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518話 「闘技台」


それにしても、いくらめくってもワンピースが無いのには驚きました。
無意識のうちに「定位置」が脳内に刷り込まれてしまってるんですね。
リボーンぐらいまでめくると、さすがにどうしたんだろうと不安になってきて、巻末の目次を探しました。
別に順位(=人気)がどうこうではなく、単に尾田っちが原稿を遅らせたのが原因だそうでホッと一安心。 もー、本気で心配したじゃないですか…。


扉絵。
えっと…CP9て確か小さい頃から政府の機関で教育されてたんでしたよね?(非常に記憶曖昧)
故郷ってタイトルですが、ここは森の中にひっそりと(?)立つ何重かの塔。
「リングにかけろ」にでてきた富士の樹海にある「影道の塔」みたいですが(このネタについて来られる方は何人いるのか。 個人の趣味に走った非常に不親切なサイトですみません)、小さい頃彼らはここに集められて、 いろんな訓練を受けてたとかそういうことなのかな。おそらく師匠みたいな人も登場するのではないかと…。


本編。
さて、蛇姫の入浴中の風呂場に飛び込み、その裸体(というか背中なんですよね、問題は)を見てしまったルフィ。
騒ぎに飛び込んできた妹達も、蛇姫が背中を見られたと聞くなり血相が変わります。
なんでしょうねー、本当に。
「これはわらわ達がたとえ死んでも見られたくないもの」(蛇姫談)
でもルフィにとっては「どっかで見たことある様な」もので、蛇姫の言葉に「アレが…!?何で?」と疑問に思うようなもの。


あれこれ考えてるんですが、まずは、蛇姫たちがその意に反してつけられたものという考え方。
それこそ村に伝わってるように何かの呪いでとか、無理やり刺青されたとかって感じで。
彼女達にとっては恥であり屈辱、だから見られたくないというのです。
だとすると魚人のマーク(はっちゃんのおでこにあるような。これならルフィも見てるでしょ?)なんてどうですかね。
蛇姫と人魚って繋がりあったら今後の展開からも面白いんですが。
で、二つ目が逆に自分の意思でつけた印という考え。
何かと契約したとか、部下になったとか。
村を裏切って(?)どっかの悪いヤツらと取引してるっていうパターンもありでしょうが、私としては今ある力(とか美貌)の代償につけられた…なんて考えたりもしてます。 それこそ人魚に秘薬(悪魔の実)をもらった代わりに…なんてね。
とにかく言いたい放題ですが、いいんです、私の予想は当たったこと無いんですから…(苦笑)。


さ、続きにいきましょう。
蛇姫はとにかくルフィを殺すしかない、そんな状況。
容赦なくメロメロ甘風が発動されますが、それすらノロノロビームと勘違いするルフィ。
いつもサンジがメロメロ言ってるから聞き覚えあるでしょうにねー。
とにかくノロノロビームかと身構えますが、一向に何も変化はなく…。
? ? ?
? ? ?
? ? ?
その場一同みな揃って首を傾げるのでした。


何故ルフィは石化しないのか。
蛇姫たちは死への恐怖が邪心を凌駕したと勝手に結論付けちゃいましたが、ルフィは蛇姫を見たところで全くヨコシマな思いを抱いてないんですからそれも当然です。
女だ、くらいの認識しかないんでしょうからね。
とにかく逃げようと窓から飛び出したところを、姫の「銃(ピストル)キス」(キスマークvを銃弾のようにして指で撃つ)にやられて取り押さえられてしまいました。


そしてぐるぐる巻きにされて引き出された闘技場。
マーガレットたちも観客席にいます。
蛇姫の尋問にも、全く物怖じせずまっすぐに答えるルフィ。
「空を飛んで気がついたらここにいた」
嘘は無いけど信じてもらえるはずも無い話です。くまの名前でも出したら、少しは蛇姫の表情も変わったんでしょうかね。
「船をくれ。早くここを出たい、海へ出たい」
ルフィの願いもあっさり却下されたところへ、マーガレットが進み出ます。
「この者は嘘を言えるような人物ではありません、(略)この国に害を為すような者とはとても思えません」
庇うのは男を国に入れたことに負い目を感じているからと言っていますが、それって流れから言ってこの国にというよりもルフィに対して、ってことですよね?
自分が連れてきてしまったために、ルフィはこうして死罪をうけることになってしまった。
マーガレットもまたまっすぐで正直な子だから、わずかなやり取りでしたけどルフィという人間を知ってしまった以上、黙って見過ごすこともできなかったんですね。
罪な男だな、ルフィ。(その言い方もどうなんだ)


そんなマーガレットはやっぱり皆からも愛されていたようで、一緒に村に連れてきたスイトピーにアフェランドラもやってきて罪をわびます。
膝をつくマーガレットの前にやってきた蛇姫。間近で見つめるマーガレットは思わずドキドキと…
そして出されたメロメロ甘風。3人はあっという間に石化してしまいました。
慌てるルフィ。だって彼女達は命の恩人なんですから。
特にマーガレットは今だって庇ってくれたわけですしね。
「こいつらどうなんだよ、元に戻れるのか!?」
そんなルフィの問いにも答えはなく、代わりに巨大黒豹「バキュラ」がやってきました。
観客席はすでにバキュラにルフィを殺せと望む声で一杯で…。
あああああ、ルフィが口をへの字に曲げてます。
子供みたいにまっすぐなルフィは、思いがこうやって顔に出るのよね…。
怒ってる、怒ってる…(どきどき)


蛇を解かれたルフィは、巨大黒豹を一撃。
てか、こんなん怒ってるルフィの敵にもなりません。
「どうかしてるぞ、お前ら…
仲間が石に変えられてんのに、何でお前らへらへら笑ってんだよ!!」
うああああああ、カッコいい!!!


そうなんですよ、蛇姫が帰ってきてからどうもこの国のおかしさが気になります。
あまりに皆、蛇姫に弱すぎる。
一人の支配者に盲目的に従ってるのがだんだん奇妙に思えてきました。
「3人は可哀相だけど、蛇姫さまのやることに間違いは無いのよ!」
おかしいという疑問すら抱かない、絶対的な服従。
最初は彼女の美貌であり、カリスマ性があるからなんだと思っていましたが、そのふるまいを見るにつけ首を傾げたくなってきました。
従いたくなるような器が無いんです。この人自分のことだけだから。
でも無条件に人を惚れさせてしまう、もしかしたらその辺がメロメロの実の能力なのかなと思っても見たりして。(能力者なのかまだわかりませんが)


自分の美と周りのメロメロな様を疑ってもいないそんな姫に、
「お前ムカツクなァ!!!」
すげェ、ルフィ!!きっぱりと言い放ったよ!!
かっこいいっ!!!(ばんばん)
ルフィだってね、女の子に興味が無いわけじゃないと思うのですよ?(何故疑問形)
でももしルフィが誰かにメロメロになることがあるとしたら(笑)、それはその相手の「魂」にだと思います。
外見じゃない。
少なくとも「人」を大事にしないような相手に、ルフィは怒り以外何の感情も抱かないはずです。
ルフィの言い様に倒れこむ蛇姫。
「あの男の存在にわらわは耐え切れぬ」
いっそ惚れてしまえ。(笑)
蛇姫の哀れな姿に、怒りのあまり死刑死刑と叫ぶ観客一同。
おっと、妹達が出てきましたよ。
だんだんと変化していきます。
ゾオン系の能力者ですかね。ヘビヘビの実…いやニョロニョロの実か。
タイプ・ニシキヘビとタイプ・アナコンダか。これなら同じ実でも同じ能力者ではないからいいのかな。
そして大蛇に変化した二人に取り囲まれたルフィ。
「蛇穴(さらぎ)の舞い」が始まるんだって。
でもルフィの相手には役者不足だからね(にやり)。


何と言いますが、今週は非常にルフィのカッコよさが目立ちました。(ちょっといつもよ!と仰るルフィスキーの方々すみません)
ルフィの魅力は何と言ってもその大きさなんですよ。
自然体で、些細な物事にとらわれなくて常にその本質を見抜く。
まっすぐで自分に正直でその意志は強固。
惚れてまうやろー!!ってお笑いのネタがありますが、まさにそんな感じv
ああ、廊下に飛び出て惚れてまうやろーって叫びたい。(そういうネタなんです)
とにかくですね、男だ女だ関係なく、だからこんな「洗脳集団」にこのルフィが倒せるはずもありません。
もう、どうやってルフィがこの島を出て行くんだろうなーに関心が移りつつありますよ、私の場合。(そしていつゾロに再会するんだろうとも…←)
ああ、でも早くマーガレットが元に戻りますようにv(いい子だものねv)


最後にうちの次女と三女の会話を。
次女「サンダーソニアって名前がカッコいいよね」
三女「マリーゴールドも名前が可愛いやん」
次女「次女は着てるものが結構おシャレ〜」
三女「三女は頭にお花つけてて一番可愛いv」
次女「次女は背が高いしスタイルがいいんちゃう?」
三女「三女は巨乳」


あんたら、よかった探しもその辺にしなさい…。(聞いてて哀しい)
まだここの三姉妹のありようが納得できないようです。



2008/10/15




519話  「王の資質」


さて、ゴゴゴゴゴと擬音も高らかにルフィを取り囲む二人は変化していきます。
三女マリーゴールドはヘビヘビの実・モデル「キングコブラ」
次女サンダーソニアは同じくモデル「アナコンダ」
(前回の予想は微妙に的中/苦笑)。
うちの次女と三女が見たら、いろんな意味で泣きそうなアレなお姿ですが、観客の女達はうっとりしています。
あれこそが怪物ゴルゴンを倒して得た強き戦士の証だと。
でももちろんそんなんじゃないことは明白で、ルフィの言うとおり「どう見ても悪魔の実食った」だけですよね。
それにしてもでかいなー。

とにかくマーガレットたちを救わなきゃいけないし、ルフィはもちろん躊躇いもなく戦います。
見ててもルフィが負ける気はしないんですが、でもキングコブラだけあって猛毒を吐くし、締め技もすごいし、それにゴムの技が効かないんですよ。 これはちょっとやだなー。(どきどき)
相手の攻撃が当たれば痛いし(でも地面にぶつけられたりは痛くない)、戸惑うルフィ。
マーガレットたちもそうだったけど、覇気をまじえた攻撃をしてきてるんですね、だからルフィの能力も効かない。しかもソニアはルフィの動きすら読んでしまいます。
エネルたちが使ってたマントラ云々とは違うんですよね。考えを読むと言うよりは、「動き」…気の流れみたいなものを読むのかな?


そして遊びは終わりと、ソニアたちが尾でつかんで見せたのはマーガレットたちの像。
このコには悪いけど壊すのだと。
もちろんルフィは怒ります。
だって、彼女達はルフィの命の恩人。そしてね、蛇姫たちに憧れてるマーガレットの素直な言葉を思い出してさらに悔しくなるのですよ。
短い時間だったけど、やっぱり一緒にいたあの間にルフィはマーガレットを好きになってたと思いますよ。もちろん男女の意味ではなくね。
少し融通利かないけど、マーガレットのまっすぐな気性はどこかルフィに似てるもの。
ルフィの行動の原点はいつだって自分が好きか嫌いか、ですよね。
好きだから命を賭けても力を貸したい。
嫌いだからぶっとばしたい。
そんな実に単純な理由。
一見子供じみたワガママにもとれますが、ルフィ自身がまっすぐに正しく生きているから、その生き様が十分なほど見てて清々しいのです。


マーガレットはまっすぐないい子でした。
疑いもなく蛇姫を慕っていました。
でも、だから殺されても本望なんて絶対におかしい。
だからルフィは怒るのです。
「やめろっつってんだろうがァ!!!!」
その気迫は姉妹を圧倒し、会場を包んでは戦士の女達すらを気絶させるほど。
これは…これはレイリーも使ってたアレじゃないですか!


「覇王色」の覇気。
数百万人に一人しか身につけられない、選ばれた者の覇気。
すごい、ルフィ、かっこいい!!!!!(ばんばん)


蛇姫も持っているようですが、「人の上に立てる『王の資質』を持っている証」というわけですね。
すごい、ルフィ、かっこいい!!!!!(二度言った)


姉妹達も唖然とするばかりです。
まだルフィ自身は自覚もなくもちろん制御もできていませんが、今まで仄かに出されていたルフィの器の大きさが改めてはっきりした形で示されたと言うわけでv
ルフィの大きさなんてとっくにわかっていたはずなんですけどね、でももう、かっこよさにドキドキするばかりですよ。
こっから全力でいくとスイッチの入ったルフィ。
ルフィ祭り全開中。いいなぁ…v


ところで、キキョウさんや海賊船に乗ってた人たちはもちろん覇気に気絶なんてしないのですが(あのブラジャーしてなくてタバコ吸ってる人がかっこいいなぁ…v)、 この人たちは蛇姫にメロリンなんてしてない様子ですね。
蛇姫はもちろん素敵な美貌ですが、ある程度は悪魔の実の能力とか何かのまやかしである意味周りを操っているような気もするんですよ。
ただ強い人たちになってくると、そういう力は効かないのかなと。
その代わり、自分の意思で従ってるわけだから余計に忠誠心は強そうですね。
と、勝手に憶測したところで今週は終わり。



2008/10/30




520話  「ゴルゴンの目」


表紙。
あああ、久しぶりにみんなの顔(と言うかゾロだとはっきり言ってしまえ、自分)が見られて幸せですv
そして人気投票。
一位はもちろん不動のルフィ。7065票。
で、二位だってもちろんゾロですよ、ゾロ!!(ばんばん) 5645票。
三位も毎回同じくサンジ。5547票。


え…(しばし呆然)。
なにこのギリギリ感。(サンジスキーの皆様失礼をお許しください)
98票差…前回はもっとすっごい差があったように思うんですが、今回は僅差です。
私だってもちろんサンジ大好きですよ。本当に。
でも前回がゾロルでぶっちぎりの得票だったからかな…なんでしょうね、この妙な敗北感は(笑)。


ちなみに4位がチョッパー、3362票。こっから少し差があります。
5位 エース(おお)
6位 ナミ
7位 ロビン
8位 シャンクス
9位 ブルック
10位 ロー(へぇぇぇ)
ちなみにウソップは11位。フランキーが13位です。
さらにちなみに、レイリーが18位。
今回はゾロと書いたので、私は入れていませんよー。(←どこぞに向かって叫ぶ)。

巻頭カラーは、バナナスイカ(?)の森で平和にババ抜きパーティーに興じる麦わら一行。
相変わらず見てるこっちまで楽しくなるような絵を描くんですよねー、神様はv
あれ、ゾロがいない…っていたよ!
ZSZ的に見えなくもないですが(笑)それはそれとして、いやだわ、ちょっと奥さん、この子ってばものすごく可愛いじゃないのvv
ゾロ欠乏症気味な現在、この可愛さは罪です。
カッコいいゾロもめちゃめちゃ好きですが、こういうゾロもすごくいい。
いや要するにどんなゾロでもOKなんですけどねvvv。


もうキリないから本編に行きましょう(苦笑)。
さて、ギア2を入れたルフィ。
身体から煙を吹くのは男だからではありませんよ、お嬢さんたち。(また間違った知識を…)


「恐れることはないよ、マリー」というソニアはさすがにお姉ちゃんね。見習え、うちの次女。
「巨大な覇気も制御できなきゃただの気迫」(確かにそうだけど…)
と、髪を蛇に変化させて攻撃してきます。
動きも先読みするソニア……でもこれが当たらない!
ルフィのスピードに追いつけないのです。
マリーもその巨体でルフィの攻撃を弾こうとしますが、これが逆に弾き飛ばされ、完全に力負け。
パワーもスピードも二人を圧倒です!


静まり返る場内。蛇姫が静かに怒りを表しだし、二人も焦ります。
マリーは髪に火をつけて「炎の蛇神(サラマンダ)」
ソニアは髪を蛇に変えて「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」
ルフィを取り囲むのですが、逆にルフィはゴムゴムのJETガトリングでぶっ飛ばします。
もー、すごい、カッコいい!!!(最近ずっとこればっかだな)


マリーの炎がソニアに移り、熱いと苦しむソニア。
闘技場から落ちそうになるのですが(下には剣の山)、客席につかまって何とかこらえます。
でも長い髪は下にだらりと垂れ下がり、マントも燃えてしまいました。
それを見て「!」と気づくルフィ。
「熱づ!!」と言いながらもソニアの背に抱きつくのです。
でもそれは追い討ちをかけたわけではなく…
「お前らがおれを殺したくても、おれはお前らを殺す気はねェ」


ルフィはソニアを…というか三姉妹を守ったのです。
「お前ら これ死んでも見られたくねェんだろ、だから動くな」
今まで思い切り殺されかけていたのに。
ひどい言葉だってたくさん浴びせられたのに、ルフィはこんな行動を取れるんです。
なに、この男気……(どきどきどき)
「武々」は終わりだ、ゴルゴンの目に晒される前にと、観客を全て場外へ出す蛇姫。
ルフィの行動に何か思うところがあるようで。
ソニアも何故自分達を庇うと疑問を投げかけるのですが、
「お前らが見られたくねェモンと、おれとの勝負は別の話だ」


惚れてまうやろーーーーっ!!!(かっこよさに思わず絶叫)


やっぱりルフィですね。
まっすぐで、迷いがなくて、すごく気持ちがいい。
全てを包み込める大きさって言うのかな、ホントに果てがない。
そりゃもう、誰も彼もが惚れこむのも当然ですねぇ…。


そんなルフィにそっと目を押さえて涙をこぼす蛇姫。
やっぱり何かワケアリなんだ…。
ずっと何かを耐えてつっぱってきた美女が、ついに堪えきれなくなってこぼす涙というのは大変にいいものです。ナミもそうだったようにね。
それがルフィによってもたらされたものと言うのがさらにいい。
みんな揃ってルフィに惚れてしまえばいいのに(笑)。
この七武海は陥落してくれるかどうか。
とにかく毎週がとっても楽しみです。もー、さすが尾田っちvv
でも早くゾロがでないかな…(ぼそ)


2008/11/05




521話  「天駆ける竜の蹄」


扉絵。
この人は確かエニエスロビーにも来てたボールになる中将さんですよね?(曖昧)
元(?)CP9の拿捕なら、まぁそれくらいの人が出張る案件でしょうが、ちょっと難しいでしょうね。
だって怪我してるとは言えルッチもカクもいるんだし…ねぇ?
結局失敗の責任を負わすために連行されてしまうのですかね。
でもそれで海軍本部に戻ってスパンダと決着をつけるってものありかなと思ったりして。


本編。
試合と言う名の処刑は思わぬ形で終わりました。
もう蛇姫にもルフィと戦う気はありません。許したとかっていうんじゃなく、気をそがれたって感じですが。
それなら石になったこいつら(マーガレットたち)を戻してくれと、蛇姫に頼むルフィ。
ここで姫は最後の罠を仕掛けるのです。
彼女達の石化を解くか、ルフィが島を出るか、聞ける望みは一つだけだと。
ルフィを試すように、いえ、最初からルフィが彼女達を見捨てるものだと信じ、その醜さを蔑んでやろうとして、姫はルフィに問いかけます。
二者択一。
なんてね。
ルフィがこんなの選べるはずないじゃないですかー。だって答は決まってるもの。


「そうか、ありがとう!!じゃこいつら助けてくれるんだな!!」


「どうもありがとう!!」
子供のように純真な笑顔で頭を下げるルフィ。
あれだけの覇気を持ちながら、なんのプライドも意地もなく、ただ恩人を救えることに心底ほっとして。
これには三姉妹(+ニョン婆様)、言葉もありません。


マーガレットたちは無事に元に戻れました。
そして一方九蛇城に呼ばれたルフィ。
なんでしょう、蛇姫の用って…。
普通なら警戒するところを、そわそわと「戦いの後のお食事」を期待して、ついつい敬語すら出てしまうのが可愛いったらないです(笑)。
素直にルフィに礼を言うソニア。
「いいよ別にィ、礼なんか食えねェじゃねェか」
謙遜じゃありません、ルフィは本気です(くすくす)。
ホントに食えないし、それにルフィは自分がしたいようにしただけなんだから。
そこへ蛇姫が声をかけます。
「入ってよいぞ!カーテンの奥じゃ」


締め切られたカーテンの奥。
そこにはふわりとした大きなベッドみたいなものがあって、その上で上半身脱いでルフィを待っている絶世の美女。
こう書くと大変アダルトな雰囲気ぷんぷんですが、誇張じゃなくて実際こうなんだからしょうがない。
でも、この漫画の主人公はルフィです。
「メシじゃねェな。 おい!裸になってどうした おめー」
ああ、ルフィ。やっぱり貴方は「少年ジャンプ」のTOPを走るに相応しい主人公だわ!
わたくし感動すら覚えます。
ただ17歳の健康な男子としては、もうちょっと他の反応があると思うんですがね…。
その点おばちゃんちょーっと心配ですが、まルフィだからいいか(笑)。


無礼な反応じゃと呆れつつ、蛇姫は髪を上げてルフィに裸の背を見せます。
そこには彼女が「死んでも見られたくない」マークが…。
ルフィがどこかで見たと言っていたので、それを確かめたかったみたいですね。
でも、結局ルフィの知っているのとは違うマークでした。
はっちゃんのおでこについていた太陽みたいなマーク。ルフィはあれを思っていたみたいですが、姫の背のマークは微妙に違います。
そこへやってきた婆様。
全てを話してやれと姫に迫ります。
先ほど見た懐の深さ、そしてこの男こそ、先日シャボンディ諸島で天竜人を殴り飛ばした張本人、モンキー・D・ルフィなのだからと。


「天竜人に手を上げた」
その事実を知り、がくりと膝をつき顔を伏せる姫。
そんな大馬鹿者が、「天」に挑んだ彼のような者がいたのかと。
姫の口から今までのいろんな謎が明かされていきます。
まず、あのマーク。それは「天駆ける竜の蹄」と呼ばれ、天竜人の紋章。
これを刻まれるのは、世界貴族に飼われる奴隷、人間以下とされた者ということです。
ルフィの記憶にも蘇ります、ハチやケイミーを奴隷扱いし、タ〜ダ〜タコがタ〜ダ〜と歌っていた嫌なヤツの顔が。
三姉妹はかつて、世界貴族の奴隷でした。
蛇姫12の頃、船から攫われ売り飛ばされた…三人一緒だったのがせめてもの救いだと思いますが、とにかくそれ以降は思い出すのも辛い時間でしかなかったようです。
けれど4年後、フィッシャー・タイガーと言う冒険家であり魚人(かな?)により、奴隷達は聖地マリージョアから解放されました。
たった一人乗り込んできた彼が天竜人を相手に闘ってくれたこと、そして種族に関係なく奴隷達を解放してくれたこと、それに彼女達は深く恩義を感じています。
かつてそんな大事件があったのですね。
ところでここで逃げているマリーがものすっごく可愛くて普通の女の子なんですけど、この数年で一体何が彼女にあったんでしょうか。
この段階ではすでに悪魔の実を食べているはずで、そのせいではなさそうですが…。


「ほらほらほら、マリーめっちゃ可愛いやん!!三人の中で一番可愛いやん!!」
わかったから落ち着きなさい、三女。
「なぁ…何でソニアはやっぱりでかいん?(しょぼん)」
お母さんにもわからないよ、次女。


さてさて、そんな事件を起こしながらも無事に逃げ延びたタイガー(すごいな)。
世界政府を敵に回しつつ、魚人たちを率いて「タイヨウの海賊団」を結成しました。
はっちゃんがレイリーと出会ったのはこの頃ですかね。
そして刻まれた蹄の紋章の上から、新しい太陽のシンボルに変えることで皆の呪縛も解いてやったのです。
最も、奴隷だった者とそうでない者の区別をなくすために皆に刻まれたシンボルなので、はっちゃんが奴隷だったかどうかは不明ですがね。
その後タイガーは死に、魚人海賊団はいくつかに分裂してしまったそうです。
アーロン一味もその一つってことで、それならココヤシ村にしたこともわかる気がします。許せないけれど。
長い長い、辛い話。
ルフィにも「ぼんやり」とは伝わったみたいです、よかった(笑)。
でも、だからこそ彼女達は誰にも背を見せることはできなかったのです。
この紋章を見せたら島を出て行かなくてはいけないのだから。
国を、民を欺こうとも、誰にも心を許さず、支配されないようにと懸命に気を張ってきた蛇姫の姿がようやく見えてきました。
気を許すことが恐ろしいと、膝を抱えて泣きじゃくる姫。
常に美しく、常に強く、常に偉く。
子猫を蹴り飛ばしたり、子供達の作品を躊躇いもなく壊したり、
そんな些細な仕草すら、全ては自分が支配する側に回り、二度と支配されないようにするためで(じゃあ許せるのかと言うとそれはまた別ですけども)。
そしていつの間にか、心から泣くことも笑うこともできなくなっていたんですね、きっと。
姫がニョン婆様に好き放題言っているのはある意味甘えているのかな。
三人を連れて戻ってくれたのは、たまたま外海で暮らしていた(これもワケアリなのかな…?)婆様で、 それ以降も気にかけてくれてたみたいですからね。


「そなたは…奴隷であったわらわを…蔑むか?」
蛇姫の最後の問いかけです。
プライドも捨てたような質問ですね。ずっとずっとこれが重く圧し掛かっていたんだろうな…。
もちろんルフィの答えは簡潔明瞭。
「だからおれ天竜人 嫌いなんだって!!」
紋章がどうの、奴隷がどうの、ルフィはなんとも思っちゃいません。
もちろん蛇姫なんて地位も美貌も関係なく(苦笑)、ルフィの前にいるのは一人の人間。
ルフィが見てるのはきっとその魂ですからね。
そしてそんなルフィの好きな友達を侮辱した天竜人は大嫌い。
うんうん、最もだ。
友達のことで怒れる、と言うか、そこで一番の怒りを発揮する姿が何となくシャンクスにだぶりますね。
カッコいいな、ルフィ。
もちろんここは。


惚れてまうやろーーーーーーー!!!


ですよね。いやいや、もう私らみんな惚れてるか。
そしてもちろんこの人も…。
「ふふふっ、そなたを気に入ったぞ!!目的地を言え、船を貸そう」


ようやく見せた本当の笑顔で言ってます、姫様。可愛いですね。
こうして見事に船ゲット。すごいなぁ、ルフィ。
ようやく仲間探し(?)の始まりです。
それにしても目的地はどこになるんでしょう…。ビブルカードだけじゃちょっと曖昧…ですよね?
ま、それはともかくきっとマーガレットたちも一緒に来てくれるんですよ、ふふ。
そして沿岸で待ってる海軍のモモンガさん。
おじさまがどう絡んでくるのやら、不安なような楽しみなような。
だってきっとそこでまた話が二転三転しますもの、うん。


ところである方とお話しした際に、「コミックス派に移行してもきっとこの感想でWJ読んだ気になれる」と言うお言葉をいただきました。その節は有難うございます。
ただどうやら、わたくしのこの感想
「ゾロがすっごい活躍してると思って、本誌を読んだらそうでもなかった」とのことで、
ええ、そうです。
延々数十行に渡ってゾロのことを書いても、それが実はひとコマだったりします。
それほど思い切り偏ったサイトです。思い切りよすぎてます。
ご使用の際はどうぞご注意くださいね。ふふふ。


2008/11/14







522話  「死に至る病」


扉絵はわくわく動物ランド。
改めてみるとホントにこの一団は動物ぞろいでした。あのごついブルーノが普通の人に見えます。
そしてルッチのシルエットがくまにそっくりだとうちの三姉妹に大ウケ。


本編。
蛇姫に気に入られたルフィ。明朝船でシャボンディ諸島まで送ってくれるそうです。おお、めでたい。
そして最後の夜である今夜はお約束の宴v
いやいやいやいや、まさに酒池肉林状態…ですが、ちっとも色気がないのは(笑)ひとえにルフィの持ち味によるものですv
色気より食い気。17の男の子なんてそんなモン…じゃないと思うけど、いいのルフィだから。
島の女達に触りまくられつっつかれ、ルフィ、ルフィ様、ルフィちゃ〜〜〜んと大人気。
綺麗どころから、ギリギリレディかみたいな人にまで、抱きつかれちゃってますもん。
ハートが飛び交いモテモテです。
これを落ち着いて微笑ましくみていられるのは私がゾロスキーだからでしょうか。
もしこれがゾロだったら、えーいゾロに触るなっ!!とばかりにちゃぶ台の一つもひっくり返していたかもしれません。
ええ、心の狭さには自信あります、私。


さてそんな大騒ぎの中、いきなり消えたルフィ。
マーガレットが助け出してくれてました。ゆっくり食事もできませんでしたからね。
いろいろ聞いたらしく、庇ってくれたことに礼を言ってにこっと笑うマーガレットがすごく可愛いです。
心を許してくれたレディはこんなに可愛くなってしまうものなのか、改めて勉強になります。
マーガレットが連れてきてくれたのは、ニョン婆様の家。
ここは村の片隅なので静かです。
分厚い新聞を読む婆様。
やはり情報は一つの武器です。こうして知識や情報を増やすことはとても大事なのだとシャッキーに聞いたはずですが、やはり右から左だったかルフィ。
婆様はとても外海に詳しそうですが、情報はこうしてたまに手に入れる新聞からくらいしか得られないんですね。
それでも国の皇帝が七武海である以上この世の情勢くらいは知っておかなくてはと、国を案じ蛇姫を案じる婆様。やはりこの辺親心でしょうか。


婆様の口からルフィは一気にいろんな情報を得ます。
蛇姫が七武海であること。(ところで11年前に皇帝になったってことは今いくつなんだろう…ロビンくらい?)
海軍本部が七武海の力を借りて白ひげと戦うこと。
それは海軍が捕えたエースの公開処刑を発表したためだということ。
処刑は一週間後(実質6日後)マリンフォードの広場でということ。


エースが海軍に捕まっており、さらに処刑される。
ルフィは初めてその事実を知りました。
ものすごくうろたえています。
ああそうか…前にビブルカードをみたローラから命が危ないと聞いたけどここまで切羽詰った状況とは思ってなかったんだ。
「エースにはエースの冒険がある。強い兄ちゃんをおれが助けたいなんて…エースに怒られるだけだ」
そこまでルフィに言わせるとは…どこまで強いんだ、エース。
「でも…」
そう。『でも…』なんですよ。
「悪いみんな…!!おれ ちょっと寄り道してくよ!!」
ルフィの回想です。一味のみんなの姿です!!(ばんばん)
たったひとコマですが、久しぶりな姿にちょっと興奮気味。そんなに飢えてたのか…私。
ずらりと並んだ仲間達の中でゾロが真ん中にいる!
まっすぐにルフィを見て不敵な顔で笑ってる!
たったこれだけのことがこんなに嬉しいのは、ルフィにとってゾロはこの位置なのだと思い知らせてくれたから。
一番大きいの。真ん中なの。ルフィをいつでもまっすぐに見てるの。
そうそう、そうなんですって!(ばんばん)
ああ、ありがとう、尾田っち!


おっと、今はゾロじゃありません、エースの話でしたね。(我に返った)
ルフィはとにかくエースを助けに行きたいと叫びます。
行ったところで何もできないかもしれない、でも結果がどうこうじゃない、行きたいんです。
ニョン婆様の助言に従い、唯一助けるチャンスがあるインペルダウンに向かうことにしたルフィ。
それでも海賊船では1週間かかります。せめて海軍の船ならば4日。
海軍の船はエニエスロビーとインペルダウン、マリンフォードの間にある海流を利用(正義の門の開閉により流れを作るのです) するから早く行けるんですね。
と言うことで、海軍の船…あるじゃないですか、一隻。
蛇姫が七武海の召集に応じて海軍の船に乗ればそれに乗じてルフィも忍び込む…のかな。そんな手が使えますね。
まずは姫に頼みに行かなくてはいけないのですが、九蛇城へ向かってみれば姫が原因不明の病で倒れたと言う知らせ。


がーん。
何と言うことでしょう。肝心の姫が病気、それも死に至る病なんでしょうね、そんな重病だったらここでまた足止め!?
あるいは薬でも取りにまた回り道をするのか。
そんな思いが過ぎります。
先に婆様が様子を見に行った姫は真っ赤な顔で息も荒く、胸を押さえて苦しそうに臥せっています。
食事も取れずただただ苦しむばかりで、こんな症状を見たことないと皆はただおろおろ。
婆様が「明日の朝…」と口にしただけで、うっとさらに苦しむ姫。
そして思い当たっちゃった婆様。
これは死に至る病。
先代も先々代もこの病で亡くなったとのこと。
婆様も罹患し、それで国を捨て外海に飛び出すことで生きながらえたのだと。
婆様は、ルフィが姫に頼みがあって今ここに来ていると言い出します。
妹達は慌てるのですが、会ってやってくれ、婆様が言うなりあんなに苦しんでいたのにすっと立ち上がった姫。
人払いをし、「何か用…?ルフィ」
あら、いつの間にこんな可愛い言い方をするように…?
ルフィは姫の身体を気遣いつつも、姫に海軍の船に乗って自分をエースのいる監獄まで送って欲しいと頼みます。
聞いていたソニアとマリーは激怒。
そりゃそうです、これは非常に一方的な厚かましい頼みごと。
姫の過去を知って世界の中枢に行けなどと普通なら言い出せるはずもないのですが、事態は切迫してるのです、姫の気持ち一つに縋るしかありません。
「七武海の召集に…応じろと言うのね…」


「そなたがそれを望むなら…わらわは…どこへでもゆきます」
あっさりOK。
それも頬染めつつ。


だから「惚れてまうやろーーーー!!」って言ったのに(笑)。
姫の病は恋煩い。
お医者様でも草津の湯でも治せるものではございません。あーこりゃこりゃ。
先代先々代の死因も、恋焦がれ死に。
この島ではこのウイルスに免疫ないですからね…。姫も一発でやられちゃいましたか。


ニョン婆様曰く、イーストブルーにはこんな諺があるそうです。
『恋はいつでも!!ハリケーン!!』
おやおや、どっかの誰かさんが言ってたような。てか、これ諺だったんだ(笑)。


今後の予想としては、姫が海軍の船に乗り込む運びとなり、その際お付きのものを何人かつける旨も了承してもらう。
お付きにはマーガレットちゃんもいて欲しいですが、とにかくその一人がルフィなのね…はっ、それはつまり女装ってことっ!!??(声にならない興奮)
どうですか奥さん、ルフィの女装、それもオフィシャル。同意見の方、いらしたら一票を(笑)。


みんなと再会できるのはいつ、どこででしょう。
インペルダウン辺り、エースに会いに行ったらそこに全員いた、みたいな展開を予想したんですが、 それだとみんなすでに海軍に捕まってることになっちゃいますもんね…残念、違うか。


今週は土曜日発売。
続きがすごく楽しみなので、今からわくわくですvv
  

2008/11/19




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