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492話  「鉄仮面のデュバル」


扉絵。
ほぅ、ドアドアじゃないですか(名前呼んでやれ)。
抱えてるのはルッチですね。フクロウやカリファの姿も見えます。
続きが楽しみです、ふふ。


本編。
トビウオライダーズの攻撃を受け、空からの攻撃に対し策を練る麦わら一味と、 その一方で乗ってみたいな〜とただただはしゃぐ船長。いいの、可愛いから。


さて、トビウオ一味(面倒だからこう書こう)のアジトではデュバルの姿がお目見えです。
あの男のことを思うと背中の傷が…云々。
とにかくものすごい恨みを持ってまして、そんでもってすごい訛り。
誰だ、こんな奴前に出てきたっけ?
娘たちとあれこれ議論してたんですが、訛りは置いとくとして、モーガンは腕が斧じゃないから違う。アーロンは確か海軍に捕まってるはずだから違う。
じゃあ最初に出てきた山賊の人?(三女談)
いや、あれは近海の主に食べられてたから違うでしょう。
てことは麦わら一味として過去に相手した奴じゃなくて、登場はしてないけど、誰かと絡んでたという設定なのでは。
で、あの男とデュバルが呼んでいるのが誰かってことになります。
「ずっと殺したいと思ってた奴がその船に乗ってた」って言ってるので、ルフィ自身じゃない気もします。
フランキーやブルックだと時間的に短いかなと思うし、チョッパーじゃ恨みようがないし、ウソップもそこまで恨み買うようなことはしてないと思うし。
てことは、サンジかゾロ…かなと思うんですがどうでしょう。
ゾロだとあまりにも普通すぎるので(笑)、ここはサンジで行ってくれたら嬉しいですね。(と勝手に予想)


囚われのはっちゃんは、デュバルの口から麦わらの名前を聞くのですが、さすがに以前いろいろやっちまってる身の上ですので、 「恨んでるだろうなー、当たり前だよなー、アーロンさん達と一緒にひどい事したもんなー」と困ってます。
この辺が彼の憎みきれないところです。(笑)


さて、トビウオ一味のアジトに着いたサニー号。
なんとなくどこかで見たウォーターワールドのようですが、それはそれとして、辺りは静まり返り誰もいません。
罠丸出し。(それが全く読めないケイミーとパッパグのお人好しも度を越えてます)
はっちんは麦わら一味を見るなりたこはちブラックで黒くするんですが、「聞いた声に珍しいシルエット」(ゾロ談)のため、 サンジのカマにひっかかって正体ばれました。
はっちゃんのお人好し度もなかなかなものです。
チョッパー、ロビン、フランキー、ブルックは魚人との云々を知りませんので、ここで改めて教えてもらいます。
人に歴史アリとブルックが呟いてますが、これだけ連載が長くなるとホントにそのとおりだな〜と思いますね。


たこ焼き食いたさとアーロン一味だから助けるもんかという、理性と食欲の狭間で揺れる船長。(笑)
アホらしいとため息のゾロ。
ごめんね…とナミ。
船戻せーと叫ぶウソップ。
まぁ、あのゴタゴタを味わった彼らにしたら助ける気になれないというのは最もなんですが。


でもはちを助けに飛び込んだケイミーが捕まり(あっさり)、ケイミーだけでも助けると言うサンジに、 ハチも助けましょうとナミ自身が言います。
意外に無害な奴だったらしいです。ハチ。
ナミがそう言うなら誰にも異論はありません。
…っていうか、そう言えるようになったんですね、ナミ。そのことが少し嬉しかったです。
恨みとか憎しみといった負の気持ちは全て、ルフィがあの部屋を壊してくれたときに一緒に消し飛んだのかな。
今のナミには居場所も夢も希望もちゃんとあるから、前を向いて生きていける。
だから、ベルメールさんのことも苦労した年月のことも絶対に忘れることはないだろうけど、 ちゃんと自分の中で整理がついたんだろうと思います。
それにケイミーとの約束(つか契約ですかね?魚人島へ行くための。/笑)もありますから、ここはきっちりやっとかないといけません、ええ。 さすがナミさん、オトコマエです。


船長のゴムゴムで二人を取り返し、ここで出ました、船長命令!
「ゾロ、タコッパチの檻とロープ斬れ!!」
それに対して、おう、ですってよ。(ばんばん)
もう船長命令ですからね。船長命令。(繰り返す)
ゾロの大好きなやつです。笑ってます。


そしていよいよトビウオ一味との戦闘開始です。
でもすごいですね〜、不敵に笑ってるって言葉がぴったりの麦わら一味ですよ。
めちゃめちゃ強そうで、しかも楽しそうなのがなんとも…(笑)。


2008/03/20




493話 「知ってる」


さて、トビウオ一味との戦闘開始です。
「さァ来い!」と腕を鳴らす船長。(ゴムが鳴るのかその辺はさておき)
真っ先に飛び出していく、ゾロ&サンジ。
なんか、こういうパターン、すっごくわくわくするんですけどv
トビウオも飛び出してきました。
トビウオって言ってもトビウオじゃありませんね、ホントに飛んでますから。まるで鯉のぼりにおっきなヒレがついたみたいです。
投下された爆弾はサンジが蹴り飛ばします。
その後にちょいと髪が乱れてるのが細かいというか、そこに何気に萌える私もなんなんだか。
船長は一匹を捕まえて念願の飛行に成功するんですが、潜られちゃいましたから一巻の終わり。
しかもそれを助けに飛び込んだのがチョッパーとブルックという悪魔の実コンビ…。
どうやらフランキーとナミに助けられたようですが、そりゃ怒られますよね……。


その一方で、ルフィが行っちゃったんで無防備になってしまったケイミーたちが狙われます。
と、それを助けるのは無事に檻から解放されたはっちゃん。
「ありがとうロロノア〜おめーいい奴だな〜〜〜」
「船長命令だ、バーカ」
そう、ゾロが三度のメシより大好きな船長命令だからホントに気にしないでいいと思うよ、はっちゃん。 マクロ一味を簡単にすっ飛ばしたのですが、その背後からトビウオが…!
ってとこで、トビウオを切り落とすロロノアv
「ツメが甘ェんだよ…ここはおれ達に任せてお前ら裏へ引っ込んでろ」
ちょっと、なにっ!すっごいカッコいいじゃないですか!(ばんばん)
ところで六刀流を一太刀もくらった覚えはないとか言ってますが、そうでしたっけ?
ゾロを疑うわけじゃありませんが、ちょっとくらいは斬られてませんでしたかね。
あとでコミックス確認してみよう。   
(追記:斬られていませんでした。体当たりとかは食らってるんですがね)


ウソップの大砲も百発百中。
こういう空中戦相手では砲撃手の力をもろに発揮できますね。
ここで相手はゼロファイト=体当たりを仕掛けてきました。
これを防いだのが、ルフィとサンジのコンビ攻撃。
「ルフィ、おまえ魚の方いけよ」「おお、よしきた」
息もぴったり。
なんかこう彼らの攻撃がびしびし決まっていくのって見ていて気持ちいいんですよねv
モリア戦みたいに苦労して倒すのもいいけど、たまにはこういうスカッとした戦闘もなくちゃね。
みんな本当に強くなって…(ほろり)…って、親戚のおばちゃんか、私は。


それでも敵はまだまだ多数。
ここで麦わら一味として初陣のブルックが名乗りを上げます。
「不弁ながらもこの手並みのほど…ご覧頂きます」
身軽な身体と、剣から奏でる音ですかね、それを操り敵を眠らせ一気に突き。
同じ剣士ではありますが、ゾロとは戦うスタイルが全く違います。
ゾロが剣でブルックはフェンシング系ですか。
柔と剛。
いいですね、頼りになります、ブルック。


そして懲りない船長はまたしてもトビウオを捕まえ乗り込むんですが、ブルックによって眠らされてたもんで、そのまま落下。
落ちたところがデュバルの部屋だったりするから、あらあらどうしましょう、です。
起き上がったルフィは、鉄仮面を外したデュバルと対面。
「あ〜〜〜〜お前っ!!」
「おれを…知ってるよな…!?」


なんと、デュバルはルフィの知り合いでしたか。
いきなり予想が外れて私も恥ずかしいやら驚くやら、大変うろたえております。
一体誰なんでしょう。(どきどき)
それにしても先週から思ってたんですが、鉄仮面といいこの恨みがましいとこといい、 この人を見ると某北斗神拳の3男坊Jギさんを思い出してならないんですがね…ええ。


2008/03/25




494話  「デュバルの悲劇」


扉絵。
CP9も大変な事態になってしまったようで。
でも一人じゃない、仲間たちがいれば乗り切れる……ってそんなに仲良かったっけ?(笑)


本編。
ページをめくるなり飛び込んできた衝撃。
うあああああああ、ゾロがっ!!
ゾロが胸を押さえてよろめいています。
あれですね、485話でうけたルフィの痛み。
そのダメージがまだ体に残っているんですね。
あれだけのことがあったのに本人けろりとしてるんで、頑丈が売りのゾロとはいえ大丈夫なのかと却って心配してたんですが、ああああああああ、やっぱり……(おろおろ)。
でもきっとみんなにはこんな姿見せないで、一人で堪えるんです。特にルフィには見せないと思います。
何もなかったんだって彼自身が決めたんだから。
あああ、その強さにまた萌えてたまりません。(ばんばん)
て、ずいぶん感想書いてしまいました、まだ一コマ目なのに…。


よろけたゾロを狙うトビウオ一味を、お返しにとばかりに倒すはっちゃんが可愛いです。
「へー助けてくれたのか」というゾロに、「おめェらボーっとしてっからよう」と借りが返せたことが嬉しそうなはっちゃん。
ゾロのセリフがなんだか上からの物言いっぽいんですが、でも見下してるとかじゃないんですよ。そこがまた彼らしくてv
ブルックとゾロ、二人の剣士コンビが並んで剣を繰り出すのもいい。ふふ。
まったく太刀筋が違うけど、やはり剣を扱うもの同士なのかツーカーなんですかね。


残りのみんなも(まとめた…)それぞれ生き生きとしたいい戦いっぷりで、こういうのはホント見ていて楽しいですvv
最初、兄貴が何で「え?」「え?」と何度も言ってるのかわからなかったんですが、あれは「へんたい」に反応してたんですね〜。
気づいたときは、そりゃもう感動しましたよ。
え、すぐわかりました?(気づくの遅っ、と娘たちに呆れられました)


そんなところへデュバル登場。
「殺したくて夢にまで見た男が目の前にいる」だの、
「ある日突然地獄のどん底へ突き落としたその男」だの、
「必ずお前を殺す」だの。
いやいや、どんだけ「ソイツ」を恨んでいるんだというくらいの勢いにこっちも煽られ、さぁソイツとは誰だとどきどきしてきます。


「海賊 『黒足の』 『サンジ』!!!」


おお、サンジか!
サンジだったら面白いと思っていたので、ここだけで結構興奮している私(笑)。
本人はどうにも心当たりないんですが、レストラン時代なら人に恨みを買うことばっかしてたからとか言ってます。
どうやらフルボディをぼこぼこにしたようなのは日常茶飯事だったみたいですね。 でもデュバルが言うにはそんな前ではなくごく最近…って、え、近頃サンジは何をしたっけ…?(考)
怒りのままにデュバルが毒の銛を打ち込んできました。


L「おれ…あの仮面の下の顔見た」
Z「本当か、何者だよ」
L「今見せる、驚くなよ。お前も知った顔だぞ」
Z「おれも!?」
こんな些細なやり取りにすら萌えてどうする、私。
(だってさー、二人とも淡々と自然に話してるんだもの〜)


そしてルフィが蹴りを一発。デュバルの仮面が落ちました。
U「ああっ!!!」(驚愕)
N「うそ…!!」(衝撃)
C「え〜〜〜〜!!?」(愕然)
S(次第に顔を引きつらせ)
Z「こいつ…!!」(吃驚)
R「まあ」(微笑)
B「あらら」(表情は読めません、ホネだけに)
F「ウォォ、泣ける」(号泣)
麦わら一味、それぞれの個性溢れる反応です。


そして、ページをめくれば…

  大爆笑!!!

あの手配書と同じ顔(ただし眉は逆周り)が叫んでいます!!


さすがです、すごすぎます、脱帽です、尾田っち。
誰がこんな相手を予想できたでしょうか。
サンジの手配書とそっくり同じ顔だったために、突然海軍やら賞金稼ぎから命を狙われることになった、それがサンジを殺したいほど恨んでいた理由なんですね。
あっはっは(笑…うしかない)。


「オラの人生を返せェ〜〜〜!!」
って「知るかァ〜〜〜〜〜!!!」
サンジの怒りは最もです。
あの可笑しくも悲劇的な手配書。(注:サンジにとって)
そりゃデュバルも災難でしたが、サンジにしたって屈辱以外の何物でもない手配書顔の人間が存在するのはこれまた怒りの上塗りなんじゃないかと。(笑いを堪えつつ/おい)


もう…。ホントにすごいなー、尾田っちは。
私なんかが立ててた予想なんてカスですよ、カス。
予想の遥か遥か上、それもくるくるとサンジの眉並みに回ってすっごいオチをつけてくれました。
たまらないわぁ…。だから好きなのよ、ワンピースv と気楽に笑えるのは私がゾロファンだからでしょうか、すみません。
それにしてもサンジが『黒足』という通り名で呼ばれるのってなんかいいな…。


2008/04/04




495話  「ガオン砲」


衝撃から一週間。
どんな展開になるのやら(わくわく)


扉絵。
ルッチはもちろんですが、カクのダメージが大きいのがさりげなく嬉しくてすみません。
カリファの太腿にうっかり見蕩れてしまってすみません。


本編。
さすが何が起こっても不思議ではないグランドラインの奇跡は、見事に二人の男を引き合わせてくれました。
偶然か運命か(ここで使うか)
まぁどちらも数奇な星の下に生まれてはいるようです。
見守るみんなの反応も様々ですが、
「いつの日かすごく面白い最期を遂げそうね」とさらりと言ってのけるロビン姉さんがやはり最高かと。
彼女の思考はどうしてもそういう方向に行ってしまうようです。本人は無自覚ですが。(てかむしろ楽しそう)
しかも「『すごく』面白い」ですからね。
期待しまくり(笑)。


「じゃあサンジ、おれ達先行ってるから」
あーあ。船長まで面白がるを通り越して、もうおまえら勝手にやってろ、みたいな態度とるから、サンジ切れちゃった。
「手配書に似たくなきゃまず髪型とかヒゲとか簡単に変えられる場所があんだろうが!!」
はっ。それに今気づいたデュバルたち。
サンジがツッこむまでもなく、根本的におばかなようです。
それにしても髪型はともかくもヒゲ。
そんな微々たるものより眉のほうが特徴あるように思いますが、サンジ的にそれはスルーなんだ。まあ逆周りだしね。


「おれ達ァ…この海の片田舎でし…がねェマフィアをやっていたんだよ…村の住人達をオドし回って暮らす・・それなりに幸せな人生だった」
おい。 おまえ悪いヤツじゃないか!
先週好きで人攫いやってるんじゃないとか言ってたから、手配書に巻き込まれたちょっと悪そげな一般人かと思ってたのに。
そこへ手配書が出回り、命を狙われる羽目になったと、そういうことですね。
「背中には大きな『逃げ傷』を受け…」
こんな些細なセリフにも、ゾロファンは敏感に反応しますよ。
もうこの段階で小物感ひしひしと。
まあ、いいや。サンジがケリをつけるでしょうからね。


とにかくサンジはもとより、麦わら一味全てが憎らしいデュバル。
まずは「編隊」(え?)を組んでサンジに襲い掛かります。
端に追い込まれ逃げ場がなく、網に捕らえられたサンジ。
しかも鉄の網だから破ることもできずそのまま海中へ。(でもサンジの攻撃って蹴りだから、鉄じゃなくても網は破りにくかったんじゃないかって気もします)
うわ…。なんとなくアーロンパークでルフィが海中に引きずり込まれた記憶が蘇りますが、でもこんな状況、 能力者じゃなくてもヤバイですって。


L「くそォ!!今助けに」
Z「お前が行くなバカ おれが行って来るからよ」


見ていたルフィとゾロも大慌て。
(隣ではっちゃんも大騒ぎしてますがそこは置いといて)
こんな短いやり取りですが、これって ZLにもSLにもZS(各々逆パターン…LZ、LS、SZでも可)にも取れてしまうところがすごい!
(もちろん神がそんなつもりでお描きになったわけではなく、また勝手に妄想してるだけなんですけども)
ちなみにZLなら、船長として自分の身の上も忘れ思わず飛び込もうとするルフィと、絶対にルフィをそんな危ない目に遭わせたくないと必死なゾロの姿が見て取れます。
しかも必死さが半端じゃありません(笑)。
思わずバカとか言っちゃってますからね。


トビウオ一味は泳ぎではトップクラスだそうで、人間はもちろん、魚人のはっちゃんですらサンジを救うことは不可能。 溺れ死ぬのを見ているしかないのか…。
しかーし、なんという見事な巡り合わせ。
ここには人魚のケイミーがいました。
泳ぎではトップクラスの頂点に立つ種族なんだそうです!
なるほどー、ココロばーちゃんの泳ぎも見事でしたものね。あれだけの人数を引っ張って溺れる前に救出できたのはこういう設定があったからなのかと改めて感心します。
実はすごい種族なんですね。ただ性格がぼーっとしてるだけで。


さて、一方海から上がってきた巨大錨がサニー号の上に!
ど真ん中を当てようと狙ってます。
当たったら沈められてしまう大ピンチ。
そこでアニキが緊急「秘密兵器」を繰り出すのですが、ここで「この船を信じろ!」って叫ぶのがたまりませんv
サニー号の製作者であり、心から愛してるアニキだからこそのセリフですよね。
たてがみを回して掟破りのバックをする、秘密兵器「チキン・ボヤージ」で回避。
そして口が開いて巨大な砲撃、これこそがタイトルのガオン砲が登場。
ものすごい破壊力でトビウオのほとんどを落としました。(船長感動のあまり号泣)
前後あわせてコーラ5樽分を使う破壊力ももちろんですが(とにかく燃料はコーラに拘るアニキ)、麦わら一味にはそれを扱えるすごい狙撃手がいるんだものね。
こうやってウソップの能力が生かせたことがすっごく嬉しいです。


この間にサンジは無事ケイミーに助けられるのですが、うん…そりゃまぁあの状態なら無理ないでしょう。
出血多量(鼻血)で死亡寸前(笑)。
でもよかったじゃないですか、サンジ。
あれだけ会いたがっていた人魚の胸に抱かれるなんて(しかも顔を埋めてる!)、おそらくオールブルー、透明人間と並んで抱いていた夢が叶ったのでは?


サンジが助かったことに激怒するデュバル。
愛バッファロー、人呼んで『心臓破り』といわれる強力なツノを持つモトバロで、ルフィに襲い掛かります。
ま、高さ的にツノはルフィの遥か上にあるから武器としてはまったく生かされてないんですが。(ここでのチョッパーのツッコミがなつかしのもて王を彷彿とさせます)
しかしほんのわずかルフィと対峙しただけで泡吹いて倒れるモトバロ。
どうやらルフィの覇気にあてられたようで…。
本人もよくわからないようですが、この描写はルフィがそれだけシャンクス並みに(まだまだでしょうけど)成長してきているということですかね。


さて、そんな船長のところにぐっしょり濡れたままフラフラとやってきたサンジです。
S「ちょっと待てルフィ」
L「サンジ無事でよかった」
S「この言いがかりバカの一件、おれが始末つけてやる」


「おれにとって見たくもねェあの手配書の落書き!!!そいつが実在してんじゃねぇよ!!!」


サンジの怒りはよーくわかりますが、それこそそんな無茶なという気もします。
実在するなって責められてもねぇ…。
そもそもの発端はプロのくせに写真を撮れなかったアタっちゃんなる人物のせいなんですよー、ってサンジは知らないのか。


そしてサンジ怒りの整形(パラージュ)ショット。
(濡れたサンジって、髪が軽くウェーブして、シャツが体に張り付いて、なんだかどきどきするんですがどうしましょう…)
それはともかく、なるほど。
「整形ショット」とは、ここで使うにふさわしい攻撃です。
デュバルは一体どんな顔になってしまうのか。
サンジ系になるのか(多分ない)あるいはワンゼ系のキラキラ顔になるのか、
そして眉の巻き方は逆になるのか。
一応金髪碧眼なわけですからね。色だけはいいと思うんですよ、色だけは。


2008/04/10




496話  「ヤルキマン・マングローブ」


また楽しくも不思議な固有名詞(?)のタイトルですね。


扉絵。
舞台はセントポプラなんですね。
W7からも海列車でつながってる町ですが、エニエスロビーからちかいのかな。
医療費もなく、ってところが大変現実的で笑ってしまいました。
というか、カリファは下はかなくても大丈夫なのかしら…下着くらいは着けてる…よね?(余計なお世話)


デュバルとの一件はあれで片付いたようで、すでに船上タコ焼き大パーティーに突入してます。
はっちゃんのたこやき船でルフィ、サンジ、ウソップ、チョッパー、ブルックがはふはふと思いっきり食べさせてもらってます。
ブルックはほっぺ膨らむんですね、ホネだけど。
一人離れて座るナミに、恐る恐るたこやきの感想を聞くはっちゃん。
むっとしたナミの態度を背後に感じながら、びくびくとしているルフィやサンジが可愛い。
「これで何かが許されるってわけじゃないわよねェ…」と言いつつも、
「すっごくおいしい」(くすっ)と笑うナミ。
ほっとするはっちゃんと、そして顔を見合わせて笑うルフィ、サンジ、ウソップがいいんですよね〜。


はっちゃんが昔はともかく、今はまあまあ真っ当なヤツになっているのはわかった船長たち。
でももしナミが許せないのなら、彼らもはっちゃんたちを受け入れるわけにはいかなかったと思うのです。
実際それだけのことをしてきたのは事実なんだから。
492話の分でも触れましたが、もちろんベルメールさんの命と自分(&島の人たち)の歳月があるのだもの、 ナミだってそう簡単にはっちゃんを許せるはずありません。
でもナミは笑えた。
おいしいって言ったのはウソでも作り笑いでもなく、あれはあれで本当の笑顔だと思うのですよ。
そういう意味で、ナミもたくさんの冒険を経て成長してきたんだと思います。
何より自分の居場所…居たい場所ですね。それが出来たのが大きかったんだろうなと、 密かにナミ→ルの構造が好きな私は思ったりもしています。


と、そんな彼らを追いかけてきたのが、自称ハンサムと名乗ってしまうほど整形されたデュバル。
う……………微妙だな…。
骨格まで変えられて全てにおいてもっさり感がなくなりましたが、ハンサム…ねぇ?
眉のぐるぐるはかなり控えめになっています。(これは残すと思ったのに/笑)


「いや〜〜〜黒足の若旦那!」
うお、すごい呼び名!
サンジが黒足って呼ばれるのだけでもいいのに、若旦那!(何かツボらしい)
ハンサムフェイスが気に入ったようですね。
よほど嬉しいようで、見事なはしゃぎっぷりが痛々しくも微笑ましく。
サンジは大恩人扱いです。なんなりと申し付けて…なんて協力申し出されてます。
まぁ手配書云々がなくても、あの顔では女子にもてる人生は難しそうでしたしねぇ。


「受け取ったぜ、おまえの投げKISS」
「タコ焼きのたれ拭いてただけよ!」(BYナミ)


「鏡よ鏡、世界で一番ハンサムな男はおれ?」
「一択クイズ!?」


「ハンサムはわかったが、元がバカだからどうしようもねェな」(BYウソップ)
「嫉妬?」


全てを越えるポジティブシンキング。
人間自分に自信を持つとこうも前向きに生きられるんだという素晴らしいお手本です。
ネガティブで負けたことのないウソップは、少々見習うべきかもしれません。
ルフィですら、「やめろウソップ!!なんか性格的に敵わねェ!!」
ルフィが戦う前から負けを認める相手なんてそうそういません、すごいなデュバル。


電伝虫の番号を残して、いつでも役に立つからと「人生バラ色ライダーズ」(改名したらしい)は去っていきました。
0120−と、フリーダイヤルにしてある気遣い(?)が笑えます。
それにしてもローラ(のママ)といい、ケイミーたちといい、このところ協力者が立て続けですね。
それだけに今後の旅の難関さも伝わってくるのですが。


さて、煩いのはいなくなったし、タコ焼きでお腹もいっぱいだし、今度はサニー号の甲板でお茶タイムですv
ここでパッパグがこの先の進路を説明します。
目つきは悪いですが、だんだん可愛く思えてきました、パッパグ。
レッドラインを抜け、新世界へ抜ける道は2本。
一つはマリージョアを通る陸ルート。この場合船は乗り換えることになりますし、世界政府の許可がいるんですから ありえません。
で、残るが海底ルート。
レッドラインに唯一空いている穴を通り、魚人島を経由して向こう側へ抜けるのです。
でもそこは海底1万メートル。
ここで
「確か空島が上空1万メートルじゃなかったか」
ゾロが欠伸をしつつ呟くのですが、おおお、こんな細かいことを覚えていたよ、この人!(感動)
遥か上空へ、海の底へ。
本当に大冒険してますよね、麦わら海賊団てば…。
それにしてもどうやったらそんな深海に潜れるのか。
それは今から行く島で船をコーティングするとのこと。
RPGゲームのようにどんどんフラグが立ちますね。さすがです、神。


そして船はシャボンディ諸島に到着。
島中がシャボン玉でいっぱい、そしてこれが島の地面から発生しているんですよ。
さすが、グランドライン。(それにしても次から次へと本当によく考えるな…)
ここは世界一巨大なマングローブ、ヤルキマン・マングローブ、79本から出来た島(それで諸島)。 施設がその根っこの上にいろいろ作られています。
すごい幻想的な光景で、早くアニメで見てみたいですv
「やだ、べたべたするわ」と手についた樹脂をウソップに付けるロビン姉さんが最高v


さて、ここには遊園地シャボンディパークがあり、観覧車もあるようです。
「いいなぁ、私あれに乗るのが夢なんだ」
「ダメだぞ、ケイミー」
「…う〜ん、わかってるよぉ」(しゅん)


え?また意味深なことを…。
たかが観覧車、ケイミーは何で乗れないのかな…。


この島へきた目的、はっちゃんのよく知るコーティング職人に会いに行くことになるのですが、 ここではっちゃんから一つ守ってほしいことが言われます。
きたよ。


「たとえ町でどんなことが起きようとも、『世界貴族』にゃたてつかねェと約束しろ!!!」


世界貴族とはマリージョアの住人たち。
「ルネッサ〜ンス」とかいってグラスで乾杯する某お笑い芸人(髭/男爵)みたいなフリフリ姿ではないと思いますが、 呼び方からあまりいいイメージはわいてきませんね。
魚人や人魚を差別してるとか…で、だからケイミーは観覧車に乗せてもらえないの。
まぁそんな予想はともかくも、こんなこと言い出された以上、
「ああ…ルフィたちはたてつくんだろうな…」という確信が沸きあがってきます。(お約束)
ジャヤみたいなことになったら嬉しいのに。


どうせ最終的に船はコーティングしてもらえるし、魚人島にも行けるし、レッドラインも無事に抜けるんです。
そうなることはわかりきっていますが(てかそうならないと困る)、一つの編の大団円を迎える、 そこに行くまでの展開に毎回とんでもなくはらはらさせられ、振り回され…、
そしてそれがすでに快感になってしまってるあたりに、自分のワンピ中毒具合を思い知らされてなりません。
またはらはらどきどきの日々が始まるのね…。(ふぅ)


2008/04/15




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