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523話 「地獄」


恋心と書いてドキドキと読むのだそうです。(今週のアオリより)
小学生読者も多い雑誌なくせにちょっと強引ですが、まぁそういうわけなら私もいつも恋しっぱなし。
ゾロにルフィにワンピースにv
まさに恋はいつでもハリケーン。
と、馬鹿なこと言ってないで先に行きましょう。


歴代皇帝たちは、恋をしても結局その想いを押し殺すしかありませんでした。
その会いたいと想う苦しみが身を衰弱させ、やがては死に至るという、恐ろしくも純粋な病であります。
蛇姫はここでルフィと共に行くという選択をしたために命が救われたのだとニョン婆様は言います。
彼女は俺様な性格で却ってよかったということですかね。まぁ得てして恋とはワガママなものですからして(知った口を)。
またここで中枢に行く決断が姫を七武海の称号を守り、しいてはこの島の安泰を約束すると言うことですから、さらにさらに結果オーライです。
ルフィにしたところで、海賊の彼がインペルダウンに行く手段は捕まる以外になかったはずなのに、こうして送っていって(?)もらえるとは、どこまで強運の星の下に生まれているのか。 ええ、これこそがまさしくWJ主人公の証(笑)。


早速出航です。島中の女達に見送られるルフィ。(この段階でまだ夜は明けてないのかな?急いでるから)
マーガレットとはここでお別れなのがちょっと辛いですね(くすん)。
でも今度は仲間も連れてくるよと約束を交わしてましたから(それも「ルフィの仲間ならいいんじゃないv」とあっさりOKされるくらい馴染んでます)、いずれ海賊王となった後にでも皆で来ればいいと思います。 そしてそのときはサンジ君も是非連れてきてあげてくださいと切に願います。
船に乗り込むべくやってきた姫。
「蛇女」と失礼この上ない呼び方をするルフィに、ぽ…と頬を染め「ハンコックと……呼んで下さいまし」
か、可愛い!!
まさに恋する乙女の恥じらい。この可愛さに私の中での蛇姫株はまた上昇中。
そして、ふふふふ…わしにもあの様な時代があったはず…と、不気味な笑み(笑)を浮かべるニョン婆様よろしく、 私もおぼろげな記憶を手繰り寄せたりして。そして脳裏に浮かぶ相手がいつも歴代WJキャラってのがちょっと泣けてきたりして。


さて島を後の者達に託し、ただ一人、中将モモンガの待つ船に乗り込んだ蛇姫。
中枢へ行く条件は途中でインペルダウンに寄ることです。もちろんそれはルフィのためにね。
前回ルフィはきっとお付きの女官とかに化けるんじゃないのかと、予想を立てましたが、やはりオフィシャルで女装なんてありえるはずもなく(儚い夢でした)、 ルフィはもっとシンプルかつ大胆な潜入をします。
それは蛇姫の背に抱きつき、長いガウン(?)に隠れてそのまま忍び込むと言う方法。
ひゃー(びっくり)
よくできましたね、蛇姫。恋しい相手がしっかりと自分に抱きついてくる状況なんて、心臓止まりますよ!?
いやいや、恋する女は強いのか。
決して叶いはしないけど、この恋を乗り越えてきっともっと強くていい女になるんだわ、彼女は。


ここでルフィの冒険はひとまずおやすみ。
場面は海軍本部です。
海軍元帥、要は一番偉いはずのセンゴクさんですが、どうにもこの人苦労してますよね。
状況はままならず、手持ちのコマは好き勝手ばかりする自由人揃いだし、上には五老星というさらにお偉いジイ様どもがどんと鎮座してるから、 むしろ苦悩する中間管理職のようにも見えてしまいます。お気の毒に。
状況を整理しましょう。
七武海、最後の一人ジンベエ(魚人ですよね?)は最後まで戦いに断固反対し、インペルダウンに投獄されてる模様。
センゴクの口ぶりでは、海軍に協力的なのか、あるいは好戦的なのか、そのどちらかのようですが、とにかくこの戦いには反対。
ここにも何か理由が隠れてそうです。あのフィッシャーの一件とも関係あるのかな?
ところでインペルダウンには、クロコダイルたちも幽閉されてるんですよね?えーっと…ボンクレーもかな?
続々とキーになる者たちが集まってるような気がします。
シャボンディの黄猿はルフィたちを取り逃がした腹いせに、500人の海賊を逮捕。
あの島にいた海賊達は、ルーキーズを含めてほぼ全滅なのではと心配になってきます。
それよりもレイリーは無事だったんでしょうか、どうか教えておじいさん。
そしてガープ中将は、勝手にインペルダウンへ向かいました。
空気も状況も読みません。読んでいたとしてもそんなのお構いなしです。
そんな自由人ぶりがきっと実力のわりに出世を妨げているんでしょう。
でもそんなじいちゃんが好きなんだけど。
さらに気の毒なセンゴクにもたらされる一大事の知らせ。
白ひげの動きを監視していた海軍船23隻、その全てが連絡不能になったとのこと。
海軍は完全に白ひげを見失ってしまいました。
いつ何処に白ひげが現われるのか全くわからず、恐らく決戦は白ひげの目指してくるインペルダウンでと思われます。(そうでなくちゃ)


そしてインペルダウンでは…。
やってきたガープ。
「息はあるのか…」
問う先に繋がれた囚人はエース!!!!!(ばんばん)
ぶっとい鎖でしっかりと繋がれ、血まみれでボロボロで、いつでも軽やかに笑っていたエースの姿を思い出すと泣きそうです。(ばんばん)
でもまだその目は光を失ってないからきっと大丈夫。
エースは大丈夫…うん。
ただ自分のせいでおやじ(白ひげ)が動くのは薄々感づいているはず。
白ひげは仲間を大事にするのはよく知っているはずだから。
それだけに精神的にはきてるんじゃないかと、それが少し心配です。
それはそうと「ジジイ」とガープを呼ぶのにまたちょっと興奮したりして(おい)。


時は少々遡り…
ちょっと和やかな背景に変わります。
あーっ、ナミがいます!!
ああ、ホントに久しぶり。やっぱり無事だったのね。
ナミは小さな空島「ウェザリア」にいました。
「天候を科学する国」という一文に、読者としてはちょっとにやりです。


そして次はグランドラインの冬島。
雪にパンツ一丁で埋もれていたフランキー。
とても親切な(一緒に踊ってくれるほどに)じいさんとおじさんと犬(ロボット犬?)に助けられます。
ここは「からくり島」、天才の生まれた国「未来国バルジモア」
扉絵シリーズで、エネルの部下になった小さなおじさんたちを作ったおじいさんのいたのが確かからくり島だったような気がしますが、あそこなのかな。
からくりと言う時点で再びにやりです。


こうして皆それぞれに能力にあったところに飛ばされ、さらにステップアップしてルフィと合流するんじゃないでしょうか。


さあそして今週のラストを飾るのは…。
グランドライン、夢の島「モモイロ島」
第二の女ヶ島と呼ばれ、すべてはピンク一色。
集まってくるものはみんな乙女の心を持っているという不思議な国。
波打ち際をキャーキャーと叫びながら走るたくさんの乙女達の影。
その先頭を走るのは…サンジ?
「待つか、ボケェ!!!」
何をそんなに怒っているのか。
乙女に追いかけられるなんて、彼にしたら夢の楽園ではないのか。
「ようこそ、『カマバッカ王国』へ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いいオチをありがとう、サンジ(涙)。
「おれは今、地獄に来ています」
ナミとロビンによせた、そんな彼の心の呟きが全てを表しています。
うわぁ…壮絶だな、これ。
確かにカマバッカです。しかもすっげぇ濃い方ばかり・・・・・・。
サンジ君、顔からいろんなもんが出てます…。まぁそりゃでるだろうけど…
捕まったらどうなるのか。彼の貞操(?)や男としてのアイデンティティは無事に済むのか。
つい要らない心配をしてしまいますが、ここを乗り越えて、さらに強くなって、またルフィたちと合流してください。
頑張れサンジ。


とか言いつつ、やはり思いを馳せるのはゾロの行方。
でもこれよりもうちょっとマシなとこだよね…(ぼそ) ←こらこら
ステップアップ云々よりも身体を治せる(休める?)ところにいるんじゃないかなぁ…なんて。



2008/11/25




524話  「もう誰にも止められない」


タイトルに不安を煽られつつ、ルッチは一体スパンダに何を話してるのか…。
ちょーっと面白くなってきましたよ、扉絵連載。


で、気になる続きですが、まずはウソップの再登場。
巨大な虫やら植物やらに囲まれた少々物騒なこの島はグランドラインのボーイン列島。
その中のおいはぎの森「グリンストン」に彼はいます。
食人植物やら、彼が一人なら非常に危険ですがいっしょにいるのが「ヘラクレスン」(たぶん「ン」は不要)と名乗るカブトムシみたいな仮面をつけた謎の男です。
地元民(?)の強み、こんな森にも慣れてるし強いし不思議な武器は持ってるし。
さぁ、ウソップはここで何を得てくるのでしょうか。


次はグランドライン・ナマクラ島。貧困の国「ハラヘッターニャ」
全てを奪った手長族(アプーってこの一族ですよね)に報復するために、この国の人々が黒魔術で召喚した円陣の 中央に現われたのは悪魔王サタン…とも思えるガイコツ(笑)
帰らなくてはと呟くブルックに、慌てる一同。貢物を…生贄か血かと騒ぐ中、可愛いレディを見つけちゃったブルック。
「すみません、パンツ見せてもらってよろしいですか」
「パンツだ!!!!急いでパンツをお見せしろ!!!」
もう、この状況で大笑いしちゃいましたよ。さすがブルック。


イーストブルー(えええっ!!??)、橋の上の国「テキーラウルフ」
ここは労働者の国です。
といっても各国の犯罪者や世界政府に加盟を拒んだ国の人たちだそうですが。
奴隷扱いに等しい過酷な労働の中、彼らは巨大な橋を作らされています。
700年も続いているらしいのですが、理由はまだ謎のまま。
そして、ここにきたのはロビン。
おまえはただ橋を造りゃいいのだと、言い渡された彼女の手には太い鎖の手錠が…。
ロビーン!!!
やっと重い枷から放たれたのになんて可哀相なことを・・・。
でも実はあまり心配していません、だってロビンだから。
きっと上手いことやってくれると思うんですよ。
これがウソップだったらすごく心配したでしょうけどね…


そしてサウスブルー。(ええええっ!!ロビンといい、グランドラインでちゃってるじゃないですか!)
大きな鳥に襲われその巣から落ちたチョッパー。
身体は無事に戻っていました。まだ動けないみたいだけど。
そして傷だらけの彼を連れ帰ったのは、これまた謎の男達。
「狸だどー」「おー、鍋にでもするど」
チョッパー、ピンチ!!(笑)
ここは鳥が人を支配する国「トリノ王国」
チョッパーはてっきり医術云々の国かと思ったのですが、その辺はやっぱり尾田っち。直球では来ませんね。
ここは宝島だと伝えられているそうで、この辺に何かありそうな。


さ、いよいよの8人目。
残ったのはあと一人ですよねー(どきどき)。
グランドライン・クライガナ島「シッケアール王国」
暗くて湿ってて怨念うずまく古城のほとり……ここへ旅したいと希望したのがいましたよね。
たった一人きりで、召使がいなーい、帰りたーい、と叫ぶペローナ。
そこへものすごい音。
誰かがまた飛ばされてきたようです………ってゾロだよゾロ!!!!(ばんばん)


あああ、何て痛々しい姿…。
くまにやられたんだな、ザマーミロと笑うペローナですが、一晩明けてみればちゃーんと手当てしてくれて (包帯の巻き方が微妙に下手っぴなところが彼女らしいような)、ベッドに寝かせてくれて、傍に付き添ってくれて、
何その羨ましいシチュエーション!!!
じゃなくて(落ち着け)、ありがとう。
口のわりには案外いい子です。
目を覚まし、「生きてた…」と呟くゾロ。ホントにそういう状況でしたものね…
そしてくまを思い出し「うおおおおおおおお!!!」と絶叫。
大丈夫、元気はあります。(笑)
ペローナに対するかみ合わない掛け合いも、相変わらずで。ホント他人との会話下手だな…
「おれの刀はどこだ」
「渡すか、武器なんて!!」  いやん、そういわず返して。
ゾロはここで身体を休めるんですかね。
知り合い(といって良いものか)のペローナのとこに飛んできたのにもたぶん理由があるんでしょうが、今はとにかくゆっくりさせてあげたいです…。


さ、そして時は戻り、ルフィです、ルフィ。
船は一度エニエスロビーの近くまで行ってから海流に乗ってインペルダウンに行くようですね。
その船で、蛇姫は相変わらず無茶苦茶言っています。
わらわの膳は一食100kg、これ以下は腹の足しにもならぬ。
ちょっとまてー。
姫がそんなに食べるわけないでしょうが。
そしてちょっとでも部屋を覗こうとしたものは片っ端から石に。
だってここは姫とルフィ、二人っきりの空間だものv
たしか20代後半と思われますが、さすが男に免疫のない生活を送っていた姫は初恋に少々突っ走り気味。
ルフィにあーんなんて甘い妄想までしちゃったりして(笑)。
「おまえに食べさせてもらうことで一段と甘味な食事になるぜ」(妄想中のルフィがまたカッコいいんだな)
↓ しかし
「おまえ何やってんだ、メシ食わねェのか?このハム ゲロうま!!」
現実とはそんなものです。
それでもルフィの一挙一動に頬を染め照れまくり、必死で密航を庇う健気な姿には七武海ってことを忘れそうになりますね。
「今の分量、わらわ一日5回食すのでな」
「それでは我々の食糧が!!」
「そなたらなど死んでもかまわぬ」
ああ、やっぱり蛇姫は蛇姫でした


エースの処刑まであと6日。
ルフィはじっとエースのカードを見つめます(そんなルフィの真剣な顔を頬染めて見つめる姫/笑)
マリンフォードの港には海兵たちが続々とやってきています。
ヒナにスモーカーにたしぎに大将たち、見知った顔も。
一方マリージョアでは七武海(5人だけど)が会食中。
いやー、息の合わなそうな組み合わせですねー。
しかしでかいな、モリア(ちゃんといた)にくま。どんだけでかいんですか、くま。
こうしてるとティーチやドフラミンゴすら小さく見えますもん。
そして、ちゃんといるよ、ミホーク。
この中にいると普通の人に見えますねー。
そういえば悪魔の実も食べてないわけだし、体格だって普通だし、それで七武海なんだからすごいですよね。
さすが世界一の大剣豪です!まぁいずれ譲ってもらいますけれど。


今週のラストは監獄。
エースの牢の前に座って静かに語るガープ。
「『殺せ』じゃと…?バカモン」
ああ、エースは殺せって言ったんだ…やっぱりね。
黒ひげに負けて、そのために白ひげをおびき寄せる材料にされて。
そんなの彼のプライドやら白ひげへの思いやらが許すはずない。
鎖(おそらく海楼石入りかと)に巻かれた身体はきっと思うように動かせず、どんだけ悔しいでしょうか。
うあああああ、エース〜〜〜〜!!(ばんばん)
でもね、じいちゃんの言うとおり、ここでエースが死んでももう遅いのですよ。
いろんなものが動き始めてしまったもの。
「わしらは『海の王者』を怒らせたんじゃ」
深い言葉です。
長い付き合いですからね、じいちゃんは白ひげにかなりの敬意を払っていると思われます。
本当はこんな形で決着なんてつけたくなかったんだろうなって。
しかも自分の孫がその餌になっているなんて。


世界が大きく動き出しました。
二大勢力間の戦争です。そのうねりは人の力なんかで止められるはずもなく…誰もどうなるか見当もつきません。
本当にどうなるんでしょう…。
で、その中枢からまさに弾き飛ばされた麦わら一味。
本当に皆ばらばらなんですけど、全員が無事にサニー号に集まれるのは一体いつなんでしょう…。
「なぁ、いつ魚人島行くねん?」
そんな娘の言葉に答えようもないわたくしでございます。



2008/12/03




525話  「海底監獄インペルダウン」


扉絵。
やっぱりいくら能力者でもボールになる中将さん程度では7人のCP9に敵うはずもなく。
海軍側はあっさりやられてしまい、ルッチ自らスパンダに電話をいれてると言うそんな状況。
「いずれ必ず戻ります」というタイトルは、今はどっか身を隠すけど、そのうちこっちにエニエスロビー壊滅の罪(だっけ?)を擦り付けてくれたお礼は きっちり返しに伺いますよーとCP9から釘刺してるんですかね。


本編。
どわぁぁぁぁぁ、エースっ、今週はエースからですっ!!!(ばんばん)
あああ、ボロボロなエースが喋ってるぅぅぅぅ!!!(いいから落ち着け)
失礼しました。
恐らく久しぶりにじいちゃんと話すであろうエース。
ここで明らかになったのが、エースの「ポートガス」の謎。
初登場の時からずっと気になっていたのがこの名前なんですよ。
兄弟とか言いながら、苗字が違うでしょ?
しかもじいちゃん登場で、モンキー・D・ガープという名前がわかってからはさらに謎が深まります。
エースはルフィの本当の兄なのか、とね。
私自身は実はずーっと疑っていたクチです(今思うと恥ずかしい)。
兄弟と名乗ってはいるけど、血は繋がっていないんじゃないか(あるいは片親だけ同じ)とか思ってましたもん。
でも、ポートガスとはお母さん側の名前なんですね。ここでは生死は明らかにされていませんが、 フーシャ村では欠片もその存在が示されてなかったことを思うと、二人のお母様は すでに亡くなっているのか、あるいはエースだけ連れて他所に出て行ってるのか、という気がします。


と言うのも1話めでは潔いほどルフィしか出てこないから。
尾田っちなんだから、エースの存在は最初からもちろん設定してあったはずで、それなのにちらりとも出してなかったってことは、 ルフィがシャンクスと出会った当時、エースはフーシャ村にいなかったのでは…なんてね。
とにかくエースの口から両親について語られるのですが、「大恩あるおふくろ」と「ろくでもねェ父親」
いやいや、その違いは天と地、月とすっぽんです。
何の記憶も…何の恩もねェからな、って、ルフィの存在を考えると、お父さんは少なくとも一度は仕込みに家に戻っているはずなんだけど(言葉を選べ)、 それすらも覚えてないのかしら…それともそう言い切ることで完全に自分の記憶から消しているのかしら。


じいちゃんは「まァそうじゃろうが、あいつはあいつでなァ…」
親の欲目と言うよりは何か深い事情がありそうですが、そんなん父親に反発するこの年頃の男子に通じるはずありません。
そんな言葉はさっさとスルーし、エースが思うのは、ろくでもねェ父親に代わって自分を掬い上げてくれた大きな手。
白ひげでした。
海に出ていろいろ無茶してたんですかね、白ひげにもつっかかっていったのかな。
圧倒的な力の差で叩きのめした後、
「今死ぬには惜しいな」そんな言葉と一緒に「おれの息子になれ」
そういって手を差し出すとは憎い演出です、白ひげめ。
恐らくエースは父を憎みながら、やっぱりその存在にすごく憧れていたんでしょうね、
自分より遥か高みにある、そんな器量ある姿にあっさり陥落したんでしょう。
「おれの親父は…『白ひげ』一人だ…」
何物にも縛られないような飄々とした感のあるエースでしたが、胸の中ではいろんなものが渦巻いていました。
父への反発、憧れ(これはドラゴンにと言うよりは『父親』というものへの憧れと思えます)、白ひげへの盲目的といっていいほどの忠誠。
落ち着いた大人のように思ってましたが、実はこの人すごく危なっかしいのかもしれません…
そこがまためちゃくちゃいいのだけど!!(ばんばん)


場面はモモンガさんに移ります。
彼らが見つけたとある海賊マークの船。
おおっと、これはあの赤鼻の海賊団じゃないですかー!
一応海賊ですが、先を急ぐのと大して記憶にないからその程度だろうとの判断の下、モモンガさんたちはこの船をスルー。
そして、エニエスロビー、インペルダウン、マリージョア、3つを結ぶ海軍専用「タライ海流」へ向かいます。
一方目こぼしされたバギーの船。
どうやらインペルダウンへ連行された船長をおっかけてここまで来たようです。
この連中だけでよくまァここまで…(ちょっと感心)
というか、バギーは何をやらかして一人で捕まったのでしょうね?
船長にどこまでも着いていきたい、だから救いたいと必死で願うモージ、カバジ、リッチーたち。
でもそれをあざ笑うかのように、アルビダは部下達に諦めるよう言います。
カームベルトも政府専用の航路も彼らが行けるはずもなく、行き着いたところで進入不可能、脱出不可能な大監獄。
「死ぬとわかってる場所へアタシ行かないよ、船だってもったいない」
最もな話です。
そんなわけで、「バギー船長、今まで本当にお世話になりました〜〜〜〜!!」
意外にあっさり寝返ったな、こいつら;;
ここではエースを「前に友達になったエース君」と呼ぶカバジが面白かったです。
へぇ・・そんな間柄になってたのね(笑)。


そしてここから5Pに渡ってインペルダウンの様子が描かれています。
なんかよく解らなかったのですが、ともあれ非常にヤバイ雰囲気ぷんぷんの、入れられた罪人にとってものすごく怖いところと言うのはよーくわかりました。
クロコダイル、Mr.1、同じく3、ボンちゃん、ジンベエ、他いろいろ
そういや彼らもここにいるんですよね(きょろきょろと探す)


さて、モモンガさんの船はアマゾンリリーから4日と半日後、インペルダウンに到着しました。
いまやここは世界一危険な場所、軍艦の数も兵の数もどうやら半端じゃないようです。
そしてまた服の中にルフィを隠し、監獄内部へ向かう蛇姫。
彼女が海軍に同行する代わりにだした条件は「今回の事件の中心人物、エースを一目見ること」
なるほど、その流れでルフィをエースのとこまで連れて行くのですね。
とは言うものの、七武海といえ海賊です。
中に入るには海楼石の手錠をかけ、入り口で厳重なボディチェックを受けなくてはなりません。
えええええーっ、どうするのー!!??
『何とかする!!そのまま行ってくれ!!』
しっかり姫の体に抱きついたまま囁くルフィ。
良く考えるとこの体勢、非常にすごいです。前も書きましたが私が蛇姫の立場だったら即昇天間違いなし。


「道化のバギーが檻から消えただと!?」という、なんだかわくわくするようなフリもちゃんと詰め込んで、いよいよ インペルダウン開門。
『ゆくぞ…!!、ルフィ!!』
たおやかなる乙女の頼もしい背中です。
恋はここまで人を強くするのね。
この一件、下手したら七武海の称号剥奪どころか自分がインペルダウン投獄ですよ。
しかも海楼石で錠されてしまうんだから、この先は能力も発揮できません。
それでも堂々と足を踏み入れる姫。
何の得もないのに、ただただ愛しい男のために。
ああ、なんてオトコマエなんだ、蛇姫…(褒め方おかしい)


エース公開処刑まであと33時間。
おおお、もうそんなに迫ってるんですね。
どう考えても麦わらの他のメンバーは間に合わないような気もするんですが…大丈夫なのかな…。
そして今回注目はやっぱりバギー!
一番最初の敵だったので、少々馬鹿にしてみてるとこがあるんですが、考えてみれば シャンクスと一緒にあの海賊王の船にいたんですよ。
それだけでもすごいことです。
いつの間にかエースとも友達になっていたし、もしかしてただものではない…のかな???
檻を抜け出した彼の行動がまた何かのキーになりそうですよね。
悪いヤツなのに憎めないんですよねー。
千葉ちゃんの声も実にぴったりだから、今からアニメも楽しみですv(気早すぎ)


…で、来週はお休みなのかな、ワンピ…(くすん)


2008/12/10




526話  「大監獄の冒険」


扉絵は竜虎を従えて見得を切るルフィ、そして控えるゾロとナミ。
何と言うか浮世絵風?尾田っちはいろんな世界を見せてくれます。
この最初のメンバー3人の組み合わせは私的には結構萌えどころ(笑)。


さて、本編。
ついにインペルダウンに踏み入れたハンコック(&ルフィ)。
空気の重さが地獄のようなんだそうです。
迎えてくれたのは、副署長のハンニャバル。野心家という注意書きがしてあるように「我がインペルダウン」だの「まだ副所長」だの、 ところどころに本音(野心)が顔を覗かせるのでした。でもこんだけあからさまだと却って素直だなぁという印象受けちゃいます(くすくす)。
署長マゼランのいる署長室はレベル4、そこまで案内をしてくれるそうです。
しかしまずはボディチェックを…。そうそうそれがありました。
もちろんハンコックを担当するのは副看守長ドミノ(♀)。
途中で洗礼と呼ばれる「地獄のぬるま湯」の説明を受けます。
ここへ連れられた囚人は全て衣服を取られてこの百度の釜の湯で殺菌消毒を兼ねた洗礼を受けるのだと。
そんなことにも顔色一つ変えなかったのが、エース(あああ、重傷だったでしょうに)、ジンベエ、クロコダイルなどなど。
さすが格が違いますね。
ボンちゃんとかはどうだったのかな、「じょ〜だ〜んじゃな〜いわよぉ〜」と眉の一つくらいは動かしたってことですかね。


さぁ、いよいよボディチェックです。
マントは外さざるを得ず、海楼石の手錠が用意され、壁に這うのは監視電伝虫。
ルフィはもう逃れようがありません。
と、「手柔らかに頼む」 じ〜〜〜。
おお、これはメロメロメロウ。
ドミノも監視電伝虫も石になっちゃいました。
ルフィ、逃げるチャンスはもうここしかありません。本人は一か八か見えないくらい速く抜け出そうとか思ってたみたいですが、それは無謀ってもんですって。 ありがとう、姫様。
この先は力になることもできないと悲しげに詫びるハンコックに、素直に心からの礼を言うルフィ。
確かに彼女の力なくしてはインペルダウンに入ることすらできませんでしたからね。
ルフィの身を案じ
「絶対に『騒ぎ』だけは起こしてはならぬ、『暴れない』…そう約束して欲しい」と言うハンコック。
そして「絶対に無理だよな…」と呟く私。
彼女には気の毒ですが、ここで騒ぎを起こさずしてなにがルフィだ、そんな感じです。
ある意味それはお約束ですので…ええ、きっと。
でもちゃんとルフィは
「よしわかった約束だ、ほんっっとにありがとうハンコック、この恩は忘れねェ、いつか必ず返す」
がしっと手を握り笑顔で約束します。
え?
今までハンモックとしか呼んでなかったのに、いきなり本当の名前呼んでますよ。
手を握られ、とびっきりの笑顔を向けられ、名を呼ばれ、
姫様の心はすでに両思い。「今生に悔いなし」とくずおれるくらいの衝撃を受けてます。
ルフィ…あんたって子は…
自分に恋してる相手にこれはものすごい攻撃ですよ。
今までのがわざとだったんじゃないかって思うくらい、あからさまな本名攻撃。
でもこれが計算じゃないのが、すごいんですよ。
まさしく天然のタラシ…海賊の頂点に立つんだからそれくらいできなきゃダメなんですかね…


そして後は上手くやると言い残して天井に隠れるルフィ。
ちょうど途絶えた監視映像云々で怪しまれてるとこでしたので、間一髪セーフです。
ハンコックはハンニャバルらに案内されて大型リフトでレベル4、焦熱地獄のフロアへ降りていきます。
ルフィの姿を見つけ「武運を祈る」と心で伝えるハンコック。
そして「ありがとう」と声には出さず口の動きで伝えるルフィ。


これがまたやっちまった。
姫様は「ありがとう」=「愛してる」と、恋する乙女特有の変換モード発動。
愛してると言われた事実(勘違い)によってKOされてしまいましたよ。
ホントに罪な男だな、ルフィ…。


さて、ここからはルフィ一人の冒険が始まります。(冒険か…)
こんなときのためのビブルカード。
…ってとこで場面は変わり監視サイド。
こちらは、レベル1の雑居房から逃げた「道化のバギー」を追いかけています。
おおおおおお、早々にバギー登場!…懐かしいなぁ


バギーを捕まえるべくうろうろしている看守たちの隙を突いて、動き回るルフィ。
まずは地下一階、レベル1「紅蓮フロア」です。
そこの囚人達からエースがレベル5のフロアにいると聞かされたとこで、あちらから「ブルゴリ」なる物(謎のマント姿。言葉は発せられないらしい?ただしメチャメチャ強い)に追っかけられてるバギーと鉢合わせ。
なぜか一緒に追っかけられて逃げる付き合いのよさです。
そこでルフィもバギーのことに気づきました。
今回も漫才コンビのような、まるっきりかみ合わない会話を交わす二人。(ダメじゃん)
お互いこっそりしなくちゃいけない身の上なんですが、案の定「騒ぎ」を起こしてしまいましたねー。
で、前からもやってきたブルゴリ。
L「これ逃げなきゃダメなのか」
B「アホめ!捕まったら地獄の拷問だぜ!!」
L「捕まんなきゃいいんだろ、おれ急いでんだ」
B「おまえや赤髪のそういうトコが嫌いなんだよ、オレァ…  悪いイミでいつも前向きなとこがよ…(ため息)
あァあァわかった、やったらァ…やりゃいいんだろ?」
バギーはシャンクスもルフィも大っ嫌いなんですね〜
人の話なんて聞きゃしない、とことん前しか見ない、天衣無縫と言うかつかみどころが無いと言うか、 とにかく自分とは全く逆のタイプですもん。
でも嫌いだけど憎みきれてないのがわかるから、こちらとしてもついついバギーが愛しく思えたりして(笑)


B「ド派手大作戦に変更じゃァ〜〜〜!!」
L「のった!!!」
お互いの能力発揮でブルゴリをぶっ飛ばします。
騒ぎを起こすなって約束もぶっ飛ばしちゃいましたが、そこはほらルフィですから。
ここからはバギーとの共同戦線…?かどうかは不明ですが、ま、この二人が一緒ならきっとわくわくするような楽しい展開になることでしょう。
ゾロがいないから寂しいけども。(また始まった)


2009/01/14







527話  「紅蓮地獄」


ブルゴリ=海の格闘家「ブルーゴリラ」を相手にバラバラの能力で応戦するバギー。
それなりに強くなっているようですが、耐久力のあるヤツみたいで苦戦中。
そこへルフィが一撃。
あっさり倒しちゃいました。
「強ェな、こいつら」とか言ってますが、振り向けば残り4匹もすでに撃破済み。
ええ、ええ、そこはもうルフィですからv


さて、ルフィはバギーにエースのとこに行きたいと言います。
バギーにとっちゃエースは友達なんですが(兄ちゃん人懐っこいからな…)、危険を冒してまで助ける義理はありません。
ま、バギーの理屈ならもちろんそれもアリかと。
さっさとルフィに別れを告げたとこで、え…!?と二度見、三度見。
打って変わっていきなりエースのとこへ案内してやるとか言い出します。
ルフィのつけてる腕輪をくれるならってことで。
あっはっは、わかりやすー。


まぁまずは追っ手をまかなくてはいけません。
バラバラの能力で体の各部を自在に飛ばせるバギーです、空もひゅーん。
ただし約束として足は跳ばないので、それは誰かに(ここはルフィに)持ってもらわなくてはいけないんですがね。
おお、意外に便利だな、バギー。
しかもレベル4までは行ったことあるので(拷問を受けたらしい)、いろいろ知ってます。ルフィが一人でうろうろするより、 ずぅぅぅぅぅぅぅっとスムーズ。(それを思うとここでゾロが一緒でもダメだったんだな…)
バギーによるとレベル5のさらに下がありそうですが、それはまた後日明らかになるんでしょう。 凶悪すぎて過去の歴史からも抹消されたような怪物共が眠ってるって…なんだか誰かいそうだな。


それはさておき、実はルフィのはめてたガラスの腕輪。
これはキャプテン・ジョンの財宝のありかを示すとレジャーマークでした。 (おお、やっぱり。ルフィがつけた段階できっと後々重要アイテムになるとは思ったんですが)
つい口が滑ってばらしちゃったバギー、それなら力ずくでと身構えるんですが、逆にルフィは「じゃこれ先にやっとくよ」
腕輪を差し出します。


ルフィ!!!!!
宝だと知っても「そんなモンよりエースを助けたい」
あっさり言い切るこの潔さ。
ルフィ!!!!!!!!(じたばた)
もうこのこだわりの無さ。ルフィの魅力全開です。
ルフィは常に一番大切なものが何か知っています。
もちろん海賊なんだから宝は欲しいに決まってる。(最もルフィにとったら「そこ」へ行き着くまでの冒険の方が重要な気もします)
でも今は宝なんて何の価値も魅力も無い。
欲しいのはエースの命。大事な大事な兄ちゃんだものね。(くぅっ←じたばた)
そしてその瞳はまっすぐに、何の疑いも無くバギーを信じてます。
宝を手にしたとたんトンズラされるとか考えてないんでしょうか。
ああ、この純真さにはさすがのずる賢いバギーも絆され…………るわけないじゃないですか。だってバギーだよ。
腕輪を手にしたところで 「さてどうやってコイツから逃げてやろうか」ときたもんだ。やっぱりだけど。
しかし、そこがバギーです。
よそ見してたんで壁に激突。しかもそこは看守室。(お約束)
ルフィはその壁を破ると近道かとさらにさらに誤解。でもいいのルフィだから。


看守室を突き破り、下に落ちていくとそこは森です。しかも剣樹。葉っぱが刃物のようです。
下に敷き詰められたのは針々草。針のように体に刺さります。
囚人達は切り刻まれて血まみれ。
それこそがインペルダウン、レベル1「紅蓮地獄」なのでした。
すでにこれでレベル1か。
さて、ここに一緒のがバラバラ人間のバギー船長で本当にラッキー。
足は能力のルールにより下につかなくちゃいけないんですが、投げ下ろしてももちろんバラバラになるから切り刻まれることも無く、他の部分はルフィを背に乗せたまま 自在に空中を飛び回ります。
さ、この紅蓮地獄からの「逃げ道」に向かいます。
地獄に逃げ道。それは下のフロアへの道。誰もこれ以上ひどいとこへ行こうなんて思いませんもんね。
しかしルフィにとったら好都合、あとは穴から飛び降りるだけです。
聞くが早いか飛び降りるルフィ。だって行くしかないですもん。
見送るバギーは、あばよ麦わらと案内の約束なんて反故にする気満々です。
でもほら、そこはやっぱりバギーだから。
ブルゴリに襲われて足を滑らせ………次週以降も二人の共同戦線はしばらく続くと思われます(笑)。


レベル2「魔界の猛獣フロア」
ここで待つのはどんな地獄か……ってより先にまず登場したのが、あらあら懐かしいMr.3。
ちょっとやつれてますが、ドルドルじゃないですか。
おおお、この調子で行ったらボンちゃんもクロコダイルも出てくるんでしょうね。
あとは、もしかしたらトムさんがまだ生きててルフィと出会うんじゃないかとか、
地下の地下に眠らされてる歴史から抹消された怪物ってサウロじゃないかとか、
想像の余地ありすぎで楽しいです、インペルダウン。



2009/01/14




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