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615話 「マトマトの呪い」


扉絵はコルボ山から。
なんなの、この親心(涙)。
皆で麦わら帽子をかぶって(これも泣ける)、新聞記事を片っ端から切り取ってる山賊たち。
脇に積まれたスクラップブックにはACEの文字も見えます。
参ったなぁ…(じーん)


本編。
竜宮城では海賊達が門の開閉スイッチを捜しています。
そしてサンゴが丘では、
S「ガタガタ言うな!!やっちまったモンはしょうがねェだろ!」
なんで兵士全員やっつけちゃうんだよ〜〜と騒ぐチョッパーに言ってのけるサンジがいます。
あんたもか。(笑)
こういうサンジとゾロのシンクロ具合は好きです。
彼らがルフィの両輪として、 いろんなことで対立しても結局は同じ方向を見て同じように回っている、っていうのにときめきますv(もちろんゾロが頭一つ以上リードしてるけどさー←ゾロファンの意地)
C「やっちまう前に考えろよ!!」
チョッパー、それ彼(ら)には無理だから。
てか、半分はあんたのせいだぞ。(びしっ)


そのとき海岸から、レディの叫びと、血まみれの人が、とかすぐに医者を、と声が聞こえます。 もちろんチョッパーはすぐに反応。
でもこのラブリーさはどうしたんでしょう。
2年経って、ホントに幼く方向に成長した気がします。
尾田っち、チョッパーを可愛く描くのいやだったのにねぇ…(笑)


二人が駆けつけた海岸では、全身に矢を受け血まみれのハチが倒れていました。
二人に会えた事を喜びつつ、早く皆で出て行けといいます。
今からこの島に新魚人海賊団が攻めてくる、リュウグウ王国は崩壊するから…と。


数時間前、ノアで手を組んだホーディとデッケン。
ハチは(まだサニーを守った傷が治ってない〜〜うう)その場に乗り込んでいました。
ESなんて薬に頼る愚かさを責め、魚人が魚人島を潰してどうするという説得にもホーディは耳を貸しません。
かつてはアーロン一味の幹部として憧れていたようですが、時代は変わっています。
「人間達に思い知らせるために魚人島は必要」
この辺もまた何か隠されてそうですよね。
島にポーネグリフがあって、古代兵器とか隠されてたらどうしよう。


デッケンやヒョウゾウは当時のアーロンとも接触あったようです。
「アーロンの奴はおれを雇いきれなかった」
すごいな、アーロンに上から目線。
とにかく彼は金らしい。
そしてはっちゃんがまるで敵わないほどの剣士です。
いや〜〜なんて美味しい設定だ。ゾロが叩き潰すにはちょうどいいv(上から目線)
デッケンの言い分はほっときましょう、馬鹿そうだから。


アーロンが海で暴れまわっていた…ってことは10〜12年位前かな。
その頃おれ達は海賊になりたくても歳の足りねェガキだった。
ふんふん…えっ?
歳の足りねェガキって、魚人の歳の数え方は違うのかもしれませんが、とりあえず一桁として…ホーディ、今10代???
その世代が集まり…って、10代の祭典???


「おれはアーロン一味の意思を継ぐ男だ」
と言い切ってることから、ホーディはアーロンの野心には賛同してる模様。
ただしやり方は粗暴で器用さに欠けていたとばっさりです。
その辺賢いとは思いますが、なんだかね。
そしてハチに、野望を打ち砕いた麦わらのルフィが来てるのに何とも思わないのかとたずねます。
「あいつは元アーロン一味のおれに『友達』と言ってくれた…」
ハチ〜〜〜〜〜〜!!!(泣)


「すぐに会いに行きてェけど、アーロンの意志がここに生きてる限り、おれはあいつらに合わせる顔がねェ!!」


人間が友達。
その言葉により完全に対立です。
ホーディは聞く耳を持たず、逆にデッケンにタッチされたハチはマトマトの呪い(能力ですね)により、デッケンの飛ばすもの全てを受けることになりました。
ナイフでも矢でも。どこまでも追撃します。
防ぐ方法はいくつかあるってことで、それがあの頑丈な扉だったりするんでしょう。
ハチの声が遠くに響きます…あああ…。


はっちゃんの登場は遥か昔のアーロン編。
ナミの村を襲い、10年にわたって彼女を縛りつけていた魚人、アーロン一味の幹部としてです。
そこでのアーロンは、人間への敵意と言うか、差別意識を強烈に見せ付けてくれました。
下等種族として見下げ、強大な力を誇り、人間達の命を何とも思いません。
考え方は今のホーディそのものですし、ルフィに負けたとこで改心なんかしてないと思います。
そういや ルフィが戦った相手で改心したやついましたかね?
ヘルメッポは直接やったわけではないし、ルッチたちも丸くなったようだけど根本が変わったわけじゃない。
つまり、ルフィもだけど敵にしたところで強い信念を持ってるんですよ。腹に括った槍ってやつ。
だからそう簡単に…、一回ルーキーに負けたくらいでどうこうなるか、てことですかね。
特にアーロンは信念と言うか妄執というか…半端じゃありません。
魚人と人間との差別問題を思えば妄執とかいう言葉で片付けるのはいけない気もするんですけれども。


ただそう考えると、はっちゃんのこの変わりようは例外的です。
はっちゃんは最初からゾロに騙される(?)役割で、どこか抜けたキャラをして描かれていました。良い言い方をすればお人よし、ね。
ゾロと戦って6本だの3本だの言い合ってたし、ああそうだ、あのときはゾロが傷だらけで死にかけてて、でも龍巻とかすごくかっこよくてさぁ…って話それてるぞ、おい!
失礼しました。
で、はっちゃんですが魚人でアーロンに従ってるけど、彼自身が人間にどうこうした描写はあまりなかったような気もします。
一人残ってモームのお世話係(笑)だったし、どっちかというと皆の後からついてってたのんびり屋だったのかもしれません。
アーロン一味の崩壊後、護送船から逃げ出したはっちゃんですが、別にアーロンを助け出そうと言うこともなく、 相変わらずののんびりマイペース。
オクトパコとの恋(片思い)やら、たこ焼き屋開店やら、ケイミーとの出会いやら、案外ドラマティックな日々を過ごしてもいましたが、 周りに善人が集まるのは彼自身のもつ生来の人の良さのおかげでしょう。
麦わら一味とはデュバルのとこで再会するんですが、ここで捕まりながら麦わらの名前を聞いて「恨んでるだろうなー、当たり前だよなー、 ひどいことしたもんなー」と呟いてる姿がすごく印象的でした。
このあとルフィが天竜人をぶっとばして、って展開はぐっと魚人であるはっちゃんの心にキたはずですが、それ以前にはっちゃんはこんなに反省しています。
魚人なんだから、いつまでも人間を恨んでいたっておかしくないのに、ナミにしたことを申し訳ないと思う気持ちがある。
そういう意味では心のハードルはぐっと低い。


思うに、恨みにプラス暴力性、でしょうか、支配したいとか復讐したいなんて思いが重なると、 アーロンやホーディのように暴走してしまうのかもしれません。
はっちゃんはどっちかというと穏やかに暮らしたいようだから、根底に人間への恨みはあるにしても、 自分を受け入れてくれる相手なら(つまりルフィたちみたいなら)人種には拘らないんですかね。
そういう意味ではケイミーもそうでしょう。
人間への恐れも恨みも当然あると思う、でもそれに支配はされていません。
自分の目で正しく相手や事態を見ることが出来るんです。
ホントはそれこそが強さなんですけどね。


はっちゃんは、あの状況でも何のためらいも無くルフィたちを守ろうとしました。
彼らが「友達」と言ってくれた、ただそのことだけで。
そんなはっちゃんを見ていると、この編が終わった後、魚人と人間の関係には少しだけとしても変化があるだろうと思うのです。
ルフィたちの投げ込んだ小石が細波となって、やがては世界を変える大きなうねりとなる。
最終回なんて想像もつかないけど、私はそれを疑わずにこの先も見届けていこうと思います。


話を戻しましょう。
めんどくさいけど、デッケンの能力。(そんなに嫌いか)
メモリーできるのは手のひらの数、2つだけ。
足は4つあるってのに、どうにも世の中うまくいかないもんです。ま、2つくらいでないと敵としては厄介ですか。
10年前から洗っていない右手にはしらほし姫本人に触れたメモリー。
洗ったらメモリーが消えるって状況はわからないでもない。
誰しも好きな人と握手したとき手を洗いたくないと思うのは、そのメモリーが消えるからなんですね、なるほどと納得(笑)。
てか、うわ10年も洗わないから手が糸引いてるじゃん、と思ってたら、あれ水かきだったのか!(馬鹿にもほどがある)


「おれの投げかける愛も凶器も、地獄の底まで追い詰める!!」
凶器ってかむしろ狂気です。
その陰湿なストーカー行為に皆は感動?
「陰険」「陰険」の絶賛の声が響くのでした。(笑)
こういう輩は叫んでもらえればなんでもいいんだなと、ふと「エロサロム」を思い出したりして。


そうしてデッケンの能力で海賊達を竜宮城に飛ばし内部から門を開くよう命じるホーディ。
もちろん心なんて痛みません。
お前ら人間の軽い命、奴隷以下の価値、下等種族、
ホーディの容赦ない言葉が突き刺さります。
アーロンもだったけど、ジンベエやネプチューンみたいな人がいる一方、こういう 強硬派がいることがつらい。


竜宮城では大騒ぎです。
ブルックと大臣が、たった今見てきた「姫の失踪(お散歩だけど)→誘拐?」&「海賊達の侵入」 を王に報告します。
海賊より姫の誘拐疑惑に激しい動揺を見せる王様。
ほらほら、だからルフィのやった、深窓の姫様かどわかしはかなりの重罪なんだってばー(笑)。


一方ルフィが何しでかしたか知らないゾロ。
Z「こんなときに敵襲か…どうしろってんだ…」
あー、カッコいい!!(ばんばん)
ホントはわくわくしてるくせにさー(笑)


U「ど…ど…どうする!?いややっぱ答えなくていい!!」
Z「斬ろう」
U「答えなくていいっつったろォ!!」


この、斬ろう、がまたたまらない!!!!!
可愛すぎだ、ちくしょー!!!!(落ち着け)



と、のたうつ一方で、常識人ウソップの苦労がしのばれます。
ごめんなさい、大変でしょうがもう少し面倒見てやってください。


そして外へ出たルフィと姫。
10年ぶりの外はきっと明るいことでしょうね。
彼女のキラキラとした顔が全てです。
でも、怖いのはわかりますが、「わたくしまたこの中のほうが…」って…めっちゃメガロ苦しがってますけども;;;
姫の体型じゃ、体内の8割方占めてませんか?
姫はやはり城の皆に申し訳ないと思ってますが、すぐ近くのメガロにももう少し目をやって〜;


「わたくしとても悪いことを…」
「悪ぃわけねェだろ、外出るだけでよー」
「このようなことを冒険と言うのでしょうか?」
「あははは、うん・・・ドキドキすんならそりゃ冒険だな」


すみません、わたくしもドキドキするんですけど…。
船長かっこよすぎっ!
ハンコックといると恋もまだ知らない純真な少年のようでしたが、しらほし姫といるとどうしてこんなにナイトっぽいのか。しかもちょっと悪。(ツボ)
だって、あはは、なんて笑い方、ルフィ滅多にしないじゃないですか。
しししとかあひゃひゃとかはよくするけど。
こんなまっすぐなカッコいい笑い方されたら、やっぱり惚れてまうやろー!ですよ。くそー。


海の森にはなにがあるんだと聞いたルフィに、姫が答えます。
「お墓です。建ってからまだ位置も訪れてないお墓があるのです・・・10年間ずっと・・・一番行きたかった場所です」
おや、私の当たらない予想、当たりましたか?


そして海の森で待つジンベエがいよいよの登場!
10年の月日をしみじみと振り返っています。


「魚人島を騒然とさせたあの白昼の暗殺事件…(略)
皆あんたの『理想』を忘れちゃあ おりませんよ、オトヒメ王妃…!!」


これだけの言葉に情報がぎゅぎゅっと凝縮されています。
10年前…と言うと、アーロンがココヤシ村に現れてちょっとたった頃。
そして、しらほし姫がロックオンされた頃のがまた10年前。
白昼の暗殺事件、てのは姫のお母様(ですよね?)のオトヒメ王妃が殺されたってことでしょうか。
もしそうなら、王妃の暗殺という非常に衝撃的な事件です。
このころいろんなことが一気に魚人島で起こっていたんですね。


ジンベエは昔から王家に関わりがあったのかな。
ちょっと妄想入れてみますと、例えばオトヒメ王妃は庶民の出で元々ジンベエの知り合いだったのが、 王に見初められての輿入れ。
ここで仄かな恋心などあっても面白いけど、 もちろん無くてもジンベエは義侠心厚い人だから、 大切なオトヒメ王妃を彼なりの形で守り続けたし、彼女の理想もまた大事に思っていた。
そのうちに魚人島がいろいろキナ臭くなってきて、 ジンベエは王家に翻意を抱くアーロンをイーストに追い払うという形で魚人島から遠ざける。 (あくまで自分の都合だったからルフィに申し訳なかったと)
でも結局王妃は殺されて、彼女の大事な娘、しらほしもデッケンにマークされ幽閉の身に。
ジンベエは魚人島にいる意味を無くして、島を出、白ひげたちとやりあうようになるとか何とか。 (あ、でも白ひげが魚人島守ってたんだから、元々知り合いだったのか?)


…なんて少々切ない物語はいかがでしょうか。(ジンベエ好きだー!/笑)。
ああ、今回も長々語りすぎ…。



拍手ありがとうございます!
2月19、20、21、22、27日、3月5日の各日いただきました。
すっかり停滞していたにもかかわらず、クリックをありがとうございます。
今週はワンピが無いので、気分的には凹んでいますがどうにか感想が追いつきました。
ちりばめられた伏線から先を考察する能力は無いので、あくまでも妄想という名の 想像による感想ばかりですみません。
呆れつつぼちぼちお付き合いいただけたら何よりです。


◆20日21時の方。
いつもありがとうございます!
いただく考察の数々、実は自分のを書き上げるより楽しみだったりします(笑)。
ああ、なるほどワポメタル!
すっかり記憶から抜け落ちていました。ワポルはてっきりおもちゃ屋で儲けたものとばかり… というか大事なのは、そっちの合金のほうですね。(ぽりぽり)
デッケンのことと言いゾロ以外はどうでもいいのかと問い質したくなるような姿勢の私をお許しください。 (ゾロ以外は絶対細かいこと見てない気がする)
今はジンベエとルフィの再会が楽しみでなりません。
仰るように、ジンベエの知ってるルフィは2年前のルフィですから、今がどれだけ強くなったかなんて想像もしてないでしょうね。
でも、父性愛溢れる彼ですから(笑)どんだけ強くなってもルフィは変わらず守ってやりたい存在なのかもしれません。
ホーディと戦うなというのは、戦えばお互いが傷つくからでしょうか。
どちらの事情も背負ってるものもわかるジンベエだからの言葉とも思ったりするのですが。
いつも深い視点と推察に感服しております。
拍手コメントのため全文をご紹介できないのが大変心苦しく、またこちらを ご覧の方々もご意見が気になるようで、 貴女が他でブログの感想などやってらっしゃる方でしょうかと、時々お問い合わせをいただきます。
もしそうでしたら(そして差し支えなければ)、 アドレス等教えていただけましたら…と思います。
本当にいつも楽しませていただき感謝申し上げます。



2011/03/08




616話 「復讐の記念日」


扉絵は海軍基地の給仕見習いとして働くリカちゃん。
少し成長しました。背も伸びました。
一生懸命おにぎり作っています。さすがにもう砂糖入りではないよね(笑)。
なんたってゾロが美味かったと言ったんです、腕前云々以前に、きっとそのおにぎりは すごく優しい味がすることでしょう。
海軍のおじさま方にも大人気な様子…って皆仕事は大丈夫なのか、おい。


本編。
国境警備隊から竜宮城に、魚人島に魚人街の危険人物たちが入っていったと連絡が行きます。
まだ「ご報告」レベルの危険意識も薄いものですが、これがヤバイってことはもちろん読者は承知です。
そして竜宮城に届くわけないってことも。
それにしても電伝虫の病気を疑うって…一応生き物だからそれもアリなのか。
熱とか出したら、内容が間違って伝わったりして(笑)。
そういえば先日うちの職場に来たお客さん(お固い職場です。そして相手もスーツを決めた30代くらいの真面目そうな男性)、 いきなり携帯が鳴ったと思えば「ぷるぷるぷる…」。
鳴り響く着信音が、見事に電伝虫(笑)。
笑い堪えるのが大変でした。 「お客様、電伝虫が鳴ってますよ」とか言ってあげたらよかったかな。


はい、それは置いといて。
竜宮城へ着々と近づく、ホーディ&デッケン一味。
ホーディが宣言します。
「今日は魚人島意識統一の記念日だ」と。
下等種族の人間達は魚人に支配されるべきなのだ、と。
「間違い続けてきた歴史を…今こそ正そうじゃないか」
復讐の記念日ですか。
今まで虐げられてきた彼らが人間達に反撃する。
そのためには魚人&人魚の意識を一つにする必要があり、だから穏健派のネプチューンたちを排除しようというわけですね。
ホーディの考えは魚人の歴史を思えば最もなのかもしれません。
だからといって、魚人同士で血を流すことを何とも思わない、このやり方はどうなんだ。
綺麗ごとかもしれません。それにホーディを見てるとここまで偏った思考に追い詰められてる背景がありそうな気もします。
後から出てくるけど、彼は城の有能な兵士だったそう。
なら誇りもあったろうし、王に忠誠を誓ってたかもしれない。(寝首かいてやろうとかいうんで入ったなら違うけど)
なのに何故辞めたのか。そして島にも入れない荒んだ街で悪のボスになってるのか。
まだまだ深そうな彼らです。
でも彼らの尊敬する英雄、フィッシャー・タイガーはこの道は望んでないと思うんだけどな…それに気づかないのが残念です。


ホーディはいいけど、おい、ストーカー。
「今日は婚約記念日になるな、しらほし〜〜〜!結婚式は…明日にしよう!!」
おまえは魚人の歴史にはノータッチか!


海底1万メートルの空を、足が魚のゾウやキリンやゴリラやライオンが飛んでいきます。(シャボンつけてますね、なるほど)
…と書くと、ここだけ読んだ人(そんな人いないけど)は何が何やらでしょう。
それほどにシュールな光景をさらっと描いてしまう尾田っち。
画力もだけど、この発想はなかなかできないですよね〜。ホントにすごい。


共に進む部下達も、凶悪そうな顔してます。
って、ヒョウゾウしか名前覚えてないんだけどさ。
ここで興味深いセリフは二つ。
「目障りだったタイヨウの海賊団の分派ジンベイ一味も今は不在」
あれ?
ジンベイが邪魔なのは何となくわかってたけど(義侠心があるジンベエは彼らとは相容れないよね)、 この言い方だとタイヨウの海賊団自体が目障りな感じ?それとも「目障り」はジンベエだけにかかるのかな。
彼らはタイヨウの海賊団に憧れてると思ってましたんで、ちょっと引っかかりました。


もひとつ、「その4人を抑えればネプチューン軍は取るに足らん」
マンボシ兄様もその数に入ってる!!
うーん、そんなにすごい人なんだ。うーんうーん…(そこまで信じられないか)


場面は変わり、「海の森」行きお魚バス停。
バスの中にはポーネグリフの情報を得たロビン。
停留所に山と倒されてる兵士を見ると、彼女も「やっちまったモンはしょうがねェ」組のようです(笑)。 さすが姉さま、単独行動でも全く問題なし。
で、海の森にポーネグリフの鍵が?
ここで歴史に関わる大きな謎が少しは明らかにされるんでしょうかね。あまりに謎と伏線だらけで、 そろそろ解いてくれないと、脳が破裂しそうです。
ま、いずれにしてもロビンは海の森でルフィと合流かな。いきなりでかい彼女連れてるからびっくりしたりして(笑)。


そして竜宮城。
でた!
Z「おれが好きで斬りまくったみてェないい方すんな!!」
なんか、今さらなこと言ってる人がいまーす。
大臣「いや、戦闘中生き生きしておった!生まれついての人斬りだ、お前は」
後半は少し言いすぎじゃないかとゾロファンとしてはそんな気にもなりますが、前半はその通りだよ。
ぱちぱちぱち、素晴らしい洞察力です、大臣。いや、あんなにあからさまなら誰でもわかるか。
さっき「斬れと言われりゃ斬るだけよォ〜」とか言ってたヒョウゾウと、今回斬れと言われる前に斬ってしまったどっかの剣士は、 さてどっちが悪人でしょうか。


だけどもう、ここで大臣と言い争うゾロがたまんない!(ばしばし)
とにかく可愛いんです、悪人だけど(笑)。
足元に転がる海賊(人間)たち。
襲い掛かってきたんで片っ端から斬り倒したんですね。一人でv
全員倒したら目的がわからないと責める大臣に、
「お前らにそこまで気づかってやる義理はねェよ!!」
わ〜〜〜〜〜〜vvv 気持ち良いほどの状況無視!!!!(良いのか)
これがゾロです、てかこうでなくっちゃvv


U「何かが…悪い方へ転がっていく…」
あまりにもウソップの呟きが的確で笑ってしまいました。頑張れ。
その一方で
B「ルフィさん人魚姫に会ったんですかねー私も会いたいな〜〜」
ある意味こっちも状況無視まっしぐら。
ウソップの苦労がしのばれます。


「そんなことよりしらほしを返すんじゃもん〜〜〜〜」
と泣きじゃくり巨体で転げまわる王様。
可愛い可愛い姫です。そりゃ父上気が気じゃないって。
でもブルックが見たのはルフィとメガロだけで姫の姿を見てないのです。
「じゃがあの子は勝手に城を出るような子ではないんじゃもん!!
わしほどに体がでかいのじゃもん、出て行って気づかんはずはない!」
えっ、姫はここまで巨体でしたか!
そして容赦ないブルックの想像に大笑いしちゃった。
あたしヒメじゃもんって…いやいや、顔はそこまで王そっくりじゃないから。


ここで、メガロの口に姫をつめて連れ出したと思い至る王様。
どうやら思考パターンはルフィに通じるものがありそうです。大団円の際にはきっと仲良くなれてるかと。
でも誰もわかってくれません。
「そんなバカなこと万が一思いついても誰が実行しますか!発想がひどすぎます!!」
だよね。
普通はそうだよね……。
でもそれを思いついて更に実行しちゃうのがルフィなんだよ。
しかも世間知らずのしらほし姫にはそれが良いも悪いもございません。おとなしく従っちゃったんだな…。ふぅ。


N「とにかくウチの船長は誘拐なんてしないわよ!」
ここまできっぱり言ってくれるナミが嬉しいです。
当然ルフィがそんなことはしません。でも
N「疑うなら他当たってよ!!」
あのね、ナミさん。誘拐はしないけど、唆して外に連れ出しちゃうのはするんだよ、あの子。
他も何も一応犯人はルフィなんだな…。(苦笑)


さて、ゾロが倒した海賊たちですが、詰めが甘いぞゾロ!!
一人が倒れながらもレバーに触っていました。
入り口全門開放…。
ん?これでホーディたちも入れたけど、同じくフカボシ兄様たちも入れるようになったのでは?


場面は魚人島の北東、海の森。
沈没船が運ばれてくる船の墓場ですが、陽樹イブの恵みを受けて日差しは明るく、サンゴが広がり、 魚達がクジラがのんびり泳いでいます。深海の面影はありません。豊かな海が広がっています。
ここもシャボンに包まれているんですね。
サニー号とフランキーがここに来ていました。
フランキーと話すのはトムさんの弟、デン。
船大工であり海の森の研究者でもあります。
オオカミウオの人魚。
…ってフグの魚人だったトムさんの弟でしょ!!??


などと思ってるとデンさんの口から魚人たちの遺伝の仕組みが語られます。
おおお、これは不思議だったのよ。マンボシ兄様の妹がしらほしだとかさー。
魚人は魚人の、人魚は人魚の古〜〜い記憶を遺伝子に宿している。
子供には、親の古〜〜い先祖にいた遺伝子のどれかが伝わるんです。
だからどんな種類でもありだったんですか。ふんふん。
魚人なら魚人、人魚なら人魚しか生まれないみたいだから、トムさんとデンさんの両親は、 どっちかが魚人でどっちかが人魚だったようですね。
「魚人島では誰がどんな子を生もうと何ら不思議じゃないんだよ」
だから姿形で区別や差別なんて意識はありません。
人間達との悲しいほど大きな違いです。
誰ですか、このいい話に、なら浮気し放題じゃんなんて大人の発想してるのは。(私だよ)


ちなみにフランキーの先祖にロボットはいませんから、デンさん(笑)。
F「ヒトだ、おれは」
説得力薄いけどな。


デンさんはココロさんの手紙で全てを知っていました。
え、手紙?地上からここまで定期便があるんですか!?
まぁココロさんなら仲間を使って届けてもらうこともできるのかな。魚とか人魚とか。


デンさんはトムさんの死をどう受け止めているんでしょう。
最後まで兄貴は兄貴らしくドンと生きたんだねェ…
その言葉通りなら、こんなに心強い人はいません。
コーティングも心配なしv
ただね、ちょっと気になるんですよ。
トムさんが死んだのはあくまでも海賊王に加担したからで、決して魚人だからと差別されたからじゃないんですが、 その辺に誤解があったら、デンさんは人間を許さないんじゃないかとかね。
ええ、ただの心配だってわかってますとも。
どうか杞憂でありますように。


フランキーはジンベエ親分に気づきます。
「誰か人を待ってるそうだ」
それがルフィだとフランキーが知るのはいつでしょう。
竜宮城でのアレコレ(笑)を他所に、海の森でも仲間が続々と集結しています。
サンジとチョッパーはどっちに行くのかな。


さて、竜宮城内へ入ってきたホーディ&デッケン。
Z「次から次へと客が来るな、賑やかな城だ…!」
賑やかにしてるのはあんたのせいもあるんだけどな。
U「何なんだよ、あの強そうな奴らはよォ!!!」
たくましくなってもウソップのこういうところは変わらないで欲しいv


二人の登場に、王は姫を攫ったのがデッケンかと怒りだしますが、もちろんデッケンは知りません。だってルフィの仕業だもん。(笑)
姫がどこにいったかと慌てるデッケンに、ホーディは、「お前にはその位置を知る術があるはずだ」と諭します。
頭が回るとホーディを褒めるのは良いけど、デッケン、あんた自分の能力を把握してないのか!?
少なくとも10年はその能力と付き合ってるはずでしょ。あまりの馬鹿さにちょっとびっくりだよ。


サンゴに乗り、しらほしの下へ飛べと命じます。
楽しそうに笑いあうルフィとしらほし(そして苦しそうなメガロ)。
数時間前に会ったばかりですが、この様子じゃ姫のハートはすっかりルフィのものですね。 (なんて男だ)
そこにやってくるストーカー。
他の誰かのものになるくらいなら死ねしらほし!ときたもんだ。
やってることも人間性も呆れるくらいどうかなデッケン相手に心配は無用でしょうが、姫を守りながらってのが気になります。
絶対守りきれよ、ルフィ。(といいつつ全然心配してないv)



2011/03/01




617話 「サンゴヶ丘で大事件」


扉絵は「シモツキ村 くいなに報告」
くいなの墓前に新聞を供え、ゾロの「2年後」を報告するコウシロウ先生です。
これがまたね、いい顔してるんだ。…まぁこの人はいつもこんな顔でゾロの生き様を見守ってくれていましたけどね。
言葉は無くてもこの表情だけで、先生の思いが伝わってきます。
本当に嬉しいんだろうな。
その浄不浄はともかくも(ふふ)、ゾロがまっすぐに自分の決めた剣の道を歩いてくれていることが。
きっとくいなも誇らしく、そして喜んでくれていることでしょう。
ところで非常に不謹慎な物言いですが、「くいなの墓」って文字にどうも違和感が…。
これじゃまるでぽちの墓みたいじゃないかと娘にこぼしたら
「白ひげやエースみたいな、いかにもここに埋まっていますーってのよりお墓らしくていい」と言われました。(うわ…ごめんなさい;)


ほーら、ゾロが絡むと長くなる。
というわけで本編。
デッケンがしらほし姫を追っていったことに激しく動揺する王様。
「欲しいものならなんでもやる、デッケンを追わせてくれェ!!」
なりふり構いません。
「金銀財宝でも兵士達の命でも何でもやるもん!!」
こらこら王様、動揺しすぎ。
でもそれほどに大事な娘、まさに宝物なのですね。


もちろんホーディがそんなのに耳を貸すはずありません。
理不尽に人間に虐げられる魚人族を幼い頃から見てきた彼は、 そんな人間達の鼻っ柱をへし折るアーロン(←この辺は言いえて妙。 アーロンこそ鼻っ柱ですがねぇ)の野心にあこがれていました。


「おれ達はその意志を再興する『新魚人海賊団』だ!!」
その言葉に激しい衝撃を受けるナミ。
そりゃそうですよね。
あのココヤシ村での悲劇に泣くことはなくなっても、忘れたわけではありません。
ホーディが人間からの差別を深く引きずるのは仕方ありません。
でも何の罪も無いココヤシ村の人々だって、魚人からのひどい暴力に晒されてきたのです。 人間だからってだけで。
立場が逆なだけで、まったく同じことじゃないですか。
それはいいのか、ねぇねぇねぇ。


だから私はアーロンもホーディも許せない。
自分達の暴力を正当化する理由に、人間から受けた差別を持ってくるのは卑怯だと思うのです。
差別を受けたのは魚人も人魚も皆同じはず。
前に書いたかもしれませんが、だけどじゃもんの王様たちはそういう道は選ばず、むしろ人間達と共存する道を探っています。(と思う)
それこそが上に立つものの器の大きさであり、本当の強さ。
暴力による支配なんて成功しません。そんなもの強さでもなんでもない。
ルフィたちが早くホーディに知らしめてやってくれますように。


さて、アーロンが顎の力ならホーディは握力?
すさまじい力で壁を握りつぶして破壊。(ひー)
場内に一気に水が入り込んできました。
そうだよ、ここ深海なんだって!!
そして水滴をものすごいスピードで放つことで矢のように兵士達を射抜きます。
それを自らの体で庇う王様。
さっき「兵士達の命でもやるもん」とか言ってたくせに。(動揺してたのね/笑)


「部下の盾になる王がどこにいる!! やはりお前は王の器じゃねェんだよ!!」


嘲笑うホーディ。
そこにゾロが(ぎゃー!!!)一刀流「厄港鳥」。


その斬撃をホーディは部下を盾にすることで防ぎました。
上手いなぁ、尾田っち。
そうして対比することで、王様とホーディの器の違いを見せ付けてくれます。
真の王様は部下を盾代わりにしない。
だからこそ部下達はみんな王様のために盾にも剣にもなろうとするんです。


事態は一気に急加速。
ブルックは力が抜けていくし(ああアニメでのチョーさんの声が楽しみ)、 ナミは行方不明。魚人からみです、何よりも思うことはあるだろうナミ。 一体どんな行動をとっているのか。


そこへ
Z「おいお前ら、兵士達の縄を解け!!」
ゾロ…!!??


Z「この国との交渉は決裂だ!!人質を全員『無事に』返すって約束をおれ達は守れなかった!!」


あああ、なんてカッコいい!!!(だむだむ)
もちろんこれがルフィでも絶対に同じことを言うでしょう。
それでも海賊の立場を崩さない物言いをしているのが、いいなぁv


と、そのかっこよさにめちゃめちゃ感動し
「なんと律儀な…」と感心してくれた大臣の言葉にまた踊り狂っていたんですが、
ん?
そもそもは誰のせいでこうなったんだっけ…。
それにもっと早く(ホーディが来た時点でとか)解いてやってればよかったんじゃないのか…。
ふと我に返れば「あああ、うちの子がすみません!!」的な思いが湧き上がってきます。
場内の皆さん、ごめんなさい。


王様の鎖をさくっと斬ったゾロ。(おおお!←何にでも感動しています)
Z「頼みがある、この2人を逃がしてくれ」
王「おぬしは…?」
Z「『あいつ』が追ってきたら…誰も逃げられねェだろ…」



「は〜〜〜〜っ」と大きく息を吸い、ドプンと水に潜ったゾロ。
そこに待つのはもちろんホーディ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!(だんだんだん)


すでに次号を読んでますが、いま読み返しても当時の興奮が蘇ってきます。
それほどにやばい、やばかった。
は〜〜〜っの可愛さと(そんなこと言ってる場合か)、魚人と水中で戦うことへの躊躇いのなさ。
久々に紙面で見るゾロのゾロたる姿。
ここで興奮できなくて、何がゾロファンだ。
長年語ってきた私の思いを思い知れ。ってか何を大きく言いだすのか、私。わけわからなくなってるな。


ここでホーディがゾロと戦うことにちょっと驚いたんですが、 ということはルフィが戦うべき魚人島でのラスボスはまだどこかに控えているということですね。
とはいえ例の薬もあるし、ここでホーディを止めないことにはどうにもなりません。
事態が尋常でないだけにゾロは躊躇いもなく潜りました。
それだけ自信もあるんでしょう。
普通に戦ったら当然ゾロがあっさり勝ちますよね。 ただそれじゃ漫画としてどうよだし、 と言って苦戦したら何のためのミホ様の修業だかわかんない。
21ゾロはそりゃもう半端なく強いんです(言い切る)。
で、そこにハラハラ感を出すために、 水中戦というハンデを装着したわけですね。
おかげで、ハラハラしっぱなし。(くそー)


読んでからずっと「ぎゃーゾロー」とか「ああああゾロー」とか叫び続け、 いい加減聞き飽きてきた娘達を「いいからちょっと聞け!」とさらにつかまえて「どんだけゾロが心配か」を 語り続け、うんざりされた母。
娘たちは、早くこの戦いに決着がつくよう心から願っていたことでしょう。


一方サンゴヶ丘。
ハチの手当てをするチョッパーとサンジですが、さらに人魚達が姿を消していることで(カリブー頑張ってますねぇ)、 住民達から物やら悪口雑言投げられています。
最も「そりゃ人魚は攫いたいほど好きだが」なんて口走るサンジも悪いんだけど。


そこに空を通りかかったルフィ&メガロ(&姫)
「みなさまに見つかってはいけないわ、メガロもう少しお口を閉じて」
これだからお嬢様は…(ふぅ)
メガロ限界間近。


ハチに気づいたルフィは飛び降りてきます。
そして続いて降りてきたフグ…みたいなサメ、メガロ。
あー、もう限界。
その口からぬろっと出てきたのは、誰もがびっくりの人魚姫、しらほし。
メガロの胃液塗れのはずですが、やっぱり可愛いな〜v
きらきらと可愛いオーラが放たれています。


人魚に加えて人魚姫誘拐事件勃発。
魚人島の人たちには大事件です。
この事態をどう乗り切るのか、ルフィ。
って、本人にはあーあ見つかっちまったくらいの重さしかありませんが。
そして後ろを振り返って姫を見ようものなら即死確実なサンジはどうなる。(笑)
そんなところで以下次号。


そんな今、あのメガロ並みに私の中はゾロのことでいっぱいです。 いただいたコメントへのお返事は619話の感想のところにあります。遅くなってごめんなさい。

2011/03/30




618話 「プロポーズ」


巻頭カラーです。
可愛い動物が溢れる街をゆく麦わらの一味。
視点は風船を持ってふよふよ漂うルフィとウソップかな。街を見下ろす感じで。
ハンバーガーをコーラを手に笑うフランキーがすごくいい感じv
青バラとフランスパンとトランクを手に見上げてくるサンジくんは、映画の一コマのよう。
ランニングで自転車に乗るゾロ(もちろんルフィを見上げてる)は、 なんだかちょっと幼くなった感じで可愛いvv
隣で可愛い子豚ちゃんが自転車に気づいたのか、そこでゾロに見とれています。
はっ、これは私かっ!!??(それでもいい)
そんな柔らかい色使いのほんわか夢いっぱいのカラーでした。
その一方で枠外の「今年の夏もUSJに麦わらの一味が」に大興奮し(行くぞ!!)、 タイトルに首をひねる私でした。
プロポーズって…ルフィが姫に!?と焦った私はきっと馬鹿。


本編。
ばれちゃったしらほし姫に、住民達は大騒ぎ。
ですが、それどこじゃありません。
C「ダメだぞ、サンジ〜〜絶対に振り返るな!!」
S「振り返ったらおれの後ろに人魚姫がいるんじゃねェだろうなァ〜〜!」
C「普通の人魚で死にかけたお前が人魚姫なんて見たらもう一巻の終わりだよォ!!」
チョッパーの号泣を他所にわたくし大爆笑。
本人達の真剣さと内容のギャップがたまりません。


世界一の美女、海賊女帝(ハンコックだねv)すらたじろぐという人魚達の頂点に立つ人魚姫。
どんだけ美女なんですか!実際は美女と言うより可愛いタイプですけどね。
S「手の届く夢に手を伸ばしもせず生き長らえるより…
チョッパー、おれは…夢を叶えて…『死』を選ぶ!!」


カッコいいこと言ってる気もするけどねェ…(苦笑)
C「おまえの夢オールブルーじゃなかったか!?」
いや、透明人間になること…(笑)。
すっかりオールブルーは遠い存在か、サンジくん。
なんて、オールブルーがどうでもいい訳ではなく、 オールブルーも絶世の美女も全てが同じラインにあるんでしょう。全てが彼の夢。 それでこそのサンジです。


振り向いた先にいたのは、ルフィに怒られてべそをかく、それは可愛くも美しい人魚姫。
で、
石化。(笑)。


オカマ献血の効果(?)か、鼻血で即死なんてことにはなりませんでした。
とりあえずよかった。


なんて場合じゃありませんでした。
二人はそのばたばたのうちに、ルフィはハチに気を取られている隙に、住民達に縛り上げられてしまいます。
ハチも「昔アーロンと一緒にいたゴロツキ」ですから容赦ありません。
そこに飛んできたのが、デッケン。
「答えろ、しらほし!!このおれとォ〜〜結・婚・しろォ〜〜!!」
ああ、これがプロポーズね。
そして姫は
「タイプじゃないんですっ……!!」


住民の皆さんがツッコんだように確かに、そういう問題!!??とも思いますし、もっと早く言っとけよ!!とも思います。 (いや言う機会がなかったか)
どこか論点がずれてる気もしますが、まぁ姫が言うのは至極真っ当な理由です。
タイプじゃないのに結婚は出来ないよねぇ。
なんてデッケンが正論が通じる相手じゃないのもすでにわかってました。
NOなら死なんて言うやつですからね。
「おれを思わぬおまえなど、生きているだけで目障りだ!!」
そういう考えだからお前はだめなんだって…。


斧を構えたデッケン。
皆は姫に逃げろと叫びますが、
「逃げるな、そこにいろ、弱虫ィ!!」
ルフィの声が響きます。


「遠くへ行かれたら守れなくなる!!」


まてルフィ、なんだ、そのカッコよさ!!!(ばんばん)
くぅぅ〜〜〜ゾロファンの私ですが、思わずクラッときました。
ルフィに真顔でこんなこと言われてみたいじゃないですか!


「はいっ、いますっ!!」
もちろんしらほしだって即答。
出会ったのはついさっきでも、ルフィが絶対に守ってくれる男だと信じられるんです。
覇気で周りの住民達を気絶させ(でもちゃんとごめんなって言う)、縛られたままでデッケンを撃破。
これがまた惚れ惚れするほどの戦いっぷり。
両手縛られてるのがちょうどいいハンデってもんです。
はっ、ハンデ戦…ゾロと同じじゃないか!


デッケンが倒れている隙に、ルフィは姫にロープを解かせ(「急げ弱虫!」と おれ様的物言いにぞくぞくするv←)、チョッパーたち3人も連れてメガロで逃走。
「ごめんなさい皆様っ!お夕食までには戻りますからっ!!」
と言う姫の深窓ぶりが可愛らしいなぁv
ワダツミも簡単にJETピストルで倒して、目指すは海の森です。


一方ケイミーと共に竜宮城を脱出したナミ。
この行動力はさすがです。
ゾロたちのことを聞かれ、
「大丈夫よ、心配して心配が当たったことないもん」
…慣れてますね;
長い間行動を共にしてきたからこそ言えるセリフに、彼女の苦労がしのばれます(苦笑)。


「ジンベエからの伝言『ホーディとは戦うな』 その意味はわかった気がする」
わー、私はまだわかってない…。
強いからとか危険思想だからってわけじゃないんですね。
魚人の件は、とにかく奥深いから…。


N「事件に巻き込まれるままにゾロ達がホーディを怒らせなきゃいいけど…」
あーその心配は当たっちゃうかもしれない…。
ゾロ達ってかゾロ(単品)、だけどね。


ナミはこの大きく根深い出来事、恐らくアーロンの一件から始まってる事件の裏の全てを ジンベエが知っていると思うのです。
だから彼に会いたいと。
ケイミーに連れられナミは海の森へと急ぎます。
続々と皆が海の森に集まりますね…。(展開にわくわく)


そして竜宮城では…
ゾロがホーディを一閃!


ぎゃ〜〜〜!!!
一閃ですか!一刀ですか!!
水中で魚人にこんなあっさり勝っていいんですかっ!!
これは私の願望ですか!! 夢ですか!!


水中などなんのハンデでもなかったというわけですね。
ゾロ、あんたカッコよすぎるだろがっ!!!
私の心配を返してくれっ!!!(ばんばんばん)





2011/04/01




619話 「海の森にて」


扉絵は「巨大ペットフードショップシュシュ開店」
オレンジの町は見事に復興したんですね。
新聞を嬉しそうに読んでくれてる町長。
シンボルのシュシュの銅像は麦わら帽子をかぶってボロボロのペットフードの箱を持っている。
ルフィたちの足跡は、有形無形の形でちゃんと今もここに残っているんだなぁと嬉しくてたまりません。


本編。
ホーディの横腹を切り裂いたゾロ。
「なぜ人間が水中で魚人よりも速く動けるんだ!」
「何なんだあの男ォ〜〜!!」
敵の賞賛(ちょっと違う気がする)は、普段の味方側のホメ言葉より5割増しに聞こえますv
子供を褒めるときは「○○さんがあんたのこと褒めてたよ」と言うとさらに効果的だと聞いたことがありますが、それに近いものでしょうか(多分違う)。
なんにしても敵から聞くゾロ賛美の声はホント心地いい。もっと褒めてv


そんな超素晴らしいゾロ(褒めすぎ)を見て、大慌てでESを補給する魚人たち。
エネルギー・ステロイド。あの危ない薬です。
狂気の気配にネプチューン王は全兵士を外に逃がすことを決め、そのために道を作ります。
「人魚柔術(マーマンコンバット) ウルトラマリン!!」
ジンベエの魚人空手と通ずるものがありそうな武術です。 同じように海の水を投げ飛ばし激しい流れを作ります。
その隙に兵士達は魚人島内陸へと逃げられるですが、王様はぎっくり腰で倒れてしまいました。
あああ、歳は取りたくない…(なんとなく親近感)。


助けに来たくじら(ホエ)に掴まって逃げかけますが、ESを補給したホーディに捕まり引き戻されてしまいました。
王と一緒にいたウソップ、ブルック、そしてゾロも一緒に…。
シャボンを被っていたウソップ、ブルックはともかく、ゾロ!!ゾロが危ないっ!!
息が続きません。
エマージェンシーですっ!魚人たちの手がゾロを掴みまくってます!(触るな!ばしっ)
いくらゾロでも一応人間ですから、水中ではどうしようもありません。 空気が無ければ剣技を発揮することもできないまま、溺れるしかありません。
そんなのいやぁぁぁぁ!!!!(落ち着けわたし)


案じて戻りかけた兵士達に、戻るな、フカボシたちを連れてこいと叫ぶネプチューン王。
そして「すまぬ、お前達…絶対に見殺しにはせん…!」
この状況でゾロ達にも謝ってくれるのです。
そこで溺れかけてるのが、自分を鎖でぐるぐる巻きにして城を占拠した張本人だと言うのに(笑…えない)。
誤解が誤解を呼んだと気づいてくれたのでしょうか。
それとも王ならではの優しさでしょうか。
ゾロの戦いぶりに何かを感じ取ってくれたのなら嬉しいことです。
彼らには人間も魚人も、種族なんて何も関係ないのだって。


ここで次女。
「ゾロもなぁ、もっとちゃんとホーディのこと斬っとけばよかったちゃう?全くやることが中途半端で困るわ」
「えー、もう息続かへんの!?サンジは昔もっと長いこと戦っとったよなぁ。へぇ…サンジより弱いんかぁ…(ぷぷ)」
もちろん当然のように親子喧嘩勃発。


そんな馬鹿親子はさておき、海の森。
この綺麗な場所にルフィも大喜びですし、姫は嬉しさに泣いています。
早速フランキーと再会。
F「何だおめーずいぶんなピンナップガール連れてんじゃねェか!!」
いいなぁ、このふっと肩の力の抜ける兄貴ならではの口調v
一見しただけでただならぬ彼女ってことはわかるでしょうに、 「ずいぶんな」の一言でオールOK。
その大らかさに救われます。
でもピンナップガールって…ちょっと言い方古くない?(それを感じる私もアレだけど)


L「紹介するよ!こいつ弱虫!」
F「そうか弱虫か!しっかりしなきゃな、お姉ちゃん」
姫「はい…すみません わたくし しらほしと申します」
弱虫って紹介する方も、簡単に納得する方も、 はいっと普通に返事する方も…
あああああ、3人揃ってなに、このやり取り。
微笑ましいのに、 どうしよう、どっかでツッコむべきなんだろうかとそっちが気になって仕方ありません。


ロビンもすでにここに来ていますが、現在探索中。
ここで彼女が得る情報がまた重要そうですね。
そこに「ルフィ君!!見違えたぞ!」とやってきたジンベエ。
外見はあまり変わってないけど、ジンベエほどの人ならルフィの成長ぶりがわかるんだな。
でもそれを懐かしがる間もなく、ジンベエはしらほし姫やらハチやら、いきなりの再会にびっくり!
硬殻塔にいるはずの姫が来てるし、アーロンと捕まってたはずのハチまで怪我してそこにいるし…って、 ジンベエはハチが脱走したことは知らなかったんですね。
脱走してからずいぶん時間が経ってるけど公表されて無かったとか。
ハチが魚人島に戻ってきて1年くらいですかね。
お互い風の噂に聞いててもおかしくないと思うんだけど、ハチはともかくジンベエはいろいろあってすれ違ってたのかもしれません。


それを他所に
「ああマーメイドプリンセス」
何か始まりました。(笑)


ランラランララ〜ンv
ロビンのときの流木ダンスに続き、これはキャンバスダンス?
サンジがハートを撒き散らしながらおかしな踊りを踊っています。絵にも描けない美しさの美女を見た超ショックによるものか。
C「あれは元々女の前で見られた反応!!」
チョッパーが泣いて喜ぶサンジの回復。
C「元のおかしなサンジに戻ったぞ〜〜!!」
おかしなって…でもそこは喜んでおくべきかな(笑)。
鼻血を吹かなくなっただけでもよかった。あのサンジくん正直鬱陶しかったんだもん。(ごめんなさい;)


そこへまた飛んできた斧。デッケンの歪んだ愛です。
もちろんルフィが蹴り飛ばしますが、何十回目だとルフィも怒るしつこさです。まぁしつこくてナンボのストーカーですが。
でもそのたびにこうして守ってくれてるのねv
ジンベエは姫を連れてきたことを怒りますが、
L「大丈夫だよ おれがいるもんな!」
姫「はいっ」
ああああ〜〜〜言われてみたい〜〜〜〜vv
この姫がまたいい笑顔なのv
誰も彼も姫を大事にしながら、ずっとこんな顔させてあげられませんでした。
守るために匿うことも大事だったけど、ルフィのように一緒に戦ってあげること、それが必要だったのかもしれません。


姫はお母さんのお墓の前でずっと祈り続けています。
目に浮かぶのは嬉し涙でしょうか。
デッケンの呪いのために、葬儀にも出られなかった姫。
「母に伝えたかった言葉が募りに募っておった事じゃろう…」
ジンベエの言葉が重く伝わってきます。
姫もまた謂れなき暴力に泣いた一人です。
やがて明らかになるのでしょうが、母である王妃は命を落とし周りの人々は悲しみに包まれました。
この島は何が悪いんだろう。
なんで何もしていない人が泣かなきゃいけないんだろう。
悲しい負の連鎖をどうかルフィたちが断ち切ってくれますように。


そこにナミとケイミーがやってきます。
S「んナ〜ミさ〜〜〜〜んv」
おおお、これは見知ったクネクネ。(笑)
C「治った」
主治医のお墨付きです。
サンジ全快、ホントによかった。(笑)


ナミによって竜宮城の一件が伝えられます。
L「ゾロ達はじゃあどうなったんだ!?」
ありがとうルフィ。今日の1ゾロルゲットです。(ささやか)


結果的にしらほしはルフィと逃げ出しといてよかったですね。
あのままあそこにいたのではデッケンに捕まってましたから。
「すまん、早くもお前さん達を巻き込んでしまったか」と詫びるジンベエ。
そしてその口から11年前の出来事が語られます。
アーロン一味をイーストブルーへ放ったことへの謝罪と、彼らの暴走を食い止めてくれたことへの感謝で、 ジンベエは元から麦わらのルフィに対して思うことは多々あったはず。
そして2年前、インペルダウンで出会って実際にルフィを言う人間を間近で見、 ますます胸中にたくさんの思いを抱くことになったでしょう。
最もそのときはルフィが大変なときでしたから、それどころではなかったのですが。


どんな理由があったか知りませんが、ジンベエはアーロンを外に追いやりました。
そのことが人間とはいえ他の誰かを苦しめていると知って、 彼は自分の行動をひどく後悔したのではないでしょうか。なんたって義に厚い人ですから。
そしてここにはナミがいます。
まさにその暴走の渦中にいた彼女です。
ジンベエの話を誰よりも聞きたいことでしょう。
自分の過去のため、そして今のためにも。
過去、何故自分達が理不尽な暴力にあったのか知るために。
そして今、自分達はこの島で何をすべきなのか知るために。
だって今の彼女は麦わらの一味の航海士なんですもんね。


今週のルフィは線が太いのかな、タッチがちょっと昔みたいに感じました。
19になったはずなのに前より幼く見えて、そんなギャップにちょっとときめきます。(笑)






拍手ありがとうございます。
3月9、10、13、15、20、23、25、26、31日、4月4、5、6、9日各日いただきました。
更新滞っていた間にも拍手いただき大変嬉しいです。ありがとうございました。
今日本が弱っています。
自分が他人様に元気を分けられる等とおこがましい事を思ってはいません。
こうして好きなことのできる幸せを自覚しつつ、ワンピースがくれる元気がもっともっと世の中に広がっていきますようにと 、ネットの海の片隅でささやかに祈っています。



◆10日 鈴さま
せっかくコメントいただいたのに一ヶ月経ってしまいました…ごめんなさい。
体調はよろしいのでしょうか。お気をつけてくださいね。なんたってワンピース読みこなすには体力要りますから(笑)。
ゾロの「は〜〜〜っ」が忘れられません。あの「は〜〜〜っ」は可愛かった。ホントに可愛かった。しつこく繰り返す私をお許しください。だってホントに可愛か…(強制終了)


◆13日8時の方
いつもありがとうございます。
地震…直接の被害はあってもなくても今後いろいろと影響あると思われます。どうぞお気をつけてお過ごしください。
ブログ等の件も不躾なことを申し失礼いたしました。
楽しみにされてる方もいらっしゃったのですが、素敵感想の数々はこっそり私が楽しませていただくこととします(こら)。
>『悪化の一途を辿る状況に膝を抱えて嘆くナミとウソップの2人が気の毒でしょうがなかったです。交渉や駆け引きのできるクルー(フランキーとかロビンとか)が不在なのが、 これほど痛いことはなかったと思います』
竜宮城占拠の一件…まさに同感です。
若者とおじいちゃんだけだった故の誤解と暴走…さらに輪をかけて血気盛んな悪人が一人いましたから(笑)。
どうも展開的にホーディの立場がいまひとつわかりません。
重要人物には違いないのでしょうが、あっさりゾロと戦ってしまうあたり、黒幕はまだまだ控えています…よね?
仰るとおり視野の狭さや暴力性に全く共感は出来ませんが、彼もまた魚人の歴史を背負っていると思えば悲しい人ではあります。
>『ご安心ください。浮気がわかりにくいという話はあちこちで見られましたよ。私もそうでしたし』
はい、確かに結構見かけて安心できました。みんな同じでよかった〜(笑)。 遅ればせながらのお返事で大変失礼しました。
重ねていつもコメントくださることへ、心からのお礼申し上げます。


2011/04/08




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