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497話 「シャボン舞う諸島の冒険」


もうすぐ500話ですね。
100話をグランドライン入りに合わせて持ってきた尾田っちのことですから、また何かすごいことを考えていそうでわくわくします。
あと3週かあ…vv


デュバルの話は新しい章に入る前の軽いジャブといったところだったんですかね。
毎回新展開になるたびに感じる、想像もつかない冒険への高揚感と、これから遭遇する(もちろんその確率は100%)未知の敵に対する緊張感。
その二つで心臓がどきどきしっぱなしです。
これから年取っていく身としては辛いな。
ジャンプを手に心臓麻痺でぽっくり逝ってたら、残す家族に申し訳ない(苦笑)。


ま、そんな個人の事情はおいといて。
シャボンディ諸島の冒険の始まりです。
街へ出たルフィたち。
今回の留守番は船のメンテをしたいフランキーとその助手ウソップ、そして(ナミの思惑の下)お宝番となったサンジです。


…おや、もう一人いたようですよ?
よっ、と船から降りるのは、まぁぁぁ、ゾロ君じゃありませんか。
『たった一人で』どこ行くの?
散歩だが?とさらりと答える怖いもの知らず。というか身の程知らず。
そんな彼に、もちろんウソップもサンジも激怒。
こんな諸島で迷子になられたらそれこそ探しきれません。
とはいえ迷子の経験ならさすがに山ほどあるゾロ君、ちゃんと彼なりに考えていました。
ここはすべての樹に番号=島の番号がついています。それを覚えておき、最悪人に尋ねれば子供でも…そう子供でも帰れる「はず」なんです。
番号さえ覚えておけば…それも正しくね。
すでにその段階でアウト。
41番を1番と覚えてしまったゾロ君。
私たちが彼に再び会えるのはいつなんでしょう…なんだか涙が出そうです。
いえもう泣いてます、私。
(とは言うものの、どうせ番号なんて覚えていられるのか怪しいもんなので、間違ったところでたいして変わりないんじゃないかと思う私はゾロファンとしてどうなんですかね…)


さて、新しい舞台です。
新世界に入る直前の島ですから、いろんな人たちがやってきていてどことなくざわついた感があります。
当然状況説明もたくさん。
でもはっちゃんという案内役がいるのでその辺は非常にスムーズですね。
とにかく注意点を要約すると


・世界貴族(天竜人)には何があっても立てつかない
・海賊は人身売買されても法に守られないから目立たないように
・海軍や賞金稼ぎのレベルも半端ではない
・はっちゃんやケイミーはこの島では「人間」として対応する


まあこんなところでしょうか。
理由は追々明らかになっていくのでしょう。
特にはっちゃんたちを人間として対応するというのは深い理由がありそうで。
はっちゃんの額の傷…というかなんかの印を隠しているような感じなんですが、これもすっごいワケアリなんでしょうねぇ…。


シャボンディ諸島ならではのボンチャリにボンバッグ。
尾田っちの本領発揮ですね。
子供のころ誰もが一度は考えそうな夢がいっぱいの世界をこう表現できちゃうんだからさすがです。
魚人島の情報もちらほらと。
どうやらこんなシャボン玉文化があって、そこにいる人魚姫はそれはもう美女とのこと。
サンジくんよかったじゃん♪…と思いましたが、パッパグ曰く
「ヒトデのおれがいうんだから」


………ひょっとして魚介類系?


買い物に行くナミとロビンと別れたルフィたち。
ここである騒ぎに出くわします。
首輪を壊そうと騒いでいる海賊。
人攫いに捕まり売り飛ばされ、そこを脱走してきたようです。
けれどルフィたちの目の前で首輪が爆発しました。
突然のことに動揺するルフィたち。
そんな状況を「アクメイト海賊団船長デビル・ディアス6千万。とても新世界じゃ生きていけねェな」と遠くから査定する謎の影。
淡々とした言葉に、なんだかぞくっとします。
人攫いだの首輪だの奴隷だのと、腐った頭に刺激的な単語にくらくらしてる場合じゃありません(おい)。


そして、来ました。天竜人。
ロズワード聖と娘のシャルリア宮。
瀕死のディアスをまるで物のように(彼らにとっては所詮奴隷ですが)見下し、蹴り、銃で撃ちます。
思わず飛び出そうとするルフィ(やっぱり)を、何とか堪えさせたはっちゃん。
まずはよかった…。まあ時間の問題という気もしますが。


場面は変わってその少しあと。
なんともやりきれないルフィたちです。
あいつ助かるかな…と言ってるあたり、むやみに人を殺さない尾田っちらしさにほっとしますが、助かっても牢獄行きではあるようです。
でも何故あんな大男がじいさんと女の言いなりだったのか。
天竜人を傷つけたら海軍の大将がやってくるからと言うパッパグ。
そんな程度で青キジクラスが動くの!?とこちらもびっくり。


天竜人とは創造主の血を引く一族。
800年前に世界政府を作り上げた20人の王たちの末裔で、それが年月とともに悪い意味で結晶化した権力となってしまってます。
その800年前が、この世界での大きな節目なんですよね。
その前には、ポーネグリフにのみその歴史を残す「空白の100年」があって、そこにはDの一族がらみであろう強大な力を持った謎の王国が存在した。
でも結局その王国は敗れ、以後その情報は権力を握った世界政府によって一切闇に葬られたと言うことで。


ゾロの覚悟やデュバルの騒ぎですっかり忘れてましたが(マジに/笑)、そうなんですよ。
世界政府だの最終兵器だのDの謎だの、ワンピースにはまだまだまだわからない部分が山ほどあったんです。
レッドラインまできて物語はだんだん核心部分に近づいているようです。
ルフィが天竜人と一波乱あるだろうってのはもう火を見るより明らかですが(笑)、 ますます世界政府との対立が深まるわけですね。
その中でルフィは自分の過去を含め世界のいろんな歴史を知るのかしら…。
知るかもしれないし知らないままかもしれない。
でも知ったところでルフィは何も変わらないし、何物にもとらわれないんでしょうね。
ただ海賊王。
その夢と仲間たちのために一生懸命生きるんだと思います。
でもこんな海軍本部のすぐ側ですからね…、今度こそ本格的な戦闘になりそうでちょっと怖いです。



2008/04/23




498話  「11人の超新星」


相変わらず医療費稼ぎに精を出しています、CP9。
重傷のルッチのためなんでしょうね。カクは大丈夫なのかな。


さて、いよいよいよいよ、怒涛の本編。
だんだんシャボンディ諸島の奥地に入ってきました、ルフィ一行。
1〜29番は政府の目の行き届かない無法地帯と言うことで、賞金稼ぎも度々襲ってきます。(もちろん全部返り討ち)
ルフィたちの目的は13番GRですが、はっ、そういえば1番GRに行こうとしてる誰かさんがいました。
数字が少ないほどなんだか危うげな気配がぷんぷんしてるんですが、どどどどど、どうしましょう。
ゾロ君がそこらの半端な海軍や賞金稼ぎに負けるなんてこれっぽっちも思ってませんが、スリラーバーグで意外に あっさり捕まった事実を私は忘れていません。
搦め手でこられたらゾロ君は案外脆いのかも…。
どどどどど、どうしよう、人攫いに攫われたら…。
ものすごく似合わない言葉に自分で書いて愕然としましたが、でもこの1〜29番には「人間屋」(ヒューマンショップ)があるんですよ。 これってそういう人を売り買いする施設(?)でしょ。おばちゃん心配でたまりません。
まあ攫われないまでも、天竜人あたりとは、なにやら一発やらかしそうな予感はしますが。
と、またこの場にはいないゾロ君のことで長々語ってしまいました。失礼。


さて、目的の13番GRにつきました。
はっちゃんが子供のころから知るというコーティング職人の店、「シャッキー’S ぼったくりBAR」
いっそすがすがしいほどあからさまなネーミングです。


ここで新キャラ登場。
酒場の店主、元海賊のシャクヤクことシャッキー。
気風のよさそうな女性です。
くれはといいベルメールさんといいヒナといい、尾田っちの描くこういう強い女性は好きです。
ところで、ケイミーてばはっちゃんが好きだったんだ〜v
お嫁さんになってもいいとか思ってたんだ〜へぇv


モンキーちゃんと気軽に呼んでくるシャッキー。
40年前に辞めたそうですが(ホントにいくつだ)元海賊で、ガープじいちゃんのこともよく知ってました。
今はルーキーたちを応援して楽しんでるのと言ってますが、なかなかの情報通です。
そういう方面に疎いルフィたちには、いい味方なんじゃないでしょうか。
これから先、情報っていうものも大事になってきますからね。


で、目的の船のコーティング依頼のため、職人のレイリーを訪ねるのですが(シャッキーの旦那?)、 残念ながら、レイリーは不在でした。もう半年帰ってきてないとのことですが、その辺は元海賊。 そういう性(サガ)なようです。迷子じゃなくて。
とにかくこれからはレイリーを探しに行くルフィたちですが、 ああ、でも一方でどっかの迷子とレイリーが、 1番GRあたりでひょっこり出会ったりしたら面白いかもv


とにかく気をつけてとシャッキーが忠告してくれます。
ここまでグランドラインの試練を乗り越えてきた猛者が、この場所には集っているわけです。
今この場にいる億を超える賞金首は11人。(ルフィとゾロも含めて)
皆ルーキーとのことですが、新世界を、ワンピースを目指すライバルですね。
キッド・ルフィ・ホーキンス・ドレーク・ロー・
この5人の名前が頻繁に世間を騒がせていたとのこと。
そして、懸賞金でいえばルフィはN0.2。
額だけではありますが(当たり前だ)、ルフィを超える大物がいるということですね!(許せん)


さてさて、一気に9人のルーキーが登場です。
でも、こんないっぺんに出されてもおばちゃんはちょっと覚え切れないので、メモがてら整理してみます。


◆西の海出身 ファイアタンク海賊団船長 カポネ『ギャング』ベッジ 1億3800万
名前の通りマフィアのボス系ぽい。
◆南の海出身 ボニー海賊団船長 『大喰らい』ジュエリー・ボニー 1億4000万
豪快な女性。食い意地はきっとルフィ並。
◆北の海出身 ホーキンス海賊団船長 『魔術師』バジル・ホーキンス 2億4900万
穏やかそうな長髪の男だけど切れたら怖いとか。
◆南の海出身 キッド海賊団船長 ユースタス『キャプテン』キッド 3億1500万
悪そうな顔してます。リュークみたい。こいつがルフィより高額賞金首。
◆GL出身(手長族) 『海鳴り』 スクラッチメン・アプー 1億9800万
拳法家?ぽい装束ですね。
◆北の海出身 ドレーク海賊団船長 『赤旗』X(ディエス)・ドレーク 2億2200万
元海軍らしい。ドレークって有名な海賊ですよね。
◆空島出身 破戒僧海賊団船長 『怪僧』ウルージ 1億800万
空島出身者ってのも普通にいるんですね。ちょっとびっくり。
でも見た目的にちょっと悲しい(おい)。大体破戒僧=アニワンのゾロしか思いつきません。
◆南の海出身 キッド海賊団戦闘員 『殺戮武人』キラー 1億6200万
仮面の顔はワケアリでしょうか。何より彼だけ「戦闘員」であることに異常に燃えました。ゾロと同じ立場じゃないですかっ!(ばんばん)
麦わら一味の「戦闘員」と戦うのか!?
◆北の海出身 ハートの海賊団船長 『死の外科医』トラファルガー・ロー 2億
ハートの海賊団…何故「の」が入るのか。(どうでもいい)
死の外科医ってものすごく下手な医者のことかと娘に聞かれましたが、たぶん意味違いますからね。
目がいっちゃってる感じなのがちょっと怖い。


これがルフィとゾロ以外の億超え賞金首ですが、まあ見た感じ先々重要になりそうなのが、
キッド海賊団の二人と(キラーに関してはかなり希望的観測)、ローとドレークあたりですかね。
ホーキンスはどうだろう。
あとはまたここでの争いで、ぼろぼろと零れ落ちていくんじゃないかと思われます。(毎度当たらない予想)


キッドがルフィより上の額なのは一般人にかなり被害を及ぼして危険だからみたいですね。
ふん、そんなことだと思った。
やっぱりルフィの方が上じゃんか。


そんな周囲の情報を聞いても
「まーおれはとりあえず楽しけりゃいいや」
やっぱりルフィはルフィです。
スタンスは一向に変わりません。


ワンピースを見つける。
海賊王になる。
邪魔をする奴らは乗り越えていく。
実に単純明快、それだけです。


前回でも言いましたが、多分話はだいぶ核心に近くなってると思うんですよ。
ここでルフィが巻き込まれていく戦いが、何か大きな意味を持つようになるのかな、なんて。
ま、当たらない予想はこれくらいにしておいて、これからの展開はレイリーを探して諸島を冒険になるんですかね。
そこに他のルーキーや天竜人が入り乱れ…と、毎度おなじみわくわくはらはらなんですが、
来週はGWのためWJはお休みです。
そしてワンピースも次回は休載。
ルフィたちに再会できるのは3週間後です。(ひぃ〜〜〜〜ん)
皆さん気をしっかり持って頑張りましょうね。



2008/04/30




499話 「シャボンディパーク」


ああ、やっぱりワンピースのあるジャンプはいいなぁ…(しみじみ)。
レイリーを探しに出発するルフィ一行。
海軍の動きも気になるところですが、シャッキーが言うには
今「海軍本部」はそれどころじゃない(ここには全て傍点)程に”別件”に掛かりきりで忙しい、  とのことです。


「」と傍点と””。すごいですねー。
テストには出ませんが、ここは覚えておいたほうが良い重要項目みたいですよ。きっと後でこの言葉が重さを帯びてくるでしょうから。
では一体何がそんなに「海軍本部」(本部ってところが重要なのかと)を忙しくさせてるのか。
まず思い出すのは捕まったエースのこと。
インペルダウンて、確か海軍本部に近いこの辺にあるんでしたよね?(記憶曖昧)
それに関して何かあるのか。
ただそれよりも、海軍がほっとけないだろうと思うのは、シャンクスと白ヒゲの一件です。
四皇の二人が会合してること自体がかなり重要案件でしたから、あそこで二人が戦ったこと、 そしてその結末(決裂したにしろ同意したにしろ)には、海軍も黙ってはいられないと思いますのでね。
あとはドラゴン絡みのテロとか…思いつくのはそんなとこですが、さあどうだ。
とにかくこの街では、海軍がたかだかルーキーズ(どっかのドラマか/笑)を追ってくることはないようです。
騒ぎを起こさなければね。
このたった一つの条件が、はらはら感を誘ってなりません。
誰かが起こすんだろうな…おそらく。


一方では悪巧みが進行しています。
人攫いチーム「ハウンドペッツ」のボス・ピーターマンが人魚(ケイミー)の情報を得てしまいました。
え、この人って魚人?と思うくらい外見がアレなんですが、どうなんだろう。(多分違う)
そんなじわじわと来る嫌な感じを他所に、ルフィたちはシャボンディパークに着きました。
「よーし!!じゃあおまえら!!遊ぶぞ〜〜〜〜!!!」
レイリーを探す気ゼロ。いいのか、船長。


ジェットコースター、メリーゴーランド、フリーフォール(かな?)、コーヒーカップ、
全員とっても楽しそうに遊んでいます。
ルフィにチョッパーなんていうお子様メンバーだものね……ってブルック、あんたもか。
泣くほど喜んでいるケイミー。
はっちゃんすら子供の頃憧れていたと語ります。
それほどに入りたくて、でも入れなかった場所。
ルフィたちが強いから入らせてもらえたと嬉しそうなケイミー。
背景にあるものが、深い…そして暗い感じがしてなりません。
そしてそんな彼らを遠くからじっと狙うピーターマン。


場面は変わって、24番GR。
天竜人、チャルロス聖が道を行きます。
先に出てきた二人の息子であり兄のようですね。
ヒゲの剃り跡も青々しく(うわー)いい年をしているようですが、アイスを片手にむふーんとか言ってますし、ご丁寧に鼻水も垂れています。
彼が乗るのは鎖に繋いだ人間。後ろには綺麗な女性も従えています。
乗り物にしている男を蹴る姿に容赦はなく、また自分の前で膝を突かない者たち(一刻を争う重症患者を搬送中)に
「何で動く?人間なのに!!」と問いかけます。
彼らにとって、自分たちは「人間」ではないのです。
優れた血統、優れた種族、そんな自分たちは人間よりもさらに上の存在であると疑いもしません。
皮肉にも魚人であるアーロンが同じようなこと言ってましたけどね。


早く楽になれと自分を蔑ろにする重症患者を蹴り飛ばし、好みだと思った女性は手当たり次第に連行、彼女の婚約者だと駆けつけた男には躊躇いもなく発砲(それも立ち上がったと言うだけの理由で)、 先の二人のこともありますが、さらにさらに不快感を煽ってくれる描きようです。
そんな騒然とする中に、スタスタと近づく黒い影。
誰だあいつ、って、おいおいおい!!!(興奮)


”東の海”の”海賊狩り”。
すでにルーキーズたちに情報は行き渡っています。
「何 道の真ん中歩いてんだ!?何も知らねェんじゃねェか!?ヤベェぞあいつ!!」
知っていたところでゾロが態度を変えるとは思えませんが。(あるいはもっと厄介なことになってたかも…)
というか、酒をラッパ飲みしながら往来の真ん中をすたすたと歩くのは、天竜人がどうのという以前にどうなんだと思いますがね。
ゾロ君、あんただってもう子供じゃないんですよ。
ほら、ちゃんと周りを見てないから、天竜人と鉢合わせしちゃった。


あまりに堂々たる無礼に、驚きで声も出ないチャルロスに気づいたゾロ。
「…何だよ?道でも聞きてェのか?」
おや、意外に親切です。
チャルロスが困ってるようにでも見えたのでしょうか、しかし寄りによって「道でも聞きたいのか」ときました。
ここにウソップかサンジがいたら全力でツッコんだろうと思われるだけに、仲間が誰も見てないのが残念です。
そしてゾロ君、全然己というものがわかっていません。
『己を知り、世界を知り、強くなれロロノア』
かつてミホークはゾロにこう言いました。彼の待つ世界一の大剣豪の座はまだまだ遠いようです。


さて、すでに無礼度はMAX。限界突破にいきなり発砲するチャルロス。
もう彼の行動には、いちいち怒りも感じなくなってきました。
(当然)銃弾を交わし、チャキ・・・っと刀に手をかけたゾロ。
その眼光は鋭く、明らかに殺気が宿っています。いつものことだけど。
それなりに力のある者たちはゾロの殺気を察し、そんなことをしたら…と驚くのですが、そこへ飛び込んできたのが、ルーキーズの一人、ボニーです。
ボニーはゾロを抱きかかえて倒れると、そのままじっとしているように命じ、
「お兄ちゃ〜〜ん、どうして死んでしまったの〜〜、でも天竜人様に逆らったなら仕方ない、うえ〜〜ん」 とばかりに一芝居。
深く考えないチャルロスはあっさり乗っかって、その場を去り、とりあえずは危機回避。


ゾロが天竜人に逆らったら、それこそ大将クラスが飛んできますから、ウチらにまで迷惑かけんな!!というボニーの主張は当然とも思われますが、 結局助けてくれた辺り、彼女も案外気の好い子なのかもしれません。
ボニーとゾロのかみ合わない会話がなんとも可笑しくてたまりません。
ゾロは彼女が「ガキ」だったことに拘ってます。ガキだと思ったからおとなしく言うこときいたのかもしれないですね。子供と動物好きだから、この人(笑)。
というか、ボニーも能力者なのかな?
体が子供になる、あるいは元々子供なのが大人になるという、まるで「ふしぎなメルモ」みたいな(古)実があったりして。
体が小さくなるというとルフィのギア3を思い出しますが、まさかそれはないよね…?


「アタマ大丈夫か!?」
「まァ、ケガはしてねェ」
「バーカ!!中身の話だよォ!!!てめーアホだろ」
それくらい言ってやってもバチは当たらないと思いますよ、ボニー。


さて、そんなやりとりを傍で見てた他のルーキーズ。
カポネ「あの一味はイカれた連中ばかりと聞いているが…正気じゃねェ」
ホーキンス「救われて当然…奴に今死相は見えない」
アプー「獣だ、ありゃ」
ウルージ「人に従う様な男には見えないが…船長の度量が伺えるな…」


よく言った、破戒僧!!あんた見る目あるよ!!
みんながゾロを見てる中、よくぞその背後に控える船長の度量を見抜いた!!
そうなのよ、こんな危なっかしくて、でも強くって、イカれた男が一も二もなくルフィの下にいるのよっ!!(ばんばん)
この一言で私の中のウルージ株が上昇したのは言うまでもありません。(単純)


そんな声は知るはずもなく、ボニーに病院の場所を聞くゾロ。
さっき撃たれた青年を運ぶようです。
「海賊が人助け!?聞いたことねェよ!!!」
人助けって言うか…別にゾロはしたいようにしてるだけだから。
前にも言ったけど、麦わら一味は別に正義も振りかざしてないし、人助けしようと思ってるわけでもない。
ただしたいように。自分がそうしたいからする。
今だって、きっと見殺しにしたくない、ゾロはそう思っただけ。
結局ボニーは病院の場所教えてくれたのかしら…って、そういえば病院は目の前にあるんだった!
それでもたどり着けたかどうか心配ではありますが、さっきのお医者さんとか婚約者の看護婦さん(多分無事なはず)も まだそこにいるはずだから、「キミ、病院はこっちだ!」とでも言って案内してくれたのでは…という展開を祈ります。


場面は変わってサニー号のお留守番組。
ウソップ、サンジ、フランキー。
ボンチャリについて語り合っています。
買い込んでいこうなんて言ってますが、おいおい、それぼったくられるだけだから。
と、そこへけたたましく鳴る電伝虫。
「ナミさんかな(はーと)」とポジティブなサンジが微笑ましい。


相手はチョッパー。
興奮して泣きじゃくってます。


「ケイミーが攫われたァぁぁぁぁ!!!」


ああ、やっぱり心配してたことが。
何処に、いつ、誰に、売られるか。何も手がかりはありません。
ただがむしゃらに探そうとするチョッパーにサンジは待機を命じます。


「『トビウオライダーズ』を呼ぶ!!!」(ドン)


サンジ、カッコいい!!
確かに蛇の道は蛇。知らない島で闇雲に動くよりその道のプロに任せようということですね。
皆が突っ走る中、いろんな方向から最善の方法を探る、サンジの本領発揮ですvv


物語が動き始めました。
シャボンの島の冒険はこれからヒートアップの模様。


2008/05/25




500話  「歴史の残り火」


500話ですが、残念ながら普通の展開でした(苦笑)。
ここは巻頭カラーとかさぁ…。(ぶつぶつ)


おっと、初っ端から濃いな…。
デュバルのアップから始まりました。巻末のジャガーさんにもデジャヴのようなハンサミティ(笑)を語るキャラがいて非常に鬱陶しい号です。
とはいえ、こういうとき非常に頼りになります、トビウオ一味。
サンジはすっかり「若旦那」として彼らのリーダー的存在です。完全に慕われています。
そんなやりとりを見守る二人が、残してきたフランキー一家やウソップ海賊団を思い出してたらいいのに、なんてちょっと思ったりして。


一方シャボンディパークでうろうろと落ち着かずにサンジたちを待つチョッパー。
すでにルフィ、はっちゃん、パッパグは飛び出していった後。(あああ…これは絶対一悶着起こすよな…)
その傍らで、ゆっくりと寛いでいるブルック。
「どんな気持ちで過ごしても同じ待ち時間ですよ」とは、50年をほとんど一人で待ち続けたブルックならではの重みのあるお言葉。
でも寛ぎすぎてウソップに殴られちゃったけど。
しかし、速いです、トビウオたち。
空を飛び、しかも慣れてる地。強い味方ですね。
犯人を洗い出しながら、みんなを一人ずつ拾ってくれるとは、本当にありがたい。
その中で、サンジの乗ったデュバルの牛…遅いみたいですね(乾笑)。
イライラと後ろから蹴りを入れるサンジが気の毒です…はは。


そして22番GRの人間屋。(こういう店が堂々とあるこの島の怖さ)
ルフィたち3人がケイミーを探し回りますが、一向に見つかりません。
おれが遊園地なんかに…と後悔で泣くパッパグ。
いや、遊園地に連れてきたことよりも皆そろってアイスに夢中になりケイミーの側を離れた、そっちを猛省すべきではないかと思いますよ…。


「あんなに喜んでたんだ!!遊園地に行ったことはいいじゃねェか!!」
ルフィの言葉は最もです。
でも、ここはそうじゃないんです。 本当は人魚も魚人もこの島にあがるべきではなかったのだと語るパッパグ。
それでもはっちゃんはルフィたちの役に立ちたかった。それくらい恩義を感じてくれていた。
本当は、彼らにとってこの諸島に住む『人間』達の全てが敵なのに…。


そこで場面は変わり、その理由は買い物中のロビンの口を借りて語られます。
200年前まで本当にあった歴史。
魚人族も人魚族も「魚類」と分類されて世界中の人間から蔑まれ、迫害されていた。
魚人の強さを知るナミには信じられませんが、身体能力の強さは問題ではなかったようです。「多勢」な人間たちの前には。
200年前、世界政府が魚人島への交友を発表(これも何か裏がある気がしてなりませんが)、それにより一見差別はなくなったようですが、 「人攫い」や「奴隷」の文化がいまだに黙認されているこの諸島では、まだその差別が残っているのではないかと、 はっちゃんやケイミーたちが正体を隠して上陸したことから、ロビンはそうと推察したようです。(さすがだな)
残念ながら彼女の思い過ごしで終わってはくれませんでしたが。


そこへ「小娘!!ロビン!!」とトビウオに乗ったフランキー登場。
ナミは小娘呼ばわりで、ロビンはちゃんと名前を呼ぶところが可笑しい。
ロビンは大人の女として認めてるようです、アニキってば。
彼女の怖さ(笑)を身をもって知ってるからでしょうね…くすくす。


場面はルフィたちに戻り。
差別があるのはわかっていたこと。だからケイミーを止めなくてはいけなかったと泣くパッパグ。
迷惑かけて悪かったと謝るはっちゃん。
そんな二人に何言ってんだと怒るルフィ。


「おまえらが悪く思うことなんて一つもねェじゃねェか!!
3人とももうおれ達の友達なんだ!!
どんな事したってケイミーは必ず助け出すから!!!もう泣くな!!!!」


だよね。
ルフィは3人が好きなんだもの。それだけでもう充分動く理由になります。
気持ちがいいほどまっすぐな信念。本当に素敵だよね、ルフィ…。


物語は1番GRの人間オークション会場に移ります。
ケイミーはここに売られた模様です。
続々と集まる客の中には、さっきの天竜人親子。
そして、キッド(前にリュークみたいと書きましたが、ちょっと閣下が入ってきたような…)に部下のキラー。
ふんぞり返っているのはロー。さすが北の海出身、部下は白熊です。すごいな。
キッドが天竜人や奴隷、人間屋を語ります。

「欲をかいた権力者の『純心』に比べたら世の悪党の方がいくらか人道的だ
クズが世界を支配するからクズが生まれる
おれ達は悪気がある分かわいいもんだ」


一見筋は通ってるようにもみえますが、さてどうですかね。
どちらにしろ、おまえが言うなという気はしますが。


さて、オークション会場裏に連れてこられたケイミー。
どんなに泣いてもわめいても、鎖に繋がれここでは無力な存在です。
司会を務めるディスコ始め、こんな普通に見える裏方の奴らですら、明らかに人魚を見下し物扱いです
「魚のくせに」
「大事な商品ですよ」
「傷つけたら値が下がる」
みんなルフィにぶっとばされたらいいのに。


殴られ蹴られ、それでも負けないケイミーの健気さに泣けそうです。
と、いきなり倒れたディスコ。
牢の中の巨人が隣の老人に話しかけます。
「今の『覇気』 あんただろ」
彼の隣には鎖につながれた老人。


「ふふふ、コーティング屋をやってるジジイだ。
わしは若い娘さんが…大好きでねェ…」


いきなりドンと登場しました、
「元ロジャー海賊団副船長『海賊王の右腕』シルバーズ・レイリー」


ひぃぃぃ〜〜〜〜〜!!! いきなりレイリーがきたっ!!!
登場はもっと先かと思ってたのに!(びっくり)
そのふてぶてしさといい、醸し出すただならぬ雰囲気といい、その眼光といい、すっごいカッコいい!
そして肩書き!
さらにびっくりしましたよ。
ロジャーの船の副船長と言えば、日記でも叫びましたが、3巻でシャンクスとバギーの喧嘩を殴って止めたあの人ではありませんか!(49巻のSBSで尾田っちが回答してます。 なるほど、いろいろ含みがありそうだと思ってたけどこういうことだったのね)
確かに面影があります。真面目そうで、こんなエロジジイ(おい)になるようには見えませんでしたが。


さすが海賊王の右腕。
覇気なんて自由自在に操れるみたいだし、こんな程度のこと頭掻くより簡単そうです。
そう思うとルフィはまだまだなのね…覇気の取っ掛かりにはたどり着いたみたいですけども。
そんな彼が何故人間オークションに出されているのかはともかくも、そしてこんなジイさんを誰が買うんだろうかという疑問はともかくも、
やっぱりすごいと思うのは、ケイミーを「若い娘さん」と呼んだところ。
器が違うよね。
差別も階級も関係ない、人魚だろうとなんだろうと、大事なのは「自分」が気に入るかどうか。
そして気に入ったから助ける。
どこかルフィに通じるものがあると思いました。


ところで。
天竜人について思うのですが、あの人たちに悪意は感じません。
「悪」ではなくむしろ「無知」。
彼らにとって世界は、あの空気マスクのように周りを覆ってるものだけであり、その外側にある人の命、人の営み、それら全てに無関係であり無関心。
それだけに恐怖を感じます。
他の人間の命に毛屑ほどの重みも感じていないのだから。
彼らを見てるとですね、今まで散々みんなの口を借りて語られてきた「存在することは罪にはならない」という言葉が、疑わしくなってしまいます。すみません、尾田っちに逆らうようなこと言って。
だって、彼らが「存在すること」自体が、いろんな悪循環を生み出しているような気がしてならないのです
世界政府(?)が「あえて」天竜人という特別な存在を確固として作り上げていることで、世界の安定(さてそんな綺麗なものかどうか)…もしくは何かを図っている。
そして、彼らを超がつくほど特別扱いして「人間」を虐げさせ、一方の人間たちには「魚人」または「人魚」たちを蔑ませることで、バランスを図る。
悲しいことですが、人間とは自分よりも下の存在があると安心するんです。
だから下の階級の者たちには更にその下の存在を作ってやることで、上の者への不満は逸らせるとききます。
この諸島はあからさまですが、とにかく今の世界はそんな風に、ごく一部の者たちによって、操作されているのではないでしょうか…。


「歴史の残り火」とは深く重く…悲しいほどぴったりなタイトルですね…。
ちょっと重い感想になってごめんなさい。


2008/05/30







501話  「うねり始める世界」


場面は海軍本部ガープ中将の部屋。
「冥王」シルバーズ・レイリーについて報告を受けています。
やはりまんざら知らない仲でもないようで。
と言うか、ある意味すっごく親しかった(?)かもしれないですね。 「あの頃を海を知る者」たちには、他人には図り知ることのできない独特の何かがあるような気がします。
ここで一つ疑問が晴れました。
一体何処の誰が、あんなジイさんを売りに出したのか。
ロジャーの右腕としてなら海軍に連れてった方が懸賞金が手に入るように思うし、 まして正体を知らないならただのジイさんに高額がつくとも思えません。
そもそもそんなすごい人がどうしておとなしく捕まってるのか。
いろいろ考えていたんですが、
「大方ギャンブルに負けて身を売ったというトコじゃないか」
じいちゃんの一言でスッキリです。
なるほど…。どうやらギャンブルと若い娘さんにはいまだに目がないようです、伝説の男。
ガープの部下の様子からして、海軍はレイリーを今でも追いかけているんですかね?
海賊は引退したとの事ですが、かつての海賊王を知る貴重な生き残りですからね。
でも今はダメだとガ−プは止めます。
年老いたとはいえ、レイリーはかなりの力の持ち主。
そして「今」だと2つの伝説を一度に相手することになってしまうからと。
なかなか含みのある言葉です、じーちゃん。
一つはもちろん、ロジャーとレイリー。
もう一つは…恐らく白ヒゲ。最後に明らかになりますが、エース絡みですよね、きっと。
ところでじーちゃんはずいぶんのんびり構えてますが、エースが心配じゃないのかしら。
まぁ立場もあるし、その辺はお互い割り切っている仲でもあるんだけど、同じ孫なのにルフィとだいぶ扱いが違うような…?
でもエースがルフィと血が繋がってないとかなると、また問題は違ってくるんですよねー。ああもう謎だらけ。早く知りたいです、うずうず。


さて、1番GR人間オークション会場。
まったくけったくそ悪い光景です。パンダマン、あんたまで客で来てるとはっ!
で、この会場の舞台にあるマークって…ドフラミンゴのみたいなんですけど…。
そうか、七武海が絡んでいるなら(主催?)政府だって暗黙で公認してるに決まってますよね。
首も手も鎖につながれたケイミー。殴られた頬も痛々しいです。


そしてケイミーの行方を探し回るトビウオライダーズ。
まるでスモーカーみたいに3本纏めてタバコを吸うサンジに全てのイライラ度が凝縮されてます。(笑)
サンジの手には「オークション基本最低金額リスト」
「対象人類は犯罪者および、世界政府非加盟国民とする」
なんか非人道的な文があっさりと書かれてます。
犯罪者…つまりほとんどは海賊かな。
あと、○○族ってのがいっぱい出てきてるんですけど、これが世界政府非加盟国民?
でも世界政府は魚人島との交友を発表してるんですよ、200年も前に。
要は他も含めて、人間扱いしてないってことなのかな…。
巨人族の男5000万B、人魚族の女7000万B。
破格です。(二股になると一気に値下がりして1000万Bになるのがリアル)
このままではケイミーは金持ちの観賞用として一生を過ごさなくてはいけません。そんなことさせられるわけがない。


そして、ようやく場所がつかめました。
皆は一斉に1番GRを目指します。
おや、そういえばこの騒ぎを全く知らない誰かさんも、偶然1番GRを目指しているではありませんか!
なんという強運、つかもう悪運。(ところで船に帰ろうとしてる辺り、病院へは無事に行けた模様)
一応人に道を聞こうとしています。ちゃんと学習能力はあります。
でも相手は刀構えてますねー、恐らく賞金稼ぎと思われます。気の毒に。いや相手がね。


とりあえず、続々とオークション会場に到着。
何とかケイミーを取り戻そうと掛け合いますが、まるで話になりません。
なんたって政府暗黙の公認だもの。(きーっ)
下手なことをしたら逆にこちらが捕まりかねませんし、フランキーのように強硬手段にでようもんなら、中には天竜人もいるのです、大騒ぎになるのは必至。
八方ふさがりなこの状況からすばやく行動を起こしたのがナミです。


「手が出せないんなら、『ここのルール』でケイミーを取り戻してやるわ!!!」


出ました、ナミさんの男前!
船の全財産使っても買い取ろうとします。
そう、こういうのがナミの気風のいいとこなんですよね!
「私達の友達を奪い返せるのならいくらかかろうと構わない」
金には煩いしケチだけど、ちゃんと使いどころを知っている。
そんなときに金に糸目は付けない。返せともいわない。
はっちゃん、そんなナミを見てどう思う?
村を買い戻すために1億べリーを貯めようと必死になっていた少女が、今日知り会った人魚のために2億ベリーをぽんと出そうとしているよ。


オークション会場に入っていく一行。
エントリーはちょうど絶世の美女奴隷20歳の踊り子…
「ナミさん、あの娘も買うわけには…」
思わず口をついちゃったんでしょうね。ナミとチョッパーから同時にツッこまれてます。
でもあんたはそれでいいと思うよ、サンジ…… 。
ルフィ、ゾロ、ブルック、ウソップ、ロビンもそれぞれ1番GRを目指します。
ゾロは今2番にいます。多分すぐ近くです。でも多分です。来週に彼が着けるかどうかイマイチ自信ありません。



再び場面は変わって24番GR。
号外が配られ、それを見たルーキーズたちの顔色が一斉に変わります。
「正気か、世界政府!!」
「こんなことしたら…!!」


ドレークの口を借りて内容が明らかにされます。
「…納得したんだ」
これってずっと引っかかってるんですけど、「誰が」ですかね?
世界政府が言い出して、それに海軍が納得した、ってことでしょうか。
「これだけ『海軍本部』に近い島でやけに海兵が手薄だと思ったが…
火拳のエースの公開処刑が確定した」


えええ〜〜〜〜〜〜!!!???
こっちだって、いきなりの展開にびっくりですよ。
インペルダウンに入れられて弱ってるってとこまでは伝わってきましたが、いきなり処刑、しかも公開処刑。
当然のように、それを阻止しようと白ヒゲが動くことが予想されます。
「戦争が起きるぞ」
…でしょうね。
でもそれが、世界政府の狙いかもしれない。
こんな形で餌を撒いて、白ヒゲや他の厄介な海賊たち(四皇とか)を一気に片付けようって思ってたりして…。
その裏に黒ひげの影があるのも不気味ですよね…。
エースは今大丈夫なのかな…どうせ海楼石の成分入りのなんたらでぐるぐるにされてるんだろうけども…。
タイトルのように、大きく世界がうねり始めました。
その音まで聞こえてきそうです。
もちろん今後ルフィたちも巻き込まれていくうねり。
でもきっと彼らは全てをいい方向に持っていけるに違いないと思います。
まずはケイミーを助けないとね。
でもいくら2億持ってても、もし天竜人が欲しがったとしたら、こっちの意向なんて一切無視されるんじゃないでしょうか。
ちょっとそんな気がして怖いな…。
ローとかキッドとかも茶々入れてきそうだし…。
後に控える巨人とレイリーが、上手く絡んできてくれますように。


それにしても時々世界政府と海軍の力関係がわからなくなります。
元帥センゴクが何を考えてるのか、とかね。


物語が一気に大きく動き出してしまったので、忘れないように書いておきます。
この島での目的は魚人島に行くために、船を(レイリーに)コーティングしてもらうこと。
…それが見られるのは何年後でしょうね…ふふ。



2008//06/06




502話 「天竜人の一件」


人間オークションは進行中。
サンジ君がちらっと欲しがってた踊り子のお嬢さんも高額で落札されました。
そして来た来た、チャルロス。(ちっ)
鼻をほじほじしながら(ルフィもよくやるポーズですが、天と地ほどの差がある)、人魚がほしいんだえ〜〜〜と呟いてます。この段階でもういやな予感がひしひしと…。
それにしても空気マスクの上からの鼻ほじほじにはびっくりしました。
これってシャボン玉だったのか・・・。


そしてエントリーナンバー16.
ケイミーの一つ前で、わめいていた海賊です。
名はラキューバ、懸賞金1700万ベリー。
ところが彼はいきなり舞台上で舌を噛んで絶命。
「人に飼われて悲惨な人生を歩むより、今ここで死ぬことを選んだんだ。場合によっちゃ利口かもな」
とは、ナミに説明したサンジのセリフ。
サンジ的にはここで自殺するのもアリだって認めるんだなぁと…ちょっと意外でした。
じゃあもしサンジが人間オークションに出されたとしたら(別に腐女子設定とかいうんではなく(笑)例え話として聞いてくださいな)、 どうなんだろう…。
ルフィやゾロだったら、どんな絶望的な状況だろうと絶対自由になると信じて諦めないだろうってのは予想がつきます。けど、 それがサンジだったら…これも選択肢に入っちゃうのかな…。
それとも優しいサンジならではの、そんな選択しか残されてなかった死者への労わりの言葉なのかな…。 いや、しょーもないことを考えてても埒があきません。
先に行きます。


ラキューバの自殺は何事もなかったかのように流され、続いて超目玉商品として出されたのが、ケイミー。
鎖に繋がれ、水槽に入れられ、本当に見世物のように。
腕まくりしてオークションに備えるナミ。
興奮するチャルロス。


「5億で買うえ〜〜〜〜!!」


いきなりやられてしまいました。
もちろん対抗できるわけありません。(元々天竜人を相手にできたか疑問ですが)
自分の水槽でピラニアと追っかけっこさせて遊ぶんですって。きーっ、むかむか。
ナミも他の者も言葉が出ません。
サンジ「金で解決できるならと身を引いたら状況は悪化しちまった」
金の力を身をもって知ってるだけに、ナミは取り戻せると信じて疑ってませんでした。
一応コックとして働いていただけに、多分サンジもルフィやゾロよりはずっと常識的で金の力を知ってたと思われます。 他に手もないし、だから納得しておとなしく従ったと思うのですが、その常識が仇になりました。 二人とも天竜人のどうしようもない純粋な欲望の感覚は想像もできなかったようです。
ケイミーには爆発する首輪がされているので、力で逃がすこともできません。
ただ呆然と見つめるのみ…。


「まるでこの世の縮図だな、とんだ茶番だ、帰ろうぜ」
閣下…(失礼)いやキッドがカッコつけて帰ろうとしていると、そこへいきなりの叫び声。と爆音とともに会場後ろから飛び込んできたのは……
ルフィ!
そしてゾロ。


無事にトビウオライダーズに拾ってもらったようです。
特にゾロ。おかげでこんなに早くみんなと合流できました。あああ、よかった。
でも本人全く状況が飲み込めておらず、まだサニー号に戻るつもりです。(笑)
舞台のケイミーを見つけたルフィは1も2もなく駆け寄ります。
それを必死で止めるはっちゃん。(天竜人がからんでますからね)
思わず他の手も出してしまいました。
「魚人よ、気持ち悪い!!」
会場が一斉にどよめきます。
言葉で態度で一斉に目の敵にされるはっちゃんに、今まで言葉としてだけだった魚人・人魚への「差別」を目の当たりにするナミたち。
そのとき一発の銃声が響きます。
撃ったのはチャルロス。
血黙りに倒れ伏すはっちゃん。
真っ先に「ハチ!」と叫ぶナミ。(これが泣けます)
「撃たれてよかったわ、何かうつされたら大変だもの」
「所詮脳は魚だろう」
そんな言葉が聞こえ、
「得したえ〜〜〜魚人の奴隷がタダだえ〜〜」
はしゃぐチャルロスに、ルフィの我慢も限界です。
でもそんなルフィを必死で止めるはっちゃん。
正面から撃たれて、血に塗れ、咳き込みながら、それでも必死にルフィを守ろうとしてくれます。


「目の前で誰かが撃たれても天竜人には逆らわねェって約束したろ…
どうせおれは海賊だったんだし、悪ィことしたから…その報いだ
ナミにちょっとでも償いをしたくて…おめェらの役にたちたかったんだけども…
結局迷惑ばかりかけてゴベンなァ〜〜」


馬鹿だね、はっちゃん。
償いだとか報いだとか、もうナミは全然気にしてないのに。
普通、人を虐げるってことは、した方はけろっと忘れ、された方は根強く恨むものなんですが、ここでは逆なんです。
ナミの受けた傷は治りはしないだろうけど、ルフィたちの力によって、じくじくすることもなく乾いてしまいました。
却ってそんなナミを見たからかな、はっちゃんは申し訳なくなってしまったようですね。
どこか抜けててお人よしなのは、アーロンパークでゾロを運んでくれた昔と一緒です。
だから危険なのも嫌な思いをするのも全て覚悟の上で、レイリーを紹介しようとしてくれたんですね。


見つめる麦わら海賊団の怒りのゲージが上がっていくのがわかります。
多分次に振り切れるのはゾロの針だな。どうせチャルロスには一度つっかかってるんだし、まぁいいんじゃない?(笑)


「撃ったのにペラペラ喋っておまえムカツクえ〜〜」
黙れチャルロス!ムカツクのはそっちだってーの。(むきーっ)


さらに銃口を向けてきたチャルロス。
ルフィはとっさにはっちゃんを庇い(あああああ、船長カッコいい!)、そしてチャルロスにすたすたと歩み寄ります。 何をする気だ……って決まってんじゃん。
「本気か!?」
と、キッドが驚きますが、こいつもちっさいなー。 (ところでこの驚き方がマスオさんのようだと末っ子がひっくり返って笑うんですが、 一体どの辺がマスオさんなのか私には全くわかりません)
そして2ページ見開きでルフィがやってくれました。
今までの鬱憤や、もやもやごとチャルロスをぶっ飛ばしてくれましたよ!!
もういい、やっちゃえ!!(ばんばん)
この後、大騒ぎになるのは必至ですが、今、ルフィにとってはもっと大事なものがあるのだから。


ルフィの原点であるシャンクスとの出会い。
シャンクスは何をされてもたいていのことは我慢できる。でも自分の友達を馬鹿にされることだけは絶対に許せない。
まだ幼いルフィを友と呼び、そう言って本気で怒り、命がけで守ってくれました。
シャンクスはそうしろとルフィに教えたわけではありません。
でも、ルフィにとってその言葉がどんな重さを持つか、私たちはよく知ってます。
だからルフィは、今、怒るんです。
相手が誰だろうと、殴った結果がどんなことになろうと、関係ない。
大事な友達が馬鹿にされてるんです。だから怒る。
それを躊躇いもなく選択できるんです。
それがすごくカッコいい。


キッドですが、ぺらぺらと悪がどうの世の縮図がどうのと偉そうなこと言ってますが、 結局彼も長いものには巻かれろなんですよね。もちろん他のルーキーズたちも。
海軍や政府とはなるべく波風立てずで、その下でこそこそ動く程度の器しか持ってません。
計算して動くのは利口なのかもしれませんが、それを超えた馬鹿な者たちが、シャンクスや白ヒゲ、他の四皇もかな、 そうやって名を上げていくんだと思います。
もちろんルフィたちもねv
だって海賊でしょ?海賊なんてどこまでも自由な連中なんだから。


さーて、この後ルフィたちはどうなるんでしょうかね。
すっきりしたけど、やっぱりどきどきです。
チャルロスに喧嘩売ったのはゾロも同じだから二人で逃げてくれてもいいなんて、馬鹿な妄想も抱きましたが、 こうなったら麦わらの一味全体がヤバイですからね。とにかくここは逃げないとまずいかな?
海軍は「それどころじゃない」と思いますのでね、たかだかルーキー一人のために出張るかどうか。
でも天竜人に言われたら逆らえないだろうしな…。大将クラスが一人で来るかもしれませんね。
いっそみんな捕まってインペルダウン行き。
そこでエースと合流なんて展開も面白いんだけどなー。インペルダウンもエニエスロビーの二の舞にしてやればいい。


まだ到着してないウソップやロビンの動向も気になります。
策士タイプの二人だけにね。
そしてケイミーの後に控える巨人とレイリー。
彼らもルフィたちの力になってくれるような気がしてるんですが(レイリーは面白そうだという理由で手を貸してくれそうな…)、 どう絡んできてくれますやら。(ところで何故レイリーがトリだったのか、その理由がすごく知りたい。普通はケイミーだと思うんですがね…)



2008/06/12




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