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503話  「荒立つ島」


500回突破記念の巻頭カラーですv
ジャンプの表紙はボンチャリに乗って空中散歩中の古株メンバー6人。
ルフィ、ゾロ、ナミ&チョッパー(ママチャリ風に前かごに乗ってます)、サンジ&ウソップ。
相変わらずいろんな夢や物語…そして妄想(笑)をかきたててくれる絵ですv
ゾロの視線が何処に向いてるのか、あまりにもあからさまで笑ってしまいました。
ルフィね…あんたルフィ見てるでしょ!?
これは「少年」ジャンプなんだからね、ちょっと控えめにしとかなくちゃ…。
それにしてもキン肉マンが邪魔…(ぶつぶつ)


カラー表紙は 、キリギリスの音楽会。
ちょっとちょっと、ルフィがものすっごく可愛いんですが…!(ルフィファンの方には何を今更と言われそうで恐縮です)
他の皆もそれぞれいい表情しててできればずっと見ていたいんですが、実はキノコがダメなのです…。食べるのは大丈夫なんですが、まるっと一個そのままの形を出されるとかなり 辛いものがあります。特にカサの裏を見ようものなら…あああ(ぞわぞわ)。
とりあえずルフィとゾロの顔だけ見てよう…(よろよろ)


さて、天竜人のチャルロスをぶっ飛ばしてしまったルフィ。
見てるこっちは気持ちよくてたまらないんですが、えらいこっちゃな事態ではあります。ぶっ飛ばし方が半端じゃないし(笑)。


「悪い お前ら……コイツ殴ったら海軍の『大将』が(以下略)」


一応謝るところがさすが船長。まぁたいして悪くもなさげですが、ルフィだからいいの。
見てる仲間たちだってそんなルフィに心底惚れこんでるんだから、異論あるわけないじゃないv


「お前がぶっ飛ばしたせいで斬り損ねた」と刀を納めるゾロ。(案の定切れる寸前だったかと)
「まー、ルフィだから仕方ないわ」と笑うナミ。(この顔がいいんですよねv)
「さて…」と戦闘準備か、煙草に火をつけるサンジ。
「やる事ァ決まってきたな」と全く動じないアニキ。
「おれハチの傷診なきゃ、頼むよ!!」と、いつもは怯え役のチョッパーですら、自分の役割を瞬時に判断し行動しようとしてます。


ルフィがいるときの麦わら海賊団は、本当にすごいなと思うのですよ。
相手が何だろうと結果がどうなろうと(もちろん最良の結果を出すために全力を尽くすんですが)、全く問題じゃないの。
ルフィがやったことに全てをかけてついていくんだから、船長本当に愛されてます。


もちろん場内は大混乱。
怒った天竜人親父ロズワードは銃を向けてくるし衛兵も襲い掛かってくるし(まーそんなのゾロ&サンジ&フランキーが倒しまくってますが)。
「貴様らあくまでも我々に歯向かうというんだな!?」
わかってないなー、天竜人親父。
ルフィは天竜人に逆らったんじゃない、自分の大切な友達を売り買いしようとしてる失礼な相手をぶっ飛ばしてるだけ。
そこへ、ブルック、ロビン、ウソップもトビウオから落下して(ウソップ大丈夫かー!?)到着。
さすがウソップ、見事にロズワードの上に着地です。
冒険を重ねて強くなったせいか、はたまた事態を知らないせいか(多分こっちかと)、ウソップも全く動揺してないのが頼もしいったらないですねv


そこへ声をかけてきたのが、ロー。
麦わら屋。
この人、何でこう呼ぶんだろう?
関係ないですが、かつて☆矢の車田先生が自分のことを「漫画家」ではなく「漫画屋」と名乗っていたのを思い出します。
なんだっけ、自分は漫画家なんて高級な職業じゃないからとかいう理由だったような。(車田先生の中では手塚先生クラスが漫画家だったんじゃなかったかな)
確かに屋がつくとちょっと俗っぽくなるような?
それはさておき、彼によるとすでにこの会場はオークション前から海軍に囲まれてるとのこと。
もちろんルフィがやっちゃった今の事態は想定外で、海軍の狙いは別の人物だったようで…ってレイリー?(でもじいちゃんが情報を握りつぶしたんじゃ…)
ま、ルフィの関心は海軍でもローでもなく、クマの方にあるようですが。
クマも海賊でしょうが、喋るトナカイやガイコツもあなたの仲間の海賊ですよー。


怒り収まらないシャルリアは、銃口をケイミーに向けます。
ルフィたちの狙う人魚を殺してしまえと。
人魚を金の対象としか見てない連中にも腹立ちますが、「魚」としか見てないのもむかむかします。
狙われたケイミー。
ウソップ、ロビン、ゾロの飛び道具組が一斉に構えますが、そのときいきなり倒れたシャルリア。
そして舞台の幕を破るように平然と登場した、巨人とじいさん。


レイリー!!!
じいさんなのに、どうしてこんなカッコいいんですか、この人!!
狙いの金も盗み終わり、ギャンブル場へ戻ろうとしてます。だからおとなしく捕まってたんですね。
そこでハチの姿を見つけるレイリー。
舞台上のケイミーを、ぶっ飛ばされたチャルロスを、混乱した場内、衛兵たちをざっと見回し、そこでもう事情を全て理解してしまったようで。
すごいよ、更にカッコよさ倍増。
どうやら頭脳派なんですね、この人は。


「お前達が助けてくれたのか」とルフィたちの事情ももちろん理解済みで、さて。
レイリーの一睨みでルフィたち以外のその場の全員が倒れてしまいました。
覇気だ、それも半端じゃなくすごいの!
しかも対象を選べる!(シャンクスはまだ選べなかった?)
いやぁ、便利ですねーこの人って。(そういうもんか!?)
サンジやゾロも、ただならぬ気配を何か感じているようで。
そしてルフィもビリビリとその身に感じています。


「その『麦わら』帽子は精悍な男によく似合う…!
会いたかったぞ、モンキー・D・ルフィ」


ええええええ!!!???
いきなりそうきましたか!(驚)
もちろんレイリーはこれがシャンクスの帽子だって知ってるはずだけど、なんでルフィの名前を…
あ、手配書?
シャッキーが情報は大事だって言ってたくらいだから、レイリーももちろんルフィたちのことはよく知ってるはずですよね…。
いや、でももっと深いものがある気がします。
『麦わら』帽子に隠された事情もあったりして。


いやーそれにしても、レイリーカッコいいなー!
ルフィだって今回ものすごくカッコいいのに、レイリーがでてきたら小童に見えてしまうんだから、歳月とは恐るべしです。



2008/06/18




504話  「海賊前線移動中!!」


ルフィが天竜人をヤっちまった一件はあっという間に島中を駆け巡ったようで。
ルーキーズの皆さんも大混乱中。
海軍大将が来る前に、早くこの島を出ようとする者(恐らくたいしたコーティングがなされなかった為に魚人島に行き着けなかった例として示されのではないかと…)
迷惑千万な麦わら一味に文句を言う者(最もですが)
冷静に状況を図る者
さ、彼らはどうなるでしょうね。


一方聖地マリージョアではセンゴクが頭を抱えています。
「あの一族の血はどうなっとるんだ…」
ごもっとも。(笑)
じーちゃんにエースにルフィ。
彼らを知るこちらは思わずにやりとしちゃうとこですね。
とにかく事件現場には賞金首がずらりと並んでます。
ルフィにキッドにロー、+ゾロにキラーで億越えのルーキーが5人。
で、賞金首13人てことは、13−5=8人が残り。
サンジ、ナミ、フランキー、チョッパー(50β)他ってことですね。
まぁ、天竜人が絡んできてしまった以上海軍もほっとくことはできません。
そこで「我々が動かんわけにはいかんでしょう」と、立ち上がったのが、
でました!海軍大将3人目、黄猿。
るーるーるるるるるるー(北の国からのテーマ)
田中邦衛ではありません。(似てません?)


一気にヤバイ雰囲気漂う中、場面は変わり、ディスコがドフラミンゴに連絡をとっています。
やっぱりここはドフラミンゴの店だったようですが、助けを求めるディスコを一蹴。
「人身売買なんてもう古いんだよ」
「時代は『スマイル』さ」
「『新時代』はもう近づいてきてるのだよ」
言いたい放題ですが、どうせそういう人だってのはわかってますから別段驚きもなく。
ただ彼もまた新時代に何かを見ているのかと、ちょっと気になります。


そしてとどめの言葉。
「おれ達は海軍の『強制招集』を受けている」
いざと言うときにやっぱり海軍の手足として使われる七武海。
そしてその案件こそ予想通り
「白ひげ海賊団」VS「王下七武海」!!(ここは心意気でどんという擬音をお願いします)
いやいや、ますますヤバイ予感は加速中。
エースを取り返しに動き出してくるんですね。
政府も本腰を入れて白ひげを潰そうとしてるのか。
そりゃルーキーどこじゃない、いやなかったでしょう。
こんな大変な時期に麦わらの馬鹿野郎、ってセンゴクのため息もちょっとわかりますね(笑)。



そしてオークション会場。
周りは海軍で囲まれています。
しかも大将黄猿が来て、さらにその前軍として「アレ」がくるんだそうですよ、奥さん。
アレって誰?
海軍のお偉いさんの青ざめた表情からしてあまりいい予感はしませんよね。


一方中では、レイリーがケイミーの首輪をあっという間に外します。しかも素手で。爆弾ですらノープロブレム。
一体この人は何なんですか。どんだけ技を隠し持ってるんですか、ねぇ?
フランキーが持ってきた鍵はケイミーには無駄になりましたが、他の奴隷を解放するということでちゃんと意味がつきました。
巨人さんを含めみんな感謝して、この恩はきっと返す、とか言ってますから、きっとこれが後々意味を持ってくるんでしょう、特にあの巨人の人。
「情けは人のためならず」といいます。
かけた情けはちゃんと巡り巡って(溜めることなく)、自分に帰ってくるのです。すごいですねー、諺を地で行ってます。


中の衛兵たちはレイリーの覇気で全て倒しました。
キッド、ローの一味はさすがに億越えルーキーだけあって、無事持ちこたえ、レイリーの姿に驚愕しています。
伝説の大物、冥王シルバーズレイリー。
けれど彼は平穏に暮らしたいからとその名を拒否し(その割にはオークションにわざと捕まって金を盗もうなどと派手なこと考えてますが)、 とりあえずは怪我をしたハチを連れてここから逃げる算段です。


レイリーは海軍に正体をばらしたくないので、覇気はもう使わないと宣言。便利なのになー。
結局巻き込まれるというよりむしろ共犯者扱いのキッドにロー。
「『麦わらのルフィ』の噂どおりのイカレ具合を見れたんだ文句はねェが…」ってキッド!
さりげなく告白してますが、密かにルフィの追っかけだったのね!(ひー)
まぁ、彼にしてもこのままというわけにも行きません。
一足早く表に足を向け、
「もののついでだ、お前ら助けてやるよ」
この言葉にかちーんときた、ルフィにロー。
うんうん、どっちも青いね。
結局先陣きって海軍に向かい合った船長3人組。


L「お前ら…下がってていいぞ」
K「お前ら2人に下がってろと言ったんだ」
R「おれに命令したらお前から消すぞ、ユースタス屋」


若さ溢れるなかなか壮観な眺めです。
まぁだいたい同い年くらいなんでしょうね、キッドは10万20歳くらいかもしれませんが。(どこの悪魔だ)
手を組む気もさらさらなく、思い切りのぶつかり合い&絶対引けない意地の張り合い。
いつも「仲間と共に(でも結局は一人でなんですが)、格上の敵と戦う」ってパターンだったルフィだけに、 こういう状況が非常に新鮮で、見ていてわくわくします。
それにしても「ユースタス屋」。言いにくいぞ、ロー。
キッド海賊団なんだからキッド屋でいいと思うのに、何故わざわざそっちにいくのか。それがあんたの拘りなのか。
「ハート海賊団」ではなく「ハートの海賊団」とか名乗ってるし、語呂というか言葉の流れに拘りのある人なのかもしれませんね。
ローの拘り、すなわちロールール。(言いにくい上に意味不明)
でも「麦わら屋」って何かいいv


ここから大乱闘になるのは目に見えます。その隙にみんなで脱出をと話はまとまりました。
「続くぞ、一気に突破する」という嬉しそうな顔のゾロ。
可愛いもんな、今のルフィ。(そこか)
ハチを難なく担ぎ、落ち合う先までさっと決めるあたり、さすが歴戦のレイリーですが、
巨人くんに「そうか、目立たないよう気をつけろ」ってのは、そんな無茶なとも思います。


奴隷たちを皆逃がし、いよいよの戦闘開始です。
ルフィのゴムゴムの風船。
キッドの反発(リベル)。どうやら磁力の能力ですかね?
ローは不思議な円を描き、その中に入った海兵の首と砲弾が入れ替わると言うファンタジー!(しかも首はまんま喋れる)
3人とも見事に能力者です。(ローは何の実だろう)
ルーキーの上位3人組の実力がいよいよここで見せ付けられるのですね、ふふ。
若さ弾ける展開に、もうわくわくですv

2008/06/30




505話  「クマ」


船長3人組の戦いはさらにヒートアップ。
ルフィはギア3出してくるし、キッドはあらゆるもの(金属類?)をくっつけ大きな武器にしてるし、ローはさらに多くの海兵をぐっちゃんぐっちゃんに入れ替えています。
キッドはわかりやすい能力ですが、ローはなんとなくスタンド(byジョジョ)っぽいですね。
恐らく自分の作った円の中ではやりたい放題の入れ替えし放題。
これが幻覚なのか実際に入れ替わっちゃってるのかは悩むところですが、彼が元気で再会できるならいずれ明らかになるでしょう。


後から出てきたそれぞれの仲間たちが皆そろって、「あーあ」というか「やっぱりやっちゃってるよ」というか「…たくもう」というか、船長の行動がすっかり想定の範囲内、慣れっこになっているのが面白いです。
傾向的には3人とも似た者同士な模様。
ルフィはギア3のせいでちびっこくなってます。可愛さに惚れるなよ、二人とも。(笑)
とりあえず目の前の海兵は全滅させたものの、あちらの数は圧倒的。
しかも3人の能力を目にして一斉攻撃を仕掛けてきました。もうこうなったら大乱闘。共闘はここまでです。
「それじゃあな、麦わら…!お前に一目会えてよかった…」
おいおいおいおいおい、キッド!!
また自分の熱烈ファンぶりを告白ですか!?
次会ったら容赦しねェとか、後から付け足しても今更ですから。


そんなキッドとローに「でもワンピースはおれが見つけるぞ」
振り向きもせずにっと笑って告げるルフィ。
…お、二人ともきゅんとキましたか。(笑)
今までの旅で、『そんな事』を口にすると笑われたと。キッドはそんな相手を皆殺しにしてきたと。(困った人だ)
でも『この先』はそれを口にする度胸のない奴が死ぬ海。
『新世界』で会おうぜ、とか言っちゃってるあたり、キッドは同じ力量を持つライバルたちに会えて嬉しそうですね。顔の割には意外に素直です、この人。
こんなところまで来たからには、それなりの腕を持ち、それなりに仲間に恵まれ、それなりに器量も能力もあるのかと。
そして何よりワンピースを目指す自分を限りなく信じていて。
まあ、まためぐり会えたら面白そうだと思いつつ。


キッドの助けに入るキラー。
ローを助けるクマ、ベポ。
このクマはうちの娘たちに、エリザベス(銀魂)だとまことしやかに囁かれています。
隙間から見るとおっさんの足が見えるんだって。口の中とか覗くとおっさんが隠れてるんだって。
ありえそうで面白すぎだよ、あんたたち。


で、ここでルフィの助けに入ったのは…サンジ。
もちろんいいんですよ、サンジだって。
でもさぁ、でもさぁ、ここはさぁ……(ぶつぶつ)。
何してんのよ、ゾロ!ここはあんたが来るとこでしょっ!(ばしばし)
実はゾロはウソップ、チョッパーと共にレイリー(&ハチ)とフランキー(&ケイミー)の逃げ道を作ってました。
あああ、立派だよゾロ…、目の腐ってるおばちゃんはちょっと反省しましたよ。
でもさぁ、でもさぁ……(←しつこい)
ロビンやナミも活躍し(それが麦わら一味のいいところv)、全員トビウオライダースの力を借りて脱出を図ります。すごいよ、若旦那の力は。 サンジ本人は少々不本意なようですがね(笑)。


ローは奴隷から解放された海賊・キャプテン・ジャンバールを手下に加え、そしてキッドも脱出中。
と、そこに一閃のレーザー?
目の前には…アレはまさか……
くまだよ、くま!!(ひー)
タイトルのクマってやっぱりベポのことだけじゃなかったんですね。
黄猿の前に来るアレってくまのことだったんでしょうか。
なんにしてもキッド大ピンチ。
これから先もルフィたちと絡んだりするのかと思ってただけに、いきなりの展開にびっくりです。
だってくまが相手だったらちょっと勝ち目薄いですよ。
キラーがおれの首を代わりに持ってけとか言っても許してくれそうにないしなー。(当然だと思うゾロファン)


2008/07/09







506話  「ロジャーとレイリー」


扉絵はルッチ退院。
大変和やかな風景です。と言うか、もう組織には戻れなさそうだし、このままみんなで一般人として生きていくのかしら。 それぞれ特技でバイトしながら…(うむむ)


本編。
ローの手下のくま、ペボってばすごいすごい。
早いし強いし喋るし…(最も麦わらチームには喋るトナカイもガイコツもいます)、しかも言葉に打たれ弱い(笑)。
先週加入したジャンパールにも「お前おれの下ね」なんて先輩風吹かしちゃうとこも可愛いし、とにかくローが 好きでついてってるんだなと思うと、大変微笑ましいです。
そして逃げ出したローが出くわしたのが、ユースタス屋……しかもアッチの「くま」と対峙中の。
後ろからは海軍(+大将)、前は七武海。
彼らはくまにぶつかる方を選びました。
「そこ通してもらうぞ」と、能力を構えますが、くまも手袋外してますよ。
こ、これはペローナを消したときのアレじゃあ…。
やばいですね、二人とも。
ルフィとの共闘がなかなか良かっただけに、ここで消えてしまうとしたらちょっと残念です。


さて、トビウオライダーズに助けられて、無事シャッキーの店まで戻ってこられたルフィたち。
彼らのおかげでくまに会わずに済んだんだと思うと、あのウィンク面も多少は大目に見てあげようかという気もします。
ケイミーにひどいことしたピーターマンもぶっとばし、リュックも取り返してくれました。
意外に気がつくし、いいとこあります。偉いぞデュバル。
彼自身は人魚に偏見はないみたいですね、もちろん以前は仕事柄、売買対象にしてたとは思われますが。
「若旦那たちが無事魚人島へ出航できる時まで手足となって」、と言ってくれてるんで、またいろいろ助けてもらえるかもしれません。
なかなか頼りになりますね。
ありがとう、整形ショット。(そっちか)


そして、ここからが今週の山場、レイリーの口から語られるロジャーです。
この先はいつもみたいに、おおまかにあらすじは追いません。
だって書けないです。実は読みながらじわりと泣きそうでした。


海賊王ゴールドロジャー。
副船長として誰よりも傍で彼を見てきたレイリー。
ロジャーはやはり奔放で自由で豪快で全てを楽しんでいた人だったようです。
いろんな無茶もしたでしょうけど、周りもそんな彼と一緒の日々はすごく楽しかったはず。
そしてローグタウンでの公開処刑。
それすら彼は「楽しい」式典に変えてしまいました。全て自分の思うままに。
処刑なんてさせたいわけないでしょうに、どんなに近くあってもレイリーには止めることもできなくて、 むしろロジャーがそうと望むのなら、自由にさせてやりたいと思うしかなくて。
でも、ロジャーの死なんて認めることもできず……。処刑を目の前で見たら受け止めざるをえないから、だからレイリーは あの場所へは行かなかった、そんな気がします。


あの日ほど笑った夜はない…!!
あの日ほど泣いた夜も…
酒を飲んだ夜もない…!!
我が船長ながら…見事な人生だった………!!!


このセリフがぐっときましたね…。
どんな思いで、彼はこれを若い世代…恐らくロジャーの面影を最も近く宿してるだろうルフィに、そしてそれを囲む仲間たちに語っているでしょうか。
今はレイリーはロジャーの死を自然に受け止めているようです。22年経って、年もとりましたしね…。
「今の時代を作れるのは今を生きてる人間だけだよ…」
多分、レイリー自身はもう死んでいます。ロジャーと一緒に。
時代を作ることはもちろん、時代を生きることからも引いてしまった感じがします。
ただ生きて酒を飲みながら、ロジャーの生み出した時代を見ている、そんな感じ。
でもまだシャンクスとかルフィとか、ちょっと見届けてみたい若者がでてきましたからね。
レイさんにはまだまだ頑張ってもらわなきゃ。


今週のレイリーの話に結構思い入れてしまったのは、どこか未来を見ているようだからです。
もしロジャーと同じ立場になったら、ルフィもきっと同じようにするんじゃないかと。
「船長命令」で仲間を離し、自分一人で全てのケリをつける……にやっと笑って楽しみながら。
そうなったら誰も傍には寄れないでしょう、……ゾロですらも。
命を燃やしているルフィを見ているしかできない。
もしゾロがそうなったらと、そのときの心情を思うと非常に切ないというか萌えるというか(おいおい)、 そんだけで泣けそうなのですよ。


はぁ………(いまだ思い入れ止まず…)


最後につけたし。
27番GRに大将黄猿到着です。
早く顔が見たい。田中邦衛だったらどうしよう…(わくわく)
それとシャンクスがレイリーに語った「船長のあの言葉」。
幼い日のルフィは一体何を言ったのか、それがシャンクスを、そしてレイリーをときめかせることになってるんだと思うと、 その言葉が知りたくてたまりませんv


2008//07/15




507話 「黄猿上陸」


WJ40周年記念号の巻頭を飾るのはやはりワンピでしたv
巻頭カラーは麦わら一味の揃い踏み。いつの間にかこれだけの仲間ができてるんですよね。
しかもその誰もが読者が納得できる形で入ってきてる。その辺をじっくりかき上げる力量が、さすが尾田っちだと思います。
でもこの絵はちょっといつもよりも乱れてるような…?
いえ、私なんかが偉そうに語るべきことでもありませんが、 それぞれの顔に、ふと「ん?」と思ってしまったりするんですよ。特にゾロとかチョッパーとか。
4回目の人気投票ですか。
またルフィ、ゾロ、サンジで1〜3位だといいな。これは不動であって欲しいと切に願います。


本編。
読者として知りたいことはまだ山のように残ってますが、レイリーの話は終わりのようです。もうこれ以上は喋ってくれません。
ロビンもまた疑問を山のように抱えていますので(オハラがらみもあって謎の核心に一番近くいますからね)、彼に問いかけます。
Dの意志とは。
空白の100年とは。
旅の果てにロジャーの一行は何を見、何を知ったのか。


ロジャーたちはラフテルで(かな?)歴史の全てを知ったのです。
けれど。
「だがお嬢さん、慌ててはいけない、キミ達の船で一歩ずつ進みなさい。
我々もまた…『オハラ』もまた…少々急ぎすぎたのかも知れん」
オハラがなすすべなく滅びたように、ロジャー一行も真実の歴史を知りながら何もできなかった、そういうことでしょうか。


「今ここで歴史の全てを話しても、今のキミらには何もできやしない」
『今のキミら』。この言葉に深い意味がありそうなんですよね。
旅を続け、様々な経験を重ね、たくさんの人々と出会い、いろんなものを見聞きする。
要は世界を知ること。
レイリーの言っているのはこういうことですかね。
それとももっと具体的に何か鍵となる出来事があるとか?
ま、どちらにしろ、若いルフィたちにはまだまだ時間がたくさんありますから。
かつて、ミホークもゾロに言いました。
己を知り、世界を知り、強くなれ、と。
それこそが若い彼らにとって一番必要なことなんでしょう。


話は随分核心に近づいたようですが、むしろルフィたちはまだまだワンピースには遠いんだと、 はっきりつきつけられた気もします。
それはそれで、連載終了まではまだまだかかるということですから、もちろんすごく嬉しいですけどもv


それでも話を聞きたいかと問うレイリーに、ロビンは首を振りました。
旅を続け、自分の目で見聞きして、その後に答えを見つけ出すと。
このロビンの心意気が嬉しいです。
ルフィと共にワンピースを探すことが、すでにロビンの中でも明確な夢だって思っていいんですよね。


ここでレイリーが語った「あいつ(ロジャー)はな、万物の声が聞けた」というのもまた気になります。 あー、もう気になることだらけ。
ロジャーの能力は、能力者っていうよりは、もっと自然に近い力のようにも思います。
ルフィが時々核心を突いたことを言うように、誰よりも自由で自然体だからこそ、 物事の真理(声)に気づけるんじゃないかな、なんて。


さて、ここでウソップ。
「ワンピースってのは本当に…」
自分達の目指すものが本当にあるのかどうか。それって誰もが知りたいことです。
ウソップの質問は普通の人間としては当たり前だと思います。
でも、ここにいるのはルフィだから。


宝がどこにあるかなんて聞きたくねェ!!!
宝があるかないかだって聞きたくねェ!!!
つまらねェ冒険ならオレはしねェ!!!


ほら、「ドン」ときましたよ。
まさにルフィらしいセリフじゃないですか。
そうだよね、だってルフィは海賊王になるんだもの。
この強固な海を支配できるかとレイリーに問われ、ルフィは答えます。
「支配なんかしねェよ!
この海で一番自由な奴が 海賊王だ!!!」


これもまた真理。
昔クロッカスさんが彼らの船を見送りながら、「彼らは我々の望んだ海賊だろうか、ロジャーよ」みたいなこと言ってましたよね。(セリフあやふやです)
クロッカスさんもまた、歴史の全てを見た人です。
もちろん主人公である麦わら海賊団が、最終的には全てを明らかにし、 そこでロジャーたちも力及ばなかった何かを成し遂げる「待ち望んだ海賊たち」なんでしょうね。
ロジャーの置いてきた「この世の全て」…。そこで一体何が待ってるんでしょうか。
まだまだ果ての見えない壮大な冒険に、一読者としてはため息がでそうです。


さて、話はここまで。
レイリーはサニー号のコーティングをしてくれることになりました。
背負う荷物の大きさと「3日」という期限が、作業のすごさを物語ります。
筆みたいなのがあるから、コーティングって例えば船の周りをぐるりとシャボンみたいなので囲んで、それに丈夫な何かを塗りつけるのかな…? まあこっちがいくら考えても仕方ないんでこれくらいにしときますが。


追われてる身の麦わら一味としてはレイリーに危険が及ばないよう、なるべく離れて3日をやり過ごさないといけません。
「じゃあおれ達は適当にバラけて、仕上がりの時間にそこへ集合」
本当にその通りなんですが、ゾロが口にすると一気に怪しく聞こえるからなんだかな。
サンジのツッコミが心なしかいつもより穏やかなのは、もうツッコむ気力も萎えたのかと(笑)。
チョッパーもまだダメに効く薬ができていないので、ビブルカードについて親切にゾロに教えようとしているのが微笑ましいったら。 チョッパーのゾロに対する認識が垣間見えたような気がします。


レイリーのビブルカードを受け取り、3日後の夕刻、このカードの示す先でレイリーと落ち合う。
それまでに海中航海のための買い物を済ませ、無事海軍大将からも逃げ延びる。
これが約束です。
ハチやケイミーはシャッキーの店にずっといるのかな。
とにかく彼らとも別れて、さぁ3日間。
これが連載上は何ヶ月、あるいは何年かかるかわかりませんが(笑)、魚人島への航海の目処も無事に着きました。
先へ進むために、頑張って生きましょう。


一方ついにやってきた黄猿。
やっぱりねーーー!だって口元がもろにあの人だったものv(予想が当たりご機嫌)
もう北の国からとかなんとか、多くを語る必要はないでしょう。
でも赤犬が気になりますよね。
青キジが優作、黄猿が邦衛、…それに対抗できるのは…。
日記ではN尾彬かとか言ってましたが、予想するだけでも楽しくてたまりませんv
いっそ青大将に対抗して、K山雄三でももってくればいいんじゃないですかね(おいおい)。
…って、若いお嬢様方には苦しいネタですみません。
この人は蹴りが武器なのかな。じゃあサンジと…?とちょっと楽しみだったりして。
性格も口調ものんびりした感じですが、どっかずれててめちゃくちゃな辺りがさすが大将ですね。
残りのルーキーズたちにもそれぞれ見せ場がでました。
ボニーは能力者ですね。
肉体…かな?子供にしたり老人にしたりと、年齢を操作できるようです。
ベッジは部下の数が武器?
アプーもただもんじゃなさそうな性格。
そして黄猿が近づいていくのはホーキンス。「今日おれは死なない」ということで逃げる風でもないんですが、 捕まって死なない程度に拷問されるとか、そういう発想はないんですかね、この人。ある意味危ないですよ。


そして、ルフィたちの前にも誰かの足が!
これが邦衛が探していた部下の「戦桃丸」って男でしょうか。
サバイバルの3日間。早速ヤバイ気がぷんぷんです。


2008/07/22




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