落ちるサンジ。
それを見届けてか、刀を捨てるゾロ。
ゾロが刀を捨てた。それもまたショックだったのですが、もうゾロに戦う意味は無いからこれも仕方ないのですね…。


「後生の頼みだ」
今のゾロは無力で、こうしてくまに頼むしかないのです。
サンジとゾロを見つめるくま。
「これで麦わらに手を出せば恥をかくのはおれだな」
と、まるで青キジのような物分りのいいことをいきなり言いだしたのでびっくりです。
くまはルフィの体から「痛み」と「疲労」を弾き飛ばしました。この辺もファンタジーですが、もう驚きません。
で、くまの出してきた条件が、この苦痛をルフィに代わってゾロに受けろというものでした。
文字通り身代わり。
今のぼろぼろな状態でこれだけの苦痛を受けたら死に至る、と言っていますが、生き延びる可能性が0ではないというあたり、 なんだろう、心意気に絆されてゾロにチャンスをくれたのでしょうか?
ドフラミンゴ辺りが来てたら即、ゾロの首は落とされてたと思いますんで(笑…えない)、これは運がよかったということですかね。


「場所を変えさせてくれ」
せっかくなので、ゾロはもう一つだけ頼みました。
皆が気付いたときに、自分の死体は見せたくないということですか?ゾウの墓場という言葉がちらりと頭を掠めました。
そしてルフィの苦痛の中に自ら手を入れていくゾロ…。
余談ですが、うちの娘は最初あの玉の中にルフィがいてゾロがそれを助け出せたらいいのかと思っていたそうです(笑)。


場面は変わり、1人海を見つめるくま。
「いい仲間を持っている、さすがはあんたの息子だな…ドラゴン」
ここで親父がでるのか!!??
くまはドラゴンと知り合いなんですか!?
しかも「あんた」なんて親しげに…!?
さすがって、ドラゴンはただ革命起こしてる人じゃないんですか!?
なんか一目置かれるようなすっごいことしでかしてるんですか!?
そしてまた伏線は張り巡らされるのでした…。


それよりゾロです、ゾロ。
倒れていた皆が目覚めました。
傷つきながらも皆無事です。その中で体が軽いとはしゃぐルフィ。
そして、
「何もかも無事なわけねェ…あの野郎どこだ?…まさか」
サンジはゾロのことを知っていますからね。
ゾロがこの場にいなくて、嫌な予感がしてもしかたありません。
ロビンもそんなサンジの行動に気付きました。さすがv


誰にも言わずに1人でゾロを探しに来たサンジ。
言えるはずありません。だって万一のことがあったら…彼が上手く誤魔化さなくてはいけないのですから…。
こういうのを全部背負ってしまうのがサンジですね…。


ようやく見つけた先には、血塗れで仁王立ちのゾロ。
弁慶の立ち往生のようです。
「何だ、この血の量は!!!」
サンジが目を剥くほど、そんな凄かったんだ…。
「おめェ、生きてんのか!?アイツはどこだ!!ここで何があった!?」
立て続けに問うサンジに、ゾロは
「なにも!!な”かった…!!」


ここで今週は終わりです。
ゾロは生きてて結局は何もなかったのだとゾロ自身が言って、くまとの一件は決着しました。
青キジの時と同様、多分まともにいったら(現段階では)絶対敵わない相手に、まぁつまりは見逃してもらえたわけです。
結局くまはどういう性格なんでしょう。暴君とも言われ聖者のようでもあり…。
でも「恥」なんて気概もあるし、七武海の中では話が通じる方なのか。
そして彼とドラゴンとの関係もまた見逃してもらえた理由の一つなようですね。


それはさておき、ゾロです、ゾロ。(二度目)
ここで来週が楽しみになってくるんですが、神はこの続きを書いてくれるのでしょうか。
なんとなくスルーされるような気もするんですが…うわー、それは悲しい!!
とにかくこのことはゾロが何も無いって言ってる以上、永遠に明るみには出ません。
ゾロが墓場まで持っていく出来事です。
でもこんなぼろぼろで帰った以上、絶対に何かあったって想像がつくわけで…。
あの衝撃波でやられたとかあれこれ誤魔化すことはできますが、ちゃんと誤魔化されてやるのかな、船長は。
できれば聞き出そうとはしないで欲しい。
何かに気付きながら、それでもゾロがなにもなかったと決めた以上、それを受け止める大きな船長でいてほしい。
自分でもあれこれ葛藤しながら、傷つきながら、それでもゾロと一緒に乗り越えて高みを目指して欲しいと思います。


で、ここであの場面を見てたのがサンジだってのが重要だと思うのです、私は。
ゾロの覚悟も、あの血まみれの姿も、知ってなお受け止められるのは、残りのメンバーではサンジしかいません。(あるいはロビンとも思いますが、 やっぱりゾロの思いが共有できるのはサンジかなと)
苦痛を引き受けたことは知らないけど(ゾロも言わないだろうし)、ゾロの行動が皆を(ルフィを)救ったのだと知っている。
でもそれをルフィに言うことはできなくて、きっとサンジも苦しむだろうし、あの場で何もできなかった自分を責め続けるのかもしれない。
だけど二人をフォローできるのはサンジしかないとも思うのです。ゾロルの応援をする2番手ポジションという意味ではなくね。
麦わら一味の中にルフィっていうまっすぐな軸があって、それに従うゾロとサンジという両輪、両腕、そんな関係がすっごく好きです。
ゾロとサンジ、どっちも欠けることなくずっとルフィの傍にいて欲しい…って少し話がそれましたね。
…で、結局、来週はどうなるんでしょう……(どきどきはらはらのため息)


ところで、ゾロの「世界一の剣豪」は野望、ですよね。
ルフィの「海賊王」は…これも野望?
で、サンジの「オールブルーを見つける」は夢…?
後の皆も夢…かな。
野望と夢の違い、ってどこでしょうね。


どちらも要は欲から発生しているものですが、ちょっと見つけた一般サイトによると、
夢はプラス方向の言葉で無限の可能性や広がりを持ち、そこにはあまり努力やリスクを必要としないとのこと。
ちなみに希望は夢に似た使い方もされるが、マイナス方向や逆境の中でも使われます。わずかな「夢」が残されているとは言いませんからね。
そして夢に方向性を持たせたものが目的や目標。こうなると努力や挑戦が要求されるようで。
で、野望は他人がある人を評する言葉なんだそうです。
多少のそねみなどの心情も入れながら卑しめる感じで使う言葉だそうで、自分が「おれには○○の野望がある」という使い方はしない…らしいです。本当は。


へぇと思ったので。



2008/01/24




486話  「ピアノ」


衝撃の485話その後。
どんな展開になるのかとどっきどきだったんですが、そんな思いはすでに尾田神お見通しです(笑)。
まずは肩透かしのように、モリアを連れてスリラーバーグを脱出したアブサロムとホグバックの会話から。
二人の口を借りて、黒ひげとエースの死闘の行方が語られます。
予想通りエースは敗北し、しかも黒ひげによって政府側に引き渡されたんですね、インペルダウンに幽閉。
エースの首を手土産に七武海になったやり方を、「えげつない」と言うホグバックにおまえが言うかとツッコミたくもなりますが、 それはさておき、四皇である白ひげの部下であるエースが政府の手に落ちた。
このことで大きく世の中は変わっていくようです。
そういやモリアはどうなるんですかね。
一応まだ資格は剥奪されてないからいいのか。
そしてまだ嫁が欲しいアブ様。まぁそっちは頑張ってください。


さて、その一日後になるのかな。
全員あのまま中庭で丸一日寝ちまったなというウソップのセリフに、
「えっそのままっ!?じゃあゾロは…!?」という 可愛い疑問を抱くゾロファンの心理はさておき、スリラーバーグ内のルフィたちと被害者の会一同のその後です。
ナミはローラと再会(?)し、改めて女の友情をかみしめます。
あのナミが宝を分けてあげるほど恩義を感じる「友」に出会えたことは、彼女にとってもきっといいことだと思います。
ローラ本人は覚えてないようですが(影が本体に戻ってもその間の記憶は戻らないのかな?ナミゾウって無意識にってるので若干の記憶はあるようですが)、 ま、本体もとってもオトコマエのローラですから、きっといい友達になれることでしょう。


船から大きな荷物を抱えて屋敷内に戻ったルフィ。
ゾロを診ているチョッパーに「具合どうだ」と声をかけます。(テンション上昇中)
チョッパーですら「命すら危なかった」と語るほどそのダメージは大きく。
「こんなにダメージを残してるゾロは初めてみた」 
はい、10年ワンピファンをしてきた私もです。
その側ですごく明るく笑ってるルフィ。
いつもより異常なほど元気にも見えます。


チョッパーもロビンも皆自分たちの寝ている間に、ゾロの身に何かあったと気付いていますが、 あの件についてルフィが何をどれだけ気付いているのか…その描写は今の段階ではありません。
後々尾田っちが描いてくれるかどうかもわかりません。
でも、ゾロが望んだのは、身を挺して守ったのは、そんな「いつもと同じくあり続ける」ルフィなんです。
だからこそ、ルフィにはそうやって変わらずい続けてほしいと私は思うし、
もしかしてルフィ自身も無意識にゾロの思いを感じていて、わざとそんなふうにいつも以上に明るく振舞っていてくれてるのかな、 なんてこっそり思ったりもするのです。


ここでリスキー兄弟が「一部始終を見ちまった」と言い出します。
おっと、ちょっと意外な展開。
他にも意識のあった連中がいたんですね。
そんな二人を急いで抱えこみ、外に連れ出すサンジ。
「早く話せ、『あの後』何が起きたんだ、おれが気を失ってその先だ…」
そりゃ、サンジにはたまらなく気になることです。
二人の口から全てを聞いたサンジ。
「それでルフィが元気になって、ゾロがああなったのか」
本人がいないとこだと一応名前で呼んでくれるのね、気遣いすみません(笑)


「美談」として皆に語ろうとするリスキー兄弟ですが、それをサンジはとめました。
「ヤボなマネするな!!あいつは恩を売りたくて命はったわけじゃねェ!!
特に…自分の苦痛で仲間を傷つけたと知るルフィの立場はどうなる!!」
ゾロの心情を思い、ルフィの受けるだろう心の痛みを気遣い。
やっぱりこれはサンジにしか背負えない、というかサンジだからこそ背負えること。
彼自身の心情は計り知れませんが、それでもサンジなら…と思います。それが彼の素敵なところなんだろうとも。


「みんな無事で何より…それでいいんだ」
うあーっ、カッコいいよ、サンジ!!(ばんばん)
なんて幸せな船長だとリスキー兄弟が思わず呟いちゃうのも最もです。
愛されまくりですよね、船長! 特に二名から…。(ぼそ)
その話を耳を咲かせて聞いていたロビン。
成程…という笑顔のため息は、
「まぁ…やっぱりあの人たちから愛されてまくってるわね、ルフィったらv」というところでしょうか。(私だったら絶対そう思う) 


さて、サンジの気合の入った料理が振舞われ、流れは一気にいつもの大宴会へ。
解放されてみんなはしゃぎまくってますが、やっぱり目を覚まさないゾロ。
そこへ、ちゃんとゾロの分だと酒樽を運んできてくれたルフィです。
「ゾロは酒が好きだから元気になるだろ」
うん、あなたのその気持ちだけでゾロは絶対元気になるからv


そして部屋にあったピアノに手を伸ばすブルック。
側に来たサンジに、私も「見ちった」と告白します。
「お二人の行動に心打たれました…仲間っていいですね」
一人で長い時間を生きてきた彼は、ルフィを思う「仲間」たちにどんな思いを見たのでしょう。
「お二人って言ってくれんなよ、おれはマヌケをさらしただけだ」
「いえ…あなたにも同じ覚悟があった」
こんなちょっと大人のやり取りにじん…ときます。
なんとなく自虐的な、でも決して自棄でもない淡々としたサンジの言葉が先週の経緯を見てきただけに深いですね…。
ブルックもびっくりしたでしょうね。
こいつらどんだけ船長のこと好きなんだと(笑)。


ブルックがピアノを弾いて唄います。
ビンクスの酒。
初めて会った船の上でも唄ってましたね。
ロビンも知ってたし、ルフィもシャンクスたちが唄うのを聞いてました。
古くから伝わる海賊たちの陽気な唄だそうです。
最初から音楽家が欲しかったくらいですからルフィって音楽が好きなんですよね、そういやよく自作の歌を歌ってるわ。
ルフィはごく自然にブルックの側にやってきます、ピアノに寄り添うように。


唄いながらブルックがルフィに語ります。
この姿になっても生き続け、叶えたいと願っていたラブーンとの約束のことを。


あああ、もう許してください尾田っち。
この辺からそろそろ涙腺がヤバくなってきてます。(うるうる)
必ず迎えに行くからと約束して50年が過ぎました。
そしてルフィもまたブルックに教えるんです。
可愛い子クジラは山のような大クジラになり、今でも双子岬で彼らの帰りを待っている。
置き去りにした形になってしまったのに、ラブーンは今でも約束を信じて待ち続けている。
そんなことを。


「ラブーン喜ぶだろうな」
ルフィが無邪気に笑います。
自分とも約束を交わした、まっすぐな心根のクジラに思いを馳せながら。
ラブーンが「喜ぶ」。
この言葉がまたルフィらしいったらないです。
誰よりも楽しいことが大好きなルフィだもの。
好きな相手が笑顔になってくれるなら彼にとってもこんなに嬉しいことはないんですよね。
涙腺なんてないはずなのに、ブルックの目から流れ出る涙。
それほどに、今日はいい日だと。
本当に…本当に良かったね、ブルック。(と、次週以降の展開を思いハンカチを用意しつつ)。


2008//02/10




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