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579話  「勇気ある数秒」


先週から怒涛の展開です。
それにしてもローがめちゃめちゃカッコいい!
初登場以来人気の高かった彼ですが、ここにきてさらに赤丸急上昇。
ルフィを治療してくれるわけですからきっとこの先出番増えますね〜。 とにかく今週のルフィ救出&脱出に賭ける彼の表情はホントによかったv


さて。
マリンフォードは大混乱の大変なことになっています。
白ひげ海賊団、黒ひげ一味、海軍。
グラグラの能力を操り、センゴクやガープに向かっておれを止められるかと嘯く黒ひげ。
非常に厄介な存在になってきました。
地震は津波を引き起こし、遠く離れた地までが大混乱です。
あああ、世界がますます混乱へ動き始めてる…。
遠く離れた地といえば、麦わら一味の皆はどうしてるでしょう。
このニュースは何かしらの形で届いているんですかね。
でもゾロのいる島じゃそういう文明の利器は見当たらなかったような…。(常に思考はゾロ中心)
ロビンはレジスタンスと一緒だからこの一件はすぐに知っていそう(でもいる場所は遠い)。
チョッパー、ブルック、ウソップはこれまた映像云々といった文明とは離れてそうですね。
ナミ、フランキー…島の性質からして映像やニュースの届く可能性はもう少し高いかと。
そしてサンジ…イワさんが絡んでるから遅かれ早かれカマバッカにも何かしらの影響があるんじゃないでしょうか。
でももしルフィのこんなところを見てしまったら、心配でどうしようもないだろうな…みんな。


と取り留めなく考えてみたり。
で、そんな大混乱の最中、おっと、コビメッポです。
心配するヘルメッポと激しく取り乱し、吐き、泣きじゃくるコビー。
頭の中から声が一つ一つ消えていく、と空島のマントラみたいなことを言っています。これは 倒れていく海兵や海賊たちの命のことでしょうか。
そしてそれを声として感じるなんてコビーのなんかの能力発動か?とハラハラします。でも 今の状況はそれどころじゃありません。
たしぎやスモーカーもこのおかしな空気を肌でひしひしと感じています。
海軍はエースの命を奪い、また白ひげを倒すという目的を果たしたにもかかわらず、その士気は下がりません。
これは明らかに悪い意味で、です。
傷ついた兵士(=仲間ですね)を助けることもせず、ただ海賊を倒せ、叩き潰せと叫ぶ海軍中将たち。
「何が違う!『正義』も『悪』も…!」
これはスモーカーの心の叫びです。
こうなってくると全てがぐちゃぐちゃで、そこにある正義なんてただの言葉でしかなく、崇高な意志は感じられません。


『勝ってなお、渇くばかりだ!!!』


その言葉に赤犬の「海賊という『悪』を許すな!」という叫びが被さり、スモーカーの思いを象徴しているように見えました。
事態はどんどん皮肉な方向へ動き始めています。


ルフィ、ジンベエを抱えたバギーのところへ黄猿が追いつきました。
もちろんバギーですから(ぷぷ)、任せたとばかりに即二人をローに託します。いや、託すっていうより放り投げたんだけど。
黄猿は当然ローのことも覚えていますんで(だってここ数日の出来事でしょ)、ルフィと一緒にターゲットロックオン、てな 感じの大ピンチ。ひー。
そこへ
「そこまでだァァ〜〜〜〜!!!」 突然広場に響く声。
黄猿も赤犬もローも、皆一瞬動きが止まります。
読者にしても、誰?ですよね。
マルコが海兵?と呟きます。ヘルメッポがコビー!!と泣いてます。
声の主はコビー。
涙や涎で顔をぐちゃぐちゃにして、それでも赤犬の前に立ちふさがっています。
なんて無茶してんだぁぁーっ!!!


「もうこれ以上戦うの!!やめましょうよ!!
 命がも"ったいだい!!!」


塔のてっぺんから声がかれるほど叫んでいたビビを思い出します。
ただ皆の命を救いたい、それだけを思って叫んでいた王女様と、この一介の海兵。
二人に通じるのは、人の命を思うとても純粋な心です。
死ぬのが怖いと思う心、コビーはそれをとてもよく知っています。
だからこそ一人一人の命の重さがわかるんです。
コビーの思い…ある意味、彼の正義ですよね、それは悪を倒すためには他の犠牲も当然と一般人の乗る船すら 平気で沈めていた赤犬の正義とは対極にあります。


目的はもう果たしている。
止められる戦いに欲をかいて
手当てすれば助かる兵士を見捨てて
その上にまだ犠牲者を出すなんて
今から倒れていく兵士たちは…まるで バカじゃないですか!?


そのとおりなんです。本当にそう思うんです。本を通して安全な場所でぬくぬくみている私たち読者は。
でもそれを今ここで、赤犬の目の前で口にするコビー。それこそバカです。
当然、赤犬が許すはずありません。
ここで無駄にした数秒。
正しくもない兵は海軍にゃいらん、と赤犬がマグマの拳を振り上げました。
ほら、また正しくもない、ですって。
何が正しいのか、悪なのか。もうわかりません。
ただ少なくとも行き過ぎた正義、赤犬のそれはある意味悪ですらあると思えます。
迫るマグマの拳に、叫びながらもコビーは
『ダメだ、死ぬ!だけど僕は言ったんだ!!言いたいことを!!』
彼は自分の信じるものを貫きました。だから死んでも悔いはない、と。
これはそう、ルフィが弱虫だったコビーに教えてくれたことです。
めぐりめぐって、最初の出会いが今ここで、また絡まりだしたんです。 (もう泣きそう)


そして次の大コマで、マグマの拳を止めた剣。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!(ばしばしばしばし)


「よくやった、若い海兵。
 おまえが命を賭けて生み出した『勇気ある数秒』は…良くか悪くか
 たった今、世界の運命を大きく変えた!!」


コビーの作ってくれた勇気ある数秒。
その隙に、ルフィは無事にローの船に運ばれました。
船は急ぎ出航します。
未来への命が、希望が繋がりました。
ルフィはコビーに救われたんです。ルフィが示したその生き様をしっかりと胸に刻んでいたコビー。 その小さな光が大きな勇気になって今世界を救った(と私は思いたい)んです。
ああどうしよう、ホントに泣けてきた…


黄猿をベックマンが止めます。
光を銃で止めるの!?どんだけすごいスナイパーなんですか、この人!?
さすがにちょっと老けた感じですが(お頭を抱えて苦労してるんでしょう)、いっそう渋さに磨きがかかってきましたねv
そして左目に傷のあるドクロの帆。
もうもうもう、ここまできたら、どんと顔出してくださいな、お頭!!
赤髪のシャンクスだァ!!!!
うおおおおおおと、海兵たちが一斉に引いていきます。
すごいよ、その迫力。
マグマを止めたのも覇気ですかね。とにかくオーラが違います。


ルフィの落としていった麦わら(そう、ひらりと落ちたようで気になってたんですー!)を拾い
「この戦争を終わらせに来た!」
ほら、ドンですよ、ドン!(どんどんどん!!!←床を叩いて喜ぶわたし)


なんというか、もう、一気に最終局面という感じじゃないですか!
それにしてもどうやって止めるつもりなんだろう、すごく気になります。
そして何よりも、麦わらですよ、麦わら!
こんな形でシャンクスの手に戻るとは!!
結局ルフィはシャンクスとは再会できないままで(意識なかったものね)憎いほど見事なすれ違い。
次にルフィの元にあの麦わらが戻るのはいつなんでしょう。しかもどうやって。


なんかもう、いつ、いつ、いつ、が多くなってきました。
ゾロたちとの再会…麦わらの一味の再結成は。
サニー号の再登場は。
その後、体がどっかに行ってしまったエースのことだって、内心もしかしたら、を捨て切れてない私です。(笑ってください)
そして魚人島へ行けるのはいつなんだろう…。
ホントに体に気をつけて長生きしなくては……検診行こうっと。(妙にリアルな呟き)



拍手をありがとうございます。
毎回取り留めなく書き連ねていますが、僅かでも貴女様の心に触れる部分はあったでしょうか。 だとしたら嬉しいです。


2010/03/29




580話  「終戦」


扉絵シリーズは麦わらの一味以外の面子になりましたね。先週はビビ&カルー。
今週はコビメッポ&たしぎ。
「その後」を見たい人たちがたくさんいます。ゼフ&バラティエの面々とかドクトリーヌとかマーガレットちゃんたちとか。
そういえばデュバルたちって変わらずサニー号を守り続けてくれてるんですよね、ありがとう。
でも一体どうしていることやら…と心配するほどワンピ世界では日数経ってなかったりします(笑)。


本編。
シャンクスを筆頭に赤髪海賊団の登場です。
ルフィを海賊の道に引きずり込んだ男の登場に、じいちゃん怒りの形相です。
いや、今はそういう 個人の事情を言ってる場合じゃないのでは?
もう条件反射ですか。 シャンクス→この野郎、みたいな。


海兵たちも言ってますが、シャンクスは同じ四皇のカイドウと小競り合い(という程度?)をしていたはず。
えーっとカイドウは海軍との戦いに動き出した白ひげの隙を狙って討とうとしてたんでしたっけ?で、確かシャンクスはそれを止めようと してたんじゃないかと。
ちなみに物語中では昨日のことだそうです…ひゃー。
四皇同士ですからね、千日戦争(サウザンドウォーズとお読みください。黄金聖闘士同士が戦うと決着が付かずこうなります…とは どうでもいい知識)が起こってもおかしくないと思うんですが、そこに何か駆け引きがあったのか。
と思うものの、そもそもカイドウってキャラが全く情報なしなんですから当然予想もつきません。


さて、ルフィの麦わら帽子を拾い上げたシャンクス。
それをルフィにと、バギー(まだ空中にいる/笑)に渡します。ここで「おまえにあげたい宝の地図があるんだが」と すかさず付け加えるあたり、さすが長い付き合い、バギーという相手を知り尽くしてますね(くす)。


シャンクスにとっては10年ぶりのルフィです。
泣いてばかりだった子供も立派に自分の翼で羽ばたく若者に成長してますよ。
「一目…会いてェなァ…」
嬉しそうに呟くシャンクス、そして麦わら帽子を託した名シーンの回想に、転がりまくるわたくし。
うああ、そりゃないっすよ、お頭。
これは萌える。シャンルだとかそういうの抜きにしても、完璧に萌える!!
帽子は無事にローの元に届き、そしてローからルフィに返されるのでしょう。シャンクスの名と共に。
沈んでいく潜水艦(今更ですが普通の船じゃなかったのにびっくり。ローの船はコーティング云々じゃなくて元々潜水艦だったのね)  を、「だが…」と見届けたシャンクス。


「今会ったら……約束が違うもんな、ルフィ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(声無く再び転げ回り)
背を向けながらこうですよ!カッコよすぎる、シャンクス!!
なんでこうも大人なんだ!!!(だむだむ)
せっかくルゥが気を遣ってくれたのに(おい)、ここでこう言えちゃう大人の余裕。
ゾロも早くこの域に達してすっげーイイオトコになってくれる日を楽しみにしています(結局そこに持っていくのか)。


あの帽子はシャンクスとルフィ、二人の約束です。
ルフィが「いつか立派な海賊になって」そして自分の手で「返しに」行かなくちゃいけません。
これは今のルフィの根幹とも言える約束であり誓い。
大事な仲間も、兄も、全て奪われてしまった今のルフィに残されているのは、 海賊王になる夢とシャンクスから預けられたあの麦わら帽子だけですものね。
シャンクスのそりゃもう大きな思いをこめてずっとルフィの傍にあっておくれと心から願います。


逃げていくローの船。
それを見た青キジが氷河時代で海を凍らせ、黄猿が八尺瓊勾玉を発射。まだ諦めていません、大将連中。
…なんて、青キジはもしかして氷で他からの攻撃を防いでくれてんじゃ…と思う私は甘いですか?


一方、逃げ延びた潜水艦を追う、1隻の軍艦。
蛇姫が「『七武海』として『麦わらのルフィを仕留める』ために」と称して追いかけています。
可愛い!可愛すぎるぞ、姫!!!
愛しい愛しいルフィ、しかも初恋の相手だものね。 生きてることを疑いもせず、でも心配のあまり地の底だって追いかけちゃうその乙女の心意気に感動を覚えます。


バギーとシャンクスの再会…ロジャーの処刑以来だと思うから20年ぶりくらいですか?
相変わらず弄ばれ(おい)シャンクスにぎゃんぎゃん噛み付くバギーに悪ィてな風にさらりとかわすシャンクス。
恐らく昔もそうだったんでしょう、それはそれで萌えたりして(笑)。
そんな二人を見て、ますますバギーへの信頼を深める手下たち。
でもこれは今までと違って誤解じゃないですよねー。
四皇とタメ口、これはマジだから(笑)。


バギーにホッとしてる場合じゃありません。事態は大きな転機を迎えています。
ミホークは「『赤髪』と戦うことは協定の範囲外」と背を向けました。彼なりのやり方でシャンクスを立てている気もします。
黒ひげは「欲しいものは手に入れたし、まだその時期じゃない」と仲間を連れて去っていきました。 ここでシャンクスと戦っても百害あって一利なし、そう判断したんでしょうね。まだ完璧に使いこなせてないとはいえ、 グラグラの能力を手に入れた黒ひげも避けるシャンクス…おおお、また萌えるじゃないですか!
まぁ黒ひげの目的は他にあるわけですから、こんなとこで余計な力を使いたくはないんでしょうね。


とにかく、
「まだ暴れ足りねェ奴がいるのなら、おれ達が相手してやる!」
どん、ときました赤髪海賊団。
うおおおおおおおーっ、カッコいい!!!!
おっさんばっかりなのに、ホントにおっさんばかりなのに(二度言った)、なんでこうもカッコいいんだ、この人たち。
ベックマンは随分雰囲気変わり渋みが増しました。
ルゥは…でかくなってるー!(笑)
ヤソップはますますレゲェ入ってきてますが、たくましくなってません?腕とか。


「全員 この場はおれの顔を立てて貰おう」


えええーっ!?
なに、この貫禄!!
これはお願いじゃないですよ。
海軍だろうが大将だろうが、白ひげ海賊団だろうが七武海だろうが、ノープロブレム。有無を言わせず言うこと聞かせる顔です。
その場に漂う無言の空気。
心のどこかで事態の収束を願っていた者も多かったのかも知れません。ドフラミンゴやモリアあたりはどうか知りませんがね。
しかも、白ひげとエース(あの騒ぎにもまだ体はそこに残ってた!)、二人の弔いを任せるよう申し出ています。これも有無を言わせない迫力で。
これ以上二人の死を世間に晒すようなマネはさせないと。
そしてそれをあっさりと承諾するセンゴク。
「お前なら…いい」


えええーっ!?(二度目)
センゴク自身も元帥を務めるほどの男ですから、これ以上戦争を続ける無意味さを感じていたのかもしれないですが、 それにしても海賊であるシャンクスの提案をあっさり受け入れるとは!
「シャンクスって能力者じゃないやんな」と娘に改めて聞かれました。
ですよねー。
悪魔の実の能力は持ってない…ってのは世界一の剣豪のミホークも同じで昔は互角にやりあってた仲ですが、今の シャンクスは隻腕。単純に戦闘力で考えたら半減してると思います。
それでも世界が一目置くこの人って何!!??
半端ない覇気と…あとは人柄?(人望は誰よりもありそうだな)


こうして、マリンフォードの頂上決戦は終わりました。
たくさんのものを失い、でも得るものは何も無く……と打ってて気づいたんですが、これってアラバスタでコブラ国王が言った言葉じゃないですか!
どんな理由があろうがやはり戦争とはそういうもんなのでしょう。しかもタチ悪いことに、全て 終わった後に皆はそれに気づくんです。
この戦争は避けられないものだったとは思います。時代のうねりだったのかもしれません。白ひげという時代が終焉を迎え 次の新時代になるための。
空しいですね…そして痛い。
私たち読者も含めて、関わった者の心がずきずきと疼いているのが伝わってきます。まぁこれも全員とは言いませんけども。


この戦争を本当に終わらせるのか心配でしたが、シャンクスはその圧倒的存在感で「おれの顔を立てて」の 言葉と共に事態を収めちゃいました。
そして次週は休載です。
2週間後、世の中はどうなっているんでしょう。
ルフィは…麦わらの一味は…
「ルフィ17歳の最後の冒険」。
この言葉がますます重みを持ってのしかかってくるんですよねー…。


ああ、今週は我ながら真面目な感想でした…。
シャンクスのカッコよさにものすごーく萌えたのに、萌えたのに…。
展開のせいもありますが重くなっちゃってすみません;;




前回奇跡的に月曜に更新したせいか(旦那が出張だったんで)、連日たくさん拍手いただきました。 いつも励まされております。本当にありがとうございます。
3月30日にお一人で10回ぽちぽちっとくださったお方様。この初体験(笑)にはびっくりと共にとても感激させていただきました。 ありがとうございました!


4月5日メッセージをくださった貴女様。
メッセージありがとうございます。
最近涙腺が弱くなったのか先週はかなり危なかったです。自宅とはいえ号泣するところでした、コビー…頑張りましたよね (あっ思い出したらまた泣きそう←)。
共感くださったとのお言葉が嬉しいですv
そして副船長へ寄せる思いも同じですね(笑)。
20年後のポジション…そうなんですよ!(ばんばん)
じゃあ40年後はレイリーかという検証はまた後日するとして、ベンの髪に関しては確かにいろいろ考えます。
ストレートの黒髪が好きだったんで今のウェーブがかった白(?)がやっぱりまだ見慣れません。 あれが染めたんじゃなく総●髪だとしたらどんだけ心労かけたんですかね、お頭。(名指しか)
ゾロは永遠に(え)緑の髪を保ってほしいものです、頼んだぞルフィ。(こっちも名指し)


2010/04/07




581話  「忍び寄る未来」


やっとワンピ再開!
一週空くだけでもかなりの忍耐を強いられるこの頃です。週間連載は大変だと承知してますが、 でも今はガンガン読みたいです、尾田っち、頑張ってください。
そういえば、ラグナシアのイベントの出口に好きなことを書いてね、みたいなノートがあったんですが、 そこに「ワンピ大好き!最終回まで死なないようにがんばる!」という一文がありました。
でも筆跡からも明らかに10代。
それは私らのセリフだよね…とおばちゃん一行が呟いたのは言うまでもありません。


さて、扉絵はシャンバギです、シャンバギ!!!
なんかいいなー、この関係!
20数年ぶりの再会ですよ(萌えどころ)。当時は青かった二人も、さすがにお互いおっさんです。それなのに…いやだからこそかな、 こんな風に自然に笑って呑みあえるなんて、素敵な関係じゃないですか。
シャンクスはバギーが可愛いだろうし(手のひらで転がせる/笑)、バギーはシャンクスが嫌いと散々作品中で言ってますが、それはイヤよイヤよも 好きのうちってやつですね、きっと(くす)。
生涯でもそうはいない「気の置けない友人」なんだろうなー。わぁいv


本編は戦争終結その後、ってやつですね。
伝説の海賊白ひげの死=海軍の勝利に沸き立つ人々。
全てを見たこちらには釈然としない思いが残りますが、もしこの世界に生きる一般人だったら私もそうだったと思います。
そしてマリンフォード沖に浮かぶ7隻の船。
それはこれからの時代を背負っていくルーキーズたちがこの戦争を見据えていたということです。
全員が無事だったことに正直ビックリ。尾田っちはこれからもこの全員を描いて行くんでしょうか。
海軍事情をある程度知ってるドレイクは海軍がこれから変わることを予感し、
ペッシは白ひげのシマが荒らされるだろうと予見し、
ウルージは黒ひげがしばらく台風の目になると言っています。台風の目って中心て意味でしょうがでも一番穏やかな場所じゃないの?という さりげないツッコミは置いておきます。
アプーはルフィを助けたローを疑問視、その叫びようはロー×ルフィに萌える乙女並みです(違うから)。でも残忍で名の通った男があんなふうに 他人(それもライバル)を身の危険も顧みず簡単に助けに行っちゃうんですから、そりゃ何かおかしいと思いますよね。 でもローの行動に裏はないように思うんですよ、下心はあったとしても(おい)。
ボニーは「何もかもアイツのせいだ、すぐに探し出してやる!」と意味深な言葉を吐いてます。うちの娘は彼女もロジャーの関係者で もしかしたらエースの姉とかじゃないかと実に大胆な説を述べてましたが、でも彼女のアイツはまだ生きてるようですしね…。まぁ成り行きを見守りましょう。 彼女は ゾロと縁があることですし。
ホーキンス船長は占い中。いつもこうなんですね、この人は。気になることは即占い。
そして最後にキッドが高笑い。新しい時代が始まるんだよォ!と叫んでいますが、あんなに好きだったルフィをさっさとローに 連れて行かれた閣下、出遅れた感は否めません(腐女子的に←)。


そして再び浮かれたつ世界。でも「人々は気づかない」、という嫌な一文があります。
その通り、今まで白ひげがその名で守ってきた島々が海賊たちに襲われ始めています。
抑止力の元を失い、海は荒れるわよと言ったシャッキーの言葉が現実になりました。
これからどうなっていくんでしょう。この世の中の「正義」は。


そして。
ローの船に追いついた蛇姫。
恋する女を甘く見てはいけません。
ペポをケモノ呼ばわり、しかもケモノの分際で、とか思い切り言ってるよ、この人!
そこへ手の血を拭きつつ出てくる死の医者。
きちんと状況説明してくれるのは、相手が女だからか、医者の仕事の範疇だからか、実はそういう優しさがあるのか、 とにかくルフィはかろうじて命を保ってる状態なのです。
姫の船に忍び込んでいたイワさん&ニューカマーたち(忍び込んでたとか言う人数じゃないけどな)も、ルフィの心身を案じて応援を。
姫は「身代わりになってあげたい、可哀相なルフィ…」と涙ぐみ。
蛇姫のこういう健気な可愛さは同性としても非常に好ましく映ります。ルフィだけにはメロメロなんてね。
イワさんはローに「ヴァナダは麦わらボーイとは友達?」という最もな質問をします。
それに「親切が不安ならなにか理屈をつけようか」と返すロー。
ちょっとまて、萌えるぞ、そのセリフ!!
「直感が体を動かすときってあるものよ」というイワさん。それは別の言葉で言うなら「恋はいつでもハリケーン」ですか!?
という、腐った見方はさておいて。
きっとローは思わず動いてしまったんでしょうね。
それはルフィに一瞬でも関わってしまった者が皆もってしまう、「あいつに手を貸してやりたい」って気持ちかもしれません。
これからの時代を背負っていく存在だと無意識にでも感じ、死なせるわけにはいかないと直感が命じたんでしょう。


ルフィが寝ています。たくさんのチューブにつながれています。ようやく命を繋いでいるって言葉がまさにそのまんまです。
でもそこに刺さっている一本の刀が気になってならない私はどうなんでしょう。
あの刀は何!?何の役目を持ってそこにあるの!?(刀には非常に敏感)
ともあれ、この先ルフィが目を覚ましたときを皆心配しています。
エース救出に失敗、しかも目の前で自分をかばって死んでしまうという恐らくは最悪の結果です。
いくらルフィでも心がボロボロになっているはず。だからこそ目覚めたときに傍にいてあげなきゃダメじゃないですか、アンタが! (誰に呼びかけているかはお察しください)


結局ルフィは姫がお持ち帰り(おい)することになりました。誰も口を挟む間もなく決定です。
再び舞台は女ヶ島…になるのかなぁ。
ジンベエで魚人島、とも思ってたんですが、白ひげのいない今、魚人島も安全ではないですものね。
ニューカマーたちがこのままカマバッカに行くそうなのでそのまま連れてってもらってサンジと再会、という展開もありそうでしたが、 まだまだすれ違う模様。
女ヶ島はちゃんとルフィを匿ってくれるでしょうが、一つ気がかりがあります。
「わらわがまだ『七武海』であるなら」
そう、黒ひげの件ですでに七武海なんて称号は無いに等しい気がするんですよ。
蛇姫の強さは周知のことですが、海軍が一歩置くそういう立場でいつまでいられるのか。
そんなに安全な場所でも無くなってしまう可能性もあります。
その心配を裏付けるように、ドフラミンゴがモリアを倒しました。
もうモリアには力不足だからと、センゴクよりさらに上からの命令なんだそうです。
それって五老星?


世界政府の中枢は海軍より立場が上で、その考えがこの世界を方向づけているのでしょう。
ボロボロの海軍本部。
包帯ぐるぐるのセンゴクが瓦礫の中で様々な報告を聞きます。
マゼランは虫の息。責任を口にし自決しかねない様子。


所長〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!


ああ、やっぱり無事じゃなかったんだ。
しかもやっぱり仕事に責任を持つ立派な上司だったんだ!!
敵対してましたがとても心配でした。きっとにじみ出る人柄のせいでしょう。悪人じゃありません。職務を全うするんだから ルフィを毒漬けにしたのも仕方ないと思えます。
どうか死なないで〜。


黒ひげはレベル6で囚人にバトルロワイヤルをさせたようで、選りすぐったあのメンバーを連れ出したんですね。
ですが他にも脱走囚はいます。レベル6クラスの囚人なんて最悪です。すぐに世界に手配をというセンゴクに、政府からは これを隠せという指示が。
あああ、どこまで腐ってるんだ、政府。
フザけるな!!と激高するセンゴクに安心しました。
立場は違えど、やっぱりロジャーや白ひげと同じ時代を生きた人です。
彼らと敵対するにしろ、貫く正義はまっとうなものであってほしいと願っていました。
ここで私が思う正義とは、世界に生きる弱い立場の人々を守ることです。
一番それを具現化してるのがTボーン大佐だと思いますけどね。とにかくそれが軍隊という力を持った集団のあるべき姿でしょ?
政府中枢は何を目指しているんでしょう。自分たちの保身、とするには問題が大きすぎると思います。
世界の安定とかいうキーワードが見え隠れしてますけどね。
失われた歴史や天竜人、この世の成り立ちから来るほどのすごく深いものが根ざしてるんでしょうかね。
検証サイト様、頑張ってください。(人任せ)


来週は巻頭カラーです!
もう小さくてもいい、ゾロが見たい、ゾロゾロ!!(連呼)
すでに消えて一年半…途中で打たれたストロングワールドのカンフル剤の効き目も切れたとお友達と話しています。
戦争終結。
ここで一気に……どうなるんだろう…やっぱり想像つきません。


拍手ありがとうございます。
4月8日の方、10日の方、20日の方、
拙い感想にぽちっといただき、とても嬉しいです。
これからも大好きなワンピを見守っていきましょうv

2010/04/21




582話  「ルフィとエース」


は?
毎回タイトルを見て内容に思いを馳せるのはいつものお約束なんですが、今回は一瞬固まりました。
ルフィとエース…やばい、やばいぞ、これ。
またのた打ち回りそうな予感ひしひしです。


とりあえず巻頭カラー。
今回は海賊サッカーだそうです。
ズボンの色から察するに、ルフィ、サンジ、ウソップ、ナミの黄色チームと、ゾロ、ブルック、チョッパー、フランキー(=キーパー)、ロビンの水色チーム ですね。(ただし女性陣は応援かな)
で、ルフィとゾロがお互い10番つけてますが、これってエースナンバーってことで良いんですか?ちなみに私のサッカー知識は キャプテン翼で止まっています。翼くんや日向小次郎が10番だったなーてくらいしかわかりませんので;(おい)
ルフィの放った文字通り燃える炎の弾丸シュート、それこそ日向小次郎のタイガーショット並みですが、 そこはアニキ、危険なショットも両手でがっちり掴んでいます。
それぞれの絵が小さくてちょっと寂しい気がしますが、それはさておきゾロの短パンとソックスの姿にこのボール並みに燃えてます。 やばいよ、私的にこれ絶対領域だよ!(だむだむ)


【補足説明/絶対領域とは】
「何人にも侵されざる聖なる領域」から発生した萌え用語で、現在はボトムスとソックスの間から 微妙に覗く素肌の太ももの部分やそこに感じられるエロティシズム・「萌え」を表すものとして使用される。(ウィキペディアより抜粋)
あ、引かないで、そこの人…。


本編。
あの戦争から2週間が過ぎています。
世の中は激しく動いています。
世界は荒れ、海賊はあちこちでやりたい放題。それを抑える海軍の動きも慌しく、 またグランドラインにも夢(?)を追い求める男たちが続々と終結しているようです。
海軍はその後どうなったんでしょうね。
あまりに事後処理に忙しく、生死不明のルフィをわざわざ追いかけてまでどうこうしようという余裕は無いのかもしれません。
そしてルフィたち。
先週の続きがさらっと描かれていますが、イワさんはルフィの援護という使命を終えたということで、 ニューカマーたちとカマバッカに帰ります。
おおお、これはサンジ再登場への布石!?どうやら皆より頭一つリードしている気が…。
ただこうやって、このマリンフォード頂上決戦でのあれこれが散らばった皆への何かと繋がっているようにも思うんですよね。
ある段階でひょこっとそれが明らかになるの。で、
えええええ!!!???ここでぇぇぇぇ!!?みたいな叫びを上げる、そんな自分がたやすく想像できたりします。(笑)


義理堅いジンベエは恐らくエースとかわした約束もあるからでしょう、ルフィの回復まで見届けるといいました。
そして彼らは蛇姫と共にアマゾンリリーへ。
ローの一団は特例として(ルフィのためという「だけ」で)、女ヶ島湾岸への停泊を許可されました。
中へ入るのはもちろん禁止されてますが、それでもすごくラッキーだと思うぞ、あんたら。
でも、もう2週間もこうして付き合ってくれてるなんて、実は皆良い人だな、さすがハートの海賊団。(ふと思ったけど、エースの スペード海賊団と繋がりは…無いよね?;;)


そして。ルフィは目を覚ました模様。
「エ〜〜ス〜〜〜〜〜!!」と叫び、暴れまわります。それもジンベエとローの会話からしてずっとこんな感じらしい。
ルフィが目を覚ました知らせは蛇姫の下にも届き、皆もですが(相変わらず人気者のルフィ様)何より姫がほっとした笑顔を見せるのが とにかく可愛いvv
何も食べてないと妹たちが心配すれば、「そうじゃ、ルフィもさぞ空腹…」とすぐに思考はルフィに直結。
「飛び切りの料理を山のように作るのじゃ、わらわも手伝うぞ」
手伝うって、皇帝自ら!!この健気さ可愛すぎだろ!!!
ニョン婆さまもこの強力ウィルスを抑えるのにてこずっていますが(笑)、何よりあの修羅場を生きて戻ったルフィの奇跡を思います。
天は一体ルフィに何を望んでいるのかと…。最もです。


ローの一味は女ヶ島にわくわく、ベポもメスグマにわくわくしてますが(ツッコまれてたけどいないのかな?)、ローはそんなときめきとは無縁に、ただ 手の中の麦わら帽子を眺めて続け…って、そんな態度されたらこっちが逆にときめきます、船長!
絶世の美女、女だらけの島より思うのはルフィか、ルフィなのか!?
まだ帽子を渡してなかったんですね。
というか、ルフィがまだ帽子の無いことにすら気づいてないんでしょう。
いつだって、帽子!と必死だったのに。
夢と野望と憧れと、子供の頃からの全てがつまった帽子なのに、それすらもわからなくなっています。
ローがルフィに帽子(=シャンクスの思い)を伝える場面はいつか出てくると思うんですが、それが ルフィの立ち直る一つのきっかけだったりするのかな。


一方ルフィは傷だらけではありますが、肉体より精神がぼろぼろです。
記憶と思考が混乱しています。
目を閉じればエースの言葉。背中の血。襲ってくる赤犬の拳。
そんなものに責め苛まれて耐えられません。
木や岩を破壊し、体を傷つけてそれを抑えてるのがあまりに痛々しいです。


そこへやってきたジンベエ。
あんなに助けてもらったジンベエすらにらみつけるルフィは、エースで心がいっぱいです。
夢じゃないんだろ、と。
エースは死んだんだろ!!!?と。
溢れる涙と共に口にすることで、ルフィははっきりとその事実を自分の中に認識させました。
エースとの記憶を思い返しながら、うわああああァァと大絶叫がジャングルに響きます。
ここまでの涙を流させるエース。
ゾロにもシャンクスにもムリかもしれません。
今まで確かに兄ちゃんを大好きな子だったと思ってましたが、 このインペルダウン編からルフィのエースへの執着が回を追ってすごくなっていくのに びっくりしています。
こんなに好きだったっけか、ルフィ?
二人の間にどんなことがあったのか。
そしてここからルフィとエース二人の(これが最高のポイントだい)回想シーンの始まりです。 こう来たかとひっくり返りそうです。


10年前。
フーシャ村裏のコルボ山。
じいちゃんが幼い子ルフィ(!)を引きずって登ってます。
将来は最強の海兵にする夢。じいちゃんも夢見る男です。子供たちの将来を思う。親なら誰もが一度はあれこれ夢見ます。 でもこれ海賊王になるより難しかったですね〜(笑)。
さて、そこの山賊(山賊か〜)のダダン一家棟梁、カーリー・ダダンがやっと登場です。
あれ、女??
ごっついけど…かなりビミョーだけど、女性だよね…?????
まぁごっついけど(二度言った)じいちゃんに頭が上がらないようで、
ブタ箱に入るか、エースに加えてさらにこいつ(ルフィ)を育てるかという無茶な二択にも従うしかありません。
じいちゃん、それって脅迫…。


エースもかなり悪いガキンチョになってるみたいで、ごっつい(三度目)ダダンですら手を焼いてる模様。
ふと見ればでっかい牛みたいなのを倒した小僧が可愛げの欠片もない目つきでにらんでいます(私は可愛いと思うけどさー)
ルフィにしたって、やんちゃ盛りの生意気盛り。
エース10歳、ルフィ7歳。
ツバ吐きつけられたりして、出会いは結構最悪。
これがどうなっていくんですかっ!
同人誌では散々見てきた二人の過去話が、作者本人によっていよいよ描かれます。
どうせまた泣かされるんだ。わかってるんだ、ちきしょー。
とにかく心を静めつつ、おとなしく次週を待とうと思います。
・・・・・・って次週発売は10日〜〜〜〜〜!!!!!!
おのれ、ゴールデンウィーク!!!憎い!!!




22、23、24日、拍手をありがとうございました!
こんな妄想暴走感想(韻踏んだ)ですが、反応いただけるとホッとします。
どうぞいつまでも御同志でいてください。


23日14時のメッセージの方。
貴方様も刀凝視のお仲間だったとは!!(握手/笑)
ですよね、私もこれはゾロ恋しさのあまり点滴管を見間違えてるんじゃないかと何度も見直しましたもん。
ルフィが目覚めてすぐ目に入る位置という深読みには大きく頷かせていただきました。でも今週のルフィじゃ、やっぱり 刀は目に入ってなかったかもしれないですね…(泣)
メッセージ嬉しかったです!ありがとうございました!!



2010/04/26




583話 「不確かな物の終着駅(グレイターミナル)」


扉絵はホグバック&アブサロム。
なにやらリゾートしてますよ。いいのか、意外に暢気だな。
そして相変わらず「人間以外」のレディにはモテモテのアブ様。
目隠しされてるそれヒヅメじゃん。気が付きなってばさー。


タイトルにまた新語が登場。
これは何を指してるのか、ある場所か、物か、もっと比ゆ的なものか。
どきどきしつつめくります。


先週に引き続きルフィとエースの回想です。
「おれ、山賊大っっ嫌いなんだ」
と、山賊一味の前で堂々と宣言するルフィ。
あーそうでしたよね。ルフィの記憶の山賊はろくなヤツじゃありませんでした。いや、 山賊って段階でもうろくなヤツじゃないか。
ダダンは思ってたよりガラ悪いですねー。
じいちゃんが「友人に預けて修行させた」だの、エースも「もう一度ダダンに」だの、村長までが「ダダンのヤツはこのことを」なんて言ってたから、 もう少し親代わりにいろいろ面倒見てくれてたのかと思ったましたよ。ところが実は、勝手に育て!みたいな超放任。
どうして可愛い孫をここに預けたんだ、じいちゃん?
エースは生い立ちがあるから、却ってこういう所の方がいいと思うんですが(人目を避けられるしね)ルフィは…。
あ、もしかしてエースのためとか?
あの年で「おれは生まれてきてよかったのかな」なんて考える子供のために、 ルフィみたいな天真爛漫な子を傍に置いときたかった…なんてね。


それにしてもルフィってば、ンマー逞しいですねー。
それまでのじいちゃんのスパルタが目に浮かびます。これくらいの生活じゃ全く応えません。ご飯は足りないみたいだけど、それも 自分で平気で調達してくると言い切る7歳。
これからの時代、リアルでも子供はこれくらいの強さが無きゃいけませんね。あ、でもよいお母さんたちは見習っちゃダメですよ。


さて、ルフィはエースに興味津々。 友達になりたくて仕方ないんですね。
そういえば周りに同じくらいの子供っていなかったのかな?フーシャ村は普通の村だし、 ルフィならたくさん友達もいそうですが、そういう描写はなかったですね。 いきなりシャンクスが友達でしたもんね。
エースはやっぱり、きりきりとした刃むき出しのナイフみたいな子供です。
全てに向けて敵意の塊。自分より幼い(そして可愛い)ルフィがあんなに一途に追いかけてきてくれてんのに容赦なく攻撃。 谷底にぶっ飛ばしちゃうなんて相当なもんです。
これがあんなに弟大事な兄ちゃんになるんだから、なになに一体あなた達に何があったのよとものすごく気になる この乙女心はもうどうしようもないと思います(よね?)。


ダダンにとってエースは邪魔者でしかないようですね。
そりゃじいちゃんが脅して(いいのか)強制的に預けたんだから ダダンだっていい迷惑なんですが、そんならそれで あんだけ強い子供なんだから、やがては自分達の仲間の立派な山賊(立派って…)になるよう鍛えるとか、 いろいろ教え込むとかあったと思うんですが。ああもったいない。
そんな逆境を跳ね除けて、あれだけの力を身につけたエース(しかも能力者じゃない)はすごいと思いますが、でもでも、 逆にその力を恐れて…ですかね、影では「鬼の子」だの「憎まれっ子」だの「どこで野垂れ死んでも」だのひどい言われようです。 悲しいことにそれをエースはちゃんと知っています。
そしてさらに自分の命の価値のなさを思い知っていくんです。
どっちにしろ、じいちゃん、これでエースを立派な海兵にしようなんて無理ですってば。


一方のルフィ。
これはエースとは逆の意味ですごいですね。
ツバを吐かれたくらいじゃ怒らない、殴られても突き落とされても、とにかく友達になりたいと素直に追いかけています。
意地とかじゃないんです、とにかくエースと仲良くなりたい。どんだけ愛されたらこんな天使みたいな子に育つのか、ぜひ極意をききたいものです。
最もこれはシャンクスの影響も大きいですね。
シャンクスの大らかさ。小さなことにはこだわらない、真の大きさ。
それを目の当たりにしたルフィだからこそ、怒るべきときをあの年で知っているんです。
もうこれは海賊になるしか無かったですね(笑)。


さて、エースを追いかけ3ヶ月。これも相当な修行になったと思いますが、ようやくエースに追いついたルフィは山向こうの 「不確かな物の終着駅」グレイターミナルと 呼ばれる 場所に着きました。 ゴミの山。それは人間も同じで、無法地帯です。うわぁ…やばい雰囲気がうようよと…。


おや。エースにも友達(?)がいました。
サボと呼ばれる10歳、エースと同じ年の少年です。サボ…「サボの件」ですね…。
彼がこの回想のキーパーソンではないかと思われます。
二人は海賊になりたくて貯金をしていました。
ま、貯金てもあちこちから盗んだり奪ったりしたお金ですが。
エースは海賊になりたいんですね。父親と同じ道を行くことに抵抗は無かったのかしら。
あんだけ嫌ってたくせに…でも恐らくは海賊王と呼ばれた父親を、同じ海で感じていたかったのではないでしょうか。
海賊になれば良くも悪くもロジャーの名は耳にします。それを感じながら、いつか親父を越えたかったんじゃないかな…少なくとも 白ひげに出会うまでは。
海に出てからサボの姿は無かったと思いますので、彼はこの回想で別れるのでしょう。もしかして命を落とすのでは…とも思います。
それでもエースにこうして年の近い仲間がいたというのはちょっとホッとします。この先どうなるかわかららないけども。


二人の海賊貯金を、追いかけてきて偶然見てしまったルフィ。
「殺そう」「そうだな」
あっさり結論は出ますが、結局手は下せない二人。
「おれは人なんか殺したことねェよ」「おれだってねェよ!やり方わかんねェ」
こんなエースたちにホッとします。
それにさー、逃げなきゃいけないとこで「とりあえずこいつの縄を解け」なんて言ってしまうエース。
悪いけど悪になりきれない優しさが見え隠れしてませんか。


そんなあれこれの中で、ぎゃあああああとルフィが騒ぐので、誰かがきちゃいました。
さっきエースが金を奪った海賊の仲間、ブルージャム海賊団の船員、ポルシェーミ。
すでに容姿からしてヤバイです。
そのカネに手を出したとあれば、そりゃ命も危ないでしょう。
必死に隠れる二人…そう二人。
一体何をどうしてか、ルフィはあっさりつかまっていました。
しかもエースの知り合いと知られ(いやルフィがぺらぺら喋るからだけど)、さらにさらにボッスン並みの嘘の下手さ(くす)で金のことも あっさりバレて、やつらに連れて行かれちゃいました。


ただ見てるしかない子供二人。
どうする、エース。あの可愛い子(私情ぷんぷん)を見捨てるのか、助けるのか。
いや、ここで見捨てられちゃ話が終わっちゃうんですけどね。
でもいくら強いエースでもまだ子供です。あの海賊を相手にするのはちょっと厳しいか…。


ルフィとエースが兄弟の誓いをたてるシーンで、盃の影が3つあるというのはネットでちらほら見かける情報です。実際見直すと…… これがあるんですよね〜〜〜〜〜〜。
サボの分なのかと思ったりもするんですが、あんまりあの場にもう一人がいたような気配はないんですよね。
一体なんだろうとまた家事もせずにぐるぐる考えています。(家事しろ)


ただ今週は本編より、USJのショーが開催決定という記事の方でテンション急上昇!
だって、2007のショーはすごく面白かったんですよ〜〜〜。
偶然ゾロルのお仲間の方々に声をかけていただき、見ることができたのを今でも本当に嬉しく思っています。
今回も記事に絶叫し、子供たちが帰ってくるなりWJを手に、
「ほらほら、これ!!母さん絶対行きたい!!」
と、どっちが子供かわからないことを言い出す始末。
ラグナシアといい、この人のワンピにかける情熱はなんだろうときっと子供達も思ったことでしょう。
でも子供達は夏休み中も部活で絶対暇なし。
この際一人でも行くか(おい)誰かに声かけようかと思っていたところ、超絶ナイスタイミングで関西圏のお仲間からUSJへの お誘いメルが!
子供達は早っ!!!とびっくりするし、あまりのタイミングのよさに爆笑でした。
またルフィだゾロだと二人で見るとこ違うのかな〜と思いつつ(笑)、7月が非常に楽しみです。



拍手ありがとうございました。
4月26、28、29日、5月1、11日。
毎週本当に面白い展開ですよね♪私ごときの感想ではとても表現し切れませんが、それでもこの楽しさが少しでもお伝えできれば嬉しいです。 ぽちっとありがとうございましたvv


28日10時の貴女様。
あっ、貴女様でいらっしゃいましたか!
楽しいコメントいつもありがとうございますvv御同志として(←勝手に決定)嬉しく拝見しております。
ちびエースのツッパリ具合には私もうるうるしています。これがあのエースに…と思うとなおさらです。
雪走妄想…いいですね〜〜〜v鍔の形なんてそこらへんはもう心意気で何とかしましょう(おい)、私もぜひ一票。
何と言うかゾロに対するスタンスが近しいような気がして、ついつい笑ってしまっています。拙い感想ですが、 これからもよろしく見守ってやってください。



2010/05/11




584話 「ポルシェーミの一件」


扉絵はクロコダイルとMr.1。
悪徳会社の社長とその側近( 副社長か秘書って書こうと思ったけど1だとどうもイメージ違う)か、 はたまた、そのまんまマフィアのボスとその右腕的部下か。
まぁどっちでもいいです、この二人だからあれこれ説明は不要、見たまんま(笑)。


本編。
ルフィとエースの回想話は続きます。
ポルシェーミに捕まったルフィ。
金の在り処もエースのことももちろんですが、喋ろうとはしません。
ゴムだから普通ならいくら殴られても大丈夫なんだけど、さすがに鉄製トゲつきグローブでは…
血が流れ、そしてまだ7歳の子供です(見た目はもっと小さく見えるんだけど…)、痛いよー怖いよー助けてくれーと泣くんです。
ああああ、ちょっと待って。おばちゃん見てて泣きそうだよ。


グレイターミナルとコルボ山の「中間の森」、そこがエースとサボの落ち合い場所であり海賊貯金 (二人とも相当な悪ガキですが貯金という考え方は非常にしっかりしてますね。こういうところはルフィは見習えなかった模様) の隠し場所。
ルフィが捕まったことで二人は慌てて宝を全部移動させます。
ポルシェーミの部下たちも探し回ってるというのに大量の宝の移動が無事に済んだのも、 ルフィが口を割らなかったためと、聞き込みが全くできなかったためです。 グレイターミナルですから悪い人間も多いんですが、あの悪ガキに関わるのは止めとけという対応も多かったから。
どんだけ悪ガキなんだ、二人とも。いやそれとも意外にあの悪党面の人たちが優しいのか。(違う)

ここで今の場所の位置関係が図で出てくるんですが、 いまいち距離感がつかめずにいます。
フーシャ村とコルボ山はどのくらいの距離があるんでしょう? じいちゃんはルフィを引きずって来ましたが、この人たちの脚力が測れません;;
だってフーシャ村ってすごくのんびりした平和なイメージじゃないですか。それなのにちょっと行ったら山賊はいるし (でもそういや1話から山賊出てたな)、ワニやら猛獣は生息してるし、さらに行ったらグレイターミナルだし、 結構危ない土地柄だったんですね、びっくりです。
例えばお台場あたりをフーシャ村と考えたら、渋谷や新宿あたりにもうジャングルとかがあるって感じ???(ルフィがフーシャ村には帰れないと言ってます。 ルフィなら千代田区くらいまで一人で行けそうなんでこの辺かなと)。
適当な距離感の話でお住まいの方、ごめんなさい;;
そして東京圏以外の方にはわかりにくい例えですみません;;(でも私も関東の人間じゃなかったり…)


さて、ルフィに対する拷問は続きます。殴りっぱなしのポルシェーミ。こんな可愛いルフィにいい加減にしろ。
さすがに部下ですら、もう見ていられないとか言っちゃうくらい(良い人だな)、いたいけな子供がボロボロです。
それでもルフィは言いません。
ついに切れたポルシェーミが刃物を構えたとき、エースとサボが飛び込んできました!
二人はルフィがまだ口を割っていないことを知ったんです。そして助けることを選んだんです!
サボはルフィの縄を切って逃げようとしますが、エースはポルシェーミに向いたままです。
「一度向き合ったらおれは逃げない」と。
もー、おばちゃん心配で倒れそうだから、10歳の子がそういう信念止めてぇぇぇぇ。


そして、次のシーンはポルシェーミがボスのブルージャムに撃たれるところ。
サボも加勢に入ったようで、とりあえずエースたちが勝ったのかな…。でも絶対このまんまじゃ済まないですよね。
ポルシェーミが生きているか(こういう場合は何とか生き延びてるような気がする)、ブルージャムも笑って忘れてくれそうにはないですし、 不安は消えません。
ま、つかの間ですが、ホッと一息。


助け出されたルフィはもうぐっちゃぐちゃに泣いてます。怖かったんだよね〜よしよし。
でもエースが泣き虫も弱虫も大嫌いだ、イライラするなんていうから、ぐっと我慢するいじらしさ。ホントにどうしよう、ルフィが可愛すぎる!!
エースが何故喋らなかったと聞くんですが(というか半ギレ状態で怒鳴る)、ルフィは
「喋ったらもう友達になれねェ…」


「なんでそんなに友達になりてェんだよ、おれと」
「だって他に頼りがいねェ!!一人になるのは痛ェより辛ェ!」
「おれがいれば辛くねェのか…おれがいねェと…困るのか」
「う”ん」(コクン)


だぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!



「おまえはおれに 生きててほしいのか…?」
「当たり前だ!!」


〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(だむだむだむ)


子ルフィと子エースってだけでもたまらないんですが、このやり取りがもう泣けそうでした。
必要だと、生きててほしいと。
それは今まで、エースがずっと望んできた言葉です。
生きることを、生まれたことを、認めてほしいってずっと思っていたエース。
でもそれを望むことも許されない血なんだと、いつも思い知らされてた幼い心です。
今、エースは初めて誰かに必要とされました。
相変わらず喧嘩していがみあっているけど、このときルフィが簡単にくれた一言でエースは変わったと思うんですよね。
これがルフィの怖いところだな〜と本当に思います。
ルフィはいつだってこうやって相手が一番に望むものをあげるんです。 それもなんの見返りもなしに…。
あ、あるか。 「一人じゃ生きていけない」んだから(笑)。


ルフィのこういうとこで 真っ先に思い出すのが、ナミに対し「おまえはおれの仲間だ!」って言ってあげた言葉ですね。
あれされたらたまらないですよね〜そりゃ一生ついていくわ。
チョッパーのときは「うるせェ、行こう!」
過去なんてすっ飛ばして一緒に行こう……船長、最高(韻踏んでみた/笑)。
ゾロなら「腹かっさばいておれに詫びろ←→それくらいなってもらわないとおれが困る」の約束。
ゾロへの最大の攻略法「約束」を持ち出すのが憎いです。
とまぁ、これは生まれつきの能力、本能みたいなもんでしょうか。
どんだけ人を惹きつければいいんでしょう、この船長は。


さて、ブルージャム一味にもマークされてしまった以上サボも森に住むわけにいかず…
そしてダダンの元にはもう一人の居候。
言うことなんざ欠片も聞かない悪ガキ3人をうちに置く羽目になるとはつくづく気の毒です、じいちゃん少しは感謝しないとな…。
すっかり仲良くなった3人は猛獣のいるジャングル(ジャングル!!??)や山道を駆け回り、 入り江の海賊やグレイターミナルの悪党たちとも渡り合い、どんどん逞しくなっていきます。
悪名がこのゴア王国(フーシャ村も大きな国の一部だったんですね)の中心街にも届くようになっていた、とあるんですからそれはもうどんだけ!?
じいちゃんは友人(ダダン)に預けて修行させたと思っているようですが、どうやら二人は勝手に強くなっていたようです。それも海兵候補となるにはかなり遠いところで(ぷぷ)。


最後の3コマ。
新聞を読んでいたダダンが言います。
このゴア王国に客がくるって?でかいニュースになってるがそんなに偉い奴なのか??
『天竜人』ってのは…


忘れてたキーワードきたーーー!!



小さい頃にもルフィは天竜人と一悶着あったんですか!?(本人そうとわかってないかも)
やだな、このじわじわとした嫌な感じ。
『サボの件がなければ』
『おれたちはくいのないように生きるんだ』
今まであちこちに尾田っちがちりばめたあれこれを思い出してみるんですが、どうもあまり楽しい方には行きそうに無いですよね…。


5月11、13、14、16日の各日、拍手をありがとうございました!
いよいよ回想編もその中心部分に入りそうですね。
毎週どきどきしながらWJを待っています。このどきどきを少しでもお伝えできていたら嬉しいです。



2010/05/18




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